4 / 48
第一章 最強の娘? いえいえ、娘が最強です
熊、熊、パニック
しおりを挟む
俺達を取り囲む十数人の兵士達は、熊五郎を恐れてか槍を此方に向けながらも遠巻きのままで近づこうとはしない。
それでも熊五郎をサーシャ村に入れる訳には行かないと、なけなしの勇気を振り絞っているのだろう、引く様子は見られない。
「なんでだめなんです!?」
熊五郎の背に立ち、強く訴えるアリステリアには、友達が熊だからと馬鹿にされていると思っているに違いない。
躍起になって、何度も「大丈夫です」「大人しいです」と兵士に向かって訴え続ける。
失念していた俺も悪い。熊五郎に慣れすぎたところもある。それでもアリステリアにとって、友達であり兄弟なようなもの。俺は一人で前に出て、兵士に話をつけに向かう。
「娘の友達なのです。言うことをちゃんと聞きますし暴れもしません」
兵士の中でも特に上役らしい勲章のようなものを胸に付けていた人に話しかけた。
「ダメだ、ダメだ! あてになどならん!!」
上役の男の頭が固いのか、俺が柔らかすぎるのか。頑なに拒否して聞く耳を持とうとしない。ならばと俺は作戦を変えて、別の方向から攻める事にした。
「彼処に鳥がいる。何故鳥は良くて熊は駄目なのか?」
「はぁ? そんなもの鳥は危害を加えないだろうが!」
検問に並んでいた人達の中にいた肩にそれなりに大きな鳥を乗せた人を指差して質問するが、やはり此方が思った通りの答えを返してきた。
「何故、そう言いきれるのですか? 鳥もつついたりしますし、それが万が一目に入らない保証などないではないか。貴方が責任取るのだよな?」
ハッキリ言って只のイチャモンである。だが、俺も譲る気はない。熊五郎とは危うく生死を共にして分かち合った仲なのだから。
「いや、まぁ。責任と言われると……いやいやいや、でもダメだ。熊と鳥では危険が違い過ぎる。せめて首輪を……」
上役の男は早くも妥協案を出してきた。
しかし、熊五郎は飼い熊ではなく元々野生の熊。きっと首輪を嫌がるだろう。何より首輪一つ着けたところで、止められるのはアリステリアくらいのものだ。
俺には無理。
「彼処には犬もいます。犬は咬みますし、首輪もされていませんが?」
旅の一座だろうか、大きな荷馬車の横に結構な大型犬を二匹放し飼いにしている。旅には野生の魔物などに襲われたりもあるので、警戒の為に犬を連れていくのは良くある話である。
「いや、犬は言うことを聞くし……」
「つまり、それは言うことを聞くところをしっかりと見せれば入れてくれるという話だな?」
挑発するように俺はニヤリと笑って見せた。言うことを聞くところを見せて、かつ大人しい事を証明すればいい。
俺はアリステリアの元に向かい、こそこそと耳打ちする。
「わかったです」
熊五郎の背から降りたアリステリアは今度は熊五郎に耳打ちをする。
「それじゃ、大人しいところを見せるです! 熊五郎!!」
合図と共に熊五郎はその場で丸まり寝始める。ポカーンと口を開いた兵士達をよそに、アリステリアは丸まった熊五郎を持ち上げると宙に放り、また片手で受け止めた。
「ほら、熊五郎は大人しいです」
てくてくと熊五郎を片手に乗せ、上役の男に近づく。アリステリアと、恐れて退く上役の男の距離は一定を保っていた。
「ほら、大人しいですよ? もっと良く見るです!」
熊五郎を片手で抱えたまま、アリステリアは上役の男に向かって走り出す。驚いた上役の男は槍をその場に投げ捨てて背中を見せて逃げ出した。
一通り、そこいらの平原を追いかけ回して戻って来たアリステリアは、とても満足げな顔をしていた。
「楽しかったです!」
散々追いかけ回している内に、目的が完全に変わっていたようでアリステリアは黒い瞳を輝かす。
その一方で、生きた心地がしなかったのであろう上役の男の顔は真っ青になっていた。
「どうだろう? これでも大人しくないと?」
逃げ回り汗だくになった上役の男に声をかけたあと、わざとらしくアリステリアと熊五郎の方へ視線をやった。
「はぁ……はぁ、わ、分かった。許可はする。しかし、責任は取らんぞ」
また追い回されると思ったのだろうか、意外にあっさりと許可が降りた。
「隊長! いいのですか!?」
「ただし、最後に村長さんが許可をすればだ。おい、スアレスさんを呼んで来い」
「はっ! 直ちに!」
上役の男に命令されて、一人の兵士が村を取り囲む門の中へと入って行く。これで俺の目的は成したも同然だ。
実は村長のスアレスさんは、親父さんの知り合いでもあり俺も知っている数少ない仲だ。
方向性を変えたのは、彼を呼び出してもらうためでもあった。
「お久しぶりです、スアレスさん」
右足を引きずりながら杖を付く老人と俺は固く握手を交わす。
不自由な右足でも、一時間かけて徒歩でわざわざやって来てくれたことに感謝の意を伝えた。
以前会った時も薄かった頭は、すっかり無くなっており、それでも元気そうで何よりである。
「タツロウ殿だったのか、いきなり呼びつけられて驚いたぞい。しかも、なんだ……もう解決してしまったようだの」
スアレスは俺の背後の光景を見て、思わず目を細め目尻の皺を増やす。彼が来る一時間の間に熊五郎が大人しいと気づいた兵士達と打ち解けあっていた。
その中心はやはり、アリステリア。
兵士達は輪を作り、その中心でアリステリアが愛らしい笑顔を振り撒いてくるくると踊ってみせる。
その最中に、片手でくるくるとボールのように丸まった熊五郎を回すパフォーマンスに、拍手と喝采が飛ぶ。
「いいぞ、嬢ちゃん」
「つぎ、熊五郎のばんです!」
今度は交代して熊五郎がアリステリアを抱き抱えると、真上に放ってみせる。両腕を胸の辺りで折り畳みアリステリアは三回ほど回転してみせる。
落ちてきたアリステリアを受け止めた熊五郎と共に二人は、決めポーズを取ると、拍手が再び沸き起こる。
「もしかして、あのお嬢ちゃんは?」
「はい。娘のアリステリアです。そこで頼みがあるのですが……」
スアレスは首を横に振り俺の言葉を遮る。
「迎えに来た兵士から話は聞いておる。ワシが暫く一緒にいて住民に説明をしよう。それで良いか?」
「ありがとうございます! アリス、熊五郎! 来なさい!!」
二人を呼び寄せるとスアレスに礼を言わせる。
アリスが、きちんと麦わら帽子を脱ぎ、前に抱えてお辞儀をすると、それに倣うように立ち上がった熊五郎がペコリと頭だけを動かした。
熊五郎の威圧感にスアレスは苦笑いを浮かべていたが。
「ありがとです。おじいちゃん」
「ほほ、なんとも礼儀正しい」
アリステリアが上目遣いでスアレスに笑顔を見せると、スアレスの鼻の下がのびた。まさしく孫娘に甘いお爺ちゃんのような顔になる。
「それではワシについて来るんじゃな。……そうそう、宿は取れんだろうから、ワシの家に来るがええ。流石に他の客もおるのでな」
「スアレスさん、感謝します」
足の悪いスアレスが先に門をくぐり抜けたあと、俺達も続く。一斉に村の住人から視線を向けられて、空気が一変する。
しかし、アリステリアは初めて見る大勢の人に目をキラキラと輝かせるのであった。
それでも熊五郎をサーシャ村に入れる訳には行かないと、なけなしの勇気を振り絞っているのだろう、引く様子は見られない。
「なんでだめなんです!?」
熊五郎の背に立ち、強く訴えるアリステリアには、友達が熊だからと馬鹿にされていると思っているに違いない。
躍起になって、何度も「大丈夫です」「大人しいです」と兵士に向かって訴え続ける。
失念していた俺も悪い。熊五郎に慣れすぎたところもある。それでもアリステリアにとって、友達であり兄弟なようなもの。俺は一人で前に出て、兵士に話をつけに向かう。
「娘の友達なのです。言うことをちゃんと聞きますし暴れもしません」
兵士の中でも特に上役らしい勲章のようなものを胸に付けていた人に話しかけた。
「ダメだ、ダメだ! あてになどならん!!」
上役の男の頭が固いのか、俺が柔らかすぎるのか。頑なに拒否して聞く耳を持とうとしない。ならばと俺は作戦を変えて、別の方向から攻める事にした。
「彼処に鳥がいる。何故鳥は良くて熊は駄目なのか?」
「はぁ? そんなもの鳥は危害を加えないだろうが!」
検問に並んでいた人達の中にいた肩にそれなりに大きな鳥を乗せた人を指差して質問するが、やはり此方が思った通りの答えを返してきた。
「何故、そう言いきれるのですか? 鳥もつついたりしますし、それが万が一目に入らない保証などないではないか。貴方が責任取るのだよな?」
ハッキリ言って只のイチャモンである。だが、俺も譲る気はない。熊五郎とは危うく生死を共にして分かち合った仲なのだから。
「いや、まぁ。責任と言われると……いやいやいや、でもダメだ。熊と鳥では危険が違い過ぎる。せめて首輪を……」
上役の男は早くも妥協案を出してきた。
しかし、熊五郎は飼い熊ではなく元々野生の熊。きっと首輪を嫌がるだろう。何より首輪一つ着けたところで、止められるのはアリステリアくらいのものだ。
俺には無理。
「彼処には犬もいます。犬は咬みますし、首輪もされていませんが?」
旅の一座だろうか、大きな荷馬車の横に結構な大型犬を二匹放し飼いにしている。旅には野生の魔物などに襲われたりもあるので、警戒の為に犬を連れていくのは良くある話である。
「いや、犬は言うことを聞くし……」
「つまり、それは言うことを聞くところをしっかりと見せれば入れてくれるという話だな?」
挑発するように俺はニヤリと笑って見せた。言うことを聞くところを見せて、かつ大人しい事を証明すればいい。
俺はアリステリアの元に向かい、こそこそと耳打ちする。
「わかったです」
熊五郎の背から降りたアリステリアは今度は熊五郎に耳打ちをする。
「それじゃ、大人しいところを見せるです! 熊五郎!!」
合図と共に熊五郎はその場で丸まり寝始める。ポカーンと口を開いた兵士達をよそに、アリステリアは丸まった熊五郎を持ち上げると宙に放り、また片手で受け止めた。
「ほら、熊五郎は大人しいです」
てくてくと熊五郎を片手に乗せ、上役の男に近づく。アリステリアと、恐れて退く上役の男の距離は一定を保っていた。
「ほら、大人しいですよ? もっと良く見るです!」
熊五郎を片手で抱えたまま、アリステリアは上役の男に向かって走り出す。驚いた上役の男は槍をその場に投げ捨てて背中を見せて逃げ出した。
一通り、そこいらの平原を追いかけ回して戻って来たアリステリアは、とても満足げな顔をしていた。
「楽しかったです!」
散々追いかけ回している内に、目的が完全に変わっていたようでアリステリアは黒い瞳を輝かす。
その一方で、生きた心地がしなかったのであろう上役の男の顔は真っ青になっていた。
「どうだろう? これでも大人しくないと?」
逃げ回り汗だくになった上役の男に声をかけたあと、わざとらしくアリステリアと熊五郎の方へ視線をやった。
「はぁ……はぁ、わ、分かった。許可はする。しかし、責任は取らんぞ」
また追い回されると思ったのだろうか、意外にあっさりと許可が降りた。
「隊長! いいのですか!?」
「ただし、最後に村長さんが許可をすればだ。おい、スアレスさんを呼んで来い」
「はっ! 直ちに!」
上役の男に命令されて、一人の兵士が村を取り囲む門の中へと入って行く。これで俺の目的は成したも同然だ。
実は村長のスアレスさんは、親父さんの知り合いでもあり俺も知っている数少ない仲だ。
方向性を変えたのは、彼を呼び出してもらうためでもあった。
「お久しぶりです、スアレスさん」
右足を引きずりながら杖を付く老人と俺は固く握手を交わす。
不自由な右足でも、一時間かけて徒歩でわざわざやって来てくれたことに感謝の意を伝えた。
以前会った時も薄かった頭は、すっかり無くなっており、それでも元気そうで何よりである。
「タツロウ殿だったのか、いきなり呼びつけられて驚いたぞい。しかも、なんだ……もう解決してしまったようだの」
スアレスは俺の背後の光景を見て、思わず目を細め目尻の皺を増やす。彼が来る一時間の間に熊五郎が大人しいと気づいた兵士達と打ち解けあっていた。
その中心はやはり、アリステリア。
兵士達は輪を作り、その中心でアリステリアが愛らしい笑顔を振り撒いてくるくると踊ってみせる。
その最中に、片手でくるくるとボールのように丸まった熊五郎を回すパフォーマンスに、拍手と喝采が飛ぶ。
「いいぞ、嬢ちゃん」
「つぎ、熊五郎のばんです!」
今度は交代して熊五郎がアリステリアを抱き抱えると、真上に放ってみせる。両腕を胸の辺りで折り畳みアリステリアは三回ほど回転してみせる。
落ちてきたアリステリアを受け止めた熊五郎と共に二人は、決めポーズを取ると、拍手が再び沸き起こる。
「もしかして、あのお嬢ちゃんは?」
「はい。娘のアリステリアです。そこで頼みがあるのですが……」
スアレスは首を横に振り俺の言葉を遮る。
「迎えに来た兵士から話は聞いておる。ワシが暫く一緒にいて住民に説明をしよう。それで良いか?」
「ありがとうございます! アリス、熊五郎! 来なさい!!」
二人を呼び寄せるとスアレスに礼を言わせる。
アリスが、きちんと麦わら帽子を脱ぎ、前に抱えてお辞儀をすると、それに倣うように立ち上がった熊五郎がペコリと頭だけを動かした。
熊五郎の威圧感にスアレスは苦笑いを浮かべていたが。
「ありがとです。おじいちゃん」
「ほほ、なんとも礼儀正しい」
アリステリアが上目遣いでスアレスに笑顔を見せると、スアレスの鼻の下がのびた。まさしく孫娘に甘いお爺ちゃんのような顔になる。
「それではワシについて来るんじゃな。……そうそう、宿は取れんだろうから、ワシの家に来るがええ。流石に他の客もおるのでな」
「スアレスさん、感謝します」
足の悪いスアレスが先に門をくぐり抜けたあと、俺達も続く。一斉に村の住人から視線を向けられて、空気が一変する。
しかし、アリステリアは初めて見る大勢の人に目をキラキラと輝かせるのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
看病しに行ったら、当主の“眠り”になってしまった
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全36話⭐︎
倒れた当主を看病する役目を振られた使用人リィナは、彼の部屋へ通うことになる。
栄養、灯り、静かな時間、話し相手――“眠れる夜”を整えていく。そして、回復していく当主アレクシス。けれど彼は、ある夜そっと手を握り返し、低い声で囁く。
「責任、取って?」
噂が燃える屋敷で、ふたりが守るのは“枠(ルール)”。
手だけ、時間だけ、理由にしない――鍵はリィナが握ったまま。
けれど、守ろうとするほど情は育ち、合図の灯りはいつしか「帰る」ではなく「眠る」へ変わっていく。
看病から始まった優しい夜は、静かな執着に捕まっていく。
それでも、捕獲の鍵は彼ではなく――彼女の手にある。
私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私は実は“本物の聖女”でした。
さら
恋愛
私――ミリアは、クラスで地味で取り柄もない“都合のいい子”だった。
そんな私が、いじめの張本人だった美少女・沙羅と一緒に異世界へ召喚された。
王城で“聖女”として迎えられたのは彼女だけ。
私は「魔力が測定不能の無能」と言われ、冷たく追い出された。
――でも、それは間違いだった。
辺境の村で出会った青年リオネルに助けられ、私は初めて自分の力を信じようと決意する。
やがて傷ついた人々を癒やすうちに、私の“無”と呼ばれた力が、誰にも真似できない“神の光”だと判明して――。
王都での再召喚、偽りの聖女との再会、かつての嘲笑が驚嘆に変わる瞬間。
無能と呼ばれた少女が、“本物の聖女”として世界を救う――優しさと再生のざまぁストーリー。
裏切りから始まる癒しの恋。
厳しくも温かい騎士リオネルとの出会いが、ミリアの運命を優しく変えていく。
没落港の整備士男爵 ~「構造解析」スキルで古代設備を修理(レストア)したら、大陸一の物流拠点になり、王家も公爵家も頭が上がらなくなった件~
namisan
ファンタジー
大陸の南西端に位置するベルナ子爵領。
かつては貿易で栄えたこの港町も、今は見る影もない。
海底には土砂が堆積して大型船は入港できず、倉庫街は老朽化し、特産品もない。借金まみれの父と、諦めきった家臣たち。そこにあるのは、緩やかな「死」だけだった。
そんな没落寸前の領地の嫡男、アレン(16歳)に転生した主人公には、前世の記憶があった。
それは、日本で港湾管理者兼エンジニアとして働き、現場で散った「整備士」としての知識。
そして、彼にはもう一つ、この世界で目覚めた特異な能力があった。
対象の構造や欠陥、魔力の流れが設計図のように視えるスキル――【構造解析】。
「壊れているなら、直せばいい。詰まっているなら、通せばいい」
アレンは錆びついた古代の「浚渫(しゅんせつ)ゴーレム」を修理して港を深く掘り直し、魔導冷却庫を「熱交換の最適化」で復活させて、腐るだけだった魚を「最高級の輸出品」へと変えていく。
ドケチな家令ガルシアと予算を巡って戦い、荒くれ者の港湾長ゲンと共に泥にまみれ、没落商会の女主人メリッサと手を組んで販路を開拓する。
やがてその港には、陸・海・空の物流革命が巻き起こる。
揺れない「サスペンション馬車」が貴族の移動を変え、「鮮度抜群の魚介グルメ」が王族の胃袋を掴み、気性の荒いワイバーンを手懐けた「空輸便」が世界を結ぶ。
【完結】悪役令嬢ですが、断罪した側が先に壊れました
あめとおと
恋愛
三日後、私は断罪される。
そう理解したうえで、悪役令嬢アリアンナは今日も王国のために働いていた。
平民出身のヒロインの「善意」、
王太子の「優しさ」、
そしてそれらが生み出す無数の歪み。
感情論で壊されていく現実を、誰にも知られず修正してきたのは――“悪役”と呼ばれる彼女だった。
やがて訪れる断罪。婚約破棄。国外追放。
それでも彼女は泣かず、縋らず、弁明もしない。
なぜなら、間違っていたつもりは一度もないから。
これは、
「断罪される側」が最後まで正しかった物語。
そして、悪役令嬢が舞台を降りた“その後”に始まる、静かで確かな人生の物語。
聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる