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第二章 最強娘の学園生活
増える行方不明者
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ミオの捜索は遂に斡旋所に仕事として募集される事に。俺も掲示板から依頼書を無造作に剥ぎ取る。
再びルナ先生と共にアリステリアに合流する。
捜索を始めるにあたって、まずはルナ先生に聞いておかなければならないことがあった。
”魔法使い“として魔法に精通している役割を持つルナ先生に、尋ねたのは上級魔法の中に、離れた場所からいきなり移動する事が可能にするものがあるかだった。
答えがハイならば、俺はいつ如何なる場合にも青の魔王に狙われる可能性が出来、今回の事件に使われたならば、正直打つ手無しで犯人も見つけられないだろう。
「いいえ。私が知る限りには無いかと」
それがルナ先生の答えであった。
つまり、それは最近アラキの前に現れた青の魔王が、まだテレーヌ市内に残っている可能性が高いが、今回の事件に関していえば、まだ近くにいる可能性が高まる。
「パパ、ルナ先生、どうするです?」
俺、アリステリア、ルナ先生、そして熊五郎の四人で一塊となり捜索に加わる。
しかし、俺達の目的はミオを捜索するのではない。
「アリス、ルナ先生、それに熊五郎にも伝えておく。俺達は他の捜索隊を見張るぞ」
「ミオちゃんを探さないですか?」
「アリス。回りくどいやり方だけど、今後も行方不明者は増えていく。大事なのは、どうやって空から見張るカルヴァンの目を欺いたかだ。もうすぐ日も暮れ始める。怪しい奴や不審な奴がいたら見失わないようにな」
マルイ校長が先導して指揮を執ってくれたのは有り難く、てんでバラバラだった初日の捜索より、一組五人による隊を組み、定期的な報告により、今のところ昨日以上の行方不明者は出ていない。
俺達も定期報告にマルイ校長のところへと戻り、また出発する。
アリステリアも流石に二日連続で夜遅くまで起きていられないだろう。熊五郎の背の上で、うつらうつらと船を漕ぎ、かなり限界そうだ。
「あ、お疲れ様です」
「お疲れ様」
途中、俺達同様にマルイ校長に報告に向かう人達とすれ違い挨拶を交わしたあと、曲がり角を曲がった。
「がうっ!!」
熊五郎が突然俺の服を口で引っ張ってきて足を止めた。
「どうした?」
「がうっ! がううっ!」
「おい、アリス。起きなさい。熊五郎の話を聞いてやってくれ」
「……はいです。熊五郎、どうしたです」
眠い目を擦りながら熊五郎の話を聞いたアリステリアの答えは「六人いたって言ってるです」だった。
俺とルナ先生は思わずハッと互いに顔を見合せ、いますれ違った人達を一人一人思い返す。
男性三人、女性二人の顔は見えた。しかし、一人だけ他の連中と重なりあったからか顔はよく見えていない。
そう、五人一組なのに六人いたのは確実であった。
慌てて引き返し、角を曲がってみるが、ただ真っ直ぐにしか伸びていない道に、先ほどの六人の姿はない。
「くそっ、あれほど注意していたというのに!」
「がううっ!」
再び熊五郎に服を引っ張られ、そして気づく。いつの間にか俺達の背後に、先ほどの六人の内、顔の見えなかった一人が、平然と歩いていたのだ。
顔は兎も角服装まで見間違えない。というより、いつの間に俺達の背後に回ったんだ?
「おいっ!」
俺は思わず声をかけた。そいつは驚いたのかフードを目深に被り逃げていく。
俺達は追いかけ、再び角を曲がる。
そこで見たのは、ちょうどそいつが地面に沈んでいく所であった。
「ガウッ!!」
逃がさないとばかりに熊五郎は、地面に沈んでいくそいつの頭を無理やりフードに前爪を引っかけて引っこ抜いた。
「土竜!?」
そいつの顔は明らかに人間ではなく、まさしく土竜のように少し伸びた鼻に退化したような眼をしており、黒っぽい毛で顔が覆われていた。
吹き飛んだその土竜顔は、再び地面に潜ろうとし始める。
「任せて! “アイシクルバーン”!」
ルナ先生が地面についた手の付近から一気に薄氷を地面に張り巡らす。
当然、土竜顔が地面に潜れず困り果てていた。
「よし、捕らえた!」
熊五郎が土竜顔の横っ面を前足で踏み、俺が馬乗りになり押さえつけた。
「おい、お前は何者だ!?」
魔物であるのは間違い無さそうであるが、その土竜顔はカルヴァンのように言葉を発したりはしない。
「一度、マルイ校長の元に!」
俺達は土竜顔をマルイ校長に引き渡すべく、戻る。報告を受けた他の人達も慌てて戻ってくる。
そこで俺は一つの仮説を立てた。
この土竜顔が自力で地面に潜れるならば、相手も引きずり入れる事は可能ではないかと言うこと。
「今は基礎魔法により水に困らず使われることはなくなったが、このテレーヌ市の地下には、水路があるのだが、もう使われていないはず」
マルイ校長が俺の仮説の裏付ける証言を述べてくれた。
マルイ校長によると、その地下水路は実に巨大であり、なんと王都ミラージュにまで続くと噂されている。
大昔は、ミラージュよりさらに北にある湖から引いて、水を確保しなくてはならなかったのがきっかけだったそうだが、今回はそれを利用したのではないかと思われた。
「この地下水路、何処から入れるのですか?」
マルイ校長は、そこまでは知らないようで両手を挙げた。
もし、地下水路の入り口が見つかったとしても、中で黄の魔王が待ち伏せしているということも。
俺はマルイ校長やルナ先生と相談して、選抜するのが良いのではと提案したのだった。
再びルナ先生と共にアリステリアに合流する。
捜索を始めるにあたって、まずはルナ先生に聞いておかなければならないことがあった。
”魔法使い“として魔法に精通している役割を持つルナ先生に、尋ねたのは上級魔法の中に、離れた場所からいきなり移動する事が可能にするものがあるかだった。
答えがハイならば、俺はいつ如何なる場合にも青の魔王に狙われる可能性が出来、今回の事件に使われたならば、正直打つ手無しで犯人も見つけられないだろう。
「いいえ。私が知る限りには無いかと」
それがルナ先生の答えであった。
つまり、それは最近アラキの前に現れた青の魔王が、まだテレーヌ市内に残っている可能性が高いが、今回の事件に関していえば、まだ近くにいる可能性が高まる。
「パパ、ルナ先生、どうするです?」
俺、アリステリア、ルナ先生、そして熊五郎の四人で一塊となり捜索に加わる。
しかし、俺達の目的はミオを捜索するのではない。
「アリス、ルナ先生、それに熊五郎にも伝えておく。俺達は他の捜索隊を見張るぞ」
「ミオちゃんを探さないですか?」
「アリス。回りくどいやり方だけど、今後も行方不明者は増えていく。大事なのは、どうやって空から見張るカルヴァンの目を欺いたかだ。もうすぐ日も暮れ始める。怪しい奴や不審な奴がいたら見失わないようにな」
マルイ校長が先導して指揮を執ってくれたのは有り難く、てんでバラバラだった初日の捜索より、一組五人による隊を組み、定期的な報告により、今のところ昨日以上の行方不明者は出ていない。
俺達も定期報告にマルイ校長のところへと戻り、また出発する。
アリステリアも流石に二日連続で夜遅くまで起きていられないだろう。熊五郎の背の上で、うつらうつらと船を漕ぎ、かなり限界そうだ。
「あ、お疲れ様です」
「お疲れ様」
途中、俺達同様にマルイ校長に報告に向かう人達とすれ違い挨拶を交わしたあと、曲がり角を曲がった。
「がうっ!!」
熊五郎が突然俺の服を口で引っ張ってきて足を止めた。
「どうした?」
「がうっ! がううっ!」
「おい、アリス。起きなさい。熊五郎の話を聞いてやってくれ」
「……はいです。熊五郎、どうしたです」
眠い目を擦りながら熊五郎の話を聞いたアリステリアの答えは「六人いたって言ってるです」だった。
俺とルナ先生は思わずハッと互いに顔を見合せ、いますれ違った人達を一人一人思い返す。
男性三人、女性二人の顔は見えた。しかし、一人だけ他の連中と重なりあったからか顔はよく見えていない。
そう、五人一組なのに六人いたのは確実であった。
慌てて引き返し、角を曲がってみるが、ただ真っ直ぐにしか伸びていない道に、先ほどの六人の姿はない。
「くそっ、あれほど注意していたというのに!」
「がううっ!」
再び熊五郎に服を引っ張られ、そして気づく。いつの間にか俺達の背後に、先ほどの六人の内、顔の見えなかった一人が、平然と歩いていたのだ。
顔は兎も角服装まで見間違えない。というより、いつの間に俺達の背後に回ったんだ?
「おいっ!」
俺は思わず声をかけた。そいつは驚いたのかフードを目深に被り逃げていく。
俺達は追いかけ、再び角を曲がる。
そこで見たのは、ちょうどそいつが地面に沈んでいく所であった。
「ガウッ!!」
逃がさないとばかりに熊五郎は、地面に沈んでいくそいつの頭を無理やりフードに前爪を引っかけて引っこ抜いた。
「土竜!?」
そいつの顔は明らかに人間ではなく、まさしく土竜のように少し伸びた鼻に退化したような眼をしており、黒っぽい毛で顔が覆われていた。
吹き飛んだその土竜顔は、再び地面に潜ろうとし始める。
「任せて! “アイシクルバーン”!」
ルナ先生が地面についた手の付近から一気に薄氷を地面に張り巡らす。
当然、土竜顔が地面に潜れず困り果てていた。
「よし、捕らえた!」
熊五郎が土竜顔の横っ面を前足で踏み、俺が馬乗りになり押さえつけた。
「おい、お前は何者だ!?」
魔物であるのは間違い無さそうであるが、その土竜顔はカルヴァンのように言葉を発したりはしない。
「一度、マルイ校長の元に!」
俺達は土竜顔をマルイ校長に引き渡すべく、戻る。報告を受けた他の人達も慌てて戻ってくる。
そこで俺は一つの仮説を立てた。
この土竜顔が自力で地面に潜れるならば、相手も引きずり入れる事は可能ではないかと言うこと。
「今は基礎魔法により水に困らず使われることはなくなったが、このテレーヌ市の地下には、水路があるのだが、もう使われていないはず」
マルイ校長が俺の仮説の裏付ける証言を述べてくれた。
マルイ校長によると、その地下水路は実に巨大であり、なんと王都ミラージュにまで続くと噂されている。
大昔は、ミラージュよりさらに北にある湖から引いて、水を確保しなくてはならなかったのがきっかけだったそうだが、今回はそれを利用したのではないかと思われた。
「この地下水路、何処から入れるのですか?」
マルイ校長は、そこまでは知らないようで両手を挙げた。
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