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第一章ー婚約ー
キャパオーバー
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本当に、ソッと…触れるか触れないか…分からない様なキスだった。
目を閉じる暇もなくて、唇が離れた後、目を開けたエディオルさんと、鼻がくっつきそうな距離で目が合った。
「…嫌…じゃない?」
「……い…嫌な訳…ないじゃないですか…。私…ディの事、好きなんですよ?」
「ハル…」
エディオルさんは、フワリと笑うと、もう一度私にキスをする。さっきよりも、しっかり触れて─少し長めに。
それから顔が離れた後、また私の体をクリンと回して、前から抱き締められた。
ーもう、心臓が爆発しそうですー
多分、エディオルさんに抱き締めてもらってなかったら、立ててないかも…しれない…。恥ずかしくて、そのまま遠慮無く、エディオルさんの胸に顔をグリグリと擦り付ける。
「ハル…可愛いにも限度があるからな?それとも、俺を…試してるのか?」
「試す??」
ーえ?何を試すの?ー
サッパリ意味が分からなくて、顔を上げてエディオルさんを窺い見る。
「──くっ…やっぱり天然か…」
「て…天然??うぐっ─」
エディオルさんは、私の後頭部に手をあてて、私の顔を自身の胸にグイッと押し付ける。
「エ─ディ?あの、ちょっと痛──」
「これ以上、何もされたくなかったら…このまま少し…黙っててくれ…。」
ーふぁいっ!!?ー
ポンッと、更に顔が熱くなって、心臓が音を立て出して、足にも力が入らなくて…グッとエディオルさんに体重を掛けてしまう。
「ハル?」
「すみません…足に…力が入りません…」
「………ふっ─」
「ディ?笑った?笑いましたね?一体…誰のせいだと──」
「俺のせいだな。」
と言いながら、押さえつけられていた手が離されて、今度は両手を私の頬にあてて上に向かされる。
「もっと…慣れてもらわないとな。俺は、こんなんじゃ…全然足りないからな?」
「ふぇ──っ!?」
こっちは、いっぱいいっぱいどころか、もうキャパオーバーなのに、エディオルさんは嬉しそうに笑っている。
ーそうだ。私、エディオルさんの笑顔が好きだなって…最初に思ったんだー
「ふふっ─。私、ディの笑顔が、好きだなぁって思ったのが、好きになった切っ掛けなんです。だから、ディが笑顔だと、私も嬉しくなるんです。だから…その笑顔には弱いんです。」
「───くっ………ハル?この状態で、そんな事言ったら…どうなるか…分かってる?」
「え?」
「前にも言ったと思うけど、ここまで来るのに5年掛かったんだ。その間に俺は2度、ハルを失なった─って思ったんだ。それが、今、ハルが俺の腕の中に居ると思っただけで、ハルを離したくないって思ってしまうんだ。そのえう、ハルにそんな事言われたら…俺は、もっと欲を出してしまう。もっと、ハルが欲しくなる。」
「なっ──」
ーちょっと待って下さい!言い方が…ダイレクト過ぎませんか!?え?これは…当たり前なの!?ー
体はピシッと固まって動かないのに、エディオルさんと視線を合わせる事が恥ずかしくて、目だけがキョロキョロと落ち着かない。
「くくっ─ハル、落ち着いて?」
そんな私に、優しく声を掛けてくれるエディオルさん。
「ハルが嫌がる事はしないから。だから─」
ソッと、エディオルさんが親指で私の唇を優しく触れる─から
私はソッと目を閉じて─
3度目のキスをした─
*****
『主、どうした?』
朝起きてすぐ、馬小屋に居るだろうネージュの元へ駆け付けて、ネージュに抱き付いた。
「ノア…邪魔しちゃってごめんね?どうしても…フェンリルのネージュを……モフモフしたくなっちゃって…」
犬サイズのネージュに、顔をグリグリしながらノアに謝る。
『いえ、大丈夫ですから、気にしないで下さい。あの……ひょっとして、我が主が、何かハル様にしてしまった…のでしょうか?』
ノアが心配そうな顔をしながら、私の頭に鼻をスリスリして来た。
ーはぅっ!ネージュとノアが可愛い!ー
私はパッと顔を上げて、ノアの顔をよしよしと撫でる。
「嫌な事をされた訳じゃ…ないよ?ただ…私がキャパオーバーになっただけで…嫌じゃなかったし。恥ずかしかっただけ…で…」
ー嬉しかったー
そう思ったら、また恥ずかしくなって、ネージュにグリグリと頭を擦り付ける。
『『……あぁ…成る程』』
2人?2頭は同時に勘付いたようで
『騎士も、ようやく一歩前進したと言う事だな?』
『そうですね。ようやくですね。』
と、ネージュとノアは嬉しそうに尻尾をフリフリさせていた。
*****
「居ないと思ったら…コレだったのよ。それで、エディオルさんに部屋まで運んでもらおうと思って、ルナさんにお願いして、エディオルさんを呼んで来てもらったの。」
朝食の準備ができた─とハルの部屋に行くと、ハルが部屋に居なかった。そこで、ミヤがネージュが居るだろう馬小屋を覗きに行くと
元の大きさになったフェンリルのお腹に背を預け、そのハルの膝にノアがチョコンと鼻先を乗せて寝ている3人(1人+2頭)の姿があった。
「…可愛い─しかないわね。」
とミヤが呟けば
「─ですね。俺を呼んでいただいて、ありがとうございます。」
と、エディオルはお礼を言った。
ーノア…それは、俺もした事無いからな?ー
目を閉じる暇もなくて、唇が離れた後、目を開けたエディオルさんと、鼻がくっつきそうな距離で目が合った。
「…嫌…じゃない?」
「……い…嫌な訳…ないじゃないですか…。私…ディの事、好きなんですよ?」
「ハル…」
エディオルさんは、フワリと笑うと、もう一度私にキスをする。さっきよりも、しっかり触れて─少し長めに。
それから顔が離れた後、また私の体をクリンと回して、前から抱き締められた。
ーもう、心臓が爆発しそうですー
多分、エディオルさんに抱き締めてもらってなかったら、立ててないかも…しれない…。恥ずかしくて、そのまま遠慮無く、エディオルさんの胸に顔をグリグリと擦り付ける。
「ハル…可愛いにも限度があるからな?それとも、俺を…試してるのか?」
「試す??」
ーえ?何を試すの?ー
サッパリ意味が分からなくて、顔を上げてエディオルさんを窺い見る。
「──くっ…やっぱり天然か…」
「て…天然??うぐっ─」
エディオルさんは、私の後頭部に手をあてて、私の顔を自身の胸にグイッと押し付ける。
「エ─ディ?あの、ちょっと痛──」
「これ以上、何もされたくなかったら…このまま少し…黙っててくれ…。」
ーふぁいっ!!?ー
ポンッと、更に顔が熱くなって、心臓が音を立て出して、足にも力が入らなくて…グッとエディオルさんに体重を掛けてしまう。
「ハル?」
「すみません…足に…力が入りません…」
「………ふっ─」
「ディ?笑った?笑いましたね?一体…誰のせいだと──」
「俺のせいだな。」
と言いながら、押さえつけられていた手が離されて、今度は両手を私の頬にあてて上に向かされる。
「もっと…慣れてもらわないとな。俺は、こんなんじゃ…全然足りないからな?」
「ふぇ──っ!?」
こっちは、いっぱいいっぱいどころか、もうキャパオーバーなのに、エディオルさんは嬉しそうに笑っている。
ーそうだ。私、エディオルさんの笑顔が好きだなって…最初に思ったんだー
「ふふっ─。私、ディの笑顔が、好きだなぁって思ったのが、好きになった切っ掛けなんです。だから、ディが笑顔だと、私も嬉しくなるんです。だから…その笑顔には弱いんです。」
「───くっ………ハル?この状態で、そんな事言ったら…どうなるか…分かってる?」
「え?」
「前にも言ったと思うけど、ここまで来るのに5年掛かったんだ。その間に俺は2度、ハルを失なった─って思ったんだ。それが、今、ハルが俺の腕の中に居ると思っただけで、ハルを離したくないって思ってしまうんだ。そのえう、ハルにそんな事言われたら…俺は、もっと欲を出してしまう。もっと、ハルが欲しくなる。」
「なっ──」
ーちょっと待って下さい!言い方が…ダイレクト過ぎませんか!?え?これは…当たり前なの!?ー
体はピシッと固まって動かないのに、エディオルさんと視線を合わせる事が恥ずかしくて、目だけがキョロキョロと落ち着かない。
「くくっ─ハル、落ち着いて?」
そんな私に、優しく声を掛けてくれるエディオルさん。
「ハルが嫌がる事はしないから。だから─」
ソッと、エディオルさんが親指で私の唇を優しく触れる─から
私はソッと目を閉じて─
3度目のキスをした─
*****
『主、どうした?』
朝起きてすぐ、馬小屋に居るだろうネージュの元へ駆け付けて、ネージュに抱き付いた。
「ノア…邪魔しちゃってごめんね?どうしても…フェンリルのネージュを……モフモフしたくなっちゃって…」
犬サイズのネージュに、顔をグリグリしながらノアに謝る。
『いえ、大丈夫ですから、気にしないで下さい。あの……ひょっとして、我が主が、何かハル様にしてしまった…のでしょうか?』
ノアが心配そうな顔をしながら、私の頭に鼻をスリスリして来た。
ーはぅっ!ネージュとノアが可愛い!ー
私はパッと顔を上げて、ノアの顔をよしよしと撫でる。
「嫌な事をされた訳じゃ…ないよ?ただ…私がキャパオーバーになっただけで…嫌じゃなかったし。恥ずかしかっただけ…で…」
ー嬉しかったー
そう思ったら、また恥ずかしくなって、ネージュにグリグリと頭を擦り付ける。
『『……あぁ…成る程』』
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『騎士も、ようやく一歩前進したと言う事だな?』
『そうですね。ようやくですね。』
と、ネージュとノアは嬉しそうに尻尾をフリフリさせていた。
*****
「居ないと思ったら…コレだったのよ。それで、エディオルさんに部屋まで運んでもらおうと思って、ルナさんにお願いして、エディオルさんを呼んで来てもらったの。」
朝食の準備ができた─とハルの部屋に行くと、ハルが部屋に居なかった。そこで、ミヤがネージュが居るだろう馬小屋を覗きに行くと
元の大きさになったフェンリルのお腹に背を預け、そのハルの膝にノアがチョコンと鼻先を乗せて寝ている3人(1人+2頭)の姿があった。
「…可愛い─しかないわね。」
とミヤが呟けば
「─ですね。俺を呼んでいただいて、ありがとうございます。」
と、エディオルはお礼を言った。
ーノア…それは、俺もした事無いからな?ー
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