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相変わらずな日常
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❋新作になります❋
王太子妃になってから5年。
今でも王太子妃として、外交の仕事に携われている。特に、ゲルダン王国との魔石のやり取りが頻繁に行われている為、自然とハザルバート商会の嫡子であり、学生時代からの親友であるメリッサと、よく顔を合わせる事になり、楽しい気持ちで公務をこなす事ができている。
時折、ゲルダン王国の外交官からこっそりもたらされる情報では、(双子の妹の)光属性のリンディは先月、無事に男の子を生んだ。その出産1ヶ月前迄、周りの人達に止められるのもお構いなしに、領地内の鉱山で働く人達を癒やす為に鉱山に通っていたそうだ。
ーリンディは、本当に変わったなぁ…良かったー
ある意味、ゲルダン王国に行って、ポーリーンと離れた事が良かったのかも知れないと思う。
そして、私の近衛騎士を務めているのも、学生時代からの親友のルイーズ=ファルストリアだ。
ルイーズの父が第二騎士団の団長だった事もあり、ずっとその父を目標に頑張っていたルイーズが、王太子妃の近衛騎士になったのは1年前だった。
(闇属性持ちの事は極秘事項)魔力無しの我儘令嬢だった私に王太子妃が務まるのか─色々と不安だらけだったけど、気のおける親友が近くに居て、優しい人達に支えられながら少しずつ成長していると思う。
一番私を支えてくれているのは──
王太子─アシェルハイド=アラバスティア様だ。
外交の仕事に携われるようになったのも、アシェルのお陰だった。まぁ、それも、アシェルによる、アシェルの為の腹黒な計算の上に成り立ったモノだけど。
アシェルのお腹の内は──真っ黒だ。たまには換気でもしてはどうかしら?と思ってしまう。王太子として見れば、それぐらいが丁度良いんだろうけど。
それに、あの腹黒爽やか笑顔も健在だ。ただ、その腹黒爽やか笑顔を見ると、何故か安心したり、可愛いなぁ…と思う時があるけど、これはアシェルには秘密にしている。そんな事を口走ろうものなら、アシェルからの溺愛が激しくなるだけだから。
“溺愛”
今でも、溺愛に……全く慣れない。
魔力無しで、たいして可愛くもない私。どうしてそこまで私の事を溺愛してくれるのか……今でもそれが一番の謎かもしれない。
「エヴィ?何か心配事でもあるのか?」
と、私の顔を覗き込んでいるのはアシェル。
「心配事は沢山あるけど、それは乗り越えて行く予定だから大丈夫です!」
と、ふふん─とすました顔をすると、「エヴィは、相変わらず可愛いなぁ」と言いながら、よしよしと頭を撫でられた。相変わらず、アシェルと国王陛下には、よく頭を撫でられる。
「アシェルもお義父様も、私の頭を撫でるの好きだよね?まだまだ子供って事?あ、もしかして、王太子妃としてまだまだって事!?」
ーそれは……有り得る!ー
外交ができる─だけで浮かれてたら駄目だよね!?なるほど…駄目な嫁だけど、皆優しいから、叱る事もなく─
「エヴィは思い込みが激しいな……」
「ん?」
気が付けば、アシェルに抱きしめられていた。
「アシェル?」
「エヴィは、王太子妃として十分その責務を果たしているから。頭を撫でるのは、エヴィが可愛いから。特に父上は、娘のエヴィが可愛くて仕方無いんだと思う。地方に視察に行った時は、必ずエヴィにはお土産があるだろう?あのお土産、エヴィだけにしかないし、アレ、いつも父上が自分で選んでるらしいよ」
「えっ!そうなんですか!?」
確かに、お義父様が地方に行ったりした時は、必ずお土産を買って来てくれる。それが、私好みのとても美味しいお菓子だったり、私好みのアクセサリーだったりするから、てっきり侍女が選んでくれてるのか─と思っていた。
「それに、俺がエヴィを子供扱いなんて……してると、本気で思ってる?」
アシェルの指が、私の顎をゆっくりと撫でていく。
そのアシェルの顔は、色気たっぷりの───黒い笑顔だ。この笑顔で見つめられると、動けなくなってしまう。
「思ってないから大丈夫です!」
「本当に分かってるかどうか怪しいから、たっぷり分からせてあげるよ。丁度、明日の執務も全て終わらせてあるから、時間がたっぷりあるんだ。」
ー“たっぷり”を、何度も強調しないで欲しい。それに、タイミングが良過ぎませんか?ー
腹黒は、相変わらず計算が完璧過ぎる。
アシェルと出会ってから、気が付けば近くに居る事が当たり前になって、次に気付いた時には婚約者になっていた。しかも、誰からも反対されることなく。本当に、真っ黒腹黒アシェル様様だ。
今日もまた、その腹黒な計算通り?に、私はアシェルからたっぷり教えさせられたのだった。
******
「相変わらず2人は仲良しね?ただ、公務に支障のないようになさい」
「分かってますよ、母上。私が、そんなミスをするとお思いですか?」
「ふふっ─エヴィの事以外なら心配しないけど、エヴィの事となると別だからねぇ……」
「エヴィ、このケーキも美味しいから、食べてみなさい」
「お義父様、ありがとうございます」
ここは国王両陛下のプライベートルームであるリビング。夕食をとった後、4人に時間があればここにやって来て、食後のデザートを食べながら話をしたりしている。
そして、今日も安定の、王妃様VSアシェルを繰り広げている2人の横で、私はお義父様に次から次へとデザートを勧められている。
(話の内容は少し恥ずかしいから、聞いていないフリをしている)
ーうーん…このケーキ、前はもっと美味しかったと思ったんだけど…味が変わった?ー
勿論、変な物が入っていたりしたら、闇属性持ちの私なら一目で分かるから、その辺は大丈夫なんだけど…。そう言えば、最近はコレだけじゃなくて、味付けが変わったかな?と思う食事が増えて来たよね…と、考えながら、手元にあったクッキーを口にする。
「────ゔっ!?」
「エヴィ!?どうした!?」
「「エヴィ!?」」
吐きそうになるのを、手で押さえて耐えていると、お義父様が慌てて立ち上がり、それに気付いたアシェルとお義母様も慌てて私の方へと駆け寄って来た。
「誰か!医者を呼びなさい!」
「料理の確認をしろ!」
「エヴィ、大丈夫か!?どうした!?」
「ちょっと…気持ち悪いだけ…で……あの…落ち着いて下さい……闇持ちなので……毒とかでは……ないので……」
「「「あ……」」」
3人とも、慌て過ぎです─と言う前に、「あらあら…」と、不敵?に笑うお義母様に、支えられるようにしながら部屋から連れ出された。
*アシェルハイド視点*
「母上、エヴィは大丈夫なんですか!?」
「声が大きいわよ、アシェル。あなたは、本当にエヴィの事になると周りが見えなくなるのね?エヴィは、今寝てるのよ」
ー母上だって、エヴィが呻いた時、慌てていたくせにー
なんて言おうものなら、倍返しを喰らうだろうし、兎に角、今の優先はエヴィだ。
王太子妃の私室の寝室のベッドで寝ているエヴィ。まだ、少しだけ顔色が悪い。エヴィの言った通り、食事に毒などが入れられていたとしても、エヴィが口にする事は決して無い。では、疲れがたまって…だろうか?
エヴィは王太子妃としてしては完璧な程までに務めを果たしているのに、未だに自信がないようで、更に頑張ろうとするところがある。
ー俺の嫁─王太子妃になるつもりなんて、全くなかったのにー
俺に見付かって外堀を埋められて、気が付いた時には逃げられないようになって─
ー出会った頃は、本当に嫌そうな顔をしていたよなぁー
「アシェル、おめでとう」
「はい?何が────」
物思いにふけっていると、母上からこの場には相応しく無いよう言葉を掛けられ……次の瞬間ハツした。
「まさか!」
「そうよ。そのまさかよ。妊娠しているそうよ。でも、まだ安定期には入っていないから、発表するのはまだ先とするわ。取り敢えず、私は今から陛下に報告してくるから、あなたは、今日はエヴィに付き添ってあげなさい」
確か、今日は急ぎの執務は無かったな─と思い、母上の言葉を素直に受け取って、俺はエヴィの眠っているベッドサイドの椅子に腰を下ろした。
勿論だが、初めての妊娠で色々心配事もあったが
「私が側に居て、エヴィに何かあると思うの?」
と、ライラ─闇の精霊が不敵に微笑む。
「ライラ殿は、暫くは精霊界に戻っていると聞いていたが……また、エヴィ付きの侍女として戻って来てくれると言う事か?」
「そうよ。もうするべき事は終えて来たから、また暫くの間はエヴィの側で楽しませてもらうわ」
何を楽しむのか───
平穏な楽しみだと……願いたい──
まぁ、ライラ殿が居るなら、これ以上の安心はないだろう。ライラ殿が戻って来てくれて良かった。
そうして、5ヶ月を過ぎ安定期に入ったところで王太子妃の妊娠が公表され、そのまた5ヶ月後に、無事第一王子が生まれ、国中でお祝いの祭りが執り行われた。
王太子妃になってから5年。
今でも王太子妃として、外交の仕事に携われている。特に、ゲルダン王国との魔石のやり取りが頻繁に行われている為、自然とハザルバート商会の嫡子であり、学生時代からの親友であるメリッサと、よく顔を合わせる事になり、楽しい気持ちで公務をこなす事ができている。
時折、ゲルダン王国の外交官からこっそりもたらされる情報では、(双子の妹の)光属性のリンディは先月、無事に男の子を生んだ。その出産1ヶ月前迄、周りの人達に止められるのもお構いなしに、領地内の鉱山で働く人達を癒やす為に鉱山に通っていたそうだ。
ーリンディは、本当に変わったなぁ…良かったー
ある意味、ゲルダン王国に行って、ポーリーンと離れた事が良かったのかも知れないと思う。
そして、私の近衛騎士を務めているのも、学生時代からの親友のルイーズ=ファルストリアだ。
ルイーズの父が第二騎士団の団長だった事もあり、ずっとその父を目標に頑張っていたルイーズが、王太子妃の近衛騎士になったのは1年前だった。
(闇属性持ちの事は極秘事項)魔力無しの我儘令嬢だった私に王太子妃が務まるのか─色々と不安だらけだったけど、気のおける親友が近くに居て、優しい人達に支えられながら少しずつ成長していると思う。
一番私を支えてくれているのは──
王太子─アシェルハイド=アラバスティア様だ。
外交の仕事に携われるようになったのも、アシェルのお陰だった。まぁ、それも、アシェルによる、アシェルの為の腹黒な計算の上に成り立ったモノだけど。
アシェルのお腹の内は──真っ黒だ。たまには換気でもしてはどうかしら?と思ってしまう。王太子として見れば、それぐらいが丁度良いんだろうけど。
それに、あの腹黒爽やか笑顔も健在だ。ただ、その腹黒爽やか笑顔を見ると、何故か安心したり、可愛いなぁ…と思う時があるけど、これはアシェルには秘密にしている。そんな事を口走ろうものなら、アシェルからの溺愛が激しくなるだけだから。
“溺愛”
今でも、溺愛に……全く慣れない。
魔力無しで、たいして可愛くもない私。どうしてそこまで私の事を溺愛してくれるのか……今でもそれが一番の謎かもしれない。
「エヴィ?何か心配事でもあるのか?」
と、私の顔を覗き込んでいるのはアシェル。
「心配事は沢山あるけど、それは乗り越えて行く予定だから大丈夫です!」
と、ふふん─とすました顔をすると、「エヴィは、相変わらず可愛いなぁ」と言いながら、よしよしと頭を撫でられた。相変わらず、アシェルと国王陛下には、よく頭を撫でられる。
「アシェルもお義父様も、私の頭を撫でるの好きだよね?まだまだ子供って事?あ、もしかして、王太子妃としてまだまだって事!?」
ーそれは……有り得る!ー
外交ができる─だけで浮かれてたら駄目だよね!?なるほど…駄目な嫁だけど、皆優しいから、叱る事もなく─
「エヴィは思い込みが激しいな……」
「ん?」
気が付けば、アシェルに抱きしめられていた。
「アシェル?」
「エヴィは、王太子妃として十分その責務を果たしているから。頭を撫でるのは、エヴィが可愛いから。特に父上は、娘のエヴィが可愛くて仕方無いんだと思う。地方に視察に行った時は、必ずエヴィにはお土産があるだろう?あのお土産、エヴィだけにしかないし、アレ、いつも父上が自分で選んでるらしいよ」
「えっ!そうなんですか!?」
確かに、お義父様が地方に行ったりした時は、必ずお土産を買って来てくれる。それが、私好みのとても美味しいお菓子だったり、私好みのアクセサリーだったりするから、てっきり侍女が選んでくれてるのか─と思っていた。
「それに、俺がエヴィを子供扱いなんて……してると、本気で思ってる?」
アシェルの指が、私の顎をゆっくりと撫でていく。
そのアシェルの顔は、色気たっぷりの───黒い笑顔だ。この笑顔で見つめられると、動けなくなってしまう。
「思ってないから大丈夫です!」
「本当に分かってるかどうか怪しいから、たっぷり分からせてあげるよ。丁度、明日の執務も全て終わらせてあるから、時間がたっぷりあるんだ。」
ー“たっぷり”を、何度も強調しないで欲しい。それに、タイミングが良過ぎませんか?ー
腹黒は、相変わらず計算が完璧過ぎる。
アシェルと出会ってから、気が付けば近くに居る事が当たり前になって、次に気付いた時には婚約者になっていた。しかも、誰からも反対されることなく。本当に、真っ黒腹黒アシェル様様だ。
今日もまた、その腹黒な計算通り?に、私はアシェルからたっぷり教えさせられたのだった。
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「相変わらず2人は仲良しね?ただ、公務に支障のないようになさい」
「分かってますよ、母上。私が、そんなミスをするとお思いですか?」
「ふふっ─エヴィの事以外なら心配しないけど、エヴィの事となると別だからねぇ……」
「エヴィ、このケーキも美味しいから、食べてみなさい」
「お義父様、ありがとうございます」
ここは国王両陛下のプライベートルームであるリビング。夕食をとった後、4人に時間があればここにやって来て、食後のデザートを食べながら話をしたりしている。
そして、今日も安定の、王妃様VSアシェルを繰り広げている2人の横で、私はお義父様に次から次へとデザートを勧められている。
(話の内容は少し恥ずかしいから、聞いていないフリをしている)
ーうーん…このケーキ、前はもっと美味しかったと思ったんだけど…味が変わった?ー
勿論、変な物が入っていたりしたら、闇属性持ちの私なら一目で分かるから、その辺は大丈夫なんだけど…。そう言えば、最近はコレだけじゃなくて、味付けが変わったかな?と思う食事が増えて来たよね…と、考えながら、手元にあったクッキーを口にする。
「────ゔっ!?」
「エヴィ!?どうした!?」
「「エヴィ!?」」
吐きそうになるのを、手で押さえて耐えていると、お義父様が慌てて立ち上がり、それに気付いたアシェルとお義母様も慌てて私の方へと駆け寄って来た。
「誰か!医者を呼びなさい!」
「料理の確認をしろ!」
「エヴィ、大丈夫か!?どうした!?」
「ちょっと…気持ち悪いだけ…で……あの…落ち着いて下さい……闇持ちなので……毒とかでは……ないので……」
「「「あ……」」」
3人とも、慌て過ぎです─と言う前に、「あらあら…」と、不敵?に笑うお義母様に、支えられるようにしながら部屋から連れ出された。
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「母上、エヴィは大丈夫なんですか!?」
「声が大きいわよ、アシェル。あなたは、本当にエヴィの事になると周りが見えなくなるのね?エヴィは、今寝てるのよ」
ー母上だって、エヴィが呻いた時、慌てていたくせにー
なんて言おうものなら、倍返しを喰らうだろうし、兎に角、今の優先はエヴィだ。
王太子妃の私室の寝室のベッドで寝ているエヴィ。まだ、少しだけ顔色が悪い。エヴィの言った通り、食事に毒などが入れられていたとしても、エヴィが口にする事は決して無い。では、疲れがたまって…だろうか?
エヴィは王太子妃としてしては完璧な程までに務めを果たしているのに、未だに自信がないようで、更に頑張ろうとするところがある。
ー俺の嫁─王太子妃になるつもりなんて、全くなかったのにー
俺に見付かって外堀を埋められて、気が付いた時には逃げられないようになって─
ー出会った頃は、本当に嫌そうな顔をしていたよなぁー
「アシェル、おめでとう」
「はい?何が────」
物思いにふけっていると、母上からこの場には相応しく無いよう言葉を掛けられ……次の瞬間ハツした。
「まさか!」
「そうよ。そのまさかよ。妊娠しているそうよ。でも、まだ安定期には入っていないから、発表するのはまだ先とするわ。取り敢えず、私は今から陛下に報告してくるから、あなたは、今日はエヴィに付き添ってあげなさい」
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勿論だが、初めての妊娠で色々心配事もあったが
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「そうよ。もうするべき事は終えて来たから、また暫くの間はエヴィの側で楽しませてもらうわ」
何を楽しむのか───
平穏な楽しみだと……願いたい──
まぁ、ライラ殿が居るなら、これ以上の安心はないだろう。ライラ殿が戻って来てくれて良かった。
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