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17 それぞれの思惑
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「あぁ、勘違いしないで欲しい。ブルーナを棄てると言う事じゃなくて……もし、ブルーナが、王女として…イーレンで生きていく事が辛いと言うなら、他の生き方も、私が責任を持って準備すると言う事だ。ブルーナを、着の身着のまま放り出すなんて事はしないから。それに──実は、リュウ殿には、ブルーナ……第二王女の事はバレてるんだ。」
「バレてる?」
バレているとは?もともと疎まれている存在ではあるが、第二王女の存在は知られている筈だ。
「第二王女ブルーナが魔力無しで、王族から虐げられていた事を。“療養している”と言うのも嘘なんだろう─と。おそらく、ニコルについて調べている時に知られたんだろう。」
そう言われたお兄様は、もう隠す必要はないだろうと、リュウさんに全てを話したそうだ。ただし、“異世界に飛ばした”と言う事だけは伏せて。
その中でのリュウさんの来国。「ついでに、ブルーナに会わせて欲しい」とお願いされたそうだ。
「勿論、ブルーナが嫌と言うなら、体調不良とでも言って断る事もできる。」
お兄様はイーレン王国の王太子だ。他国の魔法使いのお願いぐらいなら、断ったところで問題は無い。普通なら。ただ、今のイーレン王国の立場からすれば、断る事は良くないだろう。
「いえ…会います。大丈夫です。」
「そうか……すまないな………。色々訊かれたりするだろうけど、何も隠さずに本当の事を答えれば良いから。それが、喩え私や……イーレンの都合が悪くなるような事でもね。」
お兄様は、今回の事や、父の後を継ぐタイミングで貴族の膿を出して一掃するつもりなんだろう。その為には、自分の力だけでは無理だと……分かっているからリュウさんの力を借りようと思っているのかもしれない。
「分かりました。まぁ……お兄様の事に関してだけは、上げておきますね。」
ふふっ─と笑えば、お兄様も「ありがとう」と言って、楽しそうに笑ってくれた。
取り敢えず、私─イーレン王国第二王女ブルーナは、体調は万全ではないものの、一時の間首都にある王城に帰って来ている─と言う事になり、今はお兄様の住まいである王太子宮の一室で過ごしている。
そこで、私の世話をしてくれているのが“アニタ”だ。
アニタは私より三つ年上で、侍女と護衛を兼ねている。ふわふわの赤毛に赤色の瞳で、火属性の魔力持ちだそうだ。イーレンにとっては珍しい魔力持ち。私なんかのお世話をさせられて可哀想に─と思ったりもするけど、王太子に言われれば、断る事もできないだろう。
そんなアニタも、私を嫌がる事は全くなく、毎日私の世話をしてくれている。寧ろ「殿下はスタイルが良いので何を着ても似合いますね!」「殿下の髪は綺麗ですね!」と、うっとりした目で見られている。
嫌われるよりは良いけど、褒められ過ぎるのには慣れていないから、いつも返答に困っている。
*リュウの来国、2日前の魔塔にて*
「あー…本当に忌々しいわ!また、あのリュウが来るなんて!」
「リュウ─とは、前にニコルが言っていた、隣国の魔法使いの事?」
「そうよ。平民の魔法使いのくせに、偉そうにして……また、王女である私に文句を言いに来るのよ。」
「平民…なら、王女であるニコルの方が偉いんじゃないの?それなら……不敬罪とかにできるんじゃないの?」
リュウの文句を言っているのは、イーレン王国の第一王女ニコル。そのニコルと親しげに話をしているのは、今回、ニコルが召喚した聖女─清水渚沙である。
「そうよ、不敬罪に問うてもおかしくないのに、お兄様が……それを黙認しているから!」
「ヒューゴ様が?なら……仕方無いわね。」
「ナギサは……お兄様の言う事は素直に聞くのね…」
「それは……王太子様だからね。ふふっ。」
この世界に召喚されてやって来た時は、本当に驚いた。ラノベの様な世界に、私が聖女としてやって来るなんて…。そして、この世界で出会ったのは
“ヒューゴ=イーレン”
私を召喚したニコル=イーレンの兄で、この国の王太子様。これまた、ラノベあるあるの金髪碧眼のイケメンだ。彼を見た瞬間、「この人だ!」と思った。セオ君なんかよりもイケメンで、何より、もうすぐこの国のトップに立つ人だ。そんなヒューゴの方こそ、聖女である私に相応しい人だ。
ニコルから聞く限り、この世界での聖女と言うのは、王族と同じ位偉い存在みたいだから、私が聖女の役割さえしっかりこなせば、ヒューゴの相手─王太子妃になる事だって可能な筈だ。
ー日本では、尽く吉岡翠が邪魔をしてくれたけどー
そう言えば…大学の裏庭で私が召喚された時、アイツの足下も光ってなかった?
「………」
いや…もしそうなら、ここに一緒に来ていた筈。でも居ないと言うなら、気のせいだったかもしれない。喩え、一緒に来ていたとしても、私が聖女なら、アイツはただの巻き込まれただけのモブだっただろう。
ーそれはそれで……面白かったかもしれないけどー
「ヒューゴ様の事は確かに…嫌いではないけど、私はニコルの事も好きだから、もし、そのリュウって奴がニコルに酷い事をするようなら、聖女である私が、ビシッと言ってあげるわ!」
「まぁ!ナギサは、本当に優しいのね!」
パッと笑顔で抱きついて来るニコルは、本当に単純で可愛い。
ヒューゴとうまくいけば、私は王太子妃からの王妃だ。私を召喚してくれたニコルには、感謝しかない。だから、リュウとか言う魔法使いの好きなようにはさせないわ。
❋エールを頂き、ありがとうございます❋
٩(๑′∀ ‵๑)۶•*¨*•.¸¸♪
「バレてる?」
バレているとは?もともと疎まれている存在ではあるが、第二王女の存在は知られている筈だ。
「第二王女ブルーナが魔力無しで、王族から虐げられていた事を。“療養している”と言うのも嘘なんだろう─と。おそらく、ニコルについて調べている時に知られたんだろう。」
そう言われたお兄様は、もう隠す必要はないだろうと、リュウさんに全てを話したそうだ。ただし、“異世界に飛ばした”と言う事だけは伏せて。
その中でのリュウさんの来国。「ついでに、ブルーナに会わせて欲しい」とお願いされたそうだ。
「勿論、ブルーナが嫌と言うなら、体調不良とでも言って断る事もできる。」
お兄様はイーレン王国の王太子だ。他国の魔法使いのお願いぐらいなら、断ったところで問題は無い。普通なら。ただ、今のイーレン王国の立場からすれば、断る事は良くないだろう。
「いえ…会います。大丈夫です。」
「そうか……すまないな………。色々訊かれたりするだろうけど、何も隠さずに本当の事を答えれば良いから。それが、喩え私や……イーレンの都合が悪くなるような事でもね。」
お兄様は、今回の事や、父の後を継ぐタイミングで貴族の膿を出して一掃するつもりなんだろう。その為には、自分の力だけでは無理だと……分かっているからリュウさんの力を借りようと思っているのかもしれない。
「分かりました。まぁ……お兄様の事に関してだけは、上げておきますね。」
ふふっ─と笑えば、お兄様も「ありがとう」と言って、楽しそうに笑ってくれた。
取り敢えず、私─イーレン王国第二王女ブルーナは、体調は万全ではないものの、一時の間首都にある王城に帰って来ている─と言う事になり、今はお兄様の住まいである王太子宮の一室で過ごしている。
そこで、私の世話をしてくれているのが“アニタ”だ。
アニタは私より三つ年上で、侍女と護衛を兼ねている。ふわふわの赤毛に赤色の瞳で、火属性の魔力持ちだそうだ。イーレンにとっては珍しい魔力持ち。私なんかのお世話をさせられて可哀想に─と思ったりもするけど、王太子に言われれば、断る事もできないだろう。
そんなアニタも、私を嫌がる事は全くなく、毎日私の世話をしてくれている。寧ろ「殿下はスタイルが良いので何を着ても似合いますね!」「殿下の髪は綺麗ですね!」と、うっとりした目で見られている。
嫌われるよりは良いけど、褒められ過ぎるのには慣れていないから、いつも返答に困っている。
*リュウの来国、2日前の魔塔にて*
「あー…本当に忌々しいわ!また、あのリュウが来るなんて!」
「リュウ─とは、前にニコルが言っていた、隣国の魔法使いの事?」
「そうよ。平民の魔法使いのくせに、偉そうにして……また、王女である私に文句を言いに来るのよ。」
「平民…なら、王女であるニコルの方が偉いんじゃないの?それなら……不敬罪とかにできるんじゃないの?」
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「そうよ、不敬罪に問うてもおかしくないのに、お兄様が……それを黙認しているから!」
「ヒューゴ様が?なら……仕方無いわね。」
「ナギサは……お兄様の言う事は素直に聞くのね…」
「それは……王太子様だからね。ふふっ。」
この世界に召喚されてやって来た時は、本当に驚いた。ラノベの様な世界に、私が聖女としてやって来るなんて…。そして、この世界で出会ったのは
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そう言えば…大学の裏庭で私が召喚された時、アイツの足下も光ってなかった?
「………」
いや…もしそうなら、ここに一緒に来ていた筈。でも居ないと言うなら、気のせいだったかもしれない。喩え、一緒に来ていたとしても、私が聖女なら、アイツはただの巻き込まれただけのモブだっただろう。
ーそれはそれで……面白かったかもしれないけどー
「ヒューゴ様の事は確かに…嫌いではないけど、私はニコルの事も好きだから、もし、そのリュウって奴がニコルに酷い事をするようなら、聖女である私が、ビシッと言ってあげるわ!」
「まぁ!ナギサは、本当に優しいのね!」
パッと笑顔で抱きついて来るニコルは、本当に単純で可愛い。
ヒューゴとうまくいけば、私は王太子妃からの王妃だ。私を召喚してくれたニコルには、感謝しかない。だから、リュウとか言う魔法使いの好きなようにはさせないわ。
❋エールを頂き、ありがとうございます❋
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