【R18】新米女王と性奴隷騎士〜お見合いしたら相手が女王志望でした。頑張って夫婦になります〜

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#俺を調教してみて

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「調教……されたいの?」

 アイリーンが信じられない、といった顔をした。
 こんな店にいるのに、どうしてそんなに驚くんだろう。なんだか可愛くて、ますますからかいたくなった。

「君がそうしたいなら、協力するのはやぶさかじゃないよ?」

 ニヤリと笑って、わざと彼女の方に身を乗り出す。
 アイリーンが慌てて体を引いた。

「ちょ……っ」

「新米女王様はどんな調教が好きなの? 俺に応えられるかな。あんまりそっちの気はないんだけど」

 カリオンがさらににじり寄ると、彼女は気圧されてさらに下がった。女王様がそれでいいのか。

 混乱して動揺しているアイリーンは可愛らしかった。その反応を見るに本当に他の奴隷や御主人様はいないようだ。ほっとした。

(ずいぶん可愛い『本当の姿』だよな……)

 場所を調べる際、店がSMバーだと知ってかなりショックだったのだが、予想外に可愛いものを見せられて余計に興味を引かれた。
 この可愛い女王様を、他の誰にも触らせたくない。

「普段はここで客にどんなことしてるの? 俺にもしてみてよ」

「い、いいわ! 後悔したって遅いんだから!」

 意地を張ったようにアイリーンが宣言する。
 カリオンはわざとらしく「お手柔らかに」と両手を差し出した。

 椅子の上で、服の上から手際よく後ろ手に縛られていく。
 魔力を込めた縄は肌触りが良く、心地いい締め付けで彼の体を拘束した。

「どう!?」

 アイリーンは自慢げだった。たしかに縛り方は手際が良く、見事なものだったが、正直まったく興奮はしない。
 「もやい結びを覚えたから見て!」と結ばれたくらいの感覚しかなかった。

 初心者の微笑ましいおままごと――という感じだ。

(まあ、可愛いからいいか)

 本音は胸にしまい、少し芝居がかった笑みを浮かべる。

「すごくいいよ。これからどうされちゃうの? 女王様、ご褒美欲しいな」

「ご、ご褒美……」

 その言葉に、アイリーンが完全に固まった。
 視線が右往左往し、助けを求めるように――先輩なのだろう――カウンターの女性を見る。
 その先輩は、ダメ出しするようにゆっくり首を振った。

「え、え、え……?」

 アイリーンが小さくパニックになっている。
 店内からは押し殺した笑いが漏れ、温かい視線で二人を見守る空気が満ちている。

 と、そのとき──。

「こんないい男が縛られちゃって……眼福ねぇ」

 カツンとヒールを鳴らして、別の女性――いや、背の高い女装の男性か――が近寄ってきた。
 長い指でカリオンの顎を持ち上げ、うっとりと目を細める。

「口に無理やり突っ込んで、あんあん言わせたいわ」

「……申し訳ないけど、俺の女王以外はちょっと」

 カリオンが穏やかに拒否すると、彼女(彼?)は芝居がかった動きで胸元を押さえ、悲しげな顔をした。

「フラれちゃったわ……。ねぇアイリーンちゃん、こんな素敵な奴隷、大事にしないと罰が当たるわよ?」

「だ、大事……?」

 意味がわからない、とアイリーンが戸惑いながら繰り返す。
 そんな彼女を見て、カリオンは呆れたように笑う。

「女王様、大事にするっていうのは、お金を払うことじゃないからね?」

「で、でも……じゃあどうすれば……」

 完全に動揺してしまったアイリーンは、縄を持つ手をおろおろと泳がせている。
 どうしていいのかわからず、真っ赤な顔でパニック寸前の彼女を見ているうちに、カリオンの胸にはふつふつと意地悪な衝動が湧いてきた。

「……女王様?」

 彼は甘えるように、少し挑発するように、彼女を見つめる。

「ねえ、俺のご褒美は?」

 アイリーンは、その言葉にさらに赤くなり、息を詰まらせた。

(いやぁ、新米女王可愛いな……いじめたくなる)
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