11 / 40
11.昇格試験に行く魔王
しおりを挟む
正午に赤ランク昇格合宿があるということで、俺は冒険者ギルドまで来ていた。受付で合宿に来たことを伝えると、そのまま裏口からギルドの裏庭に通される。
入る前に様子を伺うと、他にも何人かいるようだ。男3人、女2人。
なんとなく同性で固まっているように見えるので、俺も男の方に寄った。男の方は俺以上の巨漢で頭頂部だけ剃った謎の髪型をしたのと、貴族であるらしい金髪の青年、眼鏡をかけた脂ぎった肥満体型の男が集まっている。女の方は黒髪の幼女とその保護者のお姉さんといった感じだ。子供でも昇格試験とか受けるんだな。
しばらく待っていると、巨漢が俺達に名乗った。
「今回の昇格合宿を担当する、試験官のエイブラハムだ。ランクは紫。よろしくな!」
てっきり受験者だと思っていたのだが、この人が試験官なのか。紫ランクということは、アレーナが試験を受ける青ランクの一つ上だ。冒険者ランクは下から灰黒黄赤青紫だから…………最上位か。筋骨隆々だし、見た目通りに強いのだろう。
「不本意ながら名乗らせていただこう。僕の名はクラウス・フォン・ベルツ、知っているだろうがベルツ伯爵家の四男だ。君達とはまるで住む世界が違うのだから、それを弁えて話しかけるように」
金髪の青年が物凄く偉そうに自己紹介をした。偉そうなのに、名乗りはするところに育ちの良さを感じる。試験官、貴族の青年と順番に来たから次は俺か。不本意ながら名乗らせていただこう。
「どうも、受験者のシェミハザです」
何も思いつかないので早口で名前だけ名乗って終わりにする。もう終わりかという周囲からの視線を感じるが、逆に何を名乗ると言うんだ。黒ランクの冒険者ですと名乗っても全員同じだろうに。俺がこれ以上喋る気がないことが分かったのか、俺の右側に立つ、やけに距離の近い男が自己紹介を始めた。
「ブフォ、クラウスくんと……シェミハザくんっていうんだね。よろしく。コポォ。おじさんはデイブといいます。ドプフォ。みんな一緒に頑張ろうねっ」
意味不明な擬音を発しながら自己紹介をする肥満体型の男、デイブが体を左右に揺らしながらにじり寄ってきたので、大股で可能な限り遠くまで離れた。クラウスも離れた。
「平民風情が……ギルドの方も何を考えている。こんな薄汚い連中と一緒に昇格試験をやらなければならないなんて……」
クラウスはすごい不機嫌になっている。分からなくもないけどさあ。
男3人の自己紹介が終わったところで、注目は女性二人に集まる。幼女は姉と見られる女性の袖を引っ張り、アイコンタクトを取った後に暫定姉の方が喋り始めた。
「私達は姉妹で冒険者をしているハルフォーフ姉妹といいます。年が離れているのと、一見間違われやすいのですが……」
と一旦言葉を切る。やはり姉妹だったのか。20代半ばと10代前半くらいか? 暫定姉の方は幼女の方を手で示し、次に自分の方を指さした。
「こっちが姉のヘルマ、私が妹のイルマです」
拍子抜けだった。口元に手をやって苦笑しながら語るイルマと、ジトっとした目で他の受験者を見つめるヘルマはどう見ても姉妹の順が逆だろうと俺は感じたが、教官のエイブラハムさん含め、その場の全員が動揺しているようだ。
ちょっとしたハプニングのようなものがあった後、エイブラハムさんはひとつ咳払いをして「えー」と説明を始めた。
「最初に言っておくが、試験とはいっても赤ランク昇格試験は落とすためにやる試験じゃない。初心冒険者から中堅、ゆくゆくはそれより上のランクになって、初心者の模範となるような冒険者になってもらうための試験だ。だからリラックスして受けてほしい。緊張していては怪我のもとになる。安心してくれ! この試験が終わる頃には立派な赤ランクだ」
聞くところだと、あまりにも安心安全すぎて逆に不安になるような説明だ。俺には魔族発覚の懸念、手癖の悪さ、魔力封じの首枷への言及、眠気に抗えないことなど夜空の星の数ほど心配することがある。大丈夫だろうか。
「まあ冒険者ギルドの裏手で延々と話をするのもなんだ、一旦準備の場所まで行こう。俺についてきてくれ」
俺達受験者一行はエイブラハムさんにぞろぞろとついて行き、冒険者ギルドの裏から建物に入り、入り口から出ていって街の表通りを真っ直ぐ歩き、以前俺達がドクヘドラー討伐に向かったのと同じ門からセバルドの外に出た。街の外でもドクヘドラー討伐と同じ方角に向かっているのでもしかしたら、と思うが俺の記憶違いかもしれない。
「おい、やめろ。消し飛ばすぞ」
さっきから息でもかかっているのか、滅茶苦茶擽ったくて気が散る。我慢ならないので、離れてもらおうと後ろを振り向いた。
デイブの鼻息が荒すぎたようだった。
かかる距離では無いはずなのだが、何故か俺の耳にかかりまくっている。
「うっわ! なんだお前」
思わず肘で力一杯振り払う。
デイブは鞠のように跳ね飛ばされながらも受け身を取って立ち上がる。他の人間なら顔面が陥没していたところだが、肥満体にしてはなかなかやるようだ。
「デュフ、そんないきなり大声出さなくてもいいでしょ?」
「すげえ気持ち悪い。頼むから昇格しないでくれ」
追撃しようと思ったが近寄りたくない。やべえ奴から逃れるため、歩く速度を上げて教官のほぼ真横まで並ぶ。
「どうした? あんまりペースを上げるとへばるぞ」
「いえ大丈夫です。お構いなく」
横目で背後の様子を伺うと、デイブはクラウスに標的を変えたようだ。哀れ。
「高貴なる貴族のこの僕が……あんな醜男に……髪を触られるなんて……」
クラウスはまたぶつぶつと文句を言っていた。自己紹介の時はお高くとまっているなんて思っていたが、同情する。
俺は小声でそれまで大人しくしていたクエレブレに話しかけた。
「耳、洗ってくれないか。なんか嫌だ」
「構いませんよ。魔力をシェミハザ様に伝えれば私が動かずともご自身で水の魔法が使えるかと」
快諾してくれたクエレブレの魔力が俺の手に集まり、水魔法を発動させれば、耳を洗うことができた。
便利すぎる。自分の魔力から発動させた時のような直感的に魔法を行使できる感覚ではないが、武器に纏わせて攻撃したり、補助的に使ったりするのなら充分だろう。
思わぬところで新たな発見をしたところで、教官の足が止まった。
「よし、ここで止まるぞ! この岩を見てくれ」
見覚えのある岩を指差している。俺はこの岩を数日前に見たことがある。
「モンスターのような何者かに掘り起こされている。こいつを……」
どう見ても、俺がドクヘドラー討伐の時に掘り起こしたやつじゃないか。
「砕いてみろ! ほら、そこの、長耳族の……」
「シェミハザ」
「そう、シェミハザ。何でもいいから岩を攻撃してくれないか」
大鎌で攻撃することも考えたが、刃こぼれすることは自明なので拳でいこう。やっぱり映えるから蹴りでいこう。
岩の前まで進むと、軽く上段廻し蹴りを岩に当てて砕いた。なんてことはない、ただの岩なのだから。
「おおっ! このサイズの岩を一撃で砕くなんて凄いじゃないか。黒ランクとは思えないくらいだぞ」
褒められた。
怪力は俺の取り柄だ。
「しかし力のかけ方が素人丸出しだな。パワーに頼っていると伸び悩むし、いつか関節を傷めてしまうぞ」
駄目出しもされた。俺は魔法師として長い間楽しくやってきたから、格闘に関してはさっぱりというのは散々言われてきたことだ。身体能力で大体のことはどうにでもなるから磨く機会もないというのが正直なところなのだが。
「俺も格闘系だから、教えてやれることは多いだろう。師匠と呼んでもいいぞ」
武器を持っていないと思えば、エイブラハムさんも素手で戦うタイプらしい。丁度いい機会だ。
師匠と呼ぶかはわからないけど。
入る前に様子を伺うと、他にも何人かいるようだ。男3人、女2人。
なんとなく同性で固まっているように見えるので、俺も男の方に寄った。男の方は俺以上の巨漢で頭頂部だけ剃った謎の髪型をしたのと、貴族であるらしい金髪の青年、眼鏡をかけた脂ぎった肥満体型の男が集まっている。女の方は黒髪の幼女とその保護者のお姉さんといった感じだ。子供でも昇格試験とか受けるんだな。
しばらく待っていると、巨漢が俺達に名乗った。
「今回の昇格合宿を担当する、試験官のエイブラハムだ。ランクは紫。よろしくな!」
てっきり受験者だと思っていたのだが、この人が試験官なのか。紫ランクということは、アレーナが試験を受ける青ランクの一つ上だ。冒険者ランクは下から灰黒黄赤青紫だから…………最上位か。筋骨隆々だし、見た目通りに強いのだろう。
「不本意ながら名乗らせていただこう。僕の名はクラウス・フォン・ベルツ、知っているだろうがベルツ伯爵家の四男だ。君達とはまるで住む世界が違うのだから、それを弁えて話しかけるように」
金髪の青年が物凄く偉そうに自己紹介をした。偉そうなのに、名乗りはするところに育ちの良さを感じる。試験官、貴族の青年と順番に来たから次は俺か。不本意ながら名乗らせていただこう。
「どうも、受験者のシェミハザです」
何も思いつかないので早口で名前だけ名乗って終わりにする。もう終わりかという周囲からの視線を感じるが、逆に何を名乗ると言うんだ。黒ランクの冒険者ですと名乗っても全員同じだろうに。俺がこれ以上喋る気がないことが分かったのか、俺の右側に立つ、やけに距離の近い男が自己紹介を始めた。
「ブフォ、クラウスくんと……シェミハザくんっていうんだね。よろしく。コポォ。おじさんはデイブといいます。ドプフォ。みんな一緒に頑張ろうねっ」
意味不明な擬音を発しながら自己紹介をする肥満体型の男、デイブが体を左右に揺らしながらにじり寄ってきたので、大股で可能な限り遠くまで離れた。クラウスも離れた。
「平民風情が……ギルドの方も何を考えている。こんな薄汚い連中と一緒に昇格試験をやらなければならないなんて……」
クラウスはすごい不機嫌になっている。分からなくもないけどさあ。
男3人の自己紹介が終わったところで、注目は女性二人に集まる。幼女は姉と見られる女性の袖を引っ張り、アイコンタクトを取った後に暫定姉の方が喋り始めた。
「私達は姉妹で冒険者をしているハルフォーフ姉妹といいます。年が離れているのと、一見間違われやすいのですが……」
と一旦言葉を切る。やはり姉妹だったのか。20代半ばと10代前半くらいか? 暫定姉の方は幼女の方を手で示し、次に自分の方を指さした。
「こっちが姉のヘルマ、私が妹のイルマです」
拍子抜けだった。口元に手をやって苦笑しながら語るイルマと、ジトっとした目で他の受験者を見つめるヘルマはどう見ても姉妹の順が逆だろうと俺は感じたが、教官のエイブラハムさん含め、その場の全員が動揺しているようだ。
ちょっとしたハプニングのようなものがあった後、エイブラハムさんはひとつ咳払いをして「えー」と説明を始めた。
「最初に言っておくが、試験とはいっても赤ランク昇格試験は落とすためにやる試験じゃない。初心冒険者から中堅、ゆくゆくはそれより上のランクになって、初心者の模範となるような冒険者になってもらうための試験だ。だからリラックスして受けてほしい。緊張していては怪我のもとになる。安心してくれ! この試験が終わる頃には立派な赤ランクだ」
聞くところだと、あまりにも安心安全すぎて逆に不安になるような説明だ。俺には魔族発覚の懸念、手癖の悪さ、魔力封じの首枷への言及、眠気に抗えないことなど夜空の星の数ほど心配することがある。大丈夫だろうか。
「まあ冒険者ギルドの裏手で延々と話をするのもなんだ、一旦準備の場所まで行こう。俺についてきてくれ」
俺達受験者一行はエイブラハムさんにぞろぞろとついて行き、冒険者ギルドの裏から建物に入り、入り口から出ていって街の表通りを真っ直ぐ歩き、以前俺達がドクヘドラー討伐に向かったのと同じ門からセバルドの外に出た。街の外でもドクヘドラー討伐と同じ方角に向かっているのでもしかしたら、と思うが俺の記憶違いかもしれない。
「おい、やめろ。消し飛ばすぞ」
さっきから息でもかかっているのか、滅茶苦茶擽ったくて気が散る。我慢ならないので、離れてもらおうと後ろを振り向いた。
デイブの鼻息が荒すぎたようだった。
かかる距離では無いはずなのだが、何故か俺の耳にかかりまくっている。
「うっわ! なんだお前」
思わず肘で力一杯振り払う。
デイブは鞠のように跳ね飛ばされながらも受け身を取って立ち上がる。他の人間なら顔面が陥没していたところだが、肥満体にしてはなかなかやるようだ。
「デュフ、そんないきなり大声出さなくてもいいでしょ?」
「すげえ気持ち悪い。頼むから昇格しないでくれ」
追撃しようと思ったが近寄りたくない。やべえ奴から逃れるため、歩く速度を上げて教官のほぼ真横まで並ぶ。
「どうした? あんまりペースを上げるとへばるぞ」
「いえ大丈夫です。お構いなく」
横目で背後の様子を伺うと、デイブはクラウスに標的を変えたようだ。哀れ。
「高貴なる貴族のこの僕が……あんな醜男に……髪を触られるなんて……」
クラウスはまたぶつぶつと文句を言っていた。自己紹介の時はお高くとまっているなんて思っていたが、同情する。
俺は小声でそれまで大人しくしていたクエレブレに話しかけた。
「耳、洗ってくれないか。なんか嫌だ」
「構いませんよ。魔力をシェミハザ様に伝えれば私が動かずともご自身で水の魔法が使えるかと」
快諾してくれたクエレブレの魔力が俺の手に集まり、水魔法を発動させれば、耳を洗うことができた。
便利すぎる。自分の魔力から発動させた時のような直感的に魔法を行使できる感覚ではないが、武器に纏わせて攻撃したり、補助的に使ったりするのなら充分だろう。
思わぬところで新たな発見をしたところで、教官の足が止まった。
「よし、ここで止まるぞ! この岩を見てくれ」
見覚えのある岩を指差している。俺はこの岩を数日前に見たことがある。
「モンスターのような何者かに掘り起こされている。こいつを……」
どう見ても、俺がドクヘドラー討伐の時に掘り起こしたやつじゃないか。
「砕いてみろ! ほら、そこの、長耳族の……」
「シェミハザ」
「そう、シェミハザ。何でもいいから岩を攻撃してくれないか」
大鎌で攻撃することも考えたが、刃こぼれすることは自明なので拳でいこう。やっぱり映えるから蹴りでいこう。
岩の前まで進むと、軽く上段廻し蹴りを岩に当てて砕いた。なんてことはない、ただの岩なのだから。
「おおっ! このサイズの岩を一撃で砕くなんて凄いじゃないか。黒ランクとは思えないくらいだぞ」
褒められた。
怪力は俺の取り柄だ。
「しかし力のかけ方が素人丸出しだな。パワーに頼っていると伸び悩むし、いつか関節を傷めてしまうぞ」
駄目出しもされた。俺は魔法師として長い間楽しくやってきたから、格闘に関してはさっぱりというのは散々言われてきたことだ。身体能力で大体のことはどうにでもなるから磨く機会もないというのが正直なところなのだが。
「俺も格闘系だから、教えてやれることは多いだろう。師匠と呼んでもいいぞ」
武器を持っていないと思えば、エイブラハムさんも素手で戦うタイプらしい。丁度いい機会だ。
師匠と呼ぶかはわからないけど。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』
KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。
日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。
アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。
「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。
貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。
集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。
そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。
これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。
今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう?
※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは
似て非なる物として見て下さい
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる