すっぴんで可愛い子しか勝たんと思ってたけど、もしかしたら違うのかもしれない

えと えいと

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②なんかもう、何を信じたらいいのか分からなくなるんだが!

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皆さんこんにちは!
三谷昂です!
今日も今日とで僕は女の子と会う約束をしました!
今日のお相手はマミさん!
本名は知らないんだけど、顔と年齢は教えて貰って、顔は美人系の顔
程よいツリ目がとても大人の女性の感じを出している。
それなのに年齢は19歳!ギャップがたまらん
未成年だから手は出せないけど、ご飯くらいはいいよね???

写真を見る限り、前回のトド事件(詳細は前回の話をどうぞ)のようなことはならないだろう…俺はこの日のために、加工アプリと見分け方を調べてきた。
写真の右下か左下に使用したカメラアプリなどが記載されている。
それを見て加工がきついかキツくないかを判断するというものだ。
今回の写真は加工アプリの名前がない
確実に当たり!勝ったぜ!

「まだかなぁ…♪」
心躍らせ、ステップを踏みそうなほど軽くなっている気持ちは、どう抑えればいいんだろう。とても楽しみだ。

「あ、あのぉ…」
後ろから声がする
大人しめだけど、若々しい声。
図書委員のような清楚なこの声に近いと言えばわかりやすいだろうか

「は、はい!」
俺はゆっくりと振り返る
(とうとう…ご対面!!!)

そこに居たのは

ボディービルダーだった。

「は、はにゃ?」
顔は同じである
顔は!
同じである。
とても美しい顔立ちをしている
でも、ガタイが…えぐい

身長は190センチはあるだろう
そして、男顔負けの筋肉
はち切れそうな僧帽筋
メロンがのってるような肩
無駄のない体がとても美しい。

でもなんか違う!!!!!
僕の知ってる女の子じゃないんだが!?

「えっと…三ツ矢ラムネさん…ですよね?初めまして」
おしとやかな声が、ありえない肉体から発せられている
いや、ギャップってモノにも限度があるだろ!?
「あ、え、はい。三ツ矢ラムネです。マミさん…ですか?」

「はい!マミです!今日はよろしくお願いしますね!」

マジかよ…これは想定外だ
確かに写真は顔だけだったけど
こんなこと誰が予想できる…

「今日は…ど、どうしましょうか?」
声が震える
いや、こんなガタイの人と話したら誰でも震えるよね?

「そうですね…ご飯行きましょ!」

「わ、わかりました」
その後、彼女とはまたもや焼肉に行った。
しかし、普通の焼肉ではなく、腕相撲をして店主に勝ったら無料で食べ放題!というサービスがついているお店だった。
店主も元ラグビー選手だったらしく、腕相撲に負けることはほとんどなかったらしい。
しかし、彼女はそんな店主を瞬殺
無料で焼肉を頬張っていた
「タンパク質…タンパク質…ふふ」
おしとやかな声に、合わないであろうタンゴランキングTOP10は確実に入っているであろう単語 タンパク質

「す、すげぇなぁ…」
そんな言葉しか出ない
彼女食いっぷりと筋肉でおなかいっぱいになった僕はあまり食べれなかった。

その後彼女から
「今夜…時間ありますか?」
と聞かれたが
もちろん答えはNo!
いやもう、これホテルじゃなくて確実にジムに行く流れやん。
僕は速攻で家に帰った。

「はぁ…疲れた…」
ため息をつきながら階段を上がる
想像を遥かに超える出来事が多すぎる
…切実に今日は休もう

自分の階層につき、自分部屋に向かう
そこで
自分の部屋の前で鍋を持った女の子がいた。
めっっっちゃくちゃ可愛い。
恐ろしいほどに
え、モデルさん?って思うほどである。
大きな瞳
そして、少し巻いてある髪型がとても可愛い。
絶世の美女と言える。

「あっ、三谷さん!こんばんは!」
そんな知らない美人から
何故か僕の名前がでてきた

え、なんで僕の名前知ってるの?
こんな可愛い子知り合いに居ないんだけど…
声は聞き覚えあるんだけど…この顔は1度見たら忘れない。誰なんだ

「こ、こんばんは。どうなされたんでしょうか?」
必然と敬語が出てしまう

「あ、これ…作りすぎちゃって、もし良かったら食べてください!」
彼女の手にはシチューがたっぷり入った
鍋が入っていた。

えぇええええ
こんな可愛い子がなぜ故俺に!?
…え、金?何を狙ってるのか?
見知らぬ人から美味しそうなシチュー
普通なら食べてはいけない。
しかし、今の俺は空腹である。
焼肉食いたかったけど…アレ見ながらは食えんよ

「あ、ありがとうございます」

「えへへ、作りすぎちゃってっていうか、おすそ分け用で作ったのが本音なんですけどね」

なーにこの可愛い生物
抱きしめたくなっちゃうじゃないの
いや、まぁ、ちゃんと理性があるからその辺は大丈夫やけど

「えっと…これ食べ終わったらどこに…」

「え、私の部屋お隣ですよ?なので持ってきてくれれば!」

…???????
お隣???
え、お隣は轟千秋さん…のはずでは?
俺は角部屋だから隣は千秋さんだけのはず…
うーん…

あっ!わかった!姉妹か!
きっとあれだ!
お姉さんか妹さんかわからんが…
こんなに可愛い子が…
声もそっくりだし、そうに違いない

「あ、轟さんちに届ければいいんですね!分かりました!」
もしかしたら、千秋さんを通して
この美女とお近ずきになれるかもしれない…
このチャンス!絶対に逃さないぞ!

「はい!あ、全部食べちゃっていいのでその辺は気にしないでくださいね!」
小さく手を振り、部屋に帰っていく

…めちゃ可愛いー
後ろ姿でさえ可愛いー
こんな隣に美少女…
声がめちゃんこ可愛い姉妹がいるなんて…
ここに住んでてよかったー!

早速部屋に戻り、シチューをよそる
…めちゃくちゃいい匂い
シチューの中にはにんじん、じゃがいも、玉ねぎ、そしてソーセージが入っていた。
普段コンビニか外食しかしてないから…こんな心から温まりそうなご飯は久しぶりだ

「それじゃ…いただきます!!」
ハム…
モグモグ


うますぎて泣きそう…
優しい…味付け優しいよ…
あんなに可愛くて料理もできる
そして声も可愛い…
嫁にくれ!もう!
恋に落ちる音がしました!

食べるのが辞められない
胃袋を完全に掴まれてしまった…
明日もこうやっておすそ分けくれないかなぁ…

その日はシチューを3回オカワリし
明日の朝もシチューを食べ、一瞬でたっぷり入っていた鍋の中のシチューは空になってしまった

洗って轟さんちに届けよう…

鍋を洗い轟さんの部屋に向かう
姉妹の方いるかなぁ…
わくわく…

ピンポーン
「はーい!あ!三谷さん!ちょっとまっててくださーい!」
可愛い声を朝から聞けるなんて…
幸せ!

ガチャ
「三谷さんおはようございます!シチューもう食べ終わったんですか!?」
…姉妹さんではない…か
ちょっと残念だけど…普通に美味しかったし、女の子と話せるだけ幸せか

「はい!美味しくて美味しくて!もっと食べたかったと思っちゃうレベルで!」

「そういって貰えて嬉しいです!私も作りがいがありますー!また今度持っていきますね!」
あ、千秋さんが作ってくれたんだ
それをきっと姉妹さんが持ってきてくれたんだな…
「また持ってきてくれるんですか!やったー!!!楽しみです!」
あのご飯また食べれるのメチャ嬉しい…
「はい!任せてください!」

めちゃ楽しみやなぁ…

しかし、やはり気になってしょうがないことがある
あの美女は今どこにいるのか…
朝からあの顔を拝めれば
もう今日は何があってもいい日と言える気がする…
ここは…やはり…素直に聞こう
「あ…それと…千秋さん姉妹がいると思うんですけど…今どちらにいらっしゃいます?」

「え、私一人っ子ですよ????」
え??
え??????
「…え?」

「私一人っ子です!」
え、え、え
それじゃ…昨日の子は…?

「あれれ?えっとー…昨日シチュー渡してくれたのって…」

「私ですよ???」

え?????????????

その時僕は思い出した
女の子は、変身できることを。
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