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第二章 魔導帝国オルテアガ編
バザールでの噂話
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ザワザワ・・・・。
「いらっしゃーい!今日も新鮮なフルーツが揃っているよー!」
「オークバラ串、安いよーー!」
クラリスからの指名依頼を無事に達成した二人は、それからもクラリスに度々呼び出されては『プラタナ』開発の手伝いを頼まれていた。
特にあれ以来執拗に魔導銀を求めるようになったクラリスは二人に対して『魔導銀が手に入ったら言い値で買うから!』と収集に躍起となっていた。
魔導銀自体は普通の銀さえ手に入ればハーティにも錬金可能だが、魔導銀の錬金には必要な量の十倍以上の普通銀が必要なので、錬金するというのも困難であった。
特に帝国国内では兵器開発の特需により魔導銀や普通銀の流通量が少なく、現状でこれ以上の魔導銀を手に入れるには他国より買い付ける以外に方法は見当たらなかった。
そんな事情で魔導銀調達も上手くいかず、黒の魔導機甲と『黒の魔導結晶』との因果関係も掴み切れていない二人は、ひとまず『プラタナ』の試験運用に付き合ってゴーレムやその他の大型魔獣を狩りまくっていた。
それにより手に入れた魔導結晶や討伐素材の買い取り金でかなり資産的な余裕が生まれてきた為、二人は今日の冒険者稼業をお休みにして、人々の雑踏でにぎわうバザールを練り歩きながら食道楽に明け暮れていた。
「・・・まあハーティさんであれば隣国まで飛んでいけばすぐでしょうけどね」
「魔導銀も無尽蔵の収納魔導で運べばいいですし・・」
「私たちの王国や更に東の大陸にある『商業国家アーティナイ連邦』まで行けば魔導銀も手に入りそうですけどね」
「もぐもぐ・・んぐ!嫌よ!王国に帰るなんて!それに『黒の魔導結晶』についてせっかく有力な手掛かりが手に入ったんだから、まだ帝国から出るわけにはいかないわ!」
「ハーティさん・・・前々から思っていましたが・・歩きながら食べるのははしたのうございます」
ハーティがバザールの屋台を散策するのは帝国に辿り着いて以来ほぼ日課のようになっていた。
特に容姿端麗で目立つハーティはバザールの屋台店主達にもすっかり顔を覚えられてしまい、帝都のバザールでは完全に常連のような扱いを受けていた。
因みに今ハーティが食べているのは極東の国『商業国家アーティナイ連邦』で食べられている『焼きそば』である。
「ハーティさん・・・口元にソースが付いていますよ」
そう言いながらユナは素早くハンカチを取り出すと、ハーティの口元を拭った。
相変わらずユナはハーティの侍女としての行動も続けていたのであった。
そんな状態でバザールを練り歩いていると、近くに歩いている人々からいろいろな噂を耳にする。
そして、向かいから歩いてくる男性達も耳にした噂話で盛り上がっていた。
「なあ・・・聞いたか?隣国のイルティア王国で『邪神』が復活したって話」
「ああ・・それで『女神ハーティルティア』が復活して滅したっていうやつだろ?」
「ぶっは!なにそれ、面白いな!隣の国はそんな噂を流してでも『女神教』を広めたいのかよ」
「だよな!ははは!」
すれ違いざまにその話を聞いたユナが無言で立ち止まる。
そして踵を返したところでハーティに肩をつかまれた。
「・・・・・ユナ?」
「止めないでくださいハーティさん。あの愚か者共に正しい真実を伝えないといけないのです!!」
「駄目よ!!そんなことしていたら、折角姿を偽って隣国まで来た意味がないじゃない!!」
「それは・・そうですが!!」
そんなやり取りをしていた時、ハーティは雑踏から歩いてくる見慣れた神官服を着た二人組を見つけた。
「・・・!」
ハーティはすかさず手で顔を隠して二人から距離を取った。
そして、その男のうちの一人がすれ違った後に首を傾げながら後ろを振り返っていた。
「おい・・どうした??」
「今『女神ハーティルティア様』のご尊顔に似た女性が歩いていたような気がしたんだが・・」
「はは!あまりに信仰心が強すぎて幻覚でも見えたのか?」
「それにハーティルティア様はお隠れになられたんだろ?まあ、百歩譲って再び『人の姿』であらせられたとしてもあの美しい、濡れたような漆黒の長髪をそうそう見逃しはしないだろ?」
「・・・それもそうだよな」
そして、その男たちは立ち去って行った。
「・・・帝国内でもかなり王国の噂が伝わってきましたね」
「・・・頭が痛いわ」
「こうなってきたら急いで『黒の魔導結晶』と『黒い魔導機甲』との関連性を掴んで帝国から離れないといけないわね」
「私にとっては喜ばしいことですが・・・」
そして、次にすれ違った女性二人組の噂話にハーティとユナは驚くことになる。
「・・ねえ、聞いた?」
「どうしたの?」
「最近、スラムにいる身寄りのない獣人の子供たちが頻繁に行方不明になっているらしいわよ」
「違法な奴隷商人が商品にするために攫っているのかしら・・」
「それがスラムにいる孤児だけじゃなくて、最近は帝都にいる獣人がちらほら行方不明になっているらしいわよ・・」
「それって若い女性ばかりなの?」
「それが性別も年齢も関係なく行方不明になっているみたいよ・・・」
「変な話ね・・違法奴隷にするのであれば見た目のいい女の子とかが狙われそうなのにね・・」
「怖いわねえ・・・」
そんな会話をしていた二人も雑踏の中へと消えていった。
「・・ユナ、聞いた?」
「ええ。しかと」
「性別年齢問わず獣人が行方不明になっている・・確かに不可解ね」
「でも、何故獣人ばかりを狙うのかしら」
ハーティは顎に手をやりながら考えを巡らせた。
「『獣人』という特定の種族を拐うメリット・・」
「身体能力の高さ?」
「・・確かに総じて種族的な身体能力は高いですが、であれば子供や高齢の獣人を拐うメリットはないかと・・・」
「うーん、それもそうよね」
「それ以外のメリット・・獣人の特徴・・っは!?」
ユナは何かを思いついたように目を見開いた。
「何か分かった?」
「・・あくまで仮定の話ですが・・」
「獣人は種族的に皆魔導の発動が不得意で髪色も暗いですよね?」
「もし、そんな獣人たちにハーティさんが私に施したようにマナの巡りを変えるような処置を行えばどうなりますか?」
「!!」
その言葉に次はハーティが目を見開いた。
「私はリリスみたいにマナの動きを感じることは出来ないけど、おそらくユナにした時と同じ効果を得ることができるはず!」
「もしかしたら『邪神』の力をもってすれば、『女神』の力を持つハーティさんと同様のことが可能かもしれません」
「ただでさえ身体能力が高い獣人が『ブースト』を使うことができれば・・」
「はい、その脅威は計り知れませんね」
「・・となれば獣人を拐っている存在は髪色が黒に近い獣人を真っ先に狙うはず・・はっ!?」
ユナはその条件にぴったり合う人物を思い出して思わず息を呑んだ。
「シエラちゃんね!」
この世界には魔導の才能が高いとされる金髪の人物はあまり存在しておらず貴重な存在だが、逆に黒やそれに近い髪の色をした人物も多くない。
その点、獣人は総じて髪色が暗いので、普通の人間で暗い髪色をした人物を探すよりは容易に見つけだすことができる。
その中でもシエラは限りなく黒に近い髪色である。
普段は獣人であるからそんな髪色でもそれほど違和感がないが、高いマナ出力を狙って拐おうとしている人物にとってはさぞかし目立つに違いなかった。
「・・何だか嫌な予感がしますね」
「うん。事が解決するまでシエラちゃんには注意して貰わないと・・シエラちゃんが危ないわ!」
「・・とにかく一度宿に戻りましょう!」
「分かったわ!」
そう言うと二人は『暁の奇跡亭』へと駆け出した。
「いらっしゃーい!今日も新鮮なフルーツが揃っているよー!」
「オークバラ串、安いよーー!」
クラリスからの指名依頼を無事に達成した二人は、それからもクラリスに度々呼び出されては『プラタナ』開発の手伝いを頼まれていた。
特にあれ以来執拗に魔導銀を求めるようになったクラリスは二人に対して『魔導銀が手に入ったら言い値で買うから!』と収集に躍起となっていた。
魔導銀自体は普通の銀さえ手に入ればハーティにも錬金可能だが、魔導銀の錬金には必要な量の十倍以上の普通銀が必要なので、錬金するというのも困難であった。
特に帝国国内では兵器開発の特需により魔導銀や普通銀の流通量が少なく、現状でこれ以上の魔導銀を手に入れるには他国より買い付ける以外に方法は見当たらなかった。
そんな事情で魔導銀調達も上手くいかず、黒の魔導機甲と『黒の魔導結晶』との因果関係も掴み切れていない二人は、ひとまず『プラタナ』の試験運用に付き合ってゴーレムやその他の大型魔獣を狩りまくっていた。
それにより手に入れた魔導結晶や討伐素材の買い取り金でかなり資産的な余裕が生まれてきた為、二人は今日の冒険者稼業をお休みにして、人々の雑踏でにぎわうバザールを練り歩きながら食道楽に明け暮れていた。
「・・・まあハーティさんであれば隣国まで飛んでいけばすぐでしょうけどね」
「魔導銀も無尽蔵の収納魔導で運べばいいですし・・」
「私たちの王国や更に東の大陸にある『商業国家アーティナイ連邦』まで行けば魔導銀も手に入りそうですけどね」
「もぐもぐ・・んぐ!嫌よ!王国に帰るなんて!それに『黒の魔導結晶』についてせっかく有力な手掛かりが手に入ったんだから、まだ帝国から出るわけにはいかないわ!」
「ハーティさん・・・前々から思っていましたが・・歩きながら食べるのははしたのうございます」
ハーティがバザールの屋台を散策するのは帝国に辿り着いて以来ほぼ日課のようになっていた。
特に容姿端麗で目立つハーティはバザールの屋台店主達にもすっかり顔を覚えられてしまい、帝都のバザールでは完全に常連のような扱いを受けていた。
因みに今ハーティが食べているのは極東の国『商業国家アーティナイ連邦』で食べられている『焼きそば』である。
「ハーティさん・・・口元にソースが付いていますよ」
そう言いながらユナは素早くハンカチを取り出すと、ハーティの口元を拭った。
相変わらずユナはハーティの侍女としての行動も続けていたのであった。
そんな状態でバザールを練り歩いていると、近くに歩いている人々からいろいろな噂を耳にする。
そして、向かいから歩いてくる男性達も耳にした噂話で盛り上がっていた。
「なあ・・・聞いたか?隣国のイルティア王国で『邪神』が復活したって話」
「ああ・・それで『女神ハーティルティア』が復活して滅したっていうやつだろ?」
「ぶっは!なにそれ、面白いな!隣の国はそんな噂を流してでも『女神教』を広めたいのかよ」
「だよな!ははは!」
すれ違いざまにその話を聞いたユナが無言で立ち止まる。
そして踵を返したところでハーティに肩をつかまれた。
「・・・・・ユナ?」
「止めないでくださいハーティさん。あの愚か者共に正しい真実を伝えないといけないのです!!」
「駄目よ!!そんなことしていたら、折角姿を偽って隣国まで来た意味がないじゃない!!」
「それは・・そうですが!!」
そんなやり取りをしていた時、ハーティは雑踏から歩いてくる見慣れた神官服を着た二人組を見つけた。
「・・・!」
ハーティはすかさず手で顔を隠して二人から距離を取った。
そして、その男のうちの一人がすれ違った後に首を傾げながら後ろを振り返っていた。
「おい・・どうした??」
「今『女神ハーティルティア様』のご尊顔に似た女性が歩いていたような気がしたんだが・・」
「はは!あまりに信仰心が強すぎて幻覚でも見えたのか?」
「それにハーティルティア様はお隠れになられたんだろ?まあ、百歩譲って再び『人の姿』であらせられたとしてもあの美しい、濡れたような漆黒の長髪をそうそう見逃しはしないだろ?」
「・・・それもそうだよな」
そして、その男たちは立ち去って行った。
「・・・帝国内でもかなり王国の噂が伝わってきましたね」
「・・・頭が痛いわ」
「こうなってきたら急いで『黒の魔導結晶』と『黒い魔導機甲』との関連性を掴んで帝国から離れないといけないわね」
「私にとっては喜ばしいことですが・・・」
そして、次にすれ違った女性二人組の噂話にハーティとユナは驚くことになる。
「・・ねえ、聞いた?」
「どうしたの?」
「最近、スラムにいる身寄りのない獣人の子供たちが頻繁に行方不明になっているらしいわよ」
「違法な奴隷商人が商品にするために攫っているのかしら・・」
「それがスラムにいる孤児だけじゃなくて、最近は帝都にいる獣人がちらほら行方不明になっているらしいわよ・・」
「それって若い女性ばかりなの?」
「それが性別も年齢も関係なく行方不明になっているみたいよ・・・」
「変な話ね・・違法奴隷にするのであれば見た目のいい女の子とかが狙われそうなのにね・・」
「怖いわねえ・・・」
そんな会話をしていた二人も雑踏の中へと消えていった。
「・・ユナ、聞いた?」
「ええ。しかと」
「性別年齢問わず獣人が行方不明になっている・・確かに不可解ね」
「でも、何故獣人ばかりを狙うのかしら」
ハーティは顎に手をやりながら考えを巡らせた。
「『獣人』という特定の種族を拐うメリット・・」
「身体能力の高さ?」
「・・確かに総じて種族的な身体能力は高いですが、であれば子供や高齢の獣人を拐うメリットはないかと・・・」
「うーん、それもそうよね」
「それ以外のメリット・・獣人の特徴・・っは!?」
ユナは何かを思いついたように目を見開いた。
「何か分かった?」
「・・あくまで仮定の話ですが・・」
「獣人は種族的に皆魔導の発動が不得意で髪色も暗いですよね?」
「もし、そんな獣人たちにハーティさんが私に施したようにマナの巡りを変えるような処置を行えばどうなりますか?」
「!!」
その言葉に次はハーティが目を見開いた。
「私はリリスみたいにマナの動きを感じることは出来ないけど、おそらくユナにした時と同じ効果を得ることができるはず!」
「もしかしたら『邪神』の力をもってすれば、『女神』の力を持つハーティさんと同様のことが可能かもしれません」
「ただでさえ身体能力が高い獣人が『ブースト』を使うことができれば・・」
「はい、その脅威は計り知れませんね」
「・・となれば獣人を拐っている存在は髪色が黒に近い獣人を真っ先に狙うはず・・はっ!?」
ユナはその条件にぴったり合う人物を思い出して思わず息を呑んだ。
「シエラちゃんね!」
この世界には魔導の才能が高いとされる金髪の人物はあまり存在しておらず貴重な存在だが、逆に黒やそれに近い髪の色をした人物も多くない。
その点、獣人は総じて髪色が暗いので、普通の人間で暗い髪色をした人物を探すよりは容易に見つけだすことができる。
その中でもシエラは限りなく黒に近い髪色である。
普段は獣人であるからそんな髪色でもそれほど違和感がないが、高いマナ出力を狙って拐おうとしている人物にとってはさぞかし目立つに違いなかった。
「・・何だか嫌な予感がしますね」
「うん。事が解決するまでシエラちゃんには注意して貰わないと・・シエラちゃんが危ないわ!」
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