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第二章 魔導帝国オルテアガ編
ナラトスとの戦い
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クラリスと二アールが激しい戦いを繰り広げようとしていた時、帝都外までナラトスを追い出したハーティは『飛翔』の魔導を発動して追撃を始めていた。
シュウウ・・。
バラバラ・・・。
「くっ、憎き敵ハーティルティアめ・・!この私をこんな目に合わせるとはっ・・!」
帝都からかなり離れた荒野まで飛ばされたナラトスは、防御魔導でダメージを緩和したにも関わらず、身体中にすり傷を負っていた。
ナラトスが墜落した場所はまるで隕石が落下したように数百メートルに渡って地面が帯状に抉り取られていた。
「・・・」
そして、ナラトスが体勢を立て直そうとした時・・・。
キィィィィン・・・。
「はぁぁぁぁぁ!せいっ!」
ドガアアアン!
立ち上がりかけたナラトスに向かって、次は超音速で飛来したハーティの飛び蹴りが炸裂した。
「ぐうぅぅ!」
キィィィィン!
それを真面に食らったナラトスは、体をくの字に曲げながら後方へ吹き飛ぶ。
ダァァァン!
そして数キロ先の山に激突した。
「食らいなさい!」
シュイイイイン!
間髪入れずにハーティはナラトスが衝突した山に向けて掌をかざすと、膨大なマナを収束し始める。
イィィン!バシュウウウウ!!!
そして、その掌から高出力の光条を発射すると、それは山まで真っ直ぐ伸びて命中した。
ジュン!
光条が命中した山は赤熱しながらその半分ほどが大きく抉れた。
そして、ハーティは更なる追い討ちをかけるように、まるで砲丸投げの投球フォームのような姿勢で大きく振りかぶった。
「ファイアァァァァ!ボォォォォル!!」
ハーティの桁外れなマナ出力で生み出された火球は数メートルほどの大きさになり、放出された火球は猛烈なスピードで山へと命中した。
チュドォォォォン!!
そして、命中の瞬間、一帯の山が一瞬で蒸発し、上空数キロにも及ぶキノコ雲が立ち上った。
ゴウゥゥゥ!
やがて遅れてやってきた熱波と衝撃波を防御魔導でやり過ごしたハーティは、爆発が収まるのを肩で息をしながら見届けていた。
初級火炎魔導である『ファイアーボール』も、ハーティが怒りに任せて手加減なしに放てば、周囲一帯を焦土に変える戦略級魔導兵器と化してしまう程の威力になるのであった。
「はぁはぁ・・・・やったの!?」
標高千メートルを軽く越す山を丸ごと消し飛ばす程の猛攻である。
いくら『上級防御魔導』を駆使したとしても、これ程の攻撃を受ければ塵すら残らないのは火を見るよりも明らかであった。
未だ爆発による煙によって視界は明らかになっていないが、ハーティはナラトスを滅ぼすことができたと安堵した。
ビシュウン!!
「何ですって!?」
しかし、立ち込めるキノコ雲から黒く光る魔弾が飛んできたことによって、ナラトスが未だ生きている事をハーティは知ることとなった。
ハーティは飛来した魔弾を防御魔導で受け流す。
ドガアアアン!
受け流された魔弾はハーティのすぐ後ろの大地を深く抉り取った。
キィィィィン!
そして、ナラトスは煙を吹き飛ばしながら高速でハーティの目の前へと飛来した。
「私はこの世界で受肉した際にかなりの力を失ってしまったが、ハーティルティア・・そなたはそうではないようだな」
「咄嗟に『極大防御魔導』で防いだが、危うく肉体を失うところであったわ」
「まあ、肉体を失った所で私の存在が消えるわけではないのだが、私は存外この身体を気に入っているのでな。まだやられるわけにはいかんのだよ」
そう言うナラトスの身体は既にズタボロであったが、ナラトスは即座に自身に『上級治癒魔導』を発動して傷を回復した。
「・・・やはり『邪神』を滅ぼすには浄化魔導しかないってことね」
「ふん・・例え私に浄化魔導・・」
「神技!『ホーリーライト』!」
ハーティはナラトスの言葉を待たずして浄化魔導を放った。
パアァァァァ!
ハーティによって放たれた『ホーリーライト』は周囲を眩い白銀の光で照らす。
そして、発動が終わり光が収まったが、そこには変わらずナラトスが立っていた。
「っつ!どうして!?」
「・・・そなたも『神族』にしては容赦がないな。『女神ハーティルティア』はもっと慈悲深いと思っていたがな」
「私の大切な友人に酷いことをしている存在に慈悲などないわ!」
「・・・いずれにせよ、既に私の存在はこの肉体へ完全に定着してる故、この肉体に対して浄化魔導を放ったとしても効かぬ」
「でなければ先程の『上級治癒魔導』も、我ら『邪神』には害になるはずなのだからな」
「そなたはこの肉体を打ち倒さない限り、本体である私の存在に浄化魔導を放つことはできない」
デビッドの時は身体を乗っ取ってから間もなく、デビッド自身の自我も残っていた状態だったので『浄化魔導』によってイラを滅ぼすことが出来た。
しかし、ナラトスの話が本当であるなら、ナラトスを滅ぼすには先ず『極大防御魔導』を突破してナラトスの肉体を破壊してから、『浄化魔導』によって滅ぼさなければならない。
「・・・ならば!」
ジャキン!シュイイイイン!
そう言うと、ハーティは『ガンブレード』を展開した。
『極大防御魔導』を破るには先程放った魔導くらいの攻撃が必要である。
しかし、先程はハーティが不意打ちで放った為にナラトスに命中させることが出来たが、再び同じような攻撃を命中させることは困難である。
その為、ハーティは『極大防御魔導』の影響を受けない『還元』の魔導が付与された『ガンブレード』でナラトスへと斬りかかった。
「はぁぁぁ!」
シュシュシュシュ!!
しかし、ナラトスはハーティの攻撃を巧みに回避していく。
「っく!そなた・・本当に容赦がないな!」
シュシュシュシュ!
「あたりまえよ!」
「っちい!」
攻撃を交わし続けていたナラトスはハーティの隙を見て、彼女に蹴りを放った。
「っきゃあ!!」
イィィン!ドォォン!!
その蹴りを胴に食らったハーティは数百メートル先まで吹き飛ばされ、激しく地面に激突した。
バラバラ・・・。
「っつ・・いったぁぁぁ・・」
不意打ちを食らったハーティが起き上がろうとしたその時・・・。
ビシュウウン!!
「っ!あれは!?」
ハーティは突如帝都の方から一筋の光条が伸びるのを目撃した。
そして、その光条は先程ハーティが消しとばした山とは別方向、更に数キロ離れた山脈に命中する。
ジュン!!ドガアアアン!
すると、それは先程ハーティが放った魔弾以上の規模で山頂を消しとばした。
そして、その山は爆風に包み込まれ、ハーティ達の所まで衝撃波が伝わってきた。
(あれは!?魔弾!?でも私や『邪神』以外の存在があれだけ高出力の魔弾を放てるとは思えない・・)
(一体どういうこと!?)
ハーティが思案している一方、同じ光景を見たナラトスは何故か狼狽えていた。
「っく!どういうことだ!!っつ!二アール!」
ドゥン!
そして、ナラトスは焦った表情のまま、急いだ様子で帝都の光条が放たれた元へと飛び立って行った。
「え!?ちょっ!?ナラトス!!待ちなさい!!」
ナラトスに置いていかれたハーティは慌ててナラトスの後を追うために『飛翔』の魔導を発動した。
シュウウ・・。
バラバラ・・・。
「くっ、憎き敵ハーティルティアめ・・!この私をこんな目に合わせるとはっ・・!」
帝都からかなり離れた荒野まで飛ばされたナラトスは、防御魔導でダメージを緩和したにも関わらず、身体中にすり傷を負っていた。
ナラトスが墜落した場所はまるで隕石が落下したように数百メートルに渡って地面が帯状に抉り取られていた。
「・・・」
そして、ナラトスが体勢を立て直そうとした時・・・。
キィィィィン・・・。
「はぁぁぁぁぁ!せいっ!」
ドガアアアン!
立ち上がりかけたナラトスに向かって、次は超音速で飛来したハーティの飛び蹴りが炸裂した。
「ぐうぅぅ!」
キィィィィン!
それを真面に食らったナラトスは、体をくの字に曲げながら後方へ吹き飛ぶ。
ダァァァン!
そして数キロ先の山に激突した。
「食らいなさい!」
シュイイイイン!
間髪入れずにハーティはナラトスが衝突した山に向けて掌をかざすと、膨大なマナを収束し始める。
イィィン!バシュウウウウ!!!
そして、その掌から高出力の光条を発射すると、それは山まで真っ直ぐ伸びて命中した。
ジュン!
光条が命中した山は赤熱しながらその半分ほどが大きく抉れた。
そして、ハーティは更なる追い討ちをかけるように、まるで砲丸投げの投球フォームのような姿勢で大きく振りかぶった。
「ファイアァァァァ!ボォォォォル!!」
ハーティの桁外れなマナ出力で生み出された火球は数メートルほどの大きさになり、放出された火球は猛烈なスピードで山へと命中した。
チュドォォォォン!!
そして、命中の瞬間、一帯の山が一瞬で蒸発し、上空数キロにも及ぶキノコ雲が立ち上った。
ゴウゥゥゥ!
やがて遅れてやってきた熱波と衝撃波を防御魔導でやり過ごしたハーティは、爆発が収まるのを肩で息をしながら見届けていた。
初級火炎魔導である『ファイアーボール』も、ハーティが怒りに任せて手加減なしに放てば、周囲一帯を焦土に変える戦略級魔導兵器と化してしまう程の威力になるのであった。
「はぁはぁ・・・・やったの!?」
標高千メートルを軽く越す山を丸ごと消し飛ばす程の猛攻である。
いくら『上級防御魔導』を駆使したとしても、これ程の攻撃を受ければ塵すら残らないのは火を見るよりも明らかであった。
未だ爆発による煙によって視界は明らかになっていないが、ハーティはナラトスを滅ぼすことができたと安堵した。
ビシュウン!!
「何ですって!?」
しかし、立ち込めるキノコ雲から黒く光る魔弾が飛んできたことによって、ナラトスが未だ生きている事をハーティは知ることとなった。
ハーティは飛来した魔弾を防御魔導で受け流す。
ドガアアアン!
受け流された魔弾はハーティのすぐ後ろの大地を深く抉り取った。
キィィィィン!
そして、ナラトスは煙を吹き飛ばしながら高速でハーティの目の前へと飛来した。
「私はこの世界で受肉した際にかなりの力を失ってしまったが、ハーティルティア・・そなたはそうではないようだな」
「咄嗟に『極大防御魔導』で防いだが、危うく肉体を失うところであったわ」
「まあ、肉体を失った所で私の存在が消えるわけではないのだが、私は存外この身体を気に入っているのでな。まだやられるわけにはいかんのだよ」
そう言うナラトスの身体は既にズタボロであったが、ナラトスは即座に自身に『上級治癒魔導』を発動して傷を回復した。
「・・・やはり『邪神』を滅ぼすには浄化魔導しかないってことね」
「ふん・・例え私に浄化魔導・・」
「神技!『ホーリーライト』!」
ハーティはナラトスの言葉を待たずして浄化魔導を放った。
パアァァァァ!
ハーティによって放たれた『ホーリーライト』は周囲を眩い白銀の光で照らす。
そして、発動が終わり光が収まったが、そこには変わらずナラトスが立っていた。
「っつ!どうして!?」
「・・・そなたも『神族』にしては容赦がないな。『女神ハーティルティア』はもっと慈悲深いと思っていたがな」
「私の大切な友人に酷いことをしている存在に慈悲などないわ!」
「・・・いずれにせよ、既に私の存在はこの肉体へ完全に定着してる故、この肉体に対して浄化魔導を放ったとしても効かぬ」
「でなければ先程の『上級治癒魔導』も、我ら『邪神』には害になるはずなのだからな」
「そなたはこの肉体を打ち倒さない限り、本体である私の存在に浄化魔導を放つことはできない」
デビッドの時は身体を乗っ取ってから間もなく、デビッド自身の自我も残っていた状態だったので『浄化魔導』によってイラを滅ぼすことが出来た。
しかし、ナラトスの話が本当であるなら、ナラトスを滅ぼすには先ず『極大防御魔導』を突破してナラトスの肉体を破壊してから、『浄化魔導』によって滅ぼさなければならない。
「・・・ならば!」
ジャキン!シュイイイイン!
そう言うと、ハーティは『ガンブレード』を展開した。
『極大防御魔導』を破るには先程放った魔導くらいの攻撃が必要である。
しかし、先程はハーティが不意打ちで放った為にナラトスに命中させることが出来たが、再び同じような攻撃を命中させることは困難である。
その為、ハーティは『極大防御魔導』の影響を受けない『還元』の魔導が付与された『ガンブレード』でナラトスへと斬りかかった。
「はぁぁぁ!」
シュシュシュシュ!!
しかし、ナラトスはハーティの攻撃を巧みに回避していく。
「っく!そなた・・本当に容赦がないな!」
シュシュシュシュ!
「あたりまえよ!」
「っちい!」
攻撃を交わし続けていたナラトスはハーティの隙を見て、彼女に蹴りを放った。
「っきゃあ!!」
イィィン!ドォォン!!
その蹴りを胴に食らったハーティは数百メートル先まで吹き飛ばされ、激しく地面に激突した。
バラバラ・・・。
「っつ・・いったぁぁぁ・・」
不意打ちを食らったハーティが起き上がろうとしたその時・・・。
ビシュウウン!!
「っ!あれは!?」
ハーティは突如帝都の方から一筋の光条が伸びるのを目撃した。
そして、その光条は先程ハーティが消しとばした山とは別方向、更に数キロ離れた山脈に命中する。
ジュン!!ドガアアアン!
すると、それは先程ハーティが放った魔弾以上の規模で山頂を消しとばした。
そして、その山は爆風に包み込まれ、ハーティ達の所まで衝撃波が伝わってきた。
(あれは!?魔弾!?でも私や『邪神』以外の存在があれだけ高出力の魔弾を放てるとは思えない・・)
(一体どういうこと!?)
ハーティが思案している一方、同じ光景を見たナラトスは何故か狼狽えていた。
「っく!どういうことだ!!っつ!二アール!」
ドゥン!
そして、ナラトスは焦った表情のまま、急いだ様子で帝都の光条が放たれた元へと飛び立って行った。
「え!?ちょっ!?ナラトス!!待ちなさい!!」
ナラトスに置いていかれたハーティは慌ててナラトスの後を追うために『飛翔』の魔導を発動した。
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