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最終章 決戦!『デスティウルス』編
リリスの作戦
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・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・。
ザシュ!!
『ラナウェイ様!こちらの『アンデッド共』は概ね掃討完了しました!!』
シエラとリリーシャが激しい空中戦を繰り広げていた頃、地上では『ラピス』による『アンデッド』掃討が順調に進んでいた。
ズブシュ!!
『『邪神』の討伐には『聖騎士』様の手をお借りしているが、私達騎士団が『アンデッド』如きに遅れをとることはない!』
ラナウェイの搭乗するラピスが『アンデッド』の一団をランスで薙ぎ払った直後。
スギャアァァァァァ!!
突如雲が割れた天から王都へと、巨大な眩い光の柱が降り注いだ。
『っ!?あれは!?』
その光を目撃した騎士が驚愕の声をあげる。
『あれは・・・『女神神話』で語られる『破邪の神技』・・人の身で決して発動する事が叶わない『極大浄化魔導』ではないのか・・!?』
ラナウェイは目の前で広がる光景と、記憶にある『女神神話』のとある一幕を照らし合わせながら感嘆の言葉を漏らした。
『っ!シエラ様・・!!』
そして、『セイント・レイ』の光は王都にいる全ての人々に観測され、皆が心の中でシエラに対する敬意を思った。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
オォォォォ・・・。
「はぁ・・はぁ・・やったの??」
『セイント・レイ』を発動した後、シエラは肩で息をしながら、リリーシャが地上に衝突して生み出したクレーターを見下ろしていた。
『・・さん!・・シエラさん!!聞こえますか!!』
その時、シエラのピアスに再度、リリスからのエーテル通信が入ってきた。
「はい、聞こえます!リリス様!」
『そちらの状況はどうなりましたか!?『邪神』は!?王都は無事なのですか!?』
リリスは自身が戦いながらも『王都イルティア』の事が気がかりだったようで、その言葉からは焦りが感じられた。
「はい、今のところ大きな被害はありません。私も『邪神リリーシャ』と交戦を始めて、たった今手負の状態に『セイント・レイ』を叩き込んだところです」
『っ!?『邪神リリーシャ』!?』
「リリス様、『邪神リリーシャ』をご存知なのですか!?」
『・・はい。『邪神リリーシャ』はその姿からは想像できない程の脅威を孕んだ『存在』です。かつての『神界大戦』では『リリーシャ』を滅ぼす為に私と含めた側近三柱とハーティルティア様が総出となって戦った程の強者です。そう簡単に滅びるとは思いません。注意してください!』
「・・・それ程までに」
ガララ・・・。
「っ!?」
ちょうどその時、シエラの眼下にあるクレーターの底で一枚の岩盤が動き出した。
ドガァン!!
シュウゥゥゥゥ・・・。
「リリをこんな姿にするなんて・・許せませんわっ・・!?」
そして、動き出した岩盤が吹き飛ばされ、その下から身体中が焼け爛れてズタボロになったリリーシャが姿を現した。
「そんな!?リリーシャが!?」
『やはり・・その様子ですと滅しきれなかったようですね』
シュウゥゥゥゥ・・・。
「・・・・っ!!」
リリーシャは憎悪に満ちた表情でシエラを見上げながら、着実に身体を再生させていた。
「・・『セイント・レイ』でも滅せないなんて・・でも、そうなれば『神の紅雷』しか・・!?」
『『神の紅雷』!?』
シエラの言葉を聞いたリリスは酷く狼狽えていた。
『シエラさん!お願いです!早まらないでください!!まだ方法はあるはずです!『邪神』諸共王都まで消し飛ばす気ですか!!』
「あ・・いえ、私もそのつもりはありません・・よ!?」
『ああ、よかった・・一瞬シエラさんの正気を疑いました』
「たしかにシエラさんは『神の紅雷』の威力をご存知でしょうしね・・」
『というより、あの『神技』を躊躇いもなく使うところにハーティルティア様やバハムスと同じ雰囲気を感じますが・・』
「あはは・・」
シエラは苦笑いするしかなかった。
「・・とにかく、『セイント・レイ』が効かない以上、それくらいしか手はありません!・・せめて、リリーシャを王都から退けられたらいいんですが・・」
『・・・っ!?それです!!私に一つ考えがあります!』
「考えですか?」
『はい!シエラさんの持つ『聖斧レガリア』の持つ能力は『空間転移』!!それは、シエラさんが王都へ転移した事と同じように、他のものも転移させる事ができるということです!』
『今、リリーシャは回復の為身体を動かす事もままならない筈っ・・!!シエラさんはリリーシャに接触して、かの『邪神』を私達の元へ転移させてください!!』
「・・っ!?ですが、そんな事ができるのですか!?それに、リリス様の場所を正確に特定するにはどうすればっ・・・!」
『心配には及びません!シエラさんは『『聖斧レガリア』の正当なる主。ですから、私の『聖杖エーテリア』の気配を感じる事ができる筈です!』
『それに、『セイント・レイ』を発動できるのであれば、十分リリーシャを伴って転移することは可能でしょう!』
『『サウスポイント』にさえ飛ばすことができれば、あとはこちらでなんとかします!いずれにしても王都から『邪神』の脅威が去ることは確実です。リリーシャの再生能力は計り知れません。急いでください!!』
「・・ぼそぼそと独り言ばかりっ!気に入りませんわ!!」
リリスの言う通り、リリーシャは先ほどよりもかなり肉体を再生しているようであった。
「っ!?わかりました!リリス様のおっしゃる通り、リリーシャをそちらへ転移させます!」
『では、こちらはリリーシャを滅ぼす準備をします!成功をお祈りします!』
「・・・っ!」
シエラは通信を終えると、未だ膨大なマナを放出する『聖斧』を振りかぶる。
「リリーシャ!!あなたは!かつての『神界大戦』のように、私達が必ず滅します!!」
ズギュウン!!
声高く叫んだシエラは、リリーシャを目指して猛スピードで飛翔した。
・・・・・・・・・・。
ザシュ!!
『ラナウェイ様!こちらの『アンデッド共』は概ね掃討完了しました!!』
シエラとリリーシャが激しい空中戦を繰り広げていた頃、地上では『ラピス』による『アンデッド』掃討が順調に進んでいた。
ズブシュ!!
『『邪神』の討伐には『聖騎士』様の手をお借りしているが、私達騎士団が『アンデッド』如きに遅れをとることはない!』
ラナウェイの搭乗するラピスが『アンデッド』の一団をランスで薙ぎ払った直後。
スギャアァァァァァ!!
突如雲が割れた天から王都へと、巨大な眩い光の柱が降り注いだ。
『っ!?あれは!?』
その光を目撃した騎士が驚愕の声をあげる。
『あれは・・・『女神神話』で語られる『破邪の神技』・・人の身で決して発動する事が叶わない『極大浄化魔導』ではないのか・・!?』
ラナウェイは目の前で広がる光景と、記憶にある『女神神話』のとある一幕を照らし合わせながら感嘆の言葉を漏らした。
『っ!シエラ様・・!!』
そして、『セイント・レイ』の光は王都にいる全ての人々に観測され、皆が心の中でシエラに対する敬意を思った。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
オォォォォ・・・。
「はぁ・・はぁ・・やったの??」
『セイント・レイ』を発動した後、シエラは肩で息をしながら、リリーシャが地上に衝突して生み出したクレーターを見下ろしていた。
『・・さん!・・シエラさん!!聞こえますか!!』
その時、シエラのピアスに再度、リリスからのエーテル通信が入ってきた。
「はい、聞こえます!リリス様!」
『そちらの状況はどうなりましたか!?『邪神』は!?王都は無事なのですか!?』
リリスは自身が戦いながらも『王都イルティア』の事が気がかりだったようで、その言葉からは焦りが感じられた。
「はい、今のところ大きな被害はありません。私も『邪神リリーシャ』と交戦を始めて、たった今手負の状態に『セイント・レイ』を叩き込んだところです」
『っ!?『邪神リリーシャ』!?』
「リリス様、『邪神リリーシャ』をご存知なのですか!?」
『・・はい。『邪神リリーシャ』はその姿からは想像できない程の脅威を孕んだ『存在』です。かつての『神界大戦』では『リリーシャ』を滅ぼす為に私と含めた側近三柱とハーティルティア様が総出となって戦った程の強者です。そう簡単に滅びるとは思いません。注意してください!』
「・・・それ程までに」
ガララ・・・。
「っ!?」
ちょうどその時、シエラの眼下にあるクレーターの底で一枚の岩盤が動き出した。
ドガァン!!
シュウゥゥゥゥ・・・。
「リリをこんな姿にするなんて・・許せませんわっ・・!?」
そして、動き出した岩盤が吹き飛ばされ、その下から身体中が焼け爛れてズタボロになったリリーシャが姿を現した。
「そんな!?リリーシャが!?」
『やはり・・その様子ですと滅しきれなかったようですね』
シュウゥゥゥゥ・・・。
「・・・・っ!!」
リリーシャは憎悪に満ちた表情でシエラを見上げながら、着実に身体を再生させていた。
「・・『セイント・レイ』でも滅せないなんて・・でも、そうなれば『神の紅雷』しか・・!?」
『『神の紅雷』!?』
シエラの言葉を聞いたリリスは酷く狼狽えていた。
『シエラさん!お願いです!早まらないでください!!まだ方法はあるはずです!『邪神』諸共王都まで消し飛ばす気ですか!!』
「あ・・いえ、私もそのつもりはありません・・よ!?」
『ああ、よかった・・一瞬シエラさんの正気を疑いました』
「たしかにシエラさんは『神の紅雷』の威力をご存知でしょうしね・・」
『というより、あの『神技』を躊躇いもなく使うところにハーティルティア様やバハムスと同じ雰囲気を感じますが・・』
「あはは・・」
シエラは苦笑いするしかなかった。
「・・とにかく、『セイント・レイ』が効かない以上、それくらいしか手はありません!・・せめて、リリーシャを王都から退けられたらいいんですが・・」
『・・・っ!?それです!!私に一つ考えがあります!』
「考えですか?」
『はい!シエラさんの持つ『聖斧レガリア』の持つ能力は『空間転移』!!それは、シエラさんが王都へ転移した事と同じように、他のものも転移させる事ができるということです!』
『今、リリーシャは回復の為身体を動かす事もままならない筈っ・・!!シエラさんはリリーシャに接触して、かの『邪神』を私達の元へ転移させてください!!』
「・・っ!?ですが、そんな事ができるのですか!?それに、リリス様の場所を正確に特定するにはどうすればっ・・・!」
『心配には及びません!シエラさんは『『聖斧レガリア』の正当なる主。ですから、私の『聖杖エーテリア』の気配を感じる事ができる筈です!』
『それに、『セイント・レイ』を発動できるのであれば、十分リリーシャを伴って転移することは可能でしょう!』
『『サウスポイント』にさえ飛ばすことができれば、あとはこちらでなんとかします!いずれにしても王都から『邪神』の脅威が去ることは確実です。リリーシャの再生能力は計り知れません。急いでください!!』
「・・ぼそぼそと独り言ばかりっ!気に入りませんわ!!」
リリスの言う通り、リリーシャは先ほどよりもかなり肉体を再生しているようであった。
「っ!?わかりました!リリス様のおっしゃる通り、リリーシャをそちらへ転移させます!」
『では、こちらはリリーシャを滅ぼす準備をします!成功をお祈りします!』
「・・・っ!」
シエラは通信を終えると、未だ膨大なマナを放出する『聖斧』を振りかぶる。
「リリーシャ!!あなたは!かつての『神界大戦』のように、私達が必ず滅します!!」
ズギュウン!!
声高く叫んだシエラは、リリーシャを目指して猛スピードで飛翔した。
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