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最終章 決戦!『デスティウルス』編
デスティウルスとの戦い2
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「シエラちゃん・・・」
『あんな大きい剣を生身で・・・嘘でしょ・・?』
クラリスの声には、戸惑いの様子が出ていた。
「ソノチカラ・・・『聖斧』カ・・忌々シイ・・此度ニ於イテモ我ヲ邪魔スルカ・・」
「『聖斧レガリア』の能力・・『質量増大』を使えば、例え巨大な『魔剣』相手でも十分に迎撃できます!!」
シエラは『聖斧』をデスティウルスに向けながら得意げに語る。
ダァァァァン!!!!!
その時、一帯に耳を劈くような轟音が響き渡る。
ドガァァァァァン!!
「ゴバァァァ!!!」
直後、補助腕となる大蛇の頭部のうち一つが大爆発に飲み込まれた。
ダァァァァァン!!!ダァァァァン!!ダァァァァン!!!!
そして、その爆発は他の頭部へ次々と続いていく。
「グゥゥ・・遠距離カラノ爆裂魔導・・!?」
「っ!『イルティア・レ・イーレ』!!」
・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
『イルティア・レ・イーレ』艦橋。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・。
「『イルティア・レ・イーレ』が誇る『魔導式単装速射砲』は伊達じゃない!!」
「砲長!!『浄化魔導誘導弾』用意!!そして、その間に主砲発射の用意を行う!!」
「了解!!発射口解放!!十五番から二十番までの砲門!開け!!」
「目標!デスティウルスの補助腕六体頭部!!!補足完了!!『浄化魔導誘導弾』!一斉発射!!!」
・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ゴウゥゥゥゥゥ!!!
『ヒィ!?』
直後、『イルティア・レ・イーレ』から発射された『浄化魔導誘導弾』が『プラタナ』を掠めて追い越していく。
『ちょっと!?殿下!!考えて狙ってください!!』
クラリスは『プラタナ』の頭部を『イルティア・レ・イーレ』の方へ向けながら抗議の声をかける。
『すまない。『浄化魔導誘導弾』は目標を確実に追尾するが、途中の障害物を回避するような芸当はできないんだ』
『・・ということは、味方の流れ弾にも注意しないといけないってことね』
チュドォォォォン!!チュドォォォン!!!
クラリスは『浄化魔導誘導弾』の着弾によって爆散する補助腕の頭部を眺めながら嘆息した。
そして、『イルティア・レ・イーレ』の猛烈な援護射撃によって、デスティウルスの補助腕は次々と焼き尽くされていった。
『大型の目標を叩く事こそ、対艦兵装を取り揃えた『イルティア・レ・イーレ』の真価を発揮する時だ!!!』
「ありがとう!マクスウェル!!」
『なに、ハーティの力になれるなら、ここまでやってきた甲斐があるってものだよ!』
ハーティの言葉にマクスウェルは恥ずかしそうに答えた。
「オノレェェェェ!!!下等生物ガァァァ!!」
ゴウゥゥゥゥ!!
補助腕の全てを失い、巨大な本体のみとなったデスティウルスは怒りに任せたまま『イルティア・レ・イーレ』に向かって『魔剣』を振るうが、離れている艦体までは届かずに空振りする。
「喰ラエェェェ!!!」
イィィィィィ!!!!ズビュウゥゥゥゥン!!!!
それに業を煮やしたデスティウルスは、魔剣を持つ方とは反対の手を『イルティア・レ・イーレ』に向けて魔弾を放った。
『そうはさせません!!!』
ゴォォォォォォ!!
リリスの叫び声が聞こえた直後、『イルティア・レ・イーレ』を容易く呑み込む程に巨大なマナの奔流が全員の視界を埋め尽くす。
しかし、魔弾に呑み込まれた『イルティア・レ・イーレ』はリリスの持つ『聖杖エーテリア』が展開した『極大防御魔導』によって護られた。
「っ・・・!」
ハーティは『魔剣』を携えながら、聳え立つデスティウルスに鋭い視線を向ける。
ギリッ!
そして、自らが持つ『聖剣ニーヴァルテ』のグリップを力強く握りしめると、ゆっくりとその口を開いた。
「みんな、ここまで死力を尽くして戦ってくれてありがとう!そして、いよいよ残すはデスティウルス本体のみとなったわ!!」
「だけど、みんなが知るように、邪神には凄まじい再生能力があるわ・・」
「だから、私達が出来ることは只一つ。それぞれが持つ最大限の攻撃を全力でぶつける!!」
『だが、デスティウルスは我々の攻撃を素直に受け止めてはくれなさそうだ』
マクスウェルが言うように、今も猛烈な攻撃を個々で凌ぎながら戦っているハーティ達にとって、全員の最大火力を同時にデスティウルスへとぶつけることは困難であった。
ガキィィィン!!!!
「っく!!」
「何ヲボソボソト喋ッテイルノダ!貴様ノチカラ如キデ我ヲ滅ボスコトハデキヌ!!諦メルガイイ!!愚カナ女神ヨ!!!」
しかし、ハーティはデスティウルスの振るう『魔剣』を受け止めながら、更に口を開いた。
「大丈夫!私にはこれがある!!」
そして、ハーティは手にした『聖剣』を天高く掲げる。
「私が、この『聖剣ニーヴァルテ』が持つ固有能力でデスティウルスを足止めするわ!!みんなはその間に、それぞれがもつ最大威力の攻撃を放って頂戴!!!」
「っ!ハーティルティア様!!『聖剣ニーヴァルテ』・・の固有能力・・!!まさか!?」
かつての『神界大戦』でリフィアスが振るっていた『聖剣』の固有能力を知るリリスが、驚愕した声をあげる。
ハーティは驚愕するリリスに目を向けると、静かに頷いた。
「いくわよ!!!」
ヒュン!!!
ハーティは気合いを入れると、天に掲げていた『聖剣』を横に薙ぐ。
「『聖剣ニーヴァルテ』!!『リフィアス』の遺志を継ぐ刃よ!今こそ真の力を発揮する時!!そして、災いをもたらす『邪神』よ!!私が生み出した『神器』の力を拝みなさい!!」
チャキッ!
直後、『聖剣ニーヴァルテ』のガード部分が解放し、ハーティから凄まじい量のマナが放出し始めた。
それと同時に、『聖剣』に刻まれた古の魔導式が白銀に輝き、複雑な円陣状をした魔導式がハーティの身体を囲うように幾つも出現する。
「『聖剣ニーヴァルテ』!!!「能力解放」!!!」
そして、いよいよデスティウルスとの戦いは最終局面を迎えようとしていた。
『あんな大きい剣を生身で・・・嘘でしょ・・?』
クラリスの声には、戸惑いの様子が出ていた。
「ソノチカラ・・・『聖斧』カ・・忌々シイ・・此度ニ於イテモ我ヲ邪魔スルカ・・」
「『聖斧レガリア』の能力・・『質量増大』を使えば、例え巨大な『魔剣』相手でも十分に迎撃できます!!」
シエラは『聖斧』をデスティウルスに向けながら得意げに語る。
ダァァァァン!!!!!
その時、一帯に耳を劈くような轟音が響き渡る。
ドガァァァァァン!!
「ゴバァァァ!!!」
直後、補助腕となる大蛇の頭部のうち一つが大爆発に飲み込まれた。
ダァァァァァン!!!ダァァァァン!!ダァァァァン!!!!
そして、その爆発は他の頭部へ次々と続いていく。
「グゥゥ・・遠距離カラノ爆裂魔導・・!?」
「っ!『イルティア・レ・イーレ』!!」
・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
『イルティア・レ・イーレ』艦橋。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・。
「『イルティア・レ・イーレ』が誇る『魔導式単装速射砲』は伊達じゃない!!」
「砲長!!『浄化魔導誘導弾』用意!!そして、その間に主砲発射の用意を行う!!」
「了解!!発射口解放!!十五番から二十番までの砲門!開け!!」
「目標!デスティウルスの補助腕六体頭部!!!補足完了!!『浄化魔導誘導弾』!一斉発射!!!」
・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ゴウゥゥゥゥゥ!!!
『ヒィ!?』
直後、『イルティア・レ・イーレ』から発射された『浄化魔導誘導弾』が『プラタナ』を掠めて追い越していく。
『ちょっと!?殿下!!考えて狙ってください!!』
クラリスは『プラタナ』の頭部を『イルティア・レ・イーレ』の方へ向けながら抗議の声をかける。
『すまない。『浄化魔導誘導弾』は目標を確実に追尾するが、途中の障害物を回避するような芸当はできないんだ』
『・・ということは、味方の流れ弾にも注意しないといけないってことね』
チュドォォォォン!!チュドォォォン!!!
クラリスは『浄化魔導誘導弾』の着弾によって爆散する補助腕の頭部を眺めながら嘆息した。
そして、『イルティア・レ・イーレ』の猛烈な援護射撃によって、デスティウルスの補助腕は次々と焼き尽くされていった。
『大型の目標を叩く事こそ、対艦兵装を取り揃えた『イルティア・レ・イーレ』の真価を発揮する時だ!!!』
「ありがとう!マクスウェル!!」
『なに、ハーティの力になれるなら、ここまでやってきた甲斐があるってものだよ!』
ハーティの言葉にマクスウェルは恥ずかしそうに答えた。
「オノレェェェェ!!!下等生物ガァァァ!!」
ゴウゥゥゥゥ!!
補助腕の全てを失い、巨大な本体のみとなったデスティウルスは怒りに任せたまま『イルティア・レ・イーレ』に向かって『魔剣』を振るうが、離れている艦体までは届かずに空振りする。
「喰ラエェェェ!!!」
イィィィィィ!!!!ズビュウゥゥゥゥン!!!!
それに業を煮やしたデスティウルスは、魔剣を持つ方とは反対の手を『イルティア・レ・イーレ』に向けて魔弾を放った。
『そうはさせません!!!』
ゴォォォォォォ!!
リリスの叫び声が聞こえた直後、『イルティア・レ・イーレ』を容易く呑み込む程に巨大なマナの奔流が全員の視界を埋め尽くす。
しかし、魔弾に呑み込まれた『イルティア・レ・イーレ』はリリスの持つ『聖杖エーテリア』が展開した『極大防御魔導』によって護られた。
「っ・・・!」
ハーティは『魔剣』を携えながら、聳え立つデスティウルスに鋭い視線を向ける。
ギリッ!
そして、自らが持つ『聖剣ニーヴァルテ』のグリップを力強く握りしめると、ゆっくりとその口を開いた。
「みんな、ここまで死力を尽くして戦ってくれてありがとう!そして、いよいよ残すはデスティウルス本体のみとなったわ!!」
「だけど、みんなが知るように、邪神には凄まじい再生能力があるわ・・」
「だから、私達が出来ることは只一つ。それぞれが持つ最大限の攻撃を全力でぶつける!!」
『だが、デスティウルスは我々の攻撃を素直に受け止めてはくれなさそうだ』
マクスウェルが言うように、今も猛烈な攻撃を個々で凌ぎながら戦っているハーティ達にとって、全員の最大火力を同時にデスティウルスへとぶつけることは困難であった。
ガキィィィン!!!!
「っく!!」
「何ヲボソボソト喋ッテイルノダ!貴様ノチカラ如キデ我ヲ滅ボスコトハデキヌ!!諦メルガイイ!!愚カナ女神ヨ!!!」
しかし、ハーティはデスティウルスの振るう『魔剣』を受け止めながら、更に口を開いた。
「大丈夫!私にはこれがある!!」
そして、ハーティは手にした『聖剣』を天高く掲げる。
「私が、この『聖剣ニーヴァルテ』が持つ固有能力でデスティウルスを足止めするわ!!みんなはその間に、それぞれがもつ最大威力の攻撃を放って頂戴!!!」
「っ!ハーティルティア様!!『聖剣ニーヴァルテ』・・の固有能力・・!!まさか!?」
かつての『神界大戦』でリフィアスが振るっていた『聖剣』の固有能力を知るリリスが、驚愕した声をあげる。
ハーティは驚愕するリリスに目を向けると、静かに頷いた。
「いくわよ!!!」
ヒュン!!!
ハーティは気合いを入れると、天に掲げていた『聖剣』を横に薙ぐ。
「『聖剣ニーヴァルテ』!!『リフィアス』の遺志を継ぐ刃よ!今こそ真の力を発揮する時!!そして、災いをもたらす『邪神』よ!!私が生み出した『神器』の力を拝みなさい!!」
チャキッ!
直後、『聖剣ニーヴァルテ』のガード部分が解放し、ハーティから凄まじい量のマナが放出し始めた。
それと同時に、『聖剣』に刻まれた古の魔導式が白銀に輝き、複雑な円陣状をした魔導式がハーティの身体を囲うように幾つも出現する。
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そして、いよいよデスティウルスとの戦いは最終局面を迎えようとしていた。
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