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第二章 ヴィオレット
第三話
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アルシェがマリエルの言い分を信じてしまったのは、私のせいかもしれない。
私がいつも自分の意見をぶつけていたから、アルシェは声高に主張されるものをそのまま受け入れるようになってしまったのかもしれない。
昨日は、その場で二人と別れて一人で家に帰った。
陥れられたこと、誤解されたこと、そして逃げ帰ってしまった自分にも悔しさが込み上げてくる。
体調が悪いと言って学校を休んで寝ていると、アニエスが訪ねてきてくれた。
「ヴィオレット大丈夫? ひどい顔してるよ」
「うん、ありがとう」
お菓子を食べながら、二人でお茶を飲む。
「その顔、あのマリエルのせいなんでしょ。情報手に入ったよ」
アニエスが神妙な面持ちで話し始めた。
「彼女、休学してるって話だけど、どうやら同級生とうまくいかなくなったからみたい」
「うまくいかなくなった?」
「うん。それで休学して留年するみたいなんだけど」
どういうこと? と私は尋ねる。
「なんか同級生の男を取った取らないで揉めたらしくて」
なんとなく想像がついてしまったが、私はカップを置いて、
「でも、それならマリエルだけが悪いってこともないんじゃないの」
と、口を挟む。
マリエルの相手をしていた男にも責任はあるはずだ。
「まぁね。でも、それが一人二人じゃないらしくて、婚約者に近付かれた女の子の親がさすがにって学校に怒鳴り込んできたみたいで」
「それはまた」
「でも、マリエルの方は誤解だって言って。しかも!」
アニエスが語気を強めて、
「男の方もマリエルは悪くないって庇ったらしいのよ!」
と、忌々しげに言う。
「実際、マリエルがあからさまな言動で誘ったりとかではないみたいなんだけど。誘惑じゃなくて誘導というか、男の方から構ってくるように仕向ける感じで」
確かにマリエルには守ってあげたくなる雰囲気があるし、勝手になんとかしてあげたいと思って世話を焼いてしまうのかもしれない。
「それで、巻き込まれた子を中心に、あの学年の子たちはみんなマリエルのことを遠巻きにするようになったんだけど。それで自主休学というか、学校側からもそうするように勧められたみたい」
「アルシェはそのことを知らないのかな」
「そうだと思う」
二人揃ってため息をつく。
「早くアルシェに話して、誤解も解かないと」
アニエスにはまた報告すると言って、早々にアルシェの家に行くことにした。
「誤解なんだよ」
そう言ったのはアルシェの方だ。
「同級生とトラブルになったのは知ってるよ。でも、マリエルが悪いわけじゃないんだ」
「でも、それはマリエルから聞いただけなんでしょ」
簡単に話が進められると思っていた私は、アルシェの予想外の言動に焦ってしまった。
「いや、当事者の後輩に聞いたんだけど、自分がマリエルを手伝ってたのを彼女に誤解されたって言ってて」
「いや、だからそれはマリエルがそうさせたというか」
「ヴィオレット」
アルシェが静かだけど有無を言わさない口調で私の名前を呼ぶ。
「マリエルがうちで働くことになったのも、俺から誘ったんだよ。マリエルに頼まれたからじゃない。それに、そう提案してくれたのはヴィオレットじゃないか」
それは、そうだけど。
あのときは確かに、困ってるなら助けてあげればいいと思った。
でも、マリエルのことを知ってたら、そんなこと言わなかった。
「ヴィオレットが気になるなら、帰りは別々に送っていくよ。ごめんね」
アルシェの的外れなセリフにめまいがしそうになる。
わがままを言う私を宥めるようなアルシェ。
「⋯⋯私のことは送ってくれなくていい」
「え、でも」
「大丈夫だから」
それだけ言うのが精一杯で、私は唇を噛んで涙をこらえながら家に帰った。
アルシェには、私が嫉妬からこんなことを言い出したと思われてるんだろう。
辛い。
悔しい。
⋯⋯でも。
マリエルには会いたくないけど、お店の仕事もお客さんのことも好きだ。
アルシェもきっとそのうちわかってくれるはずだから。
とにかく私は彼女と関わらないようにすればいい。
それからマリエルとは仕事をする上で必要なときにだけ話して、あとはできるだけ避けるようにしていた。
アルシェは心配そうに見ていたが、何も言ってこない。
それに卒業直前だからか忙しそうで、彼がお店に出る回数自体も減っていた。
このまま春になれば、また前みたいな日々が戻ってくる。
マリエルさえいなくなれば。
そう思っていた。
それは、学校が終わっていつもより早い時間に仕事に向かっていた日のこと。
お店の開いた窓の横を通ったときに、中で行われている会話が、とぎれとぎれに聞こえてきたのだ。
カーテンは閉まっているので、向こうから私のことは見えていないのだろう。
お客さんが、私のことを話していた。
「⋯⋯のとき⋯ヴィオレットちゃんは⋯⋯過ぎ⋯⋯、女王様みたいで」
「⋯⋯そう⋯⋯睨まれてるのかと⋯⋯って」
「きつい印象⋯⋯」
そんな声が聞こえてきて、サッと血の気が引く。
「⋯⋯から、マリエルちゃん⋯⋯大丈夫だよ」
私は急いで店から離れた。
呼吸が乱れる。
体中が冷えていく。
どうしよう。
これからあの場所に行かないと。
大丈夫。
まだ時間はある。
きっとすぐに落ち着く。
自分に言い聞かせるようにして建物の陰で休んでいると、
「どうしました?」
声をかけられた。
顔を上げると、眼鏡の男の人が心配そうにこちらを見ている。
「顔、真っ青ですよ」
「あ、ちょっと貧血みたいで。少し休めば大丈夫です」
「あそこの店員さんですよね。お店の人呼んできますね」
私のことを知ってるみたいだ。
でも、それは困る。
「大丈夫です!」
慌てて引き止めた。
「え、でも⋯⋯」
男の人は、どうしようかと思案している。
そのとき幸運なことに、道の向こうからアニエスが歩いてくるのが見えた。
「あ、身内の者が来ましたので、大丈夫です。ありがとうございました」
アニエスの方もこちらに気付いて駆け寄って来てくれたので、男の人は、
「よかった」
と、言ってから彼女に会釈すると、入れ違いに離れていく。
「ヴィオレット大丈夫!? さっきの誰!? 何かあった!?」
「あの人は、心配して声かけてくれて⋯⋯」
アニエスの顔を見たら、こらえきれずに涙があふれてきた。
「⋯⋯私、今日お店、休ませてもらおうかな」
「それがいいわよ! 待って、私言ってくるから!」
アニエスは理由も聞かずにすごい速さでお店に入っていくと、しばらくして同じ勢いのまま戻ってきてくれる。
「お店は大丈夫だからゆっくり休んでって! アルシェさんが来そうだったけど止めといた!」
よかった。
今はあのお店の誰にも会いたくない。
「アニエスありがとう」
「ヴィオレットのためならなんでもやるわよ!」
頼もしい年下の従姉妹に少し元気が出てきた。
支えられるようにして家に帰ると、アニエスも一緒に部屋までついてきてくれる。
「ヴィオレット、何があったの?」
「お客さんが⋯⋯、私のこと女王様みたいだとか、睨まれてるとか、きついって言ってるのが聞こえて⋯⋯」
自分の部屋に帰ってきたことで安心したら、よどんだ記憶がそのまま、ぽろぽろと言葉になってこぼれていった。
「何よそれ!!」
アニエスがこちらが驚くほどの剣幕で怒り出す。
「どうせまたマリエルに言わされてるのよ!」
「でも、そう思われてるんだよね⋯⋯」
お客さんと仲良くできてると思ってたのは、私の勘違いだった。
確かに自分の見た目が怖い印象を与えることはわかってたけど、何年も接してきたお客さんに言われたのはショックだった。
「お店辞めてもいいんじゃない?」
アニエスが気遣ってくれるが、私は首を振る。
「でも、あと少ししたらマリエルも学校に戻るし、お客さんとももっとちゃんとした関係を築けるようにがんばりたい」
何より、卒業してもアルシェが迷ったときに背中を押せる関係でいたい。
まだ、そう思っていた。
「無理はしないでね。私はヴィオレットの味方だから!」
アニエスが力強く言ってくれる。
私は泣きながら頷いた。
私がいつも自分の意見をぶつけていたから、アルシェは声高に主張されるものをそのまま受け入れるようになってしまったのかもしれない。
昨日は、その場で二人と別れて一人で家に帰った。
陥れられたこと、誤解されたこと、そして逃げ帰ってしまった自分にも悔しさが込み上げてくる。
体調が悪いと言って学校を休んで寝ていると、アニエスが訪ねてきてくれた。
「ヴィオレット大丈夫? ひどい顔してるよ」
「うん、ありがとう」
お菓子を食べながら、二人でお茶を飲む。
「その顔、あのマリエルのせいなんでしょ。情報手に入ったよ」
アニエスが神妙な面持ちで話し始めた。
「彼女、休学してるって話だけど、どうやら同級生とうまくいかなくなったからみたい」
「うまくいかなくなった?」
「うん。それで休学して留年するみたいなんだけど」
どういうこと? と私は尋ねる。
「なんか同級生の男を取った取らないで揉めたらしくて」
なんとなく想像がついてしまったが、私はカップを置いて、
「でも、それならマリエルだけが悪いってこともないんじゃないの」
と、口を挟む。
マリエルの相手をしていた男にも責任はあるはずだ。
「まぁね。でも、それが一人二人じゃないらしくて、婚約者に近付かれた女の子の親がさすがにって学校に怒鳴り込んできたみたいで」
「それはまた」
「でも、マリエルの方は誤解だって言って。しかも!」
アニエスが語気を強めて、
「男の方もマリエルは悪くないって庇ったらしいのよ!」
と、忌々しげに言う。
「実際、マリエルがあからさまな言動で誘ったりとかではないみたいなんだけど。誘惑じゃなくて誘導というか、男の方から構ってくるように仕向ける感じで」
確かにマリエルには守ってあげたくなる雰囲気があるし、勝手になんとかしてあげたいと思って世話を焼いてしまうのかもしれない。
「それで、巻き込まれた子を中心に、あの学年の子たちはみんなマリエルのことを遠巻きにするようになったんだけど。それで自主休学というか、学校側からもそうするように勧められたみたい」
「アルシェはそのことを知らないのかな」
「そうだと思う」
二人揃ってため息をつく。
「早くアルシェに話して、誤解も解かないと」
アニエスにはまた報告すると言って、早々にアルシェの家に行くことにした。
「誤解なんだよ」
そう言ったのはアルシェの方だ。
「同級生とトラブルになったのは知ってるよ。でも、マリエルが悪いわけじゃないんだ」
「でも、それはマリエルから聞いただけなんでしょ」
簡単に話が進められると思っていた私は、アルシェの予想外の言動に焦ってしまった。
「いや、当事者の後輩に聞いたんだけど、自分がマリエルを手伝ってたのを彼女に誤解されたって言ってて」
「いや、だからそれはマリエルがそうさせたというか」
「ヴィオレット」
アルシェが静かだけど有無を言わさない口調で私の名前を呼ぶ。
「マリエルがうちで働くことになったのも、俺から誘ったんだよ。マリエルに頼まれたからじゃない。それに、そう提案してくれたのはヴィオレットじゃないか」
それは、そうだけど。
あのときは確かに、困ってるなら助けてあげればいいと思った。
でも、マリエルのことを知ってたら、そんなこと言わなかった。
「ヴィオレットが気になるなら、帰りは別々に送っていくよ。ごめんね」
アルシェの的外れなセリフにめまいがしそうになる。
わがままを言う私を宥めるようなアルシェ。
「⋯⋯私のことは送ってくれなくていい」
「え、でも」
「大丈夫だから」
それだけ言うのが精一杯で、私は唇を噛んで涙をこらえながら家に帰った。
アルシェには、私が嫉妬からこんなことを言い出したと思われてるんだろう。
辛い。
悔しい。
⋯⋯でも。
マリエルには会いたくないけど、お店の仕事もお客さんのことも好きだ。
アルシェもきっとそのうちわかってくれるはずだから。
とにかく私は彼女と関わらないようにすればいい。
それからマリエルとは仕事をする上で必要なときにだけ話して、あとはできるだけ避けるようにしていた。
アルシェは心配そうに見ていたが、何も言ってこない。
それに卒業直前だからか忙しそうで、彼がお店に出る回数自体も減っていた。
このまま春になれば、また前みたいな日々が戻ってくる。
マリエルさえいなくなれば。
そう思っていた。
それは、学校が終わっていつもより早い時間に仕事に向かっていた日のこと。
お店の開いた窓の横を通ったときに、中で行われている会話が、とぎれとぎれに聞こえてきたのだ。
カーテンは閉まっているので、向こうから私のことは見えていないのだろう。
お客さんが、私のことを話していた。
「⋯⋯のとき⋯ヴィオレットちゃんは⋯⋯過ぎ⋯⋯、女王様みたいで」
「⋯⋯そう⋯⋯睨まれてるのかと⋯⋯って」
「きつい印象⋯⋯」
そんな声が聞こえてきて、サッと血の気が引く。
「⋯⋯から、マリエルちゃん⋯⋯大丈夫だよ」
私は急いで店から離れた。
呼吸が乱れる。
体中が冷えていく。
どうしよう。
これからあの場所に行かないと。
大丈夫。
まだ時間はある。
きっとすぐに落ち着く。
自分に言い聞かせるようにして建物の陰で休んでいると、
「どうしました?」
声をかけられた。
顔を上げると、眼鏡の男の人が心配そうにこちらを見ている。
「顔、真っ青ですよ」
「あ、ちょっと貧血みたいで。少し休めば大丈夫です」
「あそこの店員さんですよね。お店の人呼んできますね」
私のことを知ってるみたいだ。
でも、それは困る。
「大丈夫です!」
慌てて引き止めた。
「え、でも⋯⋯」
男の人は、どうしようかと思案している。
そのとき幸運なことに、道の向こうからアニエスが歩いてくるのが見えた。
「あ、身内の者が来ましたので、大丈夫です。ありがとうございました」
アニエスの方もこちらに気付いて駆け寄って来てくれたので、男の人は、
「よかった」
と、言ってから彼女に会釈すると、入れ違いに離れていく。
「ヴィオレット大丈夫!? さっきの誰!? 何かあった!?」
「あの人は、心配して声かけてくれて⋯⋯」
アニエスの顔を見たら、こらえきれずに涙があふれてきた。
「⋯⋯私、今日お店、休ませてもらおうかな」
「それがいいわよ! 待って、私言ってくるから!」
アニエスは理由も聞かずにすごい速さでお店に入っていくと、しばらくして同じ勢いのまま戻ってきてくれる。
「お店は大丈夫だからゆっくり休んでって! アルシェさんが来そうだったけど止めといた!」
よかった。
今はあのお店の誰にも会いたくない。
「アニエスありがとう」
「ヴィオレットのためならなんでもやるわよ!」
頼もしい年下の従姉妹に少し元気が出てきた。
支えられるようにして家に帰ると、アニエスも一緒に部屋までついてきてくれる。
「ヴィオレット、何があったの?」
「お客さんが⋯⋯、私のこと女王様みたいだとか、睨まれてるとか、きついって言ってるのが聞こえて⋯⋯」
自分の部屋に帰ってきたことで安心したら、よどんだ記憶がそのまま、ぽろぽろと言葉になってこぼれていった。
「何よそれ!!」
アニエスがこちらが驚くほどの剣幕で怒り出す。
「どうせまたマリエルに言わされてるのよ!」
「でも、そう思われてるんだよね⋯⋯」
お客さんと仲良くできてると思ってたのは、私の勘違いだった。
確かに自分の見た目が怖い印象を与えることはわかってたけど、何年も接してきたお客さんに言われたのはショックだった。
「お店辞めてもいいんじゃない?」
アニエスが気遣ってくれるが、私は首を振る。
「でも、あと少ししたらマリエルも学校に戻るし、お客さんとももっとちゃんとした関係を築けるようにがんばりたい」
何より、卒業してもアルシェが迷ったときに背中を押せる関係でいたい。
まだ、そう思っていた。
「無理はしないでね。私はヴィオレットの味方だから!」
アニエスが力強く言ってくれる。
私は泣きながら頷いた。
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