伯爵家次男は、女遊びの激しい(?)幼なじみ王子のことがずっと好き

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16.後悔

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「セレーナ嬢はお前を騙したということになるが、メッツァル家の処分はするか?」
「しないしない。王族や国を陥れるためのものじゃないからな……処分したいと思っても、制度がそうさせてくれない」

 レオンは、冗談めかしてそう言った。

「フッ……そうだな」

 この国では、王族が好き勝手に権力を振りかざすことのないよう、王族が守るべき制度がある。もしも、制度を破った場合、最悪、何も持たずに国外追放。王籍も剥奪される。(今までこの最悪が適用されたことはない)
 だから、レオンがこのように答えるのは予想していた。だが、セレーナ嬢は王族を騙したことは事実のため、一応聞いたのだ。

「それにしても、さすがアルベルト家の後継だな。シオン・アルベルトのおかげで、解決したと言っても過言ではないな」
「ああ。私も思ったよ……お礼をすると言ったら、ツェプラリト家で営業をさせてくれと言われたよ」
「フッ……仕事熱心だな」

 ふと、よぎった。
 これという根拠はない。それに、話の流れを考えても、関係のないこと。だが……何故か、今なら聞ける気がした。だから、口にした。

「レオン」
「ん?」

 名を呼ぶと、深い青色の瞳がこちらを向く。

「お前は何故、2か月ほど前から、変わったんだ?」

 やはり想定外の言葉だったらしく、瞳の奥には、動揺が感じられた。今まで私は、行動を咎めるだけで、理由は聞いていなかったため、質問されるとは思ってもいなかったのだろう。

「…………」

 レオンは、私から目を逸らした。
 沈黙は数秒。だが、とても長く感じる。発した言葉を後悔をするのには、充分な時間だった。

「いや、やっぱりいい……私には、関係ないよな……」

 私は下を向いてそう言った。いや、関係なくはないか。幼なじみとして今まで、注意してきたのだから。そう言おうと、口を開いた時、先にレオンが言葉を発した。

「…………そうだな」

 その言葉を聞いた時、心臓がズドンと重くなった。レオンの顔を見ることは、できなかった。
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