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27.秘密の関係
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「ルル・ムーガと、何を話していたんだ?」
ルル嬢との話が終わり、準備室から教室に戻ろうとすると、今度はレオンに腕を引かれて、誰もいない資料室に連れ込まれ、今に至る。
眉をひそめ、いかにも不満だという顔をしている。レオンは立場上からか、普段は表情に出にくい。私は幼なじみだから、瞳の奥を見れば、感情がなんとなく分かるが。
想いを伝えた時にも思ったが、分かりやすい表情をされると、信頼されていることが良く分かって、嬉しく感じる。
「何って……レオンと、私の兄のおかげで変態成金と結婚しなくて済むという話だったよ。兄さんに、『弟に説明してやってくれ』と言われたらしい」
「何故、ダリアスが出てくる?」
「ブリュー・アトレージの悪事の証拠を突き止めたのが、兄さんだそうだ」
「……すごいな。どんなに調べられても、追い込むほどの証拠は出ていなかっただろうに」
「兄さんは諦めが悪いから、根気強く調べたのだろう。私は調べているなんて、気がつきもしなかったがな」
ダリアスは、婚約者の父が冤罪をかけられて、婚約が白紙になりかけた時も、根気強く調べ、無事、真犯人を突き止めて、婚約を継続した。ダリアスほどに諦めの悪い人間を、私は知らない。
「フッ……兄は偉大ということだな」
「そうだな」
「……嫉妬してしまったよ、ルル・ムーガとは何もないと分かっているのに……まあ、私が言えたことじゃないがな……」
レオンは目を逸らしてそう言った。手を引かれて歩いた時から、そうなのではないかと思っていた。
「……私の気持ちが、少しは分かったか?」
「ああ、痛いほどにな」
レオンの声は、小さかった。自分の行動を、後悔しているのだろう。だが、レオンの行動によって救われた人物が、たしかに存在している。
「レオン」
レオンの頬に、右手を添え、こちらを向かせる。深い海を閉じ込めたような瞳と、視線が交わる。
「口付けて良いか?」
レオンの顔が、みるみるうちに赤くなる。
「いちいち、聞くな……」
レオンのこんな表情を見ることができるのは、私だけ。
これからも、そうであって欲しい。そんな願いを込めて、レオンに口付けた。
授業と授業の隙間時間、昼休憩の時間等に、死角となる場所であれば、口付けるようになった。バレるようなヘマはしない。
「しすぎだ!」
「嫌だったか?」
「嫌ではない」
「フフッ」
ルル嬢との話が終わり、準備室から教室に戻ろうとすると、今度はレオンに腕を引かれて、誰もいない資料室に連れ込まれ、今に至る。
眉をひそめ、いかにも不満だという顔をしている。レオンは立場上からか、普段は表情に出にくい。私は幼なじみだから、瞳の奥を見れば、感情がなんとなく分かるが。
想いを伝えた時にも思ったが、分かりやすい表情をされると、信頼されていることが良く分かって、嬉しく感じる。
「何って……レオンと、私の兄のおかげで変態成金と結婚しなくて済むという話だったよ。兄さんに、『弟に説明してやってくれ』と言われたらしい」
「何故、ダリアスが出てくる?」
「ブリュー・アトレージの悪事の証拠を突き止めたのが、兄さんだそうだ」
「……すごいな。どんなに調べられても、追い込むほどの証拠は出ていなかっただろうに」
「兄さんは諦めが悪いから、根気強く調べたのだろう。私は調べているなんて、気がつきもしなかったがな」
ダリアスは、婚約者の父が冤罪をかけられて、婚約が白紙になりかけた時も、根気強く調べ、無事、真犯人を突き止めて、婚約を継続した。ダリアスほどに諦めの悪い人間を、私は知らない。
「フッ……兄は偉大ということだな」
「そうだな」
「……嫉妬してしまったよ、ルル・ムーガとは何もないと分かっているのに……まあ、私が言えたことじゃないがな……」
レオンは目を逸らしてそう言った。手を引かれて歩いた時から、そうなのではないかと思っていた。
「……私の気持ちが、少しは分かったか?」
「ああ、痛いほどにな」
レオンの声は、小さかった。自分の行動を、後悔しているのだろう。だが、レオンの行動によって救われた人物が、たしかに存在している。
「レオン」
レオンの頬に、右手を添え、こちらを向かせる。深い海を閉じ込めたような瞳と、視線が交わる。
「口付けて良いか?」
レオンの顔が、みるみるうちに赤くなる。
「いちいち、聞くな……」
レオンのこんな表情を見ることができるのは、私だけ。
これからも、そうであって欲しい。そんな願いを込めて、レオンに口付けた。
授業と授業の隙間時間、昼休憩の時間等に、死角となる場所であれば、口付けるようになった。バレるようなヘマはしない。
「しすぎだ!」
「嫌だったか?」
「嫌ではない」
「フフッ」
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