伯爵家次男は、女遊びの激しい(?)幼なじみ王子のことがずっと好き

メグエム

文字の大きさ
41 / 47

41、コッチ側

しおりを挟む
 上半身は裸。ズボンも脱ぎ、下の肌着だけ履いている。ちなみに、私が身につけていた手袋は、ユリウスの手によって丁寧に脱がされ、そっと、ベッドサイドテーブルに置いてある。

「ぁんっ……んっ」

 さきほどからずっと、舌を入れたキスをしている。ユリウスはキスが好きなのだなと考える。私も好きだが。
 だが、もどかしい思いもしている。早く、中心の熱に触れて欲しい。私もユリウスのに触れたいが、今はそんな余裕はない。自分が、こんなにも快楽に弱いことを、初めて知った。

「あっ……んぁ……」

 私の思考を読んだように、下着越しから、私のを撫でた。

「汚れる……から……ぁ……脱が……ないと」

 着替えは持ってきていない。だから、このままでは、汚れた下着を穿くか、下着無しで移動することになってしまう。私はまだ、ここが城で、実家だから良いのだが、ユリウスは、近い距離ではあるが、馬車に乗って帰る。もうすでに少し汚れている気もするが、まだ大丈夫だ。

 あっという間に、お互い、産まれたままの姿になる。鍛錬をする時に、上半身裸の状態になることはあっても、全てを見るのも曝け出すのも、初めてだ。幼なじみとはいえ、一緒に風呂に入ったこともない。

「んっ……んあ」

 押し倒され、足を開かされ、閉じる間もなく、ユリウスがその間に入る。

 女好きだと噂されていた時(自業自得)、誘ってくる女性が何人かいた。私の目の前で脱ぎ始めたり、触ってくる女性もいた。その時は何の感情も持たなかった。いや、大胆なことをするな、くらいは思ったかもしれない。(ちなみに、たまたま現れたルル・ムーガに助けられた)

 そんな私が、こんなにも興奮しているのは、相手がユリウスだからだ。性別も関係なく、ただただ、相手が、ずっと恋焦がれていたユリウスだから。

「あっ……ん」

 ユリウスの指が、私の中に入ってきた。ユリウスにぎゅっと、しがみつく。

「あれ……思ったより柔らかい」
「……っ」
「今日はココを使うつもりはないが……どんなかなって、触ったら……自分で触ってたのか?」
「……」

 恥ずかしさで、目を逸らすと、触られていた感覚が無くなる。ユリウスの顔を見て、悟った。私が言わなければ、触れないらしい。

「ああ、そうだよ……ユリウスに触れられるのを想像していた……私が女好きだと噂が出る前から……私がコッチ側だろうと思って……」
「……! それは、マークがどうなるのか、気になるからか?」

 ユリウスは、私の手を取り、マークを撫でた。その触り方は、なんというか、ねちっこかった。

「それもあるが……なんというか……そ、想像した時、私がコッチ側だったんだ……」
「フフ……可愛い」

 ユリウスはまた私に口付けた。

 私達はこの日、最後まではしなかったが、たくさんの体力を使い、私は寮に戻らず、城の自室に泊まった。眠気に勝てなかったのだ。ユリウスは普通に屋敷に帰った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

君の恋人

risashy
BL
朝賀千尋(あさか ちひろ)は一番の親友である茅野怜(かやの れい)に片思いをしていた。 伝えるつもりもなかった気持ちを思い余って告げてしまった朝賀。 もう終わりだ、友達でさえいられない、と思っていたのに、茅野は「付き合おう」と答えてくれて——。 不器用な二人がすれ違いながら心を通わせていくお話。

【8話完結】僕の大切な人はBLゲームの主人公でした。〜モブは主人公の幸せのためなら、この恋も諦められます〜

キノア9g
BL
転生先は、まさかのBLゲームの世界。 モブであるリセルは、恋を自覚した瞬間、幼馴染・セスがこの世界の“主人公”だと気づいてしまう。 このまま一緒にいても、いつか彼は攻略対象に惹かれていく運命——それでも、今だけは傍にいたい。 「諦める覚悟をしたのに、どうしてこんなにも君が愛おしいんだろう」 恋の終わりを知っているモブと、想いを自覚していく主人公。 甘さと切なさが胸を締めつける、すれ違いから始まる運命の物語。 全8話。

失恋したと思ってたのになぜか失恋相手にプロポーズされた

胡桃めめこ
BL
俺が片思いしていた幼なじみ、セオドアが結婚するらしい。 失恋には新しい恋で解決!有休をとってハッテン場に行ったエレンは、隣に座ったランスロットに酒を飲みながら事情を全て話していた。すると、エレンの片思い相手であり、失恋相手でもあるセオドアがやってきて……? 「俺たち付き合ってたないだろ」 「……本気で言ってるのか?」 不器用すぎてアプローチしても気づかれなかった攻め×叶わない恋を諦めようと他の男抱かれようとした受け ※受けが酔っ払ってるシーンではひらがな表記や子供のような発言をします

ルピナスの花束

キザキ ケイ
BL
王宮の片隅に立つ図書塔。そこに勤める司書のハロルドは、変わった能力を持っていることを隠して生活していた。 ある日、片想いをしていた騎士ルーファスから呼び出され、告白を受ける。本来なら嬉しいはずの出来事だが、ハロルドは能力によって「ルーファスが罰ゲームで自分に告白してきた」ということを知ってしまう。 想う相手に嘘の告白をされたことへの意趣返しとして、了承の返事をしたハロルドは、なぜかルーファスと本物の恋人同士になってしまい───。

【朗報】無能と蔑まれ追放された俺、実は「聖獣に愛されすぎる体質」でした ~最強の騎士団長が毎日モフモフを口実に抱きついてくるんだが?~

たら昆布
BL
鉄血の重執着ストーカー騎士団長×無自覚もふもふ(聖獣使い)な元雑用係

いくら気に入っているとしても、人はモノに恋心を抱かない

ちき
BL
一度オナホ認定されてしまった俺が、恋人に昇進できる可能性はあるか、その答えはノーだ。

恋人がキスをしてくれなくなった話

神代天音
BL
大学1年の頃から付き合っていた恋人が、ある日キスしてくれなくなった。それまでは普通にしてくれていた。そして、性生活のぎこちなさが影響して、日常生活もなんだかぎくしゃく。理由は怖くて尋ねられない。いい加減耐えかねて、別れ話を持ちかけてみると……? 〈注意〉神代の完全なる趣味で「身体改造(筋肉ではない)」「スプリットタン」が出てきます。自己責任でお読みください。

色欲も時代には勝てないらしい

ちき
BL
前世で恋人だった運命の人に、今世では捨てられてしまった祐樹。前世で愛してくれた人は彼以外誰もいないのだから、今後僕を愛してくれる人は現れないだろう。その事を裏付けるように、その後付き合う人はみんな酷い人ばかりで…………。 攻めがクズでノンケです。 攻め・受け共に、以外とのキスや行為を仄めかす表現があります。 元クズ後溺愛×前世の記憶持ち

処理中です...