伯爵家次男は、女遊びの激しい(?)幼なじみ王子のことがずっと好き

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45.友人として

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 私は、屋敷に一旦帰り、ジルに、出かけることを伝えてすぐ、アルベルトの店に注文したものを取りに来ていた。

「いらっしゃい。取りに行って来るから、座って待っていてくれ」
「ああ、ありがとう」

 個室に通され、椅子に座り、シオンを待つ。シオンの父親である店主は、他の客の対応をしているようで、内容は聞き取れないが、声が聞こえてくる。
 パーティー会場で、シオンは、数ヶ月待ちになりそうな勢いで売れていると言っていた。きっと友人の私のために、時間を作ってくれたのだろう。ありがたい。
 少し時間が経ち、両手で持てば収まる程度の大きさの箱を持ったシオンが来た。

「お待たせ」

 シオンは箱を私に差し出すようにテーブルに置き、私の対面の椅子に座る。

「確認してくれ。何か問題があれば遠慮なく言って欲しい」
「ああ」

 私は慎重に箱を開く。そこには、注文した通りの物が収められていた。思わず、笑みが溢れる。

「これで問題ない。ありがとう」
「それじゃあ、これに受け取りのサインを」
「ああ」

 シオンから、紙とペンを受け取り、サインを書く。

「これは友人として聞くが」
「なんだ?」
「この片方を誰に贈るのか……誰とお揃いなのか、聞いても良いか」
「……」
「すまない。気になって」
 
 私はサインを書き終え、ペンを置いた。
 シオンは『すまない』と謝っているが、気になって当然のことだろう。

「……申し訳ないが、たとえシオンでも言えない。関係を公にできる相手ではなくてな」
「それって、相手が平民とか?」
「何も言えないな」
「それって、大丈夫なのか?」
「ああ。お互いの親には認めてもらっている」
「伯爵が認めるなら、犯罪者等ではないということだな。なら良かった」

 シオンは、笑いながらそう言った。

「友人として。いつか、ユリウスがその相手と、堂々と一緒に居られる日が来ることを、願っているよ」
「ありがとう」

 シオンが、心から言ってくれていることが伝わってくる。ありがたい。良い友人を持ったなと思った。

 私は、視線をシオンから、注文した物へと移す。これを渡した時のレオンは、どのような反応をするのだろうか。それを考えるだけで、勝手に口角が上がる。

「喜んでくれると良いな」
「ああ」
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