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13.ゴリアテと船長とシンデレラ
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「フォークを使うんだからベルセルクより少しは礼儀正しいでしょう? 熊の毛で作った上着も来てないし」
「熊は着たことない」
「兎に角子供を預けたいなら他を当たって。あなたのような人はナニーや家庭教師を雇うでしょ?」
「だったらここでは誰を預かるんだ?」
ソフィーはレオの動向を伺いながらまた一歩下がり男を見上げた。
「うちは平民しか預からないの。だからあなたの子供は無理ね」
「俺が貴族だって?」
「ええ、間違いないわ。そんな服を着ていても貴族臭がプンプンするもの。特にその靴はやめておいた方がいいわ。それ一足で平民なら1か月ご飯が食べられるはず。
だから、うちでは無理なの」
ソフィーは鼻に皺を寄せてこれ見よがしに箒を持ち直した。
(威嚇にもならなそうだけどないよりましよね)
「あなたのような人って言うのは貴族って意味か。俺はてっきり・・」
魔王のようだからと拒否されていると思っていたのでソフィーの意外な言葉にレオナルドは驚き口籠った。
「取り敢えず話を聞かせてもらえないかな?」
「申し訳ないけど今、仔牛の丸焼きを作ってるから凄く忙しいの。小さすぎてあなたの胃を満たすのは無理だと思うからお誘いはしないわ」
ソフィーはクルッと向きを変え一目散に逃げ出した。
「大丈夫でしたか?」
ナニーのリーダーが心配そうな顔で声をかけてきた。
「ありがとう、もう大丈夫。鉄柵を壊して乱入する気はなかったみたいだしね」
ソフィーは箒片付けに行きながらローリーに微笑みかけた。
「なんの用件だったのですか?」
「子供をここに預けたいって言ってたけど違う気がする。貴族だったし何となくだけど子供はいないと思う」
「やっぱり例の不審者でしょうか?」
「初めはそうかなって思ったんだけど、ゴリアテさんは目立ちすぎるから違うと思う」
「ソフィー、さっきのはゴリアテ? ゴリアテってなに?」
「あら、悪戯っ子ローガン。覗いてたのね」
「かくれてた! まどんとこからちょっとみてただけ」
いつも元気一杯のローガンはピョンピョンと飛び跳ねながらソフィーの周りをグルグル回っている。
「それを覗いてるって言うの。もうすぐおやつの時間だけど約束を守れなかった子は・・」
「ごめんなさい! こんどはちゃんとかくれてる!」
「じゃあ、みんなに声をかけて手を洗ってきてね」
「りょーかーい!」
ビシッと敬礼して元気良く大広間に駆け込んだローガンが大声で叫んだ。
「やろうどもー、めしだー」
「「はあ」」
海賊の絵本を読んでからと言うもの男の子達は皆船長になりきっている。この後は女の子・・特にエラの怒鳴り声が聞こえてくるはずだとソフィーがワクワクしていると案の定金切り声が聞こえてきた。
「あたしはやろうじゃないわ。シンデレラなんだから!」
女の子のブームはシンデレラ。毎日交代制で楽しんでいるが、今日はエラが主役らしい。
ソフィーは毎日が楽しくて仕方がない。子供達は想像以上に可愛くて毎日悪戯を仕掛けては何か壊してくれる。
『壊したら叱らなくてはいけません!』
ソフィーは全員からお小言を貰っているが叱るより話し合うことを選んでいる。
『だって、わざとじゃないんだもの。教えれば次から壊さなくなるわ』
現在預かっている子供達は12人。はじめは喧嘩ばかりで叩く・引っ掻く・突き飛ばす・・と野生化していた子供達はすっかり仲良くなり一緒に手作りのおもちゃで遊んでいる。部屋の隅で小さくなっていた子供も少しずつみんなの中に入ってくるようになった。
ナニーは現在5人いてそれぞれに手伝いをする見習いの子が付いている。子供の数に比べると多すぎるが、保育学校の評判を聞いた親がちょくちょくやって来るのでまだまだ子供は増えるだろう。
「さて、厨房の様子を見に行かなくちゃ。チビちゃん達のこと宜しくね」
別室には複数のベビーベッドが置かれよちよち歩きの赤ん坊3人がお昼寝中。
(明日は会社だし・・お天気良いしこの後は庭でかくれんぼしようかな?)
ソフィーは不審な巨人の事をすっかり忘れておやつをつまみ食いしようと厨房を覗きに行った。
ジョージアナの豪奢な屋敷に戻ったレオナルドは華美な応接室で居心地の悪いソファに座った。箒を盾に威嚇してきた女性の事を思い出し内心ニヤニヤしていると大きな音を立ててドアが開きジョシュアが駆け込んできた。
「レオ兄様、顔がキモイ! で、どうでした?」
兄なら間違いなく朗報を持ち帰ったと信じて疑わないジョシュアは、ドスンとソファに座りキラッキラの目でレオナルドを見つめた。
(やっぱりレオ兄様はかっこいいわ~)
ジョシュアは生粋のレオナルド限定のブラコンである。恐らくはレオナルドが腹を出してソファで寝ていても『ワイルド~、かっこい~』とうっとりする事だろう。
「あそこは気にしなくていいと思うぞ。対象は平民だそうだ」
レオナルドは開口一番キモイと言われた顔を摩りながらジョシュアを安心させるように口角を上げた。
「でもそれじゃあ採算が取れなくない? 平民が子供を預けるのにお金を払うとは思えないし・・資産のある平民対象って事?」
「それはわからんが何とかなってるんじゃないか?」
(あの子、怖がりもせず冗談まで言ってきたな)
「中はどんなでした? ピアノとかバイオリンとか・・後は?」
「中には入ってない。それどころか不審がられて門前払いされた」
「やっぱり魔王扱い?」
「まあそんな感じだな。もっと知りたいなら別の方法を考えないとな」
(丸太のフォークとはいいアイデアだ)
「そうかー、やっぱり駄目だったか」
ガックリと肩を落としたジョシュアはチラリとレオナルドを見た。あまり表情を変えないレオナルドの顔がニヤけている気がするのだ。
(ふむ、これはもしかして・・)
「レオ兄様、対応した女性はどんな方でしたの?」
「熊は着たことない」
「兎に角子供を預けたいなら他を当たって。あなたのような人はナニーや家庭教師を雇うでしょ?」
「だったらここでは誰を預かるんだ?」
ソフィーはレオの動向を伺いながらまた一歩下がり男を見上げた。
「うちは平民しか預からないの。だからあなたの子供は無理ね」
「俺が貴族だって?」
「ええ、間違いないわ。そんな服を着ていても貴族臭がプンプンするもの。特にその靴はやめておいた方がいいわ。それ一足で平民なら1か月ご飯が食べられるはず。
だから、うちでは無理なの」
ソフィーは鼻に皺を寄せてこれ見よがしに箒を持ち直した。
(威嚇にもならなそうだけどないよりましよね)
「あなたのような人って言うのは貴族って意味か。俺はてっきり・・」
魔王のようだからと拒否されていると思っていたのでソフィーの意外な言葉にレオナルドは驚き口籠った。
「取り敢えず話を聞かせてもらえないかな?」
「申し訳ないけど今、仔牛の丸焼きを作ってるから凄く忙しいの。小さすぎてあなたの胃を満たすのは無理だと思うからお誘いはしないわ」
ソフィーはクルッと向きを変え一目散に逃げ出した。
「大丈夫でしたか?」
ナニーのリーダーが心配そうな顔で声をかけてきた。
「ありがとう、もう大丈夫。鉄柵を壊して乱入する気はなかったみたいだしね」
ソフィーは箒片付けに行きながらローリーに微笑みかけた。
「なんの用件だったのですか?」
「子供をここに預けたいって言ってたけど違う気がする。貴族だったし何となくだけど子供はいないと思う」
「やっぱり例の不審者でしょうか?」
「初めはそうかなって思ったんだけど、ゴリアテさんは目立ちすぎるから違うと思う」
「ソフィー、さっきのはゴリアテ? ゴリアテってなに?」
「あら、悪戯っ子ローガン。覗いてたのね」
「かくれてた! まどんとこからちょっとみてただけ」
いつも元気一杯のローガンはピョンピョンと飛び跳ねながらソフィーの周りをグルグル回っている。
「それを覗いてるって言うの。もうすぐおやつの時間だけど約束を守れなかった子は・・」
「ごめんなさい! こんどはちゃんとかくれてる!」
「じゃあ、みんなに声をかけて手を洗ってきてね」
「りょーかーい!」
ビシッと敬礼して元気良く大広間に駆け込んだローガンが大声で叫んだ。
「やろうどもー、めしだー」
「「はあ」」
海賊の絵本を読んでからと言うもの男の子達は皆船長になりきっている。この後は女の子・・特にエラの怒鳴り声が聞こえてくるはずだとソフィーがワクワクしていると案の定金切り声が聞こえてきた。
「あたしはやろうじゃないわ。シンデレラなんだから!」
女の子のブームはシンデレラ。毎日交代制で楽しんでいるが、今日はエラが主役らしい。
ソフィーは毎日が楽しくて仕方がない。子供達は想像以上に可愛くて毎日悪戯を仕掛けては何か壊してくれる。
『壊したら叱らなくてはいけません!』
ソフィーは全員からお小言を貰っているが叱るより話し合うことを選んでいる。
『だって、わざとじゃないんだもの。教えれば次から壊さなくなるわ』
現在預かっている子供達は12人。はじめは喧嘩ばかりで叩く・引っ掻く・突き飛ばす・・と野生化していた子供達はすっかり仲良くなり一緒に手作りのおもちゃで遊んでいる。部屋の隅で小さくなっていた子供も少しずつみんなの中に入ってくるようになった。
ナニーは現在5人いてそれぞれに手伝いをする見習いの子が付いている。子供の数に比べると多すぎるが、保育学校の評判を聞いた親がちょくちょくやって来るのでまだまだ子供は増えるだろう。
「さて、厨房の様子を見に行かなくちゃ。チビちゃん達のこと宜しくね」
別室には複数のベビーベッドが置かれよちよち歩きの赤ん坊3人がお昼寝中。
(明日は会社だし・・お天気良いしこの後は庭でかくれんぼしようかな?)
ソフィーは不審な巨人の事をすっかり忘れておやつをつまみ食いしようと厨房を覗きに行った。
ジョージアナの豪奢な屋敷に戻ったレオナルドは華美な応接室で居心地の悪いソファに座った。箒を盾に威嚇してきた女性の事を思い出し内心ニヤニヤしていると大きな音を立ててドアが開きジョシュアが駆け込んできた。
「レオ兄様、顔がキモイ! で、どうでした?」
兄なら間違いなく朗報を持ち帰ったと信じて疑わないジョシュアは、ドスンとソファに座りキラッキラの目でレオナルドを見つめた。
(やっぱりレオ兄様はかっこいいわ~)
ジョシュアは生粋のレオナルド限定のブラコンである。恐らくはレオナルドが腹を出してソファで寝ていても『ワイルド~、かっこい~』とうっとりする事だろう。
「あそこは気にしなくていいと思うぞ。対象は平民だそうだ」
レオナルドは開口一番キモイと言われた顔を摩りながらジョシュアを安心させるように口角を上げた。
「でもそれじゃあ採算が取れなくない? 平民が子供を預けるのにお金を払うとは思えないし・・資産のある平民対象って事?」
「それはわからんが何とかなってるんじゃないか?」
(あの子、怖がりもせず冗談まで言ってきたな)
「中はどんなでした? ピアノとかバイオリンとか・・後は?」
「中には入ってない。それどころか不審がられて門前払いされた」
「やっぱり魔王扱い?」
「まあそんな感じだな。もっと知りたいなら別の方法を考えないとな」
(丸太のフォークとはいいアイデアだ)
「そうかー、やっぱり駄目だったか」
ガックリと肩を落としたジョシュアはチラリとレオナルドを見た。あまり表情を変えないレオナルドの顔がニヤけている気がするのだ。
(ふむ、これはもしかして・・)
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追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
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