【完結】戦う女神の愛し子! 最強少女が仲間と共に駆け上がる。冒険? それともただのファンタジー?

との

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ギルドへ

4.ゴブリン

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「冒険者登録? 出来るが、本気か?」
「はい」

「ステータスウィンドを開いて見せてみろ」
 ミリアは、ジト目でギルマスを睨む。

「さっきの魔法契約書、見たものと聞いたことを喋らないようにってなってたぜ。なら何聞いても良いだろ?」

「ステータスオープン」

 ミリア・オルグレン(アメリア)
 性別 女性
 種族 人間
 年齢 13歳
 称号 貴族、下級メイド、学生
 状態 緊張
 LV  36
 HP  94
 MP  ♾

 属性 ALL

 スキル
  《打撃耐性》《衝撃耐性》
  《状態異常耐性》《毒耐性》
  《疲労耐性》《睡魔耐性》
  《防御》《身体強化》
 レアスキル  
  《体力回復上昇》
  《魔力回復上昇》
  《技能習得率上昇》
  《攻撃力上昇》
  《防御力上昇》
  《鑑定/解析》《空間転移》
  《隠蔽》《収納》
  《付与術》《錬金術》
  《従属士》
 エクストラスキル
  《女神の愛し子》
  《限界突破》
  《詠唱破棄》
 特性
  《虐げられし者》
  《不屈の精神》


「何か、どこつっこんだらいいのか」
「凄い、こんなの見たことない」
「・・」

「何で冒険者になりたいんだ?」
「家を借りて、生活費を稼ぐ為に」
「家出か?」
「いえ、まだ出ていません」

 開きっぱなしのステータスウィンドウを、じっと見続けていたノアが、
「何で冒険者なんだ? 一攫千金を狙ってるのか?」
「今は働けるのが土日だけです。名前や素性を偽って、雇ってもらうわけにはいきませんし。冒険者なら保証人が要らないので」

「魔物は倒したことがあるか?」
「ないです」
「来い、テストしてやる」
「はい!」

「ノア、待て。勝手に決めんなよ」

 ミリアはドアの前で一礼し、ノアと共にギルドを出ていった。

「オルグレン・・宰相の娘だぜ? どうすんだよ」


 ギルドを出た2人は、中央広場とは反対方向に歩いている。
「ここから、乗合馬車に乗る」
「幾らですか?」
「何でだ?」
「高かったら、走って行こうかと」
「・・はあ?」
 呆れるノアに、
「身体強化したら、1時間くらいは簡単に走れます」
「銅貨1枚だ」
「?」
「安い」
「乗ります」


 アリストア平原に着き、馬車を降りる。
「ここは初級冒険者が、薬草摘みによく来る所だ」
「はい」
 目を輝かせるミリア。

「よく出るのは、スライムとツノうさぎ。偶にコボルトが出る。薬草を摘みながら行くぞ。それから、俺は戦わない。魔物が出たらお前が戦え」
「はい。あっ、薬草です。行ってきますね」

 身体強化をかけて、走って行くミリア。その後ろ姿を見ながら、
「大丈夫か? あいつ」

 その後暫くは、ただひたすら薬草を摘んだ。
「凄い、これだけあったらポーションが一杯作れます」
 ミリアはほくほく顔。

「スライム達がいないと思ったら、コボルト3体だ。ヤレるか?」
「はい。コボルトは動きが遅いが、時にナイフや弓矢などの武器を持っている。行きます」
 ミリアが走ってコボルトに近づき、【アイスエッジ】で、胴体を切断し1体ずつ瞬殺していく。

「はえーな」
「ありがとうございます」

 ノアの指示で穴を掘り、コボルトを放り込む。ファイアボールで燃やして、穴を埋める。

「土魔法は便利だな。さて、もう少し奥に行くか。ゴブリン辺りがもっといそうだ」
「はい」

 平原を抜け、林の中に入った。鳥や虫の鳴き声がしない。

「何か来るぞ、用心しろ」
「はい」
 真剣な表情で、周りを見回すミリア。
「います。左前方に大きいのが」

「分かるのか?」
「はい、《索敵》が使えるようになりました」
「なったって、お前」
「?」

 ドスンドスンと音を立て、周りの木を薙ぎ払いながらやってきたのは複数のトレントだった。

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