【完結】戦う女神の愛し子! 最強少女が仲間と共に駆け上がる。冒険? それともただのファンタジー?

との

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アカデミー、後期

11.土産

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「もう一つ報告がある」
 ノアが嬉しそうにニヤニヤしている。

「なんだその顔。これ以上何しでかした?」

「土産を貰った」
「はい、レッドドラゴンです」
「はいぃ?」

 ミリアがインベントリから、ドラゴンの頭の一部を見せた。

「一頭丸ごと入ってる?」
「はいってます。傷もなくて綺麗でした」

「もう駄目、無理。そんな土産聞いたことない」
「ドラゴンの里の土産だから、こんなもんかもな」
「キュイ」
「まさか、行ったのか?」
「すっごく綺麗でした。ドラゴンもいっぱい飛んでました」
「だろうな。友達連れてくるぐらいだし? 名前も・・まさか、ちび助がちびドラの名前つけた?」
「はい。伝説のドラゴンのギータからとって、ギーにしました」

「もうヤダ、おじちゃんついてけない。ノア! なんで止めなかったんだよ」
「止めて聞くような奴らか? 名前付けなくてもこいつちびドラは、ついてくる気満々だったしな」
「キュウ」

 その後、テイム登録を行いノアの家に向かった。
「うちの近所に空き家が出たんだが、見に行ってみるか? 結構年季が入ってるが、すぐ住める」
「行きます、見たいです」

 その家は、ノアの家から歩いて2分ほどの所にあった。1階が店舗で、2階は寝室2部屋とキッチン。想像していたより広くて、しかも安い。
 ミリアは、すぐさま購入の手続きを済ませた。

「ギーを連れて寮の出入りをするわけにはいかないから、丁度良かったです」

「今日はお祝いだな。エラに連絡を入れとこう」

 机と椅子、ベッドや布団を購入。ギー用の大きめのバスケットや毛布も準備した。

「家具が届いたら、随分家らしくなるな」
「はい、後はカーテンをつけたら完璧です」
「そうだな。カーテンは急がないとな。それができるまでは、うちに泊まればいい。エラが喜ぶ」

 ミリアは驚きで、目がまん丸になった。

(お友達のうちにお泊まりって感じ?)

「ありがとうございます」
「キュイ」


 休み明けのアカデミーは期末に向けて、段々と慌ただしくなってきた。筆記試験の範囲も広いが、ダンジョン攻略もある。
 ダンジョンでの実習は既に2回行われ、3回目は期末試験と同じ4人以下のグループ編成。木金の一泊2日で行われる。

 ミリアは、ソロと決めている。それが一番気楽だし、仲間に入れてくれる人もいないだろう。

「ライリー様ぁ」
 今日も元気にグレースがやってきた。

「ライリー様、ご相談したいことがありますの」
「いいよ、特別室に行こうか?」
「皆さんもご一緒に? 嬉しいですわ」

 チラッとミリアを見て、鼻で笑うグレース。ミリアは、グレースの後ろ姿を見ながら、

(持っている魔道具とかってわかるのかしら?)

 【鑑定】しますか? Y/N
    YES

 【鑑定】魔道具 魅了のブレスレット
         効果、魅了・呪い

 とんでもないことになっている。魅了だけでなく、呪いまで。
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