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SSランク登用試験
3.孤軍奮闘 ①
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「何が起きてるのか聞いても?」
ミリアは、チラリとヴィルの様子を伺ったが、ヴィルはベッドの近くでうたた寝している。
「3日前に、ノアさんや仲間達と一緒に、ケニーヒ山のアースドラゴンを倒したんです」
「まぁ。あれは毒を持つ古龍でしょう? それを倒すなんて」
「はい、私の仲間はみんな最強ですから」
ミリアは、にっこり笑った。
「その討伐でSランク昇格の手続きをしてもらっています。Sランクになれたら、SSランク登用試験を受ける予定です」
「SSランク、その手があったのね」
「ここに来たのは、試験が始まるまで誰にも見つからないようにです。仕事を無理矢理休ませてしまって、申し訳ありません」
ミリアが頭を下げた。
「伝説のドラゴンの里に連れて来てもらって、本物のドラゴンにも会ったのよ。私の方がお礼を言わなくてはね」
学長がにっこりと笑った。
ーー その頃、ギルド本部では ーー
「本部長いるか?」
「本部長は今緊急の案件が入っていて、どなたにもお会いできません」
「その案件について、俺が来たんだ。取り次いでくれ」
受付が本部長に連絡を取ると、本部長が慌ててかけて来た。
「ユージーン、こっちに来てくれ」
「おう」
「伝令鳩がきた。討伐は、ノアとアメリアとカイルの3人で間違いないか?」
「ああ、間違いねえ。討伐証明の逆鱗だ」
ギルマスが机の上に逆鱗を投げ、書類を取り出す。
「んで、さっさとこれを処理してくれ」
「アメリアとノアの、Sランク昇格申請書か」
「おう、流石に何処からも文句は出んだろ?」
「だが、あれは[白銀の狼]が請け負ったんだろ? 奴らは? 一緒じゃなかったのか? 報告にはいなくなったと」
「カイル以外は、失敗した途端逃げ出しやがった。山盛りの冒険者が証人だ。
それと、一番下にイライザがやらかした件の報告書がある」
「人に向けて故意に魔法を? 下手すりゃ犯罪奴隷落ちだな」
「まぁ、そいつは後で構わん。とにかくSランクだ」
「随分急いでるんだな。何かあるのか」
「ある。でもまだ、言わねえ」
「何だか嫌な予感がするが。まぁ、アースドラゴン討伐は本部職員も確認した。山の毒や瘴気もかなり薄れて来たそうだ。Sランクは問題ないだろう」
「いつ出来る?」
「2、3日ってところだな」
「遅すぎる。待って明日だ」
「お前、無茶言うなよ。どれだけ仕事があるか分かってるのか?」
「分かってねえし、知りたくもねえな。明日までしか待てん」
「お前がそこまでゴリ押しするって事は、余程のことがあるんだな。分かったなんとかしよう」
「おう。俺は受付の前にいるから、できたらすぐ連絡くれよ」
「夜は? まさか、ロビーに居座るつもりか?」
「勿論。準備万端整えてきたぜ」
ギルマスがニヤリと笑って、アイテムボックスを見せた。
「マジかよ」
ミリアは、チラリとヴィルの様子を伺ったが、ヴィルはベッドの近くでうたた寝している。
「3日前に、ノアさんや仲間達と一緒に、ケニーヒ山のアースドラゴンを倒したんです」
「まぁ。あれは毒を持つ古龍でしょう? それを倒すなんて」
「はい、私の仲間はみんな最強ですから」
ミリアは、にっこり笑った。
「その討伐でSランク昇格の手続きをしてもらっています。Sランクになれたら、SSランク登用試験を受ける予定です」
「SSランク、その手があったのね」
「ここに来たのは、試験が始まるまで誰にも見つからないようにです。仕事を無理矢理休ませてしまって、申し訳ありません」
ミリアが頭を下げた。
「伝説のドラゴンの里に連れて来てもらって、本物のドラゴンにも会ったのよ。私の方がお礼を言わなくてはね」
学長がにっこりと笑った。
ーー その頃、ギルド本部では ーー
「本部長いるか?」
「本部長は今緊急の案件が入っていて、どなたにもお会いできません」
「その案件について、俺が来たんだ。取り次いでくれ」
受付が本部長に連絡を取ると、本部長が慌ててかけて来た。
「ユージーン、こっちに来てくれ」
「おう」
「伝令鳩がきた。討伐は、ノアとアメリアとカイルの3人で間違いないか?」
「ああ、間違いねえ。討伐証明の逆鱗だ」
ギルマスが机の上に逆鱗を投げ、書類を取り出す。
「んで、さっさとこれを処理してくれ」
「アメリアとノアの、Sランク昇格申請書か」
「おう、流石に何処からも文句は出んだろ?」
「だが、あれは[白銀の狼]が請け負ったんだろ? 奴らは? 一緒じゃなかったのか? 報告にはいなくなったと」
「カイル以外は、失敗した途端逃げ出しやがった。山盛りの冒険者が証人だ。
それと、一番下にイライザがやらかした件の報告書がある」
「人に向けて故意に魔法を? 下手すりゃ犯罪奴隷落ちだな」
「まぁ、そいつは後で構わん。とにかくSランクだ」
「随分急いでるんだな。何かあるのか」
「ある。でもまだ、言わねえ」
「何だか嫌な予感がするが。まぁ、アースドラゴン討伐は本部職員も確認した。山の毒や瘴気もかなり薄れて来たそうだ。Sランクは問題ないだろう」
「いつ出来る?」
「2、3日ってところだな」
「遅すぎる。待って明日だ」
「お前、無茶言うなよ。どれだけ仕事があるか分かってるのか?」
「分かってねえし、知りたくもねえな。明日までしか待てん」
「お前がそこまでゴリ押しするって事は、余程のことがあるんだな。分かったなんとかしよう」
「おう。俺は受付の前にいるから、できたらすぐ連絡くれよ」
「夜は? まさか、ロビーに居座るつもりか?」
「勿論。準備万端整えてきたぜ」
ギルマスがニヤリと笑って、アイテムボックスを見せた。
「マジかよ」
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