19 / 49
19.持ち帰った箱の中身
しおりを挟む
「お嬢! 一試合につき一本。ここは譲れませんからね~」
デレクの呑気な声が訓練場に響きライラが頷くと同時に試合がはじまった。
「⋯⋯瞬殺かよ」
「御者だよな」
倒れた騎士に見向きもせずライラにサムズアップしたデレクは団長を見て溜息をついた。
「めんどくせぇ」
強い相手と戦える予感で嬉しそうな顔をした団長が歩き出すと一戦目であっさりと負けて地面に転がっていた騎士が慌てて脇に避け、観戦中の騎士達が期待に目を輝かせた。
「団長! 負けたら許しませんよー!!」
「訓練場百周ですからねー」
はじまる前は馬鹿にして文句ばかり言っていた騎士達の盛り上がりが凄い。
ライラの元にやってきたノアが片眉を上げた。
「何を考えておられるのですか?」
「前々からノア達は騎士より強いだろうな~って思っていたの。賊を引き渡して帰るだけでは勿体無いから、ついでに試して帰ろうと思って」
「負けてたかもしれませんよ。俺の相手に団長が出てきてたら⋯⋯」
「ノアは負けないって知ってるもの。クビになったら私がひとりぼっちになるって知ってるから。あー、やっぱり団長って強いのね。ほら、デレクの顔つきが⋯⋯。
副団長も凄かったけど、ノアの作戦勝ちだったしね」
真面に当たっていれば負けるかもと気付いたノアは切り込むと見せかけてハンターの武器を狙った。
「勝てる相手ではなかったので」
「武力だけが実力じゃないって、小狡く立ち回る方法を教えてくれたのはノアだわ」
男性と真面に戦っても力技で負けてしまうライラに攻撃を受け流して隙をつく方法を教えたのはノア。
「最初にノアが戦った騎士なら私でも勝負できるかしら?」
「最近練習しておられませんし、やらせません」
「ノアの顔が怖い⋯⋯やらないから、心配しないで」
羨ましいとは思うけれど自分のお楽しみに時間を費やす暇はない。
「あの箱の鍵、ノアが持ってるんでしょう? 箱をジェラルドからもぎ取った時ノアが一瞬顔色を変えたのが見えたの」
「⋯⋯ハーヴィー様から去年いただいたウエストコートのポケットに入っておりました。手違いだと思いお知らせしたところ、特別な鍵だから無くさないようにと」
「何の鍵だとかどうするつもりだとか、何も言わず?」
「はい、謎々も楽しいだろうと仰られて」
「ハーヴィーは随分前から準備していたのね。それにしても生徒会室の金庫を私用で使うなんて、生真面目なハーヴィーらしくないわ。屋敷の中はそんなに危険だったってことかしら」
箱の中にはハーヴィーが調べた貿易会社の資料が入っていると推測しているが、ジェラルドが固執している理由は想像がつかない。
「あ、終わったわ⋯⋯引き分けだなんてガッカリ。デレクのコニャックに混ぜ物をしようかしら」
ご機嫌な顔の団長に話しかけられているデレクは相変わらずのほほんとした態度で、副団長は腕を組んで何か思案している。
「熊さんが悩んでる⋯⋯蜂蜜をプレゼントしたらお願いを聞いていただけるかしら」
騎士団を後にして屋敷に帰ったライラはプリンストン侯爵秘蔵のコニャックを地下室から持って来させてデレクに手渡した。
「引き分けだった分は今度追加でお仕事してもらおうかしら」
「げっ! まあ、中身を入れ替えられるよりマシか」
ブツブツと呟くデレクは酒の瓶を大切そうに脇に避けた。
ライラとデレクの前でノアが鍵を差し込むと、最近まで使われていたらしい鍵はカチャリと音を立ててすんなりと回った。蓋を開けて中の書類を取り出すと、案の定ハーヴィーが調べ続けてきた貿易会社の資料や侯爵家の裏帳簿の写しだった。
「お父様の部屋の裏帳簿と照らし合わせてみないと正確なことは言えないけど、収益の上がったタイミングがズレてる気がするわ」
静まりかえった部屋の中にはカサカサと書類の音が聞こえるだけで誰も口を開かない。
「これは⋯⋯ジェラルドが欲しがってたのはコレだわ」
ターンブリー侯爵家の裏帳簿の間に紛れ込んでいたのは生徒会の帳簿と請求書の写し。
「辞めた会計担当を早急に探さなくちゃ。話の内容によっては提訴か保護のいずれかが必要になるわ」
「前年の生徒会費用が横領された。そのせいで会計が退学になったのなら公になっているはずだし、少なくとも返金されているはずですね」
「ええ、ハーヴィーは会計が退学した理由を教えてくれなかったの。珍しいなって思いはしたけど、一年近く一緒に頑張った人の噂話なんてしたくないんだろうって思ってた。だけど」
架空請求されたらしい請求書に添付されているのは宛先不明で返ってきた書類。
「名前は4種類で、その名前の商会は登記されていないし住所すらないものもあったのね。支払いのサインをしたのは会計のウェイン・マーシャルと⋯⋯ジェラルドだわ」
「横領したうちの一人は退学しもう一人はそのまま在籍しているわけっすか」
「一時期かなりの金額が架空請求されてるわ。それ以降も3ヶ月続いてその後大きな金額が動いて終わってるみたい」
「あー、女に貢いだってやつっすね。金のかかる女と付き合いだしてプレゼント攻撃。やばいなーと思いだして貢ぎ物を減らしたら別れるって騒ぎ出して⋯⋯手切れ金と口止め料で終わり。遊び慣れてないやつの典型的パターンじゃないっすか」
貴族の令嬢令息がほとんどを占める学園の生徒会予算は低位貴族の年間収入など比べ物にならないほど。購入品は高位貴族が納得する質でなくてはならず、足りなかった質素だったなどもってのほか。
イベント毎に全てを一新し最高級・最先端の物をチョイスする為に、寄付金からかなりの金額を分け与えられている。
「あのジェラルドが浮気? まさかあり得ないわ」
「ウェイン・マーシャルを見つけて確認しましょう。まだ無事ならいいんですが」
ノアの予測はここにいるライラとデレクの想像と全く同じだった。
「マーシャル伯爵は事務次官として出仕していてウェイン様には妹がいたはず、家に行ってみましょう」
デレクが馬車の準備をする間に書類を全て片付けて鍵をかけライラが集めた書類と同じ場所⋯⋯勉強部屋の暖炉の奥に隠した。
途中寄り道をしてからやって来たマーシャル邸はひっそりと静まり返り門番がいない上に鍵がかかっていた。
「すべての部屋のカーテンが閉まってるなんて」
正面に付けた馬車から屋敷を覗いているとカーテンが揺れたのが見えた。
「誰かいるようね。このまま待ってみましょう」
帰るつもりはないとアピールしながら立ち尽くすライラと周りを警戒するノア達だが、一度揺れたカーテン以外動く気配が感じられない。
(人がいるのに出てこない。侯爵家の家紋の入った馬車を見てそれをするのは余程の事のはず⋯⋯多分中にウェイン様はいらっしゃる)
「見張られてる様子はありません。ここの塀なら登れそうですがいかがされますか?」
痺れを切らしたノアがライラに声をかけた。
「もう少し待ちましょう。こちらに敵意があると思われたくないの」
デレクの呑気な声が訓練場に響きライラが頷くと同時に試合がはじまった。
「⋯⋯瞬殺かよ」
「御者だよな」
倒れた騎士に見向きもせずライラにサムズアップしたデレクは団長を見て溜息をついた。
「めんどくせぇ」
強い相手と戦える予感で嬉しそうな顔をした団長が歩き出すと一戦目であっさりと負けて地面に転がっていた騎士が慌てて脇に避け、観戦中の騎士達が期待に目を輝かせた。
「団長! 負けたら許しませんよー!!」
「訓練場百周ですからねー」
はじまる前は馬鹿にして文句ばかり言っていた騎士達の盛り上がりが凄い。
ライラの元にやってきたノアが片眉を上げた。
「何を考えておられるのですか?」
「前々からノア達は騎士より強いだろうな~って思っていたの。賊を引き渡して帰るだけでは勿体無いから、ついでに試して帰ろうと思って」
「負けてたかもしれませんよ。俺の相手に団長が出てきてたら⋯⋯」
「ノアは負けないって知ってるもの。クビになったら私がひとりぼっちになるって知ってるから。あー、やっぱり団長って強いのね。ほら、デレクの顔つきが⋯⋯。
副団長も凄かったけど、ノアの作戦勝ちだったしね」
真面に当たっていれば負けるかもと気付いたノアは切り込むと見せかけてハンターの武器を狙った。
「勝てる相手ではなかったので」
「武力だけが実力じゃないって、小狡く立ち回る方法を教えてくれたのはノアだわ」
男性と真面に戦っても力技で負けてしまうライラに攻撃を受け流して隙をつく方法を教えたのはノア。
「最初にノアが戦った騎士なら私でも勝負できるかしら?」
「最近練習しておられませんし、やらせません」
「ノアの顔が怖い⋯⋯やらないから、心配しないで」
羨ましいとは思うけれど自分のお楽しみに時間を費やす暇はない。
「あの箱の鍵、ノアが持ってるんでしょう? 箱をジェラルドからもぎ取った時ノアが一瞬顔色を変えたのが見えたの」
「⋯⋯ハーヴィー様から去年いただいたウエストコートのポケットに入っておりました。手違いだと思いお知らせしたところ、特別な鍵だから無くさないようにと」
「何の鍵だとかどうするつもりだとか、何も言わず?」
「はい、謎々も楽しいだろうと仰られて」
「ハーヴィーは随分前から準備していたのね。それにしても生徒会室の金庫を私用で使うなんて、生真面目なハーヴィーらしくないわ。屋敷の中はそんなに危険だったってことかしら」
箱の中にはハーヴィーが調べた貿易会社の資料が入っていると推測しているが、ジェラルドが固執している理由は想像がつかない。
「あ、終わったわ⋯⋯引き分けだなんてガッカリ。デレクのコニャックに混ぜ物をしようかしら」
ご機嫌な顔の団長に話しかけられているデレクは相変わらずのほほんとした態度で、副団長は腕を組んで何か思案している。
「熊さんが悩んでる⋯⋯蜂蜜をプレゼントしたらお願いを聞いていただけるかしら」
騎士団を後にして屋敷に帰ったライラはプリンストン侯爵秘蔵のコニャックを地下室から持って来させてデレクに手渡した。
「引き分けだった分は今度追加でお仕事してもらおうかしら」
「げっ! まあ、中身を入れ替えられるよりマシか」
ブツブツと呟くデレクは酒の瓶を大切そうに脇に避けた。
ライラとデレクの前でノアが鍵を差し込むと、最近まで使われていたらしい鍵はカチャリと音を立ててすんなりと回った。蓋を開けて中の書類を取り出すと、案の定ハーヴィーが調べ続けてきた貿易会社の資料や侯爵家の裏帳簿の写しだった。
「お父様の部屋の裏帳簿と照らし合わせてみないと正確なことは言えないけど、収益の上がったタイミングがズレてる気がするわ」
静まりかえった部屋の中にはカサカサと書類の音が聞こえるだけで誰も口を開かない。
「これは⋯⋯ジェラルドが欲しがってたのはコレだわ」
ターンブリー侯爵家の裏帳簿の間に紛れ込んでいたのは生徒会の帳簿と請求書の写し。
「辞めた会計担当を早急に探さなくちゃ。話の内容によっては提訴か保護のいずれかが必要になるわ」
「前年の生徒会費用が横領された。そのせいで会計が退学になったのなら公になっているはずだし、少なくとも返金されているはずですね」
「ええ、ハーヴィーは会計が退学した理由を教えてくれなかったの。珍しいなって思いはしたけど、一年近く一緒に頑張った人の噂話なんてしたくないんだろうって思ってた。だけど」
架空請求されたらしい請求書に添付されているのは宛先不明で返ってきた書類。
「名前は4種類で、その名前の商会は登記されていないし住所すらないものもあったのね。支払いのサインをしたのは会計のウェイン・マーシャルと⋯⋯ジェラルドだわ」
「横領したうちの一人は退学しもう一人はそのまま在籍しているわけっすか」
「一時期かなりの金額が架空請求されてるわ。それ以降も3ヶ月続いてその後大きな金額が動いて終わってるみたい」
「あー、女に貢いだってやつっすね。金のかかる女と付き合いだしてプレゼント攻撃。やばいなーと思いだして貢ぎ物を減らしたら別れるって騒ぎ出して⋯⋯手切れ金と口止め料で終わり。遊び慣れてないやつの典型的パターンじゃないっすか」
貴族の令嬢令息がほとんどを占める学園の生徒会予算は低位貴族の年間収入など比べ物にならないほど。購入品は高位貴族が納得する質でなくてはならず、足りなかった質素だったなどもってのほか。
イベント毎に全てを一新し最高級・最先端の物をチョイスする為に、寄付金からかなりの金額を分け与えられている。
「あのジェラルドが浮気? まさかあり得ないわ」
「ウェイン・マーシャルを見つけて確認しましょう。まだ無事ならいいんですが」
ノアの予測はここにいるライラとデレクの想像と全く同じだった。
「マーシャル伯爵は事務次官として出仕していてウェイン様には妹がいたはず、家に行ってみましょう」
デレクが馬車の準備をする間に書類を全て片付けて鍵をかけライラが集めた書類と同じ場所⋯⋯勉強部屋の暖炉の奥に隠した。
途中寄り道をしてからやって来たマーシャル邸はひっそりと静まり返り門番がいない上に鍵がかかっていた。
「すべての部屋のカーテンが閉まってるなんて」
正面に付けた馬車から屋敷を覗いているとカーテンが揺れたのが見えた。
「誰かいるようね。このまま待ってみましょう」
帰るつもりはないとアピールしながら立ち尽くすライラと周りを警戒するノア達だが、一度揺れたカーテン以外動く気配が感じられない。
(人がいるのに出てこない。侯爵家の家紋の入った馬車を見てそれをするのは余程の事のはず⋯⋯多分中にウェイン様はいらっしゃる)
「見張られてる様子はありません。ここの塀なら登れそうですがいかがされますか?」
痺れを切らしたノアがライラに声をかけた。
「もう少し待ちましょう。こちらに敵意があると思われたくないの」
3
あなたにおすすめの小説
差し出された毒杯
しろねこ。
恋愛
深い森の中。
一人のお姫様が王妃より毒杯を授けられる。
「あなたのその表情が見たかった」
毒を飲んだことにより、少女の顔は苦悶に満ちた表情となる。
王妃は少女の美しさが妬ましかった。
そこで命を落としたとされる少女を助けるは一人の王子。
スラリとした体型の美しい王子、ではなく、体格の良い少し脳筋気味な王子。
お供をするは、吊り目で小柄な見た目も中身も猫のように気まぐれな従者。
か○みよ、○がみ…ではないけれど、毒と美しさに翻弄される女性と立ち向かうお姫様なお話。
ハピエン大好き、自己満、ご都合主義な作者による作品です。
同名キャラで複数の作品を書いています。
立場やシチュエーションがちょっと違ったり、サブキャラがメインとなるストーリーをなどを書いています。
ところどころリンクもしています。
※小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿しています!
虐げられ続けてきたお嬢様、全てを踏み台に幸せになることにしました。
ラディ
恋愛
一つ違いの姉と比べられる為に、愚かであることを強制され矯正されて育った妹。
家族からだけではなく、侍女や使用人からも虐げられ弄ばれ続けてきた。
劣悪こそが彼女と標準となっていたある日。
一人の男が現れる。
彼女の人生は彼の登場により一変する。
この機を逃さぬよう、彼女は。
幸せになることに、決めた。
■完結しました! 現在はルビ振りを調整中です!
■第14回恋愛小説大賞99位でした! 応援ありがとうございました!
■感想や御要望などお気軽にどうぞ!
■エールやいいねも励みになります!
■こちらの他にいくつか話を書いてますのでよろしければ、登録コンテンツから是非に。
※一部サブタイトルが文字化けで表示されているのは演出上の仕様です。お使いの端末、表示されているページは正常です。
捨てられた私は遠くで幸せになります
高坂ナツキ
恋愛
ペルヴィス子爵家の娘であるマリー・ド・ペルヴィスは来る日も来る日もポーションづくりに明け暮れている。
父親であるペルヴィス子爵はマリーの作ったポーションや美容品を王都の貴族に売りつけて大金を稼いでいるからだ。
そんな苦しい生活をしていたマリーは、義家族の企みによって家から追い出されることに。
本当に家から出られるの? だったら、この機会を逃すわけにはいかない!
これは強制的にポーションを作らせられていた少女が、家族から逃げて幸せを探す物語。
8/9~11は7:00と17:00の2回投稿。8/12~26は毎日7:00に投稿。全21話予約投稿済みです。
全てを捨てて、わたしらしく生きていきます。
彩華(あやはな)
恋愛
3年前にリゼッタお姉様が風邪で死んだ後、お姉様の婚約者であるバルト様と結婚したわたし、サリーナ。バルト様はお姉様の事を愛していたため、わたしに愛情を向けることはなかった。じっと耐えた3年間。でも、人との出会いはわたしを変えていく。自由になるために全てを捨てる覚悟を決め、わたしはわたしらしく生きる事を決意する。
ざまぁに失敗したけど辺境伯に溺愛されています
木漏れ日
恋愛
天才魔術師セディが自分の番である『異界渡りの姫』を召喚したとき、16歳の少女奈緒はそれに巻き込まれて、壁外という身分を持たない人々が住む場所に落ちました。
少女は自分を異世界トリップに巻き込んだ『異界渡り姫』に復讐しようとして失敗。なぜかロビン辺境伯は少女も『異界渡りの姫』だと言って溺愛するのですが……
陰陽の姫シリーズ『図書館の幽霊って私のことですか?』と連動しています。
どちらからお読み頂いても話は通じます。
【完結】婚約破棄と言われても個人の意思では出来ません
狸田 真 (たぬきだ まこと)
恋愛
【あらすじ】
第一王子ヴィルヘルムに婚約破棄を宣言された公爵令嬢クリスチナ。しかし、2人の婚約は国のため、人民のためにする政略結婚を目的としたもの。
個人の意思で婚約破棄は出来ませんよ?
【楽しみ方】
笑い有り、ラブロマンス有りの勘違いコメディ作品です。ボケキャラが多数登場しますので、是非、突っ込みを入れながらお楽しみ下さい。感想欄でもお待ちしております! 突っ込み以外の真面目な感想や一言感想などもお気軽にお寄せ下さい。
【注意事項】
安心安全健全をモットーに、子供でも読める作品を目指しておりますが、物語の後半で、大人のロマンスが描写される予定です。直接的な表現は省き、詩的な表現に変換しておりますが、苦手な方はご注意頂ければと思います。
また、愛の伝道師・狸田真は、感想欄のお返事が初対面でも親友みたいな馴れ馴れしいコメントになる事がございます。ご容赦頂けると幸いです。
王太子殿下から婚約破棄されたのは冷たい私のせいですか?
ねーさん
恋愛
公爵令嬢であるアリシアは王太子殿下と婚約してから十年、王太子妃教育に勤しんで来た。
なのに王太子殿下は男爵令嬢とイチャイチャ…諫めるアリシアを悪者扱い。「アリシア様は殿下に冷たい」なんて男爵令嬢に言われ、結果、婚約は破棄。
王太子妃になるため自由な時間もなく頑張って来たのに、私は駒じゃありません!
醜い私は妹の恋人に騙され恥をかかされたので、好きな人と旅立つことにしました
つばめ
恋愛
幼い頃に妹により火傷をおわされた私はとても醜い。だから両親は妹ばかりをかわいがってきた。伯爵家の長女だけれど、こんな私に婿は来てくれないと思い、領地運営を手伝っている。
けれど婚約者を見つけるデェビュタントに参加できるのは今年が最後。どうしようか迷っていると、公爵家の次男の男性と出会い、火傷痕なんて気にしないで参加しようと誘われる。思い切って参加すると、その男性はなんと妹をエスコートしてきて……どうやら妹の恋人だったらしく、周りからお前ごときが略奪できると思ったのかと責められる。
会場から逃げ出し失意のどん底の私は、当てもなく王都をさ迷った。ぼろぼろになり路地裏にうずくまっていると、小さい頃に虐げられていたのをかばってくれた、商家の男性が現れて……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる