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25.追い詰めるライラ
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「ハーヴィーの最後?」
「ええ、あの日はすごく動揺してたから聞き逃したこととかがいっぱいあるんじゃないかって思うの。それで、もう一度話してもらえたらって」
「いいけど⋯⋯やめておいた方が良くないかな?」
「他に知ってる人っていないでしょう? ジェラルドに聞くしかなくて」
ジェラルドの話は前回とほぼ同じだった。
金曜日、書記や広報達が帰宅した生徒会室でハーヴィーと2人でいた時に『日曜にハーヴィーがひとりで』帳簿を片付けると言われたこと。
ジェラルド自身は用事があって来れないと言った事。
ハーヴィーはお昼前に学園に来て途中外出もしていないし、その日は誰も学園に来ていないと守衛が話していたこと。
夕方守衛が様子を見に行った時階段下にひとりで倒れているハーヴィーを守衛が発見した。
うつ伏せで血を流し既に息をしていなかった。慌てて警ら隊や病院に連絡を入れターンブリー侯爵家にも連絡した。
鍵はハーヴィーの上着の右ポケットから発見された。
大階段の途中に鞄が落ちており中の物が散乱していた。
病院ではなく学園から直接侯爵家に運ばれた。
後頭部を強打していたのが原因。
帳簿は全部終わってた。
「学園内にハーヴィーしかいなかったのなら、鍵をポケットに入れたのって誰だったのかしら」
「え? ハーヴィーに決まってるだろ?」
「だって、ハーヴィーは左利きよ? 人前では右手でやるように意識してたけど、私と2人の時はいつも左手で鍵をして左ポケットに入れていたの。
しょっちゅう揶揄ってたから間違いないわ」
「⋯⋯じゃ、じゃあ左だったのかな。私の聞き違いかもしれないね」
冷や汗が浮いた額を手の甲で拭きながらジェラルドが目を泳がせた。
「土曜日ハーヴィーに会った時にね『ひとりじゃない』って言ってたの。あの人と一緒だって、彼ならもう少し詳しく何か知ってるのかしら。どう思う?」
「⋯⋯そうか、それは初耳だな。この間はそんなこと言わなかったじゃないか」
「ええ、あの頃の記憶は曖昧で⋯⋯後から思い出したの。聞きに行ってみようかしら」
「⋯⋯あの日、アイツが? だって、いや」
ジェラルドは貧乏ゆすりしはじめ右手の親指の爪を噛んではぶつぶつと呟いている。
ジェラルドは以前からライラの事を内心馬鹿にしていた。
(勉強ができるだけの愚鈍なライラなんて関わりたくもないのに。女のくせにでしゃばりのこんな奴にあちこちかき回されて邪魔をされるなんて。
どうしよう、どうすれば興味をよそに向けられる? アイツが左利きだったなんて!)
目の前のライラがジェラルドの焦りや苛立ちに気付いているなどと思ってもおらず、自分の考えに没頭していた。
「ジェラルド、顔が真っ青よ? どうしたの?」
「⋯⋯ああ? なんだって?」
考えに没頭していたところに水を差されて思わず不機嫌な声を上げたジェラルドは勢いのままライラを睨みつけた。
「ハーヴィーは後頭部の傷で即死したのにうつ伏せで発見されたのなら誰かがいたって事かなって思うの。
例えばだけど、その誰かがハーヴィーの左ポケットから鍵を取り出す時身体の向きを変えた。生徒会室に侵入して用事を済ませた後右ポケットに鍵を返した。
そうじゃなくちゃ話がおかしい気がするの」
「でも学園には誰もいないと守衛が証言しているじゃないか!?」
目を血走らせたジェラルドが『バン!』とテーブルを叩いた。
「抜け道があるじゃない。ジェラルドも知ってるアレ」
「⋯⋯は? 女のくせになんでそんな事を知ってるんだ?」
「結構有名らしいわよ。門を通る許可の降りない人と守衛にバレたくない人が抜け道を使ってハーヴィーに会いに行ったのね」
「それは単なる想像だろう? 俺はこの後用事があるんだ、妄想に付き合う暇がなくて申し訳ないが⋯⋯」
「ねえ、なんで横領なんてしたの?」
「⋯⋯なんのことを言ってるのか俺には」
「ハーヴィーと私は仲が良かったの」
「何を聞いたんだ⋯⋯アイツは何を言っていた?」
腰を浮かしかけたジェラルドは今にも立ち上がり掴みかかってきそうな様子になり、ライラは持ってきていた鞄を引き寄せた。
「ねえ、ミリセントがいるのにどうしてルシンダなんかと浮気したの?」
「⋯⋯ル、ルシンダ?」
「芝居小屋の女優なんかの為に横領するなんて馬鹿みたい!」
「⋯⋯なんのことだか俺には」
「大階段からハーヴィーを引き摺り落とした時後悔はしなかったの?」
「な!」
「ポケットを漁ってた時、ハーヴィーは息をしてなかったの?」
「⋯⋯あ、あれは」
「生徒会室で何をしたかったの?」
「⋯⋯」
「偽装工作している時、倒れているハーヴィーに何も感じなかったの?」
「⋯⋯俺は、俺は知らな⋯⋯」
「ポケットに鍵を返す時ハーヴィーに何を思ったの?」
「⋯⋯やめろ、やめてくれ!!」
ライラが疑問を投げつけるたびにガタガタと震えが酷くなっていくジェラルド。ブルブルと震える手で顔を擦って⋯⋯まるで何かの記憶を消したがっているかのように見えた。
「ねえ、どうしてハーヴィーを嫌ったの?」
「⋯⋯」
両手で頭を抱え込んだジェラルドが何も言わずに首を振っている。膝がテーブルにあたり手をつけていないカップから紅茶が溢れた。
「し、知らない。俺は何も知らない」
「ハーヴィーはジェラルドの事を大切だって思ってたのに、なんで?」
「ア、アイツが悪いんだ。俺は公爵家なのに⋯⋯体裁だけの侯爵家のくせに首席で⋯⋯父上⋯⋯生徒会副会長なんて不名誉だって」
「その程度のことでハーヴィーを嫌ったの!?」
「その程度だと! 俺がどんな気持ちでいたか知りもしないくせに⋯⋯筆頭公爵家の嫡男が下衆な侯爵家に一度も勝てないなんて許されないんだ。その上会長にもなれなくて我が家の恥だって。
おまけに生意気なライラは首席で生徒会に入ったのにミリセントは成績もダメダメで生徒会にも選ばれなくて⋯⋯そんな婚約者なんて恥ずかしくないのかって言われて」
「ミリセントの成績はダメダメなんかじゃないわ。いつもトップ10位以内にいるじゃない!」
「その程度じゃあ公爵家には相応しくないんだ。俺達は常に最高じゃないとダメなんだから」
(そんな事でハーヴィーを嫌っていた⋯⋯妬んでいたなんて)
「だから横領して浮気? 最低だわ!!」
「ルシンダが悪いんだ! ミリセントのつけていたネックレスより豪華じゃなきゃ嫌だとか、ミリセントがつけていたイエローダイヤと同じものが欲しいとか」
「それで生徒会のお金に手をつけたわけね」
「仕方ないじゃないか! 突然ミリセントへのプレゼントの質を下げたら怪しまれる。ルシンダなんてほんのちょっと気晴らししたくて付き合っただけだったのに⋯⋯。
ミリセントを傷つけたくなかったんだ!」
『えー、じゃあミリセントさんに言っちゃおうかなぁ。ジェラルドってケチですよね~って』
『イエローダイヤってやっぱり綺麗!! そう言えば以前、ミリセントさんがつけてたのってピジョンブラッドのルビーですよね~。私、あれも欲しいな~。ミリセントさんに貸してって言ってみようかな? ジェラルドのプレゼントなら私だってつける資格あるでしょう?』
「ウェイン・マーシャルが捕まったって知ってる?」
「ええ、あの日はすごく動揺してたから聞き逃したこととかがいっぱいあるんじゃないかって思うの。それで、もう一度話してもらえたらって」
「いいけど⋯⋯やめておいた方が良くないかな?」
「他に知ってる人っていないでしょう? ジェラルドに聞くしかなくて」
ジェラルドの話は前回とほぼ同じだった。
金曜日、書記や広報達が帰宅した生徒会室でハーヴィーと2人でいた時に『日曜にハーヴィーがひとりで』帳簿を片付けると言われたこと。
ジェラルド自身は用事があって来れないと言った事。
ハーヴィーはお昼前に学園に来て途中外出もしていないし、その日は誰も学園に来ていないと守衛が話していたこと。
夕方守衛が様子を見に行った時階段下にひとりで倒れているハーヴィーを守衛が発見した。
うつ伏せで血を流し既に息をしていなかった。慌てて警ら隊や病院に連絡を入れターンブリー侯爵家にも連絡した。
鍵はハーヴィーの上着の右ポケットから発見された。
大階段の途中に鞄が落ちており中の物が散乱していた。
病院ではなく学園から直接侯爵家に運ばれた。
後頭部を強打していたのが原因。
帳簿は全部終わってた。
「学園内にハーヴィーしかいなかったのなら、鍵をポケットに入れたのって誰だったのかしら」
「え? ハーヴィーに決まってるだろ?」
「だって、ハーヴィーは左利きよ? 人前では右手でやるように意識してたけど、私と2人の時はいつも左手で鍵をして左ポケットに入れていたの。
しょっちゅう揶揄ってたから間違いないわ」
「⋯⋯じゃ、じゃあ左だったのかな。私の聞き違いかもしれないね」
冷や汗が浮いた額を手の甲で拭きながらジェラルドが目を泳がせた。
「土曜日ハーヴィーに会った時にね『ひとりじゃない』って言ってたの。あの人と一緒だって、彼ならもう少し詳しく何か知ってるのかしら。どう思う?」
「⋯⋯そうか、それは初耳だな。この間はそんなこと言わなかったじゃないか」
「ええ、あの頃の記憶は曖昧で⋯⋯後から思い出したの。聞きに行ってみようかしら」
「⋯⋯あの日、アイツが? だって、いや」
ジェラルドは貧乏ゆすりしはじめ右手の親指の爪を噛んではぶつぶつと呟いている。
ジェラルドは以前からライラの事を内心馬鹿にしていた。
(勉強ができるだけの愚鈍なライラなんて関わりたくもないのに。女のくせにでしゃばりのこんな奴にあちこちかき回されて邪魔をされるなんて。
どうしよう、どうすれば興味をよそに向けられる? アイツが左利きだったなんて!)
目の前のライラがジェラルドの焦りや苛立ちに気付いているなどと思ってもおらず、自分の考えに没頭していた。
「ジェラルド、顔が真っ青よ? どうしたの?」
「⋯⋯ああ? なんだって?」
考えに没頭していたところに水を差されて思わず不機嫌な声を上げたジェラルドは勢いのままライラを睨みつけた。
「ハーヴィーは後頭部の傷で即死したのにうつ伏せで発見されたのなら誰かがいたって事かなって思うの。
例えばだけど、その誰かがハーヴィーの左ポケットから鍵を取り出す時身体の向きを変えた。生徒会室に侵入して用事を済ませた後右ポケットに鍵を返した。
そうじゃなくちゃ話がおかしい気がするの」
「でも学園には誰もいないと守衛が証言しているじゃないか!?」
目を血走らせたジェラルドが『バン!』とテーブルを叩いた。
「抜け道があるじゃない。ジェラルドも知ってるアレ」
「⋯⋯は? 女のくせになんでそんな事を知ってるんだ?」
「結構有名らしいわよ。門を通る許可の降りない人と守衛にバレたくない人が抜け道を使ってハーヴィーに会いに行ったのね」
「それは単なる想像だろう? 俺はこの後用事があるんだ、妄想に付き合う暇がなくて申し訳ないが⋯⋯」
「ねえ、なんで横領なんてしたの?」
「⋯⋯なんのことを言ってるのか俺には」
「ハーヴィーと私は仲が良かったの」
「何を聞いたんだ⋯⋯アイツは何を言っていた?」
腰を浮かしかけたジェラルドは今にも立ち上がり掴みかかってきそうな様子になり、ライラは持ってきていた鞄を引き寄せた。
「ねえ、ミリセントがいるのにどうしてルシンダなんかと浮気したの?」
「⋯⋯ル、ルシンダ?」
「芝居小屋の女優なんかの為に横領するなんて馬鹿みたい!」
「⋯⋯なんのことだか俺には」
「大階段からハーヴィーを引き摺り落とした時後悔はしなかったの?」
「な!」
「ポケットを漁ってた時、ハーヴィーは息をしてなかったの?」
「⋯⋯あ、あれは」
「生徒会室で何をしたかったの?」
「⋯⋯」
「偽装工作している時、倒れているハーヴィーに何も感じなかったの?」
「⋯⋯俺は、俺は知らな⋯⋯」
「ポケットに鍵を返す時ハーヴィーに何を思ったの?」
「⋯⋯やめろ、やめてくれ!!」
ライラが疑問を投げつけるたびにガタガタと震えが酷くなっていくジェラルド。ブルブルと震える手で顔を擦って⋯⋯まるで何かの記憶を消したがっているかのように見えた。
「ねえ、どうしてハーヴィーを嫌ったの?」
「⋯⋯」
両手で頭を抱え込んだジェラルドが何も言わずに首を振っている。膝がテーブルにあたり手をつけていないカップから紅茶が溢れた。
「し、知らない。俺は何も知らない」
「ハーヴィーはジェラルドの事を大切だって思ってたのに、なんで?」
「ア、アイツが悪いんだ。俺は公爵家なのに⋯⋯体裁だけの侯爵家のくせに首席で⋯⋯父上⋯⋯生徒会副会長なんて不名誉だって」
「その程度のことでハーヴィーを嫌ったの!?」
「その程度だと! 俺がどんな気持ちでいたか知りもしないくせに⋯⋯筆頭公爵家の嫡男が下衆な侯爵家に一度も勝てないなんて許されないんだ。その上会長にもなれなくて我が家の恥だって。
おまけに生意気なライラは首席で生徒会に入ったのにミリセントは成績もダメダメで生徒会にも選ばれなくて⋯⋯そんな婚約者なんて恥ずかしくないのかって言われて」
「ミリセントの成績はダメダメなんかじゃないわ。いつもトップ10位以内にいるじゃない!」
「その程度じゃあ公爵家には相応しくないんだ。俺達は常に最高じゃないとダメなんだから」
(そんな事でハーヴィーを嫌っていた⋯⋯妬んでいたなんて)
「だから横領して浮気? 最低だわ!!」
「ルシンダが悪いんだ! ミリセントのつけていたネックレスより豪華じゃなきゃ嫌だとか、ミリセントがつけていたイエローダイヤと同じものが欲しいとか」
「それで生徒会のお金に手をつけたわけね」
「仕方ないじゃないか! 突然ミリセントへのプレゼントの質を下げたら怪しまれる。ルシンダなんてほんのちょっと気晴らししたくて付き合っただけだったのに⋯⋯。
ミリセントを傷つけたくなかったんだ!」
『えー、じゃあミリセントさんに言っちゃおうかなぁ。ジェラルドってケチですよね~って』
『イエローダイヤってやっぱり綺麗!! そう言えば以前、ミリセントさんがつけてたのってピジョンブラッドのルビーですよね~。私、あれも欲しいな~。ミリセントさんに貸してって言ってみようかな? ジェラルドのプレゼントなら私だってつける資格あるでしょう?』
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