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1.我儘には慣れてますけどねえ
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「はぁ、このタイミングでってあり得なくない? でも、まあ仕方ないか」
朝一番に届いた手紙を読んだアーシェは手紙を封筒に戻して引き出しに放り込んだ。
「ミーニャ、悪いんだけど来月のレストランの予約を取り消しておいてくれる?」
「⋯⋯レストランって、デイビッド様のお誕生日に行かれるご予定のラ・ぺルーズのですか!? あの店の予約をキャンセルだなんて⋯⋯さっき読んでおられたお手紙に何か書いてあったんですか」
3年前にオープンした直後から予約半年待ちなど当たり前の人気が続いている高級レストランのラ・ぺルーズは20代から30代の貴族をターゲットにしている。いつもより少しおしゃれをして特別な日を特別な人と過ごすのにふさわしい優雅で上品な店構えと洗練された接客、最上級の料理やデザートが王都で一番人気の理由になっていた。
その店にどうしても行きたいと去年の誕生日に駄々を捏ねたのは十年来の婚約者で伯爵家二男デイビッド・キャンストルだった。
『も~、なんでラ・ぺルーズじゃないんだよお! 予約が取れない? 高すぎる? 来年の誕生日にはラ・ぺルーズの予約しておけよ、本当にアーシェは気が利かないんだから』
同い年のアーシェとデイビッドは学園を卒業する一年半後に結婚の予定で、デイビッドはローゼンタール伯爵家に婿養子に入ることに決まっている。
両親には『年齢相応の店にしなさい』と反対されたが言い出したら聞かないデイビッドにせっつかれ続けて仕方なく予約を取ったアーシェは、ランチでも学生にとってはかなりお高すぎる値段や店構えに尻込みしつつ毎月のお小遣いを節約してきた。
(あれほど駄々をこねたくせに⋯⋯本当に勝手なんだから! 家同士の事業提携が関係していなければとっくに破談にしてってお願いしてるのに⋯⋯)
内心腹を立てながらアーシェは平静な素振りで肩をすくめた。
「忙しくて当分会えないから誕生日プレゼントは屋敷に送ってくるようにって。レストランはキャンセルしましたって手紙を出しておかなくちゃね」
「キャンセルなんて勿体無いです。他の方と行かれてはいかがですか?」
「でもねぇ、ほらデイビッドだから⋯⋯」
制服に着替えながらチラッと後ろを振り向くとミーニャがベッドメイクしながら鼻を鳴らした。
「ふん、後から絶対文句仰いそうですもんね」
「そう、お前だけ行くなんて狡いとか代わりに何かよこせとか⋯⋯ネチネチぐちぐち言われたら面倒だもん。レストランの支払い分に貯めてたお小遣いが余ってラッキーだしね」
アーシェの両親は吝嗇家ではないが分不相応な贅沢は身を持ち崩す元だという謹厳実直を絵に描いたような人達。
デイビッドの父親のライル・キャンストル伯爵も堅実な仕事ぶりで定評のある人物だが息子の教育は失敗しているらしい。
「だったら旦那様にお声をかけられたらいかがですか? 確か隣国からご友人がお見えになられると仰っておられたのでお喜びになられると思いますよ」
「そう言えば⋯⋯朝食の時聞いてみるね」
そしてデイビッドの誕生日当日。
予定がなくなったアーシェがのんびりと趣味の絵を描いているとデイビッドが怒鳴り込んできた。
「アーシェ、一体どう言う事だ!」
青筋を立てて怒鳴ったデイビッドがアーシェの描きかけの絵を地面に叩きつけた。
「何を怒ってるの? お誕生日のプレゼントならお屋敷宛に送っておいたわよ?」
毎年デイビッドの誕生日プレゼントは本人から細かい指定があるが今回は透かし彫りを施した豪華なスモールソードで、学園の騎士科に所属しているデイビッドの長年の夢(本人談)の非常に高価な品。
(この国で準成人となる17歳の男子にはスモールソードを贈る⋯⋯って言う伝統に従っただけだけどね~)
「何度もデザイン画を確認しておいたはずだけど何か違ってた?」
「それじゃない、ラ・ぺルーズにキャサリンと行ったらおじさんがいたじゃないか!」
「⋯⋯キャサリンって誰だっけ?」
(後ろに立ってるピンクシフォンの可愛らしいドレスを着た女の子のこと?⋯⋯婚約者の家に連れてくるって凄すぎじゃん)
「俺の義妹になるキャサリンをもう忘れたのか! お前の頭は鳥? 3歩歩いたら忘れる鳥なのか!?」
「義妹になるキャサリンって、もしかしておじ様は再婚でもされるの?」
「⋯⋯は? お前、そんなことも知らないのか!?」
(知らんがな)
「お父様もお母様もまだ何も仰ってなかったから知らない」
「話が出たのは先月だぞ! 知らんわけがないだろうが!」
「あ~、多分だけどお父様達はデイビッド自身から聞いてるとでも思っておられたのかもね。でも、ずっと会ってないから聞いてないよね?」
(学園でも何故だか一度も会わなかったしね?)
「⋯⋯俺の誕生日を祝おうとラ・ぺルーズへ行ったのに恥をかかせやがって!」
「予約はお父様に譲ったってちゃんとお手紙に書いておいたし、他の人と行きたいなら自分で予約を取れば良いんじゃない? 私に予約させたお店に別の人と行くつもりだなんて普通は思わないし、そうしたいならちゃんと言ってくれないと分かるわけないよ」
何で怒られるのか理解できないアーシェは泥だらけになった絵を拾い上げて溜息をついた。
「そ、それくらいの事分かるのが当然だろ? 今日は俺の大切な日なんだからな」
「忙しくて会えないって手紙に書いてあったけど理由は書いてなかったのに分かれって言われたって無理に決まってるよ」
「なら、別の店を予約して来い! ラ・ぺルーズより格が落ちても我慢してやる」
「義妹予定の子と交流する為の食事会ならご自分でどうぞ。私には今のところ関係ないもの」
「俺がローゼンタール伯爵家を継いだらキャサリンはお前の義妹になるんだぞ。そんな事もわからない奴なんかすぐに修道院か貧窮院に放り込んでやるからな」
「何度も言うけど⋯⋯結婚してもデイビッドはローゼンタール伯爵家は継げないし、まだ義妹じゃないし紹介されてもないんだけど」
「煩い! このことはキャンストル伯爵家から正式に抗議してやるからな」
アーシェの手からもう一度絵を叩き落として満足そうな顔になったデイビッドが踵を返した。
「キャサリン、こんなとこにいたら気分が悪くなる。さっさと行こうぜ」
退屈そうに庭を見回していたピンクドレスの美少女の肩に手を回し額を合わせる程の距離で微笑みあった2人が屋敷を出て行った。
(なんだろうね~、嫌な予感? いや、間違いなくチャンス到来だよね! 返品不可だから義妹予定の方は最後までお世話宜しくね~)
朝一番に届いた手紙を読んだアーシェは手紙を封筒に戻して引き出しに放り込んだ。
「ミーニャ、悪いんだけど来月のレストランの予約を取り消しておいてくれる?」
「⋯⋯レストランって、デイビッド様のお誕生日に行かれるご予定のラ・ぺルーズのですか!? あの店の予約をキャンセルだなんて⋯⋯さっき読んでおられたお手紙に何か書いてあったんですか」
3年前にオープンした直後から予約半年待ちなど当たり前の人気が続いている高級レストランのラ・ぺルーズは20代から30代の貴族をターゲットにしている。いつもより少しおしゃれをして特別な日を特別な人と過ごすのにふさわしい優雅で上品な店構えと洗練された接客、最上級の料理やデザートが王都で一番人気の理由になっていた。
その店にどうしても行きたいと去年の誕生日に駄々を捏ねたのは十年来の婚約者で伯爵家二男デイビッド・キャンストルだった。
『も~、なんでラ・ぺルーズじゃないんだよお! 予約が取れない? 高すぎる? 来年の誕生日にはラ・ぺルーズの予約しておけよ、本当にアーシェは気が利かないんだから』
同い年のアーシェとデイビッドは学園を卒業する一年半後に結婚の予定で、デイビッドはローゼンタール伯爵家に婿養子に入ることに決まっている。
両親には『年齢相応の店にしなさい』と反対されたが言い出したら聞かないデイビッドにせっつかれ続けて仕方なく予約を取ったアーシェは、ランチでも学生にとってはかなりお高すぎる値段や店構えに尻込みしつつ毎月のお小遣いを節約してきた。
(あれほど駄々をこねたくせに⋯⋯本当に勝手なんだから! 家同士の事業提携が関係していなければとっくに破談にしてってお願いしてるのに⋯⋯)
内心腹を立てながらアーシェは平静な素振りで肩をすくめた。
「忙しくて当分会えないから誕生日プレゼントは屋敷に送ってくるようにって。レストランはキャンセルしましたって手紙を出しておかなくちゃね」
「キャンセルなんて勿体無いです。他の方と行かれてはいかがですか?」
「でもねぇ、ほらデイビッドだから⋯⋯」
制服に着替えながらチラッと後ろを振り向くとミーニャがベッドメイクしながら鼻を鳴らした。
「ふん、後から絶対文句仰いそうですもんね」
「そう、お前だけ行くなんて狡いとか代わりに何かよこせとか⋯⋯ネチネチぐちぐち言われたら面倒だもん。レストランの支払い分に貯めてたお小遣いが余ってラッキーだしね」
アーシェの両親は吝嗇家ではないが分不相応な贅沢は身を持ち崩す元だという謹厳実直を絵に描いたような人達。
デイビッドの父親のライル・キャンストル伯爵も堅実な仕事ぶりで定評のある人物だが息子の教育は失敗しているらしい。
「だったら旦那様にお声をかけられたらいかがですか? 確か隣国からご友人がお見えになられると仰っておられたのでお喜びになられると思いますよ」
「そう言えば⋯⋯朝食の時聞いてみるね」
そしてデイビッドの誕生日当日。
予定がなくなったアーシェがのんびりと趣味の絵を描いているとデイビッドが怒鳴り込んできた。
「アーシェ、一体どう言う事だ!」
青筋を立てて怒鳴ったデイビッドがアーシェの描きかけの絵を地面に叩きつけた。
「何を怒ってるの? お誕生日のプレゼントならお屋敷宛に送っておいたわよ?」
毎年デイビッドの誕生日プレゼントは本人から細かい指定があるが今回は透かし彫りを施した豪華なスモールソードで、学園の騎士科に所属しているデイビッドの長年の夢(本人談)の非常に高価な品。
(この国で準成人となる17歳の男子にはスモールソードを贈る⋯⋯って言う伝統に従っただけだけどね~)
「何度もデザイン画を確認しておいたはずだけど何か違ってた?」
「それじゃない、ラ・ぺルーズにキャサリンと行ったらおじさんがいたじゃないか!」
「⋯⋯キャサリンって誰だっけ?」
(後ろに立ってるピンクシフォンの可愛らしいドレスを着た女の子のこと?⋯⋯婚約者の家に連れてくるって凄すぎじゃん)
「俺の義妹になるキャサリンをもう忘れたのか! お前の頭は鳥? 3歩歩いたら忘れる鳥なのか!?」
「義妹になるキャサリンって、もしかしておじ様は再婚でもされるの?」
「⋯⋯は? お前、そんなことも知らないのか!?」
(知らんがな)
「お父様もお母様もまだ何も仰ってなかったから知らない」
「話が出たのは先月だぞ! 知らんわけがないだろうが!」
「あ~、多分だけどお父様達はデイビッド自身から聞いてるとでも思っておられたのかもね。でも、ずっと会ってないから聞いてないよね?」
(学園でも何故だか一度も会わなかったしね?)
「⋯⋯俺の誕生日を祝おうとラ・ぺルーズへ行ったのに恥をかかせやがって!」
「予約はお父様に譲ったってちゃんとお手紙に書いておいたし、他の人と行きたいなら自分で予約を取れば良いんじゃない? 私に予約させたお店に別の人と行くつもりだなんて普通は思わないし、そうしたいならちゃんと言ってくれないと分かるわけないよ」
何で怒られるのか理解できないアーシェは泥だらけになった絵を拾い上げて溜息をついた。
「そ、それくらいの事分かるのが当然だろ? 今日は俺の大切な日なんだからな」
「忙しくて会えないって手紙に書いてあったけど理由は書いてなかったのに分かれって言われたって無理に決まってるよ」
「なら、別の店を予約して来い! ラ・ぺルーズより格が落ちても我慢してやる」
「義妹予定の子と交流する為の食事会ならご自分でどうぞ。私には今のところ関係ないもの」
「俺がローゼンタール伯爵家を継いだらキャサリンはお前の義妹になるんだぞ。そんな事もわからない奴なんかすぐに修道院か貧窮院に放り込んでやるからな」
「何度も言うけど⋯⋯結婚してもデイビッドはローゼンタール伯爵家は継げないし、まだ義妹じゃないし紹介されてもないんだけど」
「煩い! このことはキャンストル伯爵家から正式に抗議してやるからな」
アーシェの手からもう一度絵を叩き落として満足そうな顔になったデイビッドが踵を返した。
「キャサリン、こんなとこにいたら気分が悪くなる。さっさと行こうぜ」
退屈そうに庭を見回していたピンクドレスの美少女の肩に手を回し額を合わせる程の距離で微笑みあった2人が屋敷を出て行った。
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