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27.コナーの告白とロクサーナの初めて
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「その山に銀鉱があるって言うのが秘密で、私は前もってそれを知っていて買ったから」
山を買った時には将来フィレルが銀鉱を発見した後に購入価格と同額で売る予定だった。
大金を預けたままより安全な隠し場所だと思ったのだが、状況が変わり早急に手を打つ必要が出てきた。
発見者の名誉を奪うのは嫌だったのでここ数日かけてフィレルの情報を探した。
旧ロクサーナの記憶にあったのは、数人の雇い人のいる採掘業者がたまたま発見したということだけ。
ネイサンが快く請け負ってくれたので、ホッと安心したロクサーナはコナーと共に屋敷に帰ることにした。
「お嬢は何で銀があるって知ってたんだ?」
コナーが真顔で聞いてきた。
「あの山では4年後に銀鉱山がたまたま見つかるの。私はそれをズルして前倒しにしただけ」
「そん時鉱山を見つけるのがフィレルって奴か」
「うん」
自分の運命は絶対に変えると決めているが、罪のない人の人生を変えるのはできる限りしたくないと思っていたロクサーナだがそんな悠長な事を言ってられなくなってきた。
(これが、お金に汚い国王を黙らせる最善の策だと思う)
コナーはロクサーナの言葉を何の疑問も持たずに受け入れてくれた。
「時々な、変だなーと思うことがあってよ。お嬢はこの先起こる事を知ってんじゃねえかって。鍵の事とか、布の相場とか」
「黙っててくれてありがとう。コナーがいなかったらどうにもならなかったと思う」
「はは、確かに一人じゃ7歳で問屋街で買い物はできんわな。あんときゃ大の大人に啖呵切って凄かったぜ」
コナーはカラカラと楽しそうに笑った。
「モートン嬢?」
慌てて振り返ったロクサーナは地味な服装のリアムが立っているのを見て顔を引き攣らせた。
「こんにちは、意外なところでお会いしましたね。殿下はお買い物ですか?」
「うん、国の姉上から手紙が来て人気のリュックサックを買って送れって。
僕はカラビナって言うのが欲しくてね」
ウエストポーチ用にと製作したカラビナはあの後単独での購入者が激増しD型・洋梨型・楕円などが販売されている。
「この後予定がなければなんだけど、良かったらどこかでお茶でも飲まない?」
(新旧ロクサーナ合わせて初のお誘い?)
驚きでロクサーナが固まっていると、コナーが後ろから声をかけた。
「お嬢、ちょっと時間潰してくるんで」
「ありがとう。1時間くらいしたら広場の噴水のところに行くようにするから」
リアムとコナーの中で勝手に話が進んでいく。
「あっ、いえ。やめた方が、2人というのは良くないと思うので」
「じゃあ広場のオープンテラスにしよう。あそこなら人が大勢いるから変な詮索をされる心配はないよ」
勝手にいなくなったコナーに心の中で抗議しながら少し離れてリアムの後をついて行った。
初めて入ったコーヒーショップで紅茶とケーキを頼んだが緊張しすぎてケーキに手が出ないロクサーナとは違い、リアムはとても落ち着いた様子でコーヒーを飲んでいる。
(そう言えばコーヒーはネルドリップしかないんだわ。フレンチプレスとか水出しコーヒーとかならこの国でも・・)
現実逃避をはじめたロクサーナにリアムが声をかけた。
「今日はどうしてあの辺にいたの?」
「えっ?」
「繊維問屋街から来たみたいに見えたから」
「何となく、散歩していましたの。ずっと家に籠っていると運動不足で」
「クラリア商会から出てきたと思ったんだけど」
リアムの言葉にロクサーナは顔に笑顔を貼り付けた。
「なぜそう思われますの?」
「ほら、姉上に頼まれたって言うリュックサック。うちの国でも取り扱いできないか聞きに行ったんだけどその時見かけたんだ」
「それでしたら服飾ギルドの方が・・あっ、多分ですけど」
「流石女の子は詳しいね。姉上からも同じことを言われた」
「では何故・・」
「服飾ギルドで話をしてだんだけど、服飾ギルド長は出かけてるから急ぎならクラリア商会で聞いてみたらって言われて寄ってみたんだ」
(くっ、余計な事を)
「繊維ギルドが扱ってたなんて面白いね。キルトについてクラリア商会に行こうと思ってたからちょうど良かったんだ」
山を買った時には将来フィレルが銀鉱を発見した後に購入価格と同額で売る予定だった。
大金を預けたままより安全な隠し場所だと思ったのだが、状況が変わり早急に手を打つ必要が出てきた。
発見者の名誉を奪うのは嫌だったのでここ数日かけてフィレルの情報を探した。
旧ロクサーナの記憶にあったのは、数人の雇い人のいる採掘業者がたまたま発見したということだけ。
ネイサンが快く請け負ってくれたので、ホッと安心したロクサーナはコナーと共に屋敷に帰ることにした。
「お嬢は何で銀があるって知ってたんだ?」
コナーが真顔で聞いてきた。
「あの山では4年後に銀鉱山がたまたま見つかるの。私はそれをズルして前倒しにしただけ」
「そん時鉱山を見つけるのがフィレルって奴か」
「うん」
自分の運命は絶対に変えると決めているが、罪のない人の人生を変えるのはできる限りしたくないと思っていたロクサーナだがそんな悠長な事を言ってられなくなってきた。
(これが、お金に汚い国王を黙らせる最善の策だと思う)
コナーはロクサーナの言葉を何の疑問も持たずに受け入れてくれた。
「時々な、変だなーと思うことがあってよ。お嬢はこの先起こる事を知ってんじゃねえかって。鍵の事とか、布の相場とか」
「黙っててくれてありがとう。コナーがいなかったらどうにもならなかったと思う」
「はは、確かに一人じゃ7歳で問屋街で買い物はできんわな。あんときゃ大の大人に啖呵切って凄かったぜ」
コナーはカラカラと楽しそうに笑った。
「モートン嬢?」
慌てて振り返ったロクサーナは地味な服装のリアムが立っているのを見て顔を引き攣らせた。
「こんにちは、意外なところでお会いしましたね。殿下はお買い物ですか?」
「うん、国の姉上から手紙が来て人気のリュックサックを買って送れって。
僕はカラビナって言うのが欲しくてね」
ウエストポーチ用にと製作したカラビナはあの後単独での購入者が激増しD型・洋梨型・楕円などが販売されている。
「この後予定がなければなんだけど、良かったらどこかでお茶でも飲まない?」
(新旧ロクサーナ合わせて初のお誘い?)
驚きでロクサーナが固まっていると、コナーが後ろから声をかけた。
「お嬢、ちょっと時間潰してくるんで」
「ありがとう。1時間くらいしたら広場の噴水のところに行くようにするから」
リアムとコナーの中で勝手に話が進んでいく。
「あっ、いえ。やめた方が、2人というのは良くないと思うので」
「じゃあ広場のオープンテラスにしよう。あそこなら人が大勢いるから変な詮索をされる心配はないよ」
勝手にいなくなったコナーに心の中で抗議しながら少し離れてリアムの後をついて行った。
初めて入ったコーヒーショップで紅茶とケーキを頼んだが緊張しすぎてケーキに手が出ないロクサーナとは違い、リアムはとても落ち着いた様子でコーヒーを飲んでいる。
(そう言えばコーヒーはネルドリップしかないんだわ。フレンチプレスとか水出しコーヒーとかならこの国でも・・)
現実逃避をはじめたロクサーナにリアムが声をかけた。
「今日はどうしてあの辺にいたの?」
「えっ?」
「繊維問屋街から来たみたいに見えたから」
「何となく、散歩していましたの。ずっと家に籠っていると運動不足で」
「クラリア商会から出てきたと思ったんだけど」
リアムの言葉にロクサーナは顔に笑顔を貼り付けた。
「なぜそう思われますの?」
「ほら、姉上に頼まれたって言うリュックサック。うちの国でも取り扱いできないか聞きに行ったんだけどその時見かけたんだ」
「それでしたら服飾ギルドの方が・・あっ、多分ですけど」
「流石女の子は詳しいね。姉上からも同じことを言われた」
「では何故・・」
「服飾ギルドで話をしてだんだけど、服飾ギルド長は出かけてるから急ぎならクラリア商会で聞いてみたらって言われて寄ってみたんだ」
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