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第35話 後悔
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トビーの首が斬り落とされ、その頭が布袋に収められた後、静寂が会場を支配した。崩れ落ちた首のない遺体と、そこから広がる赤黒い血溜まり。そのあまりにも残酷な惨状は、処刑の恐怖と共に、その場にいる者たちの脳裏へ強烈に焼き付いた。
「マルクス、アウレリア」
その呼びかけは、トビーに向けた時よりも遥かに重く、支配的だった。
「お前達も、エドワードのようになりたくなければ、決してワシを欺くな」
その恫喝は、トビーの悲惨な最期を目の当たりにした2人の支配者の心臓を鷲掴みにした。ベルゼブブは、先ほどの入れ歯が飛び出す失態など忘れたかのように、震えながらも最大限の敬意をもって深く頭を下げた。
「もちろんでございます。私は一生涯、あなた様の下僕でございます。この命を懸けて、忠誠をお誓い申し上げます」
続いて、アクネラが震える声で続いた。アクネラの少女のような怯えは、まだ消えていない。
「裏切りなど、絶対に致しません。これからも、あなた様の為に全てを捧げます」
二人は極度の恐怖に苛まれながら、ヴァレリウスへの絶対的な服従を表明した。ヴァレリウスは二人の服従を軽く受け流すと、静かに、斬首を終えたシュペーアーに視線を移した。シュペーアーは、血の付いた剣を平然と拭っていた。
「シュペーアー」
ヴァレリウスの問いは、さらに冷徹な核心を突いた。
「お前がかつて仕えた戻主の息子を、お前自身の剣で殺した気分はどうだ?」
その言葉は、シュペーアーがトビーの父、アドラー・フィッツジェラルド伯爵に仕えていたという過去を、この場にいる全員に明確に示唆していた。シュペーアーは一切動じることなく、姿勢を正した。シュペーアーの態度は、ベルゼブブやアクネラの怯えとは違い、堂々たるものだった。
「私の忠誠の対象は、個人の血筋ではなく、強者側につくことに定めています。私がヴァレリウス様を強者と認めている限り、私からヴァレリウス様を欺くことなどありません」
それは忠誠の誓いであると同時に、ヴァレリウスが強者でなくなれば、いつでも裏切る可能性があるという皮肉を内包していた。ヴァレリウスは、そのシュペーアーの揺るぎない態度を見て、静かに、そして危険なトーンで告げた。
「お前もエドワードと同じで、ワシの先導者としての力の効果が、少し薄れているようだな」
ヴァレリウスの目が、仮面の奥で鋭く光る。
「だが、勘違いするな。お前も、ワシの計画における危険因子だと認定すれば、すぐに処刑する」
シュペーアーは、ヴァレリウスの冷徹な警告を受けても表情1つ変えず、恭しく一礼した。
「御意」
奴隷オークション会場でのトビーの処刑という冷酷なショーの幕が閉じると、ヴァレリウスは無言のまま、個室の奥からその姿を消した。その後、ベルゼブブとアクネラが個室から出ていく。2人の顔は青ざめ、目にはまだ恐怖の色が残っていた。互いの存在を確認すると、2人は深い安堵のため息を吐く。
「フゥ……ワシたちも、帰るか」
ベルゼブブはしゃがれた声で言ったが、その声には以前の泥底の支配者としての威圧感はない。
「そうね。お互いに命があったことに感謝しないとね」
アクネラは艶めかしい声を取り繕いながらも、その手は微かに震えていた。2人は足早にオークション会場を後にした。
舞台から離れたオークション会場の入り口ホールは、奴隷オークション会場へ訪れた貴族が休憩や談笑に使うための空間だ。
ホールは黒を基調とした重厚な装飾で統一され、高い天井には豪奢なシャンデリアが不気味な光を落としている。床に敷かれた真っ赤な絨毯は、貴族の靴音を吸収する一方で、先ほど舞台で流された血の色を連想させ、豪華さよりも怪しく不吉な雰囲気を醸し出していた。
アルトは、ホールの一角に置かれたカフカのクッションの椅子に、俯きながら座っていた。彼を連れてきたヴァレリウスの部下に、ここで待つように言われていたのだ。アルトの心は、激しい感情の渦に巻き込まれていた。トビーに再び裏切られて、アルトはトビーを拒絶した。だが、トビーの言葉「お前には俺が必要だ」という声が、今も耳に木霊している。
アルトがおどおどした態度で座っていると、アルトの前に、シュペーアーが静かに姿を見せた。
「アルト君、お待たせしました」
アルトは、シュペーアーと初対面だった。その冷たい目と、腰に提げた剣の威圧感にアルトの体はびくりと跳ねる。
「あ、あ……僕はこれから、どうなるのですか」
アルトは、トビーとの縁を切った今、自分が再びゴミ山での生活に戻れるのか、不安で声が震えた。
シュペーアーは淡々としていた。
「まず、報告があります」
シュペーアーは、何の感情も持たない機械のように、残酷な真実を口にした。
「エドワード様、いえ、トビーさんは……亡くなりました」
その言葉は、アルトの耳に届いても、すぐに理解できなかった。トビーを憎み、殺したいくらいの怒りを感じていたが、実際にトビーが殺されるなど、想像の枠外だった。
「え……?」
アルトの顔から血の気が引く。
「僕の……せいですか」
アルトの胸に、激しい精神的ショックと共に、強烈な罪悪感が突き刺さった。トビーの最後の言葉を拒絶した直後、彼が殺された。アルトの心は悲鳴を上げた。
「違います」
シュペーアーは淡々と否定した。
「トビーさんは、こうなることはわかっていたのです。あなたのせいではありません」
「でも……」
アルトは、唇を噛みしめる。
「僕がトビーが必要だ、とあの時言えば……助かったのかもしれない」
シュペーアーはそれ以上、トビーの死について言及しなかった。トビーに頼りきっていたアルトの魂が、今、深い不安の闇に突き落とされていることを、シュペーアーは理解していた。
「アルトさん。今は、自分のことを考えてください」
その言葉は、トビーがいない世界で、アルト自身がどう生きていくかという、途方もない不安を増幅させた。
「はい……僕は、いままでどおりゴミ山での生活ができるのですか」
「明日、新たなあなたの担当者が職業安定所へ行かれる予定です。なので、明日はゴミ山へ行く前に、職業安定所へお越しください。これがヴァレリウス様から賜った伝言です」
そう告げると、シュペーアーは静かに一礼し、赤い絨毯の上を音もなく去って行った。
1人取り残されたアルトは、フカフカのソファーに身を沈めたまま、トビーを失った孤独、トビーを死なせてしまった罪悪感、そして未来への圧倒的な不安という、3つの感情に押し潰されそうになりながら、泥底へと重い足取りで戻っていった。
「マルクス、アウレリア」
その呼びかけは、トビーに向けた時よりも遥かに重く、支配的だった。
「お前達も、エドワードのようになりたくなければ、決してワシを欺くな」
その恫喝は、トビーの悲惨な最期を目の当たりにした2人の支配者の心臓を鷲掴みにした。ベルゼブブは、先ほどの入れ歯が飛び出す失態など忘れたかのように、震えながらも最大限の敬意をもって深く頭を下げた。
「もちろんでございます。私は一生涯、あなた様の下僕でございます。この命を懸けて、忠誠をお誓い申し上げます」
続いて、アクネラが震える声で続いた。アクネラの少女のような怯えは、まだ消えていない。
「裏切りなど、絶対に致しません。これからも、あなた様の為に全てを捧げます」
二人は極度の恐怖に苛まれながら、ヴァレリウスへの絶対的な服従を表明した。ヴァレリウスは二人の服従を軽く受け流すと、静かに、斬首を終えたシュペーアーに視線を移した。シュペーアーは、血の付いた剣を平然と拭っていた。
「シュペーアー」
ヴァレリウスの問いは、さらに冷徹な核心を突いた。
「お前がかつて仕えた戻主の息子を、お前自身の剣で殺した気分はどうだ?」
その言葉は、シュペーアーがトビーの父、アドラー・フィッツジェラルド伯爵に仕えていたという過去を、この場にいる全員に明確に示唆していた。シュペーアーは一切動じることなく、姿勢を正した。シュペーアーの態度は、ベルゼブブやアクネラの怯えとは違い、堂々たるものだった。
「私の忠誠の対象は、個人の血筋ではなく、強者側につくことに定めています。私がヴァレリウス様を強者と認めている限り、私からヴァレリウス様を欺くことなどありません」
それは忠誠の誓いであると同時に、ヴァレリウスが強者でなくなれば、いつでも裏切る可能性があるという皮肉を内包していた。ヴァレリウスは、そのシュペーアーの揺るぎない態度を見て、静かに、そして危険なトーンで告げた。
「お前もエドワードと同じで、ワシの先導者としての力の効果が、少し薄れているようだな」
ヴァレリウスの目が、仮面の奥で鋭く光る。
「だが、勘違いするな。お前も、ワシの計画における危険因子だと認定すれば、すぐに処刑する」
シュペーアーは、ヴァレリウスの冷徹な警告を受けても表情1つ変えず、恭しく一礼した。
「御意」
奴隷オークション会場でのトビーの処刑という冷酷なショーの幕が閉じると、ヴァレリウスは無言のまま、個室の奥からその姿を消した。その後、ベルゼブブとアクネラが個室から出ていく。2人の顔は青ざめ、目にはまだ恐怖の色が残っていた。互いの存在を確認すると、2人は深い安堵のため息を吐く。
「フゥ……ワシたちも、帰るか」
ベルゼブブはしゃがれた声で言ったが、その声には以前の泥底の支配者としての威圧感はない。
「そうね。お互いに命があったことに感謝しないとね」
アクネラは艶めかしい声を取り繕いながらも、その手は微かに震えていた。2人は足早にオークション会場を後にした。
舞台から離れたオークション会場の入り口ホールは、奴隷オークション会場へ訪れた貴族が休憩や談笑に使うための空間だ。
ホールは黒を基調とした重厚な装飾で統一され、高い天井には豪奢なシャンデリアが不気味な光を落としている。床に敷かれた真っ赤な絨毯は、貴族の靴音を吸収する一方で、先ほど舞台で流された血の色を連想させ、豪華さよりも怪しく不吉な雰囲気を醸し出していた。
アルトは、ホールの一角に置かれたカフカのクッションの椅子に、俯きながら座っていた。彼を連れてきたヴァレリウスの部下に、ここで待つように言われていたのだ。アルトの心は、激しい感情の渦に巻き込まれていた。トビーに再び裏切られて、アルトはトビーを拒絶した。だが、トビーの言葉「お前には俺が必要だ」という声が、今も耳に木霊している。
アルトがおどおどした態度で座っていると、アルトの前に、シュペーアーが静かに姿を見せた。
「アルト君、お待たせしました」
アルトは、シュペーアーと初対面だった。その冷たい目と、腰に提げた剣の威圧感にアルトの体はびくりと跳ねる。
「あ、あ……僕はこれから、どうなるのですか」
アルトは、トビーとの縁を切った今、自分が再びゴミ山での生活に戻れるのか、不安で声が震えた。
シュペーアーは淡々としていた。
「まず、報告があります」
シュペーアーは、何の感情も持たない機械のように、残酷な真実を口にした。
「エドワード様、いえ、トビーさんは……亡くなりました」
その言葉は、アルトの耳に届いても、すぐに理解できなかった。トビーを憎み、殺したいくらいの怒りを感じていたが、実際にトビーが殺されるなど、想像の枠外だった。
「え……?」
アルトの顔から血の気が引く。
「僕の……せいですか」
アルトの胸に、激しい精神的ショックと共に、強烈な罪悪感が突き刺さった。トビーの最後の言葉を拒絶した直後、彼が殺された。アルトの心は悲鳴を上げた。
「違います」
シュペーアーは淡々と否定した。
「トビーさんは、こうなることはわかっていたのです。あなたのせいではありません」
「でも……」
アルトは、唇を噛みしめる。
「僕がトビーが必要だ、とあの時言えば……助かったのかもしれない」
シュペーアーはそれ以上、トビーの死について言及しなかった。トビーに頼りきっていたアルトの魂が、今、深い不安の闇に突き落とされていることを、シュペーアーは理解していた。
「アルトさん。今は、自分のことを考えてください」
その言葉は、トビーがいない世界で、アルト自身がどう生きていくかという、途方もない不安を増幅させた。
「はい……僕は、いままでどおりゴミ山での生活ができるのですか」
「明日、新たなあなたの担当者が職業安定所へ行かれる予定です。なので、明日はゴミ山へ行く前に、職業安定所へお越しください。これがヴァレリウス様から賜った伝言です」
そう告げると、シュペーアーは静かに一礼し、赤い絨毯の上を音もなく去って行った。
1人取り残されたアルトは、フカフカのソファーに身を沈めたまま、トビーを失った孤独、トビーを死なせてしまった罪悪感、そして未来への圧倒的な不安という、3つの感情に押し潰されそうになりながら、泥底へと重い足取りで戻っていった。
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