恭介&圭吾シリーズ

芹澤柚衣

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アンチノック・スターチスの誤算

12.

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「順を追って説明します」
 まるでピンと伸びた背筋をも想像できそうな、清く正しく美しい声で拓真がそう言った。それと同時に外的刺激によって意識を失っていたらしい烏丸が覚醒し、暫くは床を蹴り上げる音だったり、はたまた鈍器で殴られたような鈍い音があったりと騒がしかったが「麻縄ならあるぞ」という聞き覚えのない声があった後、空気を切り裂くような風音と共に何かと何かがクリティカルヒットをしたということだけが推測のつく轟音が聞こえた。
「順を追って説明します」
 再度拓真が言った。仕切り直したつもりだったのかもしれないが、背後ではずっと麻縄の擦れる音が響いていたので何ひとつ仕切り直せてはいなかった。それでも、携帯のアイコンが示す電池の残りのパーセンテージを鑑みるに、余計な話で時間を食い潰す猶予はない。麻縄で何を捕縛したんですかという質問を圭吾と恭介はひとまず押し留めることにした。
「僕が烏丸さんにお願いしたのは、むかさり絵師の方に、一之進と咲さんの冥婚絵を描いていただきたいという依頼です」
「咲さん?」
 初めて聞く名前だった。恭介は心当たりのないまま聞き返す。
「咲さんというのは、一之進に一目惚れしたという浮遊霊の方です。結婚を望んでいらして、一之進の方も特に異議はないようだったので、むかさりとして結婚式の様子を描いていただき、彼女の成仏と冥福を願うために依頼したんです……表向きは」
「表向きは?」
 圭吾が、促すように問い掛けた。
「実際の目的は別にありました。咲さんの本当の想い人は別にいて、死後もずっと探していたようですが……不可解なことに、神隠しにあったかのように見つけられない。なので、むかさりの招待客としてその方を描き、むかさり絵師に魂を呼び出してもらおうと思ったのです。冥婚絵に描かれれば、その引力には生者さえ引き込まれてしまうと聞いたことがあります。降霊術として使えば、霊を見つけるためのひとつの方法になると思ったんです」
「……でも、そんなことをしたら一之進と咲さんの結婚になるだろ。招待客として想い人を呼ぶなんて、あまりにも酷じゃないか?」
「はい。なのでむかさりは、敢えて未完成のまま降霊していただけるようお願いしました」
 鳴海の気持ちも一之進の本心もわかっていない恭介だったが、人道的に気になったことを確認する。それには、苦々しい声で拓真が答えた。
「一之進と、咲さんの想い人は面立ちがよく似ているそうです。表情と髪型を敢えて薄い色で描いていただき、完成の決定打になりうる色を載せず、花婿には、花婿衣装のひとつだけを敢えて描かないままに完成とし、そこに魂を入れ込んでいただくことにしました。うまく咲さんの想い人を召喚することができれば、一旦智也さんの術で金魚二匹に二人の魂を抜いていただき、その間に絵を完成させ、花婿には想い人を、招待客には一之進の魂を改めて入れ直す予定だったんです」
「お前急に声が大きいな」
 隣の部屋にも聞こえそうな声で急にすらすらと拓真が喋るので、びくりと肩を震わせた智也が迷惑そうに顔を顰める。
「むかさりの引きは強いからな。その想い人とやらが、咲のように彷徨っているだけの浮遊霊なら確実に呼び出すことができたかもな」
 その隣で、件の絵を任されただろう絵師が興味のなさそうな声で言った。
「でも、駄目なんです」
 拓真の声に、僅かな絶望が滲む。
「この方の魂を、引っ張ることができません」
「それが、どうして僕たちの引き受けた依頼とつながるんです……?」
 そもそもの前提について、今更ながら圭吾が問題提起した。
「想い人の魂がいるとされる故郷は、岐阜県白川町」
「……まさか」

「恭介さんたちのいる、山の中です」

 恭介はがっくりと頭を抱えた。まさにたった今、命からがらその岐阜県白川町に住む依頼者からの逃亡に成功したばかりだった。
「引っ張れない理由は明確だな。閉じ込められてるんだよ」
「……どこに」
 掠れた声で、絞り出すように恭介が質問した。
「咲さんの想い人には、お姉さんがいらしたと聞きます。おそらく彼女は、弟さんを失った悲しみに捕らわれて、その魂を閉じ込めているんじゃないかと思います」
「……姉本人だって、流石に死んでるんだろ。なのに、受け止めきれないも何もないんじゃないか?」
 知らぬ存ぜぬの立ち位置を死守したい智也だったが、ここまで巻き込まれてしまったら、毒を食わらば何とやらだ。まぜっかえすようにして、推測しうる現実について突っ込んだ。
「だから厄介なんだろ」
「烏丸」
 半分くらいは信頼していた幼馴染から内臓を仕留めんばかりの強烈な蹴りを食らい、その後全面的に信頼していた知人により麻縄で大黒柱にぐるぐると縛り付けられているとは思えない程冷静沈着な声で烏丸が言った。
「姉は弟に執着したまま死んだ。結果、その執着が呪いに変わって弟を縛り付けてるんだ」
「呪具は?」
 烏丸の仮説を、跳ね除けるように智也が言った。
「呪うにしたって、ターゲットを縛り付けるための媒体が必要な筈だ。何もなしに何年も、魂もを丸ごと消すような強い呪いをかけ続けたとは考えにくい」
「呪具……僕の場合はピアノでしたけど、そういった身近なものが媒体になるケースが多いんですか?」
 唇に手を当てながら、誠実な声で拓真が問い掛けた。
「……或いは山かもな」
 投げやりに烏丸が言った。
 そんなとんでもなくでかい呪いが存在してたまるかと、白けた顔で智也が烏丸を睨む。完全に思考を放棄した者の雑な意見だった。
「てるてる坊主」
 圭吾が、不意に呟いた。
「は?」
「てるてる坊主、だと思います。僕たちの依頼主は事実、悪霊に取り憑かれていました。もしその霊が――件の想い人のお姉さんだと、仮説を立てるならの話ですけど」
「そうだよ……! 依頼主は、俺たちみたいに山に訪れた人間に、いちいち現状の霊視をさせてたんだ。インチキなやつは山から追い出してたんだけど、霊感の強いやつはそのまま山に閉じ込めてる。自殺へと誘導するような術をかけ、死んだ人数をてるてる坊主にして吊るしてた」
 恭介が、説明を付け足すように言った。
「何のために、そんな手の掛かることを……?」
「あ……」

 ――弟が、寂しがってるといけないから。

 石をぶつけられる前に、依頼主が溢した言葉を思い出す。
 正体を明かしてからは始終、毒々しい嫌味を織り交ぜるみたいな話し方をしていた彼女だったが、あの瞬間だけは――まるで素に戻ったように無防備で、本来の彼女の姿を垣間見たような、ありのままの声だった。

「弟のためだって、言ってた……!」
「……つながったな」
 心からうんざりした声で烏丸が言った。
「てるてる坊主か……」
「穏やかじゃないな」
 含みのある言い方で、智也がその名前を改めて口にする。引き受けて、絵師がそう批評した。
「どういう意味です?」
「どうしても叶えたい願いごとがある時、人はどうすると思う?」
 肩を竦めながら烏丸が、雑なクイズを出題する。
「どうって……願掛けのやり方の話ですか? お賽銭を入れて、お願いすることはありますけど」
 模範生徒のようにしっかりと考えて、拓真はおずおずと回答を述べた。
「普通はそうだな。けど、厳密に言えば方法は二通りある。一般的には、拓真のやり方だ。善行や修行を積んだり、賽銭を納めて『○○しますので、どうか願いを叶えてください』っていう、下からの祈願方法。もうひとつは」
「強制祈願だ」
 忌々しそうな顔で、引き継ぐように智也が言った。
「強制祈願?」
「『○○されたくなかったら願いを叶えろ』っていう、上からのやり方だよ。てるてる坊主の由来には諸説あるが……一説では、連日続く大雨に困っていた国にとある坊主がやって来て、自分ならこの雨をやませることができると断言したという逸話があったんだよ。いたく感動した国王が坊主に経を読ませたんだが、次の日になっても一向に雨はやまない。怒った王はその坊主の首を撥ね、シーツに包んで見せしめに吊るしたそうだ。そうしたら何故か、雨がぴたりとやんだという話だ」
 まるでビブリオグラフィーを読み上げているかのように、すらすらと智也が解説した。
「てるてる坊主の三番の歌詞にも、私の願いを聞いてくれなきゃ首を切るぞってあるし。典型的な強制祈願の象徴だな」
「そ……そんな残酷な話があったなんて……」
「別に、強制祈願そのものは異端じゃないさ。現に今でも、『縛地蔵』などその信仰は普通に実在するし」
 マテリアリズムには興味がなかったが、怯える拓真がひどく愛らしく、助けを必要とする小動物のように見えてしまったので、余計なおせっかいと思いつつ絵師が口を挟む。
「縛地蔵?」
「お地蔵様を縛り上げるんだよ。んで、願いを叶えてくれたら縄を解いてあげますって取引すんの。縄で雁字搦めになった状態で祀られてて、今でも参拝者に縄を追加されてるって話」
「今の俺みたいだな」
 白けた声で烏丸が皮肉を言ったが、笑う訳にもいかない拓真と、最初から相手にしていない絵師と、烏丸の一挙一投足に憤懣やるかたない智也の前では誰の何にも響かずに終わった。
「現地で何か、霊のようなものは見ませんでしたか?」
 改めて、拓真が圭吾たちに確認する。
「男の子……の霊なら、見たと思う」
「圭吾さんが見えたってことは、自殺した霊でしょうね」
「どうかな。半透明に見えたから」
「半透明……」
 いまいちピンとこなかった拓真が、ぼんやりと相槌を打った。
「つまり、でありなんだろ」
「そんな状況って、あり得ます?」
「あり得るさ」
 ひどく冷めた目を伏せながら、烏丸はそう答える。
「人柱か……!」
 吐き捨てるように智也が言った。
 この国の歴史はいつだって、根拠のない迷信に踊らされた大人の身勝手な欲望のために、犠牲になった哀れな子供や弱者の上に成り立っている。関わりようのない過去に憤っても今更どうしようもないとわかっているが、胸糞悪い事案には変わりない。
「つまり……まとめると、悪霊になった姉は、雨乞いに使うてるてる坊主のように、村ぐるみで弟を生贄に使われたことを未だ恨みに思ってるってことだな。そこを解決しなけりゃ、咲の想い人の霊は解放されないし、姉も弟も咲本人も救われない」
 完全に空気が重くなる前に、バラエティ番組の進行役のように軽やかな口調で絵師がこれまでの仮説をざっくりとまとめた。
 相手は、どうやらいくつものてるてる坊主を媒体に呪いを拡大することのできる程度の強い霊力を持っており、恭介と圭吾を人質にとられている上に、その他の人間は恐らく侵入できないレベルの結界を山全体に張って、弟の霊ごと閉じ込めてしまっている。決して分が良いとは言えない戦況だった。
「僕たちに、できることはあるんでしょうか……?」
「とにかく、こっちでもう少し史実を調べてみた方が良いな……具体的なことがわからないと、浄霊のしようもない」
 まさか推理小説のようにホワイダニットを追及する羽目になるとは思っていなかった烏丸が、様々な要因で発生した複雑な頭痛を堪えつつ言った。くたくたに草臥れた声だった。
 ひったくるようにして拓真から携帯電話を取り上げた智也は、受話器越しに吠えるように言った。
「一旦切るぞ。また何か分かったら連絡する……恭介!」
「な、何……智也君」
 不意に口を挟んだ智也に呼ばれ、恭介は焦った勢いで幼少の頃散々口にしたその名前を溢す。
「智也君って言うな! 腹、怪我してんだろ。ブレザーの内ポケットを見ろ。烏丸が、万一の時のためにくそ高ェ上に馬鹿デケェ絆創膏を縫い込んでる」
「え? あ……本当だ」
「それを使えばある程度の止血は可能だし、治癒力も促進する筈だ。痛みを軽減する効果もある――ただし、それでも覆えなかった箇所からの出血が、万一止まらなければ傷口を焼け」
「お前……っ、恭介に火傷を作れって言うのか!?」
「背に腹は代えられねーだろ。それとも何か? 火傷を一切追わず綺麗な肌を保ったまま死んだ恭介を、人形代わりに愛でる人生でも送るつもりか?」
「……っ、」
 冷たい声でばっさりと切り捨てられ、烏丸はギリ、と奥歯を噛む。智也のそれは正論だ。今子供のように駄々を捏ねているのがどちらかなんて、わざわざ言うまでもない程に明白だった。
「……万一の話だ。必要ないならそれで良い。傷口の状態は、よく見ておけ、良いな」
「わかった……ありがとう、智也君」
「てめェ次智也君っつったら傷ごと蹴り殺すぞ!」
 マフィアのようにオラついた声でそう叫ぶと、智也は叩き切るように今度こそ回線を終了した。



「寒くなってきましたね」
 ぼそりと圭吾が言った。ログハウスのど真ん中を、鉄くずでぶち抜いている最中とは思えない程に穏やかな声だった。
「何か、暖が取れるものないか探してみるか」
「さっき探しましたが、暖房器具は全滅です。あるのはこのしなびたタオルと、毛布が一枚」
 粉砕した床下にあった松ぼっくりを拾い、着火剤代わりに捩じった新聞紙の下に設置する。この古新聞も、先刻の家探しの折に見つけたものだった。枯草を合間に敷き詰めて、木の板に細い枝を擦り付けるようにして摩擦を起こす。僅かな焦げ臭さと大層な煙の後に、待ち焦がれたオレンジ色の淡い光が燃え上がった。
「マジか……」
「まあ……何も手がない訳じゃないですけど」
 絶望に項垂れる恭介を振り向かず火起こしの作業に没頭したのは、一重に圭吾の後ろめたさによるものだった。喉の乾きが治まらず、舞い上がった灰を吸い込んでしまい小さく咳込む。
「え、何」
「人肌ですよ」
 かさついた唇が、ざらり。圭吾の本能に、引き摺られるようにしていびつに動く。まるでスタッグ・フィルムにありそうな現状に、どこか浮ついている自分がいることは自覚していた。
「つまり」

「死にたくなければ僕と一晩中、裸で抱き合ってなきゃならないってことですね」
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