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結婚からの
三
しおりを挟む履きなれない靴を長時間履いていたせいで、靴擦れが出来てしまった。
馬車で新郎の邸に行ったと思いきや、連れて行かれたのはなんと別邸。
本邸から20分ほど離れたところに建っている。同じ敷地内だが木々が生い茂っていて、本邸からは確認できない。
扉を開けても誰の出迎えもない。
この対応、あの姉なら憤慨ものだろうな。
「この家はお前の好きに使って構わない」
それだけ言うと、私を別邸に残してさっさと本邸に一人帰ってしまった。
えっ?初夜は?なし?
えっ?これからどうしろと?
・・・・・・・・・・・
とりあえず寝る
▶︎靴を履き替え屋敷内の探検
・・・・何もする事ないしね。物の置き場所とか確認がてら運動しますか。
てくてくてくてくてくてくてく、トントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントン
・・・・・・・何、この無駄に長い階段。はっ、嫌がらせ?嫌がらせで作った邸か?
って事は、ドアを開けるのにもコツがいるとか、水を出すにも仕掛けがあるとか?まさか今話題の小説にあった、朝起きる度に物の配置が変わってるとかいうアレか!
至る所に押してくださいスイッチもある事だし、カラクリ屋敷万歳!
取り敢えずスイッチを押してみますか?
答えはもちろん
はい
いいえ
はいはいはいはいはいはいはい!!
ポチポチポチポチポチポチポチ!
なんだか明日が楽しみだな!
なんて思ってた時期もありました。
掃除が全くと言っていいほどされていない現状を見るまでは。
邸の主人が主人なら、使用人も使用人ね。
仕方ない、掃除が終わったら好きにさせてもらおう。
そう決心して、埃まみれのベッド・・・ではなく少しばかり綺麗にしたソファーで寝る事にした。
あんなのに抱かれずに済むし、慣れれば人目を盗んでの行動も可能そうだしね。
「おやすみなさーい」
誰にも返されることのない挨拶で今日を終わった。
次の朝
身体異常無し!
やっぱり彼にとっては、都合の良い令嬢との結婚だったみたいだ。
まあ、私としても好都合だけどね❤️
うふふ、楽しくなりそう。
あれ?そういやあのスイッチなんだったんだろう?
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