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結婚からの
十四
しおりを挟む~夫視点~
仕事が忙しく中々家に帰れ無い中、邸に住み着いた義母・義妹からいつ結婚するのだと、仕事に支障が出るほどの行為をされた。
これには陛下もご立腹で、次の舞踏会で相手を決めろと無理難題を課せられた。
はっきり言って女なんてみんな同じだと思っている。
金遣いは荒く、他人より着飾ること、他人より良いものを持って見栄を張ることで優越感に浸る。
大して偉くもないのに、使用人や平民を見下す。暴力を振るう。
上げだしたらきりがないだろう。
私の身近な人間の奥方にはその様な人種は居ない。その人の徳だろうか?
偶々?なら羨ましいことこの上ないが。
しかし、今は眼前の問題を片付ける方が優先される。
何処かにいい女性はいないものかと探すも中々条件に見合う人など現れない。
若干やけになりながらも王宮での仕事をこなし、廊下で情報交換を行なっていると視界の片隅で何かをしている者が映った。
視線をそちらに移すわけにもいかず話をしながら注意をそちらに向ける。
男性かと思いきやどう見ても体つきから女性と分かった。後は出自さえ分かればかの女性をどの様に囲い込もうかと考える。
仕事で家に帰らない私と話がしたいと父が仕事場に出向いてくれた。
陛下から結婚の事を聞いたのだろう。私の意見を聞いてくれるようで助かる。
早速今日王宮で見かけた覆面の女性に興味があると伝えると、直ぐに返答が返ってきた。
情報収集と隠密行動を得意とするルーズ伯爵家の者だろうと。
その中でも1人だけ毛色の違うのが居て、亡き嫡男の子のリーズラントではないかと言う。
社交会デビューはしておらず邸内で本の虫と化している程の者で、知識はありおまけに傭兵としても活躍しているとのこと。
見た目は大人しそうだが実際はかなりの実力者。次いで言えば社交などに興味はなく中に引きこもっているという。違う意味で。
そうと決まればと、父に婚約を結んでもらうように頼むも、自分でしろと一蹴される。仕方なく舞踏会一週間前の夕方に伯爵家を訪ね婚約を取り付ける。
本人に会えなかったのは残念であるが、二ヶ月後には結婚式を挙げる事を伝え、仕立て屋は明日にでも来てもらう様手配済みな事も伝える。勿論断られることがないと踏んでの行動だ。
舞踏会は婚約者がいて二ヶ月後には式を挙げることを伝えると、潔く引き下がってくれた。
これ程落ち着いた夜会は初めてである。これからはこんな日が続くのかと思えば結婚も悪くないなと思ってしまった。
結婚後は妻を別邸に送り届けた。本邸には五月蝿い義母と義妹が居るので一緒にさせたくなくて其方に住まわせることにした。
初夜は今は必要ないと思い彼女を送り届けると本邸に戻った。今だに仕事が片付かないのは陛下の所為だと本当に思う。
王宮で仕事をしながら家の情報を聞く。家に帰る事が出来ないので報告を聞くだけだが無駄遣いはせず大人しくしているようだ。
お茶会などは貴族の役目の様なものなので仕方がないだろう。
まあ、他の女と同じ様な人間ならば機を見て離縁すればいいだけですしね。
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