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廻る時
四十九
しおりを挟む男神視点
馬鹿な人間に堕ちた元神を始末した後私の腕の中で眠る女神を清めに行った。
いつもは禊を行うためのものだが、今回は私が清めるにあたり二人で入れる大きさに改良した。
もしかしたら後で怒られるかもしれないが、今は一人で入れるわけにはいかない。
蔓で赤くなった皮膚を丁寧に拭い身体中に付いている跡を消していく。
生み出された時から私の女神なのだ、他の神や人間にくれてやる気はない。
地上に降りる前、天界にいる時から目に入れても痛く無いほど可愛がり全てを教え込んできた。そう、男と女の情事も全て。
「お前は誰にも渡さない。私の元に必ず帰って来るように躾けたんだ、他の男に現を抜かさず私だけを見ていろイシュタル」
その後自身の身体も清め寝室で散々イシュタルの身体を貪った。今までの分を埋める様に。
最初は意識が朦朧としていたイシュタルも、現状を理解して私を拒む事なく受け入れてくれた。結果、再度ソーシアルが訪れる頃にはイシュタルはちょっとした眠りについてしまっていた。
やりすぎたことは認めるが、それは仕方のないことだと思う。
人間たちが来た時、武の神の遣いの人間が居た。私とも仲の良かった神の一人で高位に値するが気さくで話しやすく世話にもなっていた。
その神が送って来た文には、今だに天界と繋がりを持ち、あちこちの神を取り込んでいる人間がいる。ということだった。
警戒する事を伝え、遣いの男がこの国の両性持ちの王太子に入れ込んでいることに気がついた。
お節介を焼く気はないが、面白半分で突いてみた。
周りのものたちは驚愕していたが、押し問答になってくると此方に質問する余裕がてて来たようだ。
女神イシュタルに関する事ばかりであったが、最終的に自分たちに返って来るのでその事だけ脇あえておくように伝えた。
何度も転生した女の記憶を消すのがうまくいかなかった分、詫びとして子供を出来やすくしておいた。
要らぬお節介かもしれないが、子達の魂が我慢の限界に来ていたのだからしょうがないだろう。
神力を使い武の神に連絡を取る。遣いのものはうまく行ったと。
王家の方への助言を頼むと伝えれば喜んで取り掛かってくれた。相変わらず仕事が早い。
私がイシュタルを孕ませた頃、あの三人の相手も妊娠したそうだ。要らぬ欲望を最高値まで上げといて良かったのか悪かったのか。
今回に関しては他の神々も手をこまねいていた部分がある。特に女神に関してはどうして良いのか分からず丸め込まれてしまっていたところがある。
それを解決してもらえるのだからと、礼を弾まれたのだろう。
私たちの場合は単に盛り過ぎただけなのだが。
愛の女神など、「見ていてやきもきする。手伝わせなさい」などと叫んでいたらしく、無視したら神殿を攻撃された。
本当に女は怒ると怖いな。
まあ、今回は万事うまくいくだろう。時間を管理する神を含め上位神が皆協力的であったから。
愚かな裏切り者は今頃踊らされている頃だろう。子供達が生まれ落ちる頃には浄化が完了している事を祈っておこう。
欲など誰にでもあるもの。表現できるか出来ないかで変わってくるだけ。
強すぎる欲望は相手を傷つける。誰しもが皆一様に持っているものだからこそ、忘れてはいけない。
みながみな平等とはいかないが幸せである事を願おう。
我が子らに幸多きあらんことを
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