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廻る時
五十
しおりを挟む最初の時と違い国内は物凄く安定している。これでもかと言うほどに。
本来ならば何かと横槍が入りそうなものなのだが、王太子に求婚した人物が大国の第三王子で、武神の信頼も厚くこの国の女神と夫(?)である男神も認めているのだからしょうがない。
だが王太子はまだ諦めていないみたいだ。如何にかしてメイヘルを出し抜こうとしているがうまく行っていなとソーシアルが言っていた。
側で見ていてとても楽しいようだ。何よりかの第三王子のメイヘル、書類仕事も難なくこなし護衛としても満点なんだとか。
だから朝早くから夜遅くまで働く事がない。王太子の身体を気遣っての様だが、やり取りが楽しくてやっている節があるようだ。
取り敢えず妊娠中の私と、王太子ホーネス、辺境伯令嬢のリレイアでお茶会をした時に周辺国の情勢なども話し合ってみたが、変な宗教絡みの集団などもなく落ち着いているとのこと
前回ソーシアルが行く先々の国を支配下に置いていたのはなんだったのかと思うくらいである。
そんな話をすると、今は貴女に構っている分落ち着いているとホーネスは言った。
各々大きく膨らんだ腹を撫でるが、出産が重なれば優先されるのはホーネスだろう。
そんな事を考えていれば夫三人が此方に向かって来た。
「ホーもう臨月なんだから安静にしていないとまたベッドから出れないようにするよ?お願いだからいうこと聞いてね」
「リー貴女も臨月なんです。今回も双子かもしれませんから安静にしてください。出なければおじい様に言いつけますよ?」
「リア無理はしないで?君に何かあったら私が正気でいられない。というかこの二人殺りそうになるから大人しくしてね?」
順にメイヘル、ソーシアル、マクロスのお言葉。どれも怖いものばかりです。
特にメイヘルは完全に閉じ込める気満々。只でさえ誤解されやすいのにどうすんの?
そんな風に考えていたら、いきなりソーシアルが真顔になり急に黙り込んだ。
全員が黙り込みその場が沈黙が訪れる。その後何事もなかったように笑顔を作ったソーシアルはこうのたまった。
「三人とも出産日が同じだから用意して神殿に近いリーの祖父の家に行く様にって。
あそこが一番神殿から近くて護りやすいのだそうです。
さらに出産に関する女神が手伝いに来てくれるそうですよ。
と言うわけで早速準備に取り掛かりましょうか」
ツッコミどころ満載だが笑顔が何も聞かせてくれない。
「ホーは城に戻る必要ないよ。全て向こうで用意するから」
「リアも何も要りません。リアの実家が近いので問題ないでしょう」
「では出発しましょうか。リーもお爺さまの所に色々置いているので荷物は必要ありません」
私たち三人が返事をする前に抱き抱えられ馬車に乗せられ、そのまま向かうことになった。
行動力あり過ぎ。と言うか、何か問題が発生した?
敵襲?
また変な宗教の人間が来る?
ただ単に仕事が嫌になった
・・・・・・どれもありそうで怖いな
「リー何を考えているの?急なのは仕方ないけど、真面目に城が戦場になりそうだからね。そういう訳で辺境に避難。
特にホーネスは狙われてるから最優先避難ね」
「「「!!!!!」」」
何故それを先に言わない。と言うか、領地まで日にち掛かるけど私たち大丈夫だろうか?
お腹張ると辛いんだけど
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