夢か現か

黒梟

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廻る時

五十四

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 どうして私はここに・・・・・

 もう一度目が覚めた時私は抱き締められていた。暖かな温もりにすがりついてしまう。そうしたら今度はきつく抱き締められた。

 苦しくは無いが、段々身体を触る手つきが怪しくなってくる。身体を動かし離れようとしても上手くできない。その前に身体が言うことを聞いて動いてくれない。

 
 何故毎回こんな目に遭わなければいけないのだろう。涙が溢れ嗚咽を漏らすと優しく口付けられた。

「おはようリー」

 見上げれば優しく微笑んでいる夫ソーシアルの姿があった。
 声を発するまもなく更に抱きしめられた。

「ああ、良かった。これでリーの目が覚めることがなかったらあの男神殺していたよ。ついでにメイヘルの故郷もね」

 本当に良かった、と私の頭の上で不穏な事を言う夫に本当に良かったよと心の中で相槌を打っておいた。

 危険極まりないなこの男

 身体を離されると寂しさが襲ってくるが直ぐに抱き上げられて風呂場に連れて行かれた。
 産後の悪露で身体が汚れているからだという。なら一人で入ると良い募れば、動かない身体でどうやって入るの?と良い笑顔で言われてしまえばどうしようもなかった。

 いつの間にか沸かされていた湯に使用人たちの努力が垣間見えた。

 初めに優しく身体を洗われ、湯船に浸かっているときに頭を綺麗に洗われた。
 ふと自身の髪を一房取って見ればどうやったらここまで伸びるのかと言うほど髪が伸びていた。
 そしてそれを嬉しそうに洗う夫の図。何これ大丈夫?この人の頭の中。

 隙を見て短く切り刻んでやる

 そう思った次の瞬間彼の手がピタリと止まった。

「リー?まさかと思いますが髪の毛を切ろうなんて思っていませんよね?」

 ・・・あれ?心の中読まれた?

「リー?確かにこの髪の毛は異常です。ですが、貴女の身を守る為の物でもあるので無闇矢鱈と切ってはいけませんよ?
 まあ、毛先を整えるくらいなら私がしてあげますよ」

 そう言って、髪の毛を整え始めた。先程よりも十センチ程短くなった髪の毛を見て。

 こんなに切るならもっと切っても分からないよね?

 なんて思いましたよ?だってほんとの事でしょ?
 そうしたらね?湯船から出されかけ湯をされてそのままベッドに押し倒されました。

 あれ?

「リー、貴女は半年間眠りについていたので知らないかもしれませんが、産後の悪露はもう出なくなって、いつでも次の子を身籠れる状態にあるのですよ?」

 えっ?

「私の言いたい事わかりますよね?私の忠告も聞かずにろくな事を考え無い貴女にはお仕置きが必要な様です。
 早速三人目を作りましょう」

 それはそれは良い笑顔の夫に久方振りにやられました。初めての時以上に優しく壊れ物を扱う様に。それでいて散々貪られ私はまた眠りについた。

 
 えっと・・・これ夢・・・なんだよね?


 リアルに豊穣の女神の嫌がらせ
 まさかの己の欲望



 ・・・・どっちもイヤ






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