うり坊すごろく記 ~もふもふは非常食要員なんじゃないかと最近うたがってます~

青山零

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悪役を演じて見せよ!

むらさきの指令書

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 チームにはそれぞれのチームリーダー趣味に沿った生活空間が用意されている。
 とまと伯爵の拠点はお化けが出てきそうな薄暗いツタの張ったお城で、その中で12組の参加者がいったん休憩に戻ってまったり過ごしたり、補欠で待機しているメンバーが数名生活したりしている。外観はともかく、内装はそれぞれの参加者が生活しやすい改装・改築を重ねているので、住み心地はばつぐんだ。かくいうとまと伯爵もを患っているため、トイレにはこだわりがある。ウォッシュレットは必須なのだ。

 そんなお城の共同談話室でガラムは25mmのキューブサイコロを振るった。
 今回のターンでは、ガラムがメインでソラがサポート役のサブと決まったので、代表してガラムが振るったのだ。幸先よくサイコロの目は6が出た。
 早速、テーブルの上に広げられたボードの駒を6つ移動して、マス目を確認してみる。2人の駒は美しい青いバラの花の部分を加工してできている。マス目にそっと触れると指令が浮かび上がってきた。

 ー指令ー
 今回はタマキとポンタの救済ターン。

 タマポンと協力して、悪役となり物語を完結させよ。
 タマポンはすでに96回失敗しているので、あとがない。100回失敗したら、拠点に戻ってスタート地点からやり直し。
 
 成功ポイントは参加ペアにつき700ポイント。チームポイントも同等の加算。

 地球の一部で、はやっている乙女ゲームの世界の物語。つまり二次元を元に、地球から別世界に移して物語を再編成している。現地の人は生きて生活しており、何度も同じ物語を繰り返すのにはとても大きな力が必要なので本当もう終わらせてほしい。

 タマキはその世界の悪役令嬢、ポンタは彼女の使い魔としてヒロインをざまぁする配役を得ている。
 そんななか、タマポンの助っ人であるガラムとソラは魔女とその従者として頑張り給え!

 当月のチームポイント獲得チャンスは君たちにかかっているのだ。
 吾輩、ざまぁとかそんな人が怖いっていう物語よりも皆で協力してハッピーエンドをむかえるステキな物語がみてみたい。

 とまとより愛をこめて

 指令書の最後にどぎつい紫色のキスマークがついていたのだが、もしやこれはとまと伯爵のものだろうか…。おじさんのキスマークとか誰得なのやら、ガラムは指令書をぐしゃっと握りつぶした。
 「とまとならせめて赤いキスマークにしろよー! こんちきしょう」
 そういう問題じゃない。ソラの叫びは虚しく誰もいなくなった談話室に残ったのだった。
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