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悪役を演じて見せよ!
閑話 ポンちゃんとウリボー
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とまと伯爵拠点のお城には無理やり取り付けたちょっと不似合いな縁側がある。すごろくゲームのお休みなんかは日がな一日、ポンタはよくそこで日向ぼっこをしている。目の前には森が広がっていて、森林浴にもってこいの場所。
うつらうつらしているとソラがやってきた。
「ポンちゃーん、聞いてよ」
「なあに、ウリボー」
ちょっと顔をあげて、あくびを一つ。
「んっ、なんかタマキがクリスマスにくれた人をだめにするソファみたいな呼び方するね」
「あれ、たぬきもダメになった」
「でね、ポンちゃん、心して聞いておくれ。僕達、裏でとまと伯爵になんて呼ばれているか知っている?」
「ウラ? 知らなーい」
興味がないので、伏せの体制に戻る。ポンタの雑な応対にめげずに、ソラは続ける。
「僕達、非常食って呼ばれているんだよ、とま伯めー、あいつそんな目で僕らを見ていたなんておそろしすぎる」
「ひじょーしょく?」
「非常食って、地震とか災害があって大変な時にいつもの食糧ゲットが難しくなる前に用意しておく食べ物のことをいうんだ、困ったときの食べ物」
ポンタはびっくりして、すっかり目が覚めてしまった。
「ぬっ、食べられちゃうの?! かじかじされちゃうの?!」
「そう、そうなんだよ。大人は怖い。今はまだ、ポンちゃんは丸々太っていないから、太らせ期間中なんだ。僕もまだうり坊で小さいから、大人のいのししになるのを待たれているんだ…」
ひと呼吸おいて、ソラが続ける。
「本当は、僕達、たぬきとうり坊は鳥獣保護法という決まりで守られている…つまり、飼うことはできず、食べられることもない至高の存在なんだけど、何事も抜け道ってあるじゃん」
「しこー?」
「とっても偉いってこと」
「でね、一般の人と違って猟師さんはたぬきとか、いのししを獲って食べていいんだ。それが仕事だから。そして、獲物を捕まえた際に、一定期間、確保しておくことができるんだ。非常食として…とまと伯爵は猟師免許をもっていやがる」
ポンタは飛び起きた。
「ポンちゃん、僕はかじかじされるのは絶対いやだ」
「ポンタもやだー! 何とかして!」
とまと伯爵については、そもそもこんなやばめなすごろくゲームのリーダーなので、自分らを獲物として見ていてもおかしくない。狂人認定済なのだ。というわけで、この時純粋な彼らはすっかり勘違いしてしまっていた、とまと伯爵が自分たちを本当の意味での非常食扱いをしていると。
だが、実はとまと伯爵のブラックジョークだったのだが、それを彼らが知るのは1か月後。そんな狂人と思われていたなんてと、とまと伯爵が知るのも1か月後。ショックで彼は1日寝込む。
「妙案を思いついた、ポンちゃん、僕らが太らされる前に奴を太らせよう」
1か月ほど、他のチームメンバーにも協力してもらって、ポンタとソラによる高カロリー差し入れ地獄が続いた。とまと伯爵は20キロほど太ったらしい。のちにこの事件は、[ぽっちゃりとまと事件]としてチーム内で語り継がれるのであった。
うつらうつらしているとソラがやってきた。
「ポンちゃーん、聞いてよ」
「なあに、ウリボー」
ちょっと顔をあげて、あくびを一つ。
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「でね、ポンちゃん、心して聞いておくれ。僕達、裏でとまと伯爵になんて呼ばれているか知っている?」
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「非常食って、地震とか災害があって大変な時にいつもの食糧ゲットが難しくなる前に用意しておく食べ物のことをいうんだ、困ったときの食べ物」
ポンタはびっくりして、すっかり目が覚めてしまった。
「ぬっ、食べられちゃうの?! かじかじされちゃうの?!」
「そう、そうなんだよ。大人は怖い。今はまだ、ポンちゃんは丸々太っていないから、太らせ期間中なんだ。僕もまだうり坊で小さいから、大人のいのししになるのを待たれているんだ…」
ひと呼吸おいて、ソラが続ける。
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「しこー?」
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「でね、一般の人と違って猟師さんはたぬきとか、いのししを獲って食べていいんだ。それが仕事だから。そして、獲物を捕まえた際に、一定期間、確保しておくことができるんだ。非常食として…とまと伯爵は猟師免許をもっていやがる」
ポンタは飛び起きた。
「ポンちゃん、僕はかじかじされるのは絶対いやだ」
「ポンタもやだー! 何とかして!」
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1か月ほど、他のチームメンバーにも協力してもらって、ポンタとソラによる高カロリー差し入れ地獄が続いた。とまと伯爵は20キロほど太ったらしい。のちにこの事件は、[ぽっちゃりとまと事件]としてチーム内で語り継がれるのであった。
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