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②〈フリーナ編〉
8『ゴム手袋がいかにありがたいか、分かる瞬間がある』
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これはもう、偶然の一致も、奇跡も飛び越えて……運命というべきでしょう。
ドラギィの存在を知るただ二人の少年少女が、二人して一匹ずつ、
自分のもとにドラギィを抱えるようになったのですから。
その二匹のドラギィが、お互いを心からよく知る親友同士だったのですから!
「――すると、何? ユカちゃんは、一昨日のあの雷の日、
こっちまで雷を食べに来たフリーナに、運よくめぐり会えたってこと?」
「そうだよ。わたし、胸のドキドキが止まらなかった。
わたしだけのドラギィと暮らしたいって、ずっと夢見てたから」
「ドッキリしたのは、あたしもだよう。だって、雷雲をもとめて、
ふらっと立ち寄ったこの町で、ドラギィちゃーんって呼ぶ声がしたんだもん」
「ぼくも、知らない人から突然そう呼ばれたら、ビックリしちゃいますよ。
でもフリーナ、キミとこっちの世界で会えたのもビックリだなあ。
フリーナもこっちに落とされちゃってるだろうなって、思ってはいたけど」
「なーんじゃそれは! フリーナとやら、親友からずいぶんな言われようじゃな。
ということは、おぬしもやっかいな修行課題を抱えていると見えるのう」
――研究所特製のお菓子がのったお皿が、
白いひょうたん型のテーブルの上に並んでいました。
チーズケーキ、チーズ蒸しパン、チーズクッキー、濃厚チーズプティング――。
お菓子を囲むイスに座っているのは、
ネズミサイズになったレンとユカ、フリーナ、フラップ、そしてしろさん
(フリーナとフラップは、隣同士になって座っていました)。
その周囲には、研究所の至るところから湧いてきた野次馬ネズミたちが、
みんなの椅子の周りや、部屋の窓のむこうから、新種のドラギィを見物しています。
部屋はワイワイ、チューチューとにぎわいに満ちていて、
今やパーティー会場のようなあり様でした。
そうです。ここはレンの部屋ではなく、研究所内の一室でした。
未来の宇宙船内部を思わせる、白い壁と白い天井。洗練された壁のライン模様。
ここでは、どの部屋に行っても、同じような様相なのです。
「ぶっ! ふぇぇ~!?」
会話の途中、フラップが口からクッキーくずを吹いて驚きました。
「じゃあ、フリーナはぼくと違って、
下界落としが怖くなかったの!?」
「まあね! たいしたことないって思ってたし。それに、こっちに来れば、
スカイランドのよりもっとおいしい雷が食べれるって聞いたから!」
フリーナは、平然とした顔でチーズケーキをほおばるのでした。
「はぁ~、相変わらずフリーナはカミナリ愛好家だなあ。
こっちは、どうすればちゃんと火を吹けるようになるか分かんなくて、
夜も寝れなかったのに……」
「むぐ? ゴックン。フラップの修行課題、やっぱりそれなんだ」
「ぼく、なんとかして修行を終えたいんだ。
早くスカイランドに帰りたいよ。フリーナもそう思うだろ?」
「もちろん、あたしも帰りたいって思うよ。
最初は、下界落としなんてほんのオシオキで、すぐに帰れるものだって思ってた。
スクールの先生があたしを見つけて、連れて帰ってくれるって。
でも、一週間経ってもだーれも迎えに来ないから、あたし納得したんだ~。
ああ、これは、本物の修行なんだなあ……てね!」
「危機感ないんだから」フラップは、つくづくあきれ返るのでした。
「でも、これからはあたしたち、いっしょに修行できるね!」
「もしかしてフリーナも、レンくんのお部屋で暮らすつもり?
ダメダメ! お部屋にドラギィが増えたら、レンくんに迷惑かかっちゃう」
フリーナは、フラップのその言葉をまともに聞きもせず、
六枚目のチーズクッキーを口に運んでいました。
「ぼくなら平気だよ」レンは自信ありげに言いました。
「たとえキミたちが何匹増えたも、心配ないって。秘密を守るの得意だから。
それにぼく、フラップのことを迷惑に思ったことなんて、一度もないよ」
「レン、くぅ~ん……!」
フラップは、拝むようなしぐさでレンを見つめるのでした。
「といっても」レンはフリーナを見ました。
「この子はたぶん、ユカちゃんとの暮らしがいいんじゃない?」
「そだネ」フリーナは、ひょいと席を立って、ユカの席の後ろへ回りました。
「あたしが一番最初に気持ちを許した人間さんだからネ。
ユカちゃんのお部屋の居心地がよすぎてさ~。
まあ、親友の匂いがただようレンくんのお部屋も、捨てがたいケド」
その一言を聞いたユカは、内心複雑な気持ちでした。
フリーナの口から、ドラギィとは本来、群れて生活する生き物だと聞いています。
彼女のためを思えば、レンの部屋に住まわせてあげるのがいいのですが――。
「ところで……」
ずっとみんなの会話を聞いていたしろさんが、ふいに口を開きました。
「フリーナよ。レッド種だけでなく、イエロー種であるおぬしのことも、
ぜひいろいろと研究させてほしいところなのじゃが……その前に」
「その前に、なあに?」
「おぬしの修行課題はなんじゃ? なんで下界落としなんぞ食らった?」
「……むふふっ、知りたい? 知りた~い?」
フリーナが急に悪戯っ子な笑みを浮かべてきたので、
しろさんは、気でも違ったのかと顔をしかめました。
「フリーナ」フラップが呼びかけます。
「ちょうどいいし、ここは例のアレをやってあげたら?」
「あ~、それナーイス。出会いの記念ってヤツだネ?
じゃあユカちゃん、レンくん。あたしと手をつないで、つないで」
レンとユカは言われた通りに、それぞれフリーナと手をつなぎました。
そして二人は、何をされるのかなんとなく想像がついてしまい、
雷を食らったような青ざめた顔をするのでした。
「もしかして、命がアブない、とか思ってる?
だーいじょうぶ! あたしの電気は、生き物が触れても全然ヘーキだから。
気持ちよ~~~くなれるから、ね」
((カンベンしてよう!!))
レンとユカは、手を放そうともがきますが、
フリーナの手の力が強くて、とても無理です。
「さあ、いくよー! ハッピー☆スパァ――――ク♪」
バリバリバリバリバリバリ~~~!!
すさまじい電流の光が弾けだし、
熱さと鋭い衝撃が体じゅうを駆けめぐります。
レンたちは文字通り、雷に撃たれているような光景になったのです。
痛みはなく、なんとも説明のつかない快感に包まれている気分です。
体じゅうの疲れが吹っ飛んでいく気がします。
なんといっても、体の芯までブルブル振動されるような感覚がまた――。
「ででででも、こここれははは、つつつつよよすすすすぎぎぎぎ……!!」
――スパークが収まり、部屋中に充満していた灰色の煙が晴れた頃。
レンとユカはすっかりフラフラ状態で、床に崩れていました。
髪がボサボサのめちゃくちゃに跳ねまくり、冗談みたいな有様です。
「あ~~ん! あたしったら、またやっちゃった~……」
面白半分でレンの手からスパークを受けていたしろさんも、同様でした。
完全に白目をむいて、仰向け寝しています。
彼だけではありません。
レンたちから離れて囲んでいたはずのネズミたちまで、全員ダウンしていました。
強すぎる電気が、部屋中に漏電してしまったに違いありません。
無論、フラップもヤラレていました。
ですが彼は、よほどスパークに慣れているのか、すぐに起き上がると、
フラフラになって目を回しているレンたちに、こう言ったのです。
「――こ、このように、彼女ときたら、電気の加減ができなくて……。
普通のイエロー種は、もっとうまく、電力コントロールできるのに。
はぁ~、どうせそんなところなんだろ? キミが卒業試験に落ちた理由」
「えへへへ……さっすが大親友。分かってらっしゃる~」
フリーナは、たいしたことない、とでも言うように、
持ち前の陽気な笑顔とお茶目なポーズでその場をごまかすのでした。
これはまた、強烈なドラギィがやってきたものです!
ドラギィの存在を知るただ二人の少年少女が、二人して一匹ずつ、
自分のもとにドラギィを抱えるようになったのですから。
その二匹のドラギィが、お互いを心からよく知る親友同士だったのですから!
「――すると、何? ユカちゃんは、一昨日のあの雷の日、
こっちまで雷を食べに来たフリーナに、運よくめぐり会えたってこと?」
「そうだよ。わたし、胸のドキドキが止まらなかった。
わたしだけのドラギィと暮らしたいって、ずっと夢見てたから」
「ドッキリしたのは、あたしもだよう。だって、雷雲をもとめて、
ふらっと立ち寄ったこの町で、ドラギィちゃーんって呼ぶ声がしたんだもん」
「ぼくも、知らない人から突然そう呼ばれたら、ビックリしちゃいますよ。
でもフリーナ、キミとこっちの世界で会えたのもビックリだなあ。
フリーナもこっちに落とされちゃってるだろうなって、思ってはいたけど」
「なーんじゃそれは! フリーナとやら、親友からずいぶんな言われようじゃな。
ということは、おぬしもやっかいな修行課題を抱えていると見えるのう」
――研究所特製のお菓子がのったお皿が、
白いひょうたん型のテーブルの上に並んでいました。
チーズケーキ、チーズ蒸しパン、チーズクッキー、濃厚チーズプティング――。
お菓子を囲むイスに座っているのは、
ネズミサイズになったレンとユカ、フリーナ、フラップ、そしてしろさん
(フリーナとフラップは、隣同士になって座っていました)。
その周囲には、研究所の至るところから湧いてきた野次馬ネズミたちが、
みんなの椅子の周りや、部屋の窓のむこうから、新種のドラギィを見物しています。
部屋はワイワイ、チューチューとにぎわいに満ちていて、
今やパーティー会場のようなあり様でした。
そうです。ここはレンの部屋ではなく、研究所内の一室でした。
未来の宇宙船内部を思わせる、白い壁と白い天井。洗練された壁のライン模様。
ここでは、どの部屋に行っても、同じような様相なのです。
「ぶっ! ふぇぇ~!?」
会話の途中、フラップが口からクッキーくずを吹いて驚きました。
「じゃあ、フリーナはぼくと違って、
下界落としが怖くなかったの!?」
「まあね! たいしたことないって思ってたし。それに、こっちに来れば、
スカイランドのよりもっとおいしい雷が食べれるって聞いたから!」
フリーナは、平然とした顔でチーズケーキをほおばるのでした。
「はぁ~、相変わらずフリーナはカミナリ愛好家だなあ。
こっちは、どうすればちゃんと火を吹けるようになるか分かんなくて、
夜も寝れなかったのに……」
「むぐ? ゴックン。フラップの修行課題、やっぱりそれなんだ」
「ぼく、なんとかして修行を終えたいんだ。
早くスカイランドに帰りたいよ。フリーナもそう思うだろ?」
「もちろん、あたしも帰りたいって思うよ。
最初は、下界落としなんてほんのオシオキで、すぐに帰れるものだって思ってた。
スクールの先生があたしを見つけて、連れて帰ってくれるって。
でも、一週間経ってもだーれも迎えに来ないから、あたし納得したんだ~。
ああ、これは、本物の修行なんだなあ……てね!」
「危機感ないんだから」フラップは、つくづくあきれ返るのでした。
「でも、これからはあたしたち、いっしょに修行できるね!」
「もしかしてフリーナも、レンくんのお部屋で暮らすつもり?
ダメダメ! お部屋にドラギィが増えたら、レンくんに迷惑かかっちゃう」
フリーナは、フラップのその言葉をまともに聞きもせず、
六枚目のチーズクッキーを口に運んでいました。
「ぼくなら平気だよ」レンは自信ありげに言いました。
「たとえキミたちが何匹増えたも、心配ないって。秘密を守るの得意だから。
それにぼく、フラップのことを迷惑に思ったことなんて、一度もないよ」
「レン、くぅ~ん……!」
フラップは、拝むようなしぐさでレンを見つめるのでした。
「といっても」レンはフリーナを見ました。
「この子はたぶん、ユカちゃんとの暮らしがいいんじゃない?」
「そだネ」フリーナは、ひょいと席を立って、ユカの席の後ろへ回りました。
「あたしが一番最初に気持ちを許した人間さんだからネ。
ユカちゃんのお部屋の居心地がよすぎてさ~。
まあ、親友の匂いがただようレンくんのお部屋も、捨てがたいケド」
その一言を聞いたユカは、内心複雑な気持ちでした。
フリーナの口から、ドラギィとは本来、群れて生活する生き物だと聞いています。
彼女のためを思えば、レンの部屋に住まわせてあげるのがいいのですが――。
「ところで……」
ずっとみんなの会話を聞いていたしろさんが、ふいに口を開きました。
「フリーナよ。レッド種だけでなく、イエロー種であるおぬしのことも、
ぜひいろいろと研究させてほしいところなのじゃが……その前に」
「その前に、なあに?」
「おぬしの修行課題はなんじゃ? なんで下界落としなんぞ食らった?」
「……むふふっ、知りたい? 知りた~い?」
フリーナが急に悪戯っ子な笑みを浮かべてきたので、
しろさんは、気でも違ったのかと顔をしかめました。
「フリーナ」フラップが呼びかけます。
「ちょうどいいし、ここは例のアレをやってあげたら?」
「あ~、それナーイス。出会いの記念ってヤツだネ?
じゃあユカちゃん、レンくん。あたしと手をつないで、つないで」
レンとユカは言われた通りに、それぞれフリーナと手をつなぎました。
そして二人は、何をされるのかなんとなく想像がついてしまい、
雷を食らったような青ざめた顔をするのでした。
「もしかして、命がアブない、とか思ってる?
だーいじょうぶ! あたしの電気は、生き物が触れても全然ヘーキだから。
気持ちよ~~~くなれるから、ね」
((カンベンしてよう!!))
レンとユカは、手を放そうともがきますが、
フリーナの手の力が強くて、とても無理です。
「さあ、いくよー! ハッピー☆スパァ――――ク♪」
バリバリバリバリバリバリ~~~!!
すさまじい電流の光が弾けだし、
熱さと鋭い衝撃が体じゅうを駆けめぐります。
レンたちは文字通り、雷に撃たれているような光景になったのです。
痛みはなく、なんとも説明のつかない快感に包まれている気分です。
体じゅうの疲れが吹っ飛んでいく気がします。
なんといっても、体の芯までブルブル振動されるような感覚がまた――。
「ででででも、こここれははは、つつつつよよすすすすぎぎぎぎ……!!」
――スパークが収まり、部屋中に充満していた灰色の煙が晴れた頃。
レンとユカはすっかりフラフラ状態で、床に崩れていました。
髪がボサボサのめちゃくちゃに跳ねまくり、冗談みたいな有様です。
「あ~~ん! あたしったら、またやっちゃった~……」
面白半分でレンの手からスパークを受けていたしろさんも、同様でした。
完全に白目をむいて、仰向け寝しています。
彼だけではありません。
レンたちから離れて囲んでいたはずのネズミたちまで、全員ダウンしていました。
強すぎる電気が、部屋中に漏電してしまったに違いありません。
無論、フラップもヤラレていました。
ですが彼は、よほどスパークに慣れているのか、すぐに起き上がると、
フラフラになって目を回しているレンたちに、こう言ったのです。
「――こ、このように、彼女ときたら、電気の加減ができなくて……。
普通のイエロー種は、もっとうまく、電力コントロールできるのに。
はぁ~、どうせそんなところなんだろ? キミが卒業試験に落ちた理由」
「えへへへ……さっすが大親友。分かってらっしゃる~」
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