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③〈フレドリクサス編〉
エピローグ
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「――ふうむ。こういうハッピーな区切り方も、またいいなあ」
一人の若い男性が、デスクライトのみをつけた薄暗い部屋の中、
パソコンにむかって微笑みながら、そうつぶやいていました。
彼は、現役の小説家。
机のまわりには、作品のプロットが細かく書きこまれたプリントや、
登場人物たちの設定をまとめた備忘録などが、あちこちに貼られています。
「――ひとりの女の子のために、みんなで作った最高のプレゼント。
実際にそれを贈られる女の子がいたら、どんな顔で喜ぶんだろうな」
ふふっ……。
男性は、まるで少年時代に立ち返ったかのように、
恍惚の表情を浮かべながら、頬杖をついていました。
ゆるやかにセットした髪に、整然とした顔つき。そこに黒いサーモント眼鏡。
雑誌のモデルになりそうな、そこはかとなくセクシーな大人の男性――。
カラカラカラ……。
出窓の片方が、つと開いて、
しっとりとした涼しい夜風が、ふうっと部屋に流れこみました。
「――おかえり。どうだった? 彼らの様子は?」
男性は、ひとりでに開いた窓におびえることもなく、そちらをむきました。
おびえるどころか、こんなふうに勝手に開く自室の窓に、慣れている様子でした。
「……思いもかけない連中の襲撃を受けたようでしたが、
三匹とも、今回は事なきを得たようです」
出窓のそばから、姿の見えない何かが答えました。
渋く、そして少し魅力的な、男のような声が。
「なんか、紆余曲折があったみたいだね。くわしくは後で聞かせてよ。
とりあえずは今日、子どもたちの遊び活動に、その三匹は協力してあげたわけだ。
なんて言ったっけ? んーと、なんでも調査隊?
まだ小学生なのに、すごいことやるよね」
男性は、パソコンの執筆画面を最小化して、
レンたちが立ち上げたなんでも調査隊のホームページを開きました。
四人の小学生が、楽しげに笑いながらポーズをとっているトップ画面。
まだ活動履歴もなく、今日の活動の内容すらも更新されていないようです。
「いえ、このところつぶさに観察してきたところ、
どうやらわたしの推測どおり、その人間の子どもたちは、
あの三匹のために、例の調査隊を立ち上げたようなのです」
「へえ、やっぱりそうか」男性は出窓の方に向き直ります。
「遊び目的じゃなくて、その三匹の修行ため。以前、キミがぼくに教えてくれた、
レン君という男の子たちの人物像を考慮に入れたら、
いずれこうなるんじゃないかなって、ぼくも思ってたんだ。
イイネ、イイネ。いいカンジに面白くなってきたじゃない。
まるでブレークの期待できる児童小説みたいでさ」
パチパチパチ。男性の活きのいい拍手の音が、部屋に小さくひびきました。
「………はあ」
反対に、出窓のそばの見えない何かは、面白くなさそうにため息をつきます。
「あれ? 浮かなそうだね?
あの三匹がこれからどうなるか、キミも心配だったんだろ?
キミの立場を考えたら、これって都合のいいことなんじゃないの」
「いや、ますます気が気ではありませんよ」
出窓のそばで話していた何者かが、すうっと姿を現しました。
さながら、姿をくらまし景色に溶けこむ魔法を解いたかのように、
翼を持った小さな生き物が、月明りを背に受けつつ、
部屋にぼんやりとした影を落としながら、おごそかなシルエットを見せたのです。
その黒いシルエットは、まさにドラギィでした。
しかし、これまでのどのドラギィよりもがっしりとした体つきで、
成長しきった成獣の雰囲気を物語るたたずまいでした。
頭には、枝分かれした勇ましいシカの角を思わせるそれが。
「一匹は、火をうまく吹けない、そそっかしいレッド種のフラップ。
一匹は、だれかれ構わずしびれさせかねない、能天気なイエロー種のフリーナ。
そして一匹は、スクールのエリート生でありながら、
ささいなことですぐに泣き出す、ブルー種のフレドリクサス。
そんな彼らが、いまだ慣れない世界で、お忍びの冒険を強いられているのです。
なんでも調査隊と称して、こちら側の世界で冒険を重ねることが、
果たして、それぞれの修行課題の達成に繋がるのかどうか……」
このドラギィの目は、真剣そのものでした。
厳しい監視者を思わせる瞳。
「お堅いねえ。ドラギィっていうのは、
もっと気楽にモノを考える生き物だって、ぼくは思ってたけどな」
「とくに、あのフレドリクサス。彼は、頭はいいが、だまされやすい。
小野寺ヨシ――あの少年に怪我を治療してもらい、その恩を着せられ、
まんまと狭いかごの虜にされてしまった。
あの時、わたしが助け出してやらねば、今頃どうなっていたことか」
「そのフレドリクサスっていう子に、ずいぶん目をかけるなあ。
救出してあげた後、野良猫に捕まった彼に、
救いの雨を降らせてあげたのも、キミなんだろ?」
「あれは、わたしの別の仲間が、
われわれの故郷スカイランドに要請して降らせた〈チカラの雨〉。
すでにお伝えしたはずですが、わたしの他にも、
下界落としを食らった生徒を見守るドラギィが、何匹もいる。
そして、われわれ〈修行の観測役員〉は、
つねにスカイランドと繋がっているのです」
「ふーん、大変だねえ。スクールの修行生を影からサポートするのって。
校長さんにも、フレドリクサスたちの様子を、定期的に報告しなきゃなんでしょ。
あの三匹みたいに、こっちに落とされた生徒が、他に何匹もいるっていうのに」
「何をおっしゃることやら」
シルエットのドラギィは、怪しげに口角を上げるのでした。
「われわれの事情など、あなたは最初から、すべてご存じではありませんか。
むしろ、これから修行生たちの修行を、より本格的なものにするために、
われわれ観測役員を使って、ちょっかいを出していく腹積もりでは?
われらが《マスター》―――古杉志朗様」
そう呼ばれた男性は、座っていたデスクチェアからゆっくりと腰を上げると、
あごに指をそえながら、ふふふっと、悪戯な笑みを浮かべます。
そして、悠然とのばした手の指でキーボードを押し、
画面に表示させた一枚の写真に目をやって、
「……これから、会いに行くのが楽しみだよ。坂本レン君。
それから、かわいいドラギィの子どもたち」
写真に写っていたのは、
一本杉の前でレンのまわりを飛び回りながらたわむれていた、
フラップ、フリーナ、フレディの姿でした。
次章へつづく
一人の若い男性が、デスクライトのみをつけた薄暗い部屋の中、
パソコンにむかって微笑みながら、そうつぶやいていました。
彼は、現役の小説家。
机のまわりには、作品のプロットが細かく書きこまれたプリントや、
登場人物たちの設定をまとめた備忘録などが、あちこちに貼られています。
「――ひとりの女の子のために、みんなで作った最高のプレゼント。
実際にそれを贈られる女の子がいたら、どんな顔で喜ぶんだろうな」
ふふっ……。
男性は、まるで少年時代に立ち返ったかのように、
恍惚の表情を浮かべながら、頬杖をついていました。
ゆるやかにセットした髪に、整然とした顔つき。そこに黒いサーモント眼鏡。
雑誌のモデルになりそうな、そこはかとなくセクシーな大人の男性――。
カラカラカラ……。
出窓の片方が、つと開いて、
しっとりとした涼しい夜風が、ふうっと部屋に流れこみました。
「――おかえり。どうだった? 彼らの様子は?」
男性は、ひとりでに開いた窓におびえることもなく、そちらをむきました。
おびえるどころか、こんなふうに勝手に開く自室の窓に、慣れている様子でした。
「……思いもかけない連中の襲撃を受けたようでしたが、
三匹とも、今回は事なきを得たようです」
出窓のそばから、姿の見えない何かが答えました。
渋く、そして少し魅力的な、男のような声が。
「なんか、紆余曲折があったみたいだね。くわしくは後で聞かせてよ。
とりあえずは今日、子どもたちの遊び活動に、その三匹は協力してあげたわけだ。
なんて言ったっけ? んーと、なんでも調査隊?
まだ小学生なのに、すごいことやるよね」
男性は、パソコンの執筆画面を最小化して、
レンたちが立ち上げたなんでも調査隊のホームページを開きました。
四人の小学生が、楽しげに笑いながらポーズをとっているトップ画面。
まだ活動履歴もなく、今日の活動の内容すらも更新されていないようです。
「いえ、このところつぶさに観察してきたところ、
どうやらわたしの推測どおり、その人間の子どもたちは、
あの三匹のために、例の調査隊を立ち上げたようなのです」
「へえ、やっぱりそうか」男性は出窓の方に向き直ります。
「遊び目的じゃなくて、その三匹の修行ため。以前、キミがぼくに教えてくれた、
レン君という男の子たちの人物像を考慮に入れたら、
いずれこうなるんじゃないかなって、ぼくも思ってたんだ。
イイネ、イイネ。いいカンジに面白くなってきたじゃない。
まるでブレークの期待できる児童小説みたいでさ」
パチパチパチ。男性の活きのいい拍手の音が、部屋に小さくひびきました。
「………はあ」
反対に、出窓のそばの見えない何かは、面白くなさそうにため息をつきます。
「あれ? 浮かなそうだね?
あの三匹がこれからどうなるか、キミも心配だったんだろ?
キミの立場を考えたら、これって都合のいいことなんじゃないの」
「いや、ますます気が気ではありませんよ」
出窓のそばで話していた何者かが、すうっと姿を現しました。
さながら、姿をくらまし景色に溶けこむ魔法を解いたかのように、
翼を持った小さな生き物が、月明りを背に受けつつ、
部屋にぼんやりとした影を落としながら、おごそかなシルエットを見せたのです。
その黒いシルエットは、まさにドラギィでした。
しかし、これまでのどのドラギィよりもがっしりとした体つきで、
成長しきった成獣の雰囲気を物語るたたずまいでした。
頭には、枝分かれした勇ましいシカの角を思わせるそれが。
「一匹は、火をうまく吹けない、そそっかしいレッド種のフラップ。
一匹は、だれかれ構わずしびれさせかねない、能天気なイエロー種のフリーナ。
そして一匹は、スクールのエリート生でありながら、
ささいなことですぐに泣き出す、ブルー種のフレドリクサス。
そんな彼らが、いまだ慣れない世界で、お忍びの冒険を強いられているのです。
なんでも調査隊と称して、こちら側の世界で冒険を重ねることが、
果たして、それぞれの修行課題の達成に繋がるのかどうか……」
このドラギィの目は、真剣そのものでした。
厳しい監視者を思わせる瞳。
「お堅いねえ。ドラギィっていうのは、
もっと気楽にモノを考える生き物だって、ぼくは思ってたけどな」
「とくに、あのフレドリクサス。彼は、頭はいいが、だまされやすい。
小野寺ヨシ――あの少年に怪我を治療してもらい、その恩を着せられ、
まんまと狭いかごの虜にされてしまった。
あの時、わたしが助け出してやらねば、今頃どうなっていたことか」
「そのフレドリクサスっていう子に、ずいぶん目をかけるなあ。
救出してあげた後、野良猫に捕まった彼に、
救いの雨を降らせてあげたのも、キミなんだろ?」
「あれは、わたしの別の仲間が、
われわれの故郷スカイランドに要請して降らせた〈チカラの雨〉。
すでにお伝えしたはずですが、わたしの他にも、
下界落としを食らった生徒を見守るドラギィが、何匹もいる。
そして、われわれ〈修行の観測役員〉は、
つねにスカイランドと繋がっているのです」
「ふーん、大変だねえ。スクールの修行生を影からサポートするのって。
校長さんにも、フレドリクサスたちの様子を、定期的に報告しなきゃなんでしょ。
あの三匹みたいに、こっちに落とされた生徒が、他に何匹もいるっていうのに」
「何をおっしゃることやら」
シルエットのドラギィは、怪しげに口角を上げるのでした。
「われわれの事情など、あなたは最初から、すべてご存じではありませんか。
むしろ、これから修行生たちの修行を、より本格的なものにするために、
われわれ観測役員を使って、ちょっかいを出していく腹積もりでは?
われらが《マスター》―――古杉志朗様」
そう呼ばれた男性は、座っていたデスクチェアからゆっくりと腰を上げると、
あごに指をそえながら、ふふふっと、悪戯な笑みを浮かべます。
そして、悠然とのばした手の指でキーボードを押し、
画面に表示させた一枚の写真に目をやって、
「……これから、会いに行くのが楽しみだよ。坂本レン君。
それから、かわいいドラギィの子どもたち」
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フラップ、フリーナ、フレディの姿でした。
次章へつづく
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