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④〈フロン編〉
7『黒は不吉な色だというけれど、本当かもしれない』③
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レンは、まわりに人がいないことを急いで確認してから、
バッグの中にいるフラップに呼びかけました。
「でたでた、黒金魚が出た……! フラップ、出番!」
「ほ、ホントですか!?」
フラップは首に巻いたチョーカーのスイッチを、ポチッと押しました。
そして、大きく開かれたバッグの口からひゅうっと出てきた時には、
彼の姿はすでにどこにも……レンの目にはいっさい映っていませんでした。
ただ、チョーカーのはたらきを知るために、ここまで試しにニ度も使っていたので、
レンもフラップもこの現象にはすでに慣れ切っていました。
「……ぼく、ちゃんと見えていませんよね?」
フラップの声が、レンの足元から聞こえてきました。
今はちょうど、コンクリートの上に着地しているのです。
「見えてない、見えてない。ほら早く、かがんだ、かがんだ。
オレ、手探りでキミの背中に乗らなきゃならないんだから」
レンは落ちつきもなく、腕に巻いていたチヂミバンドのスイッチを押して、
路上の真ん中でぐんぐんとネズミサイズになっていきました。
それから、黒金魚の姿を見失わないうちにフラップの背中に乗りこみます。
姿の見えない竜の背中に乗るというのは、なんとも奇妙な感覚です。
でも、しろさん印の雲隠れチョーカーは、親切でした。
レンがフラップの背中にしっかりと乗りこんで五秒とたった時には、
フラップの頭や背中がちゃんとレンの目に見えるようになっていたのです。
これはどういうことかというと、チョーカーの効果が乗り手にもおよぶように、
しろさんが設計していたからなのでした。ようするに、
今はフラップだけでなく、レンも人の目から見えなくなっているのです。
姿をくらましたひとりと一匹は、弾丸のように飛びだしました。
フラップの見えない手が、黒金魚の長い尾びれの先をつかもうという瞬間、
黒金魚は、ふたりの気配をびびっと感じたのか、しゅっと速度を上げ、
脱兎のごとき勢いで路地裏をすべるように逃げていきます。
「追って、追って! 早く!」
レンの一声にはっとしたフラップは、黒金魚のあとを追って飛びました。
前から歩いてきたおじいさんが、黒い物体が矢のように自分とすれ違うのを見て、
肝を冷やしているのがちらりと見えました。
相手はまるで、くねくねと身体をひねって飛ぶ鉄砲玉のようです。
思いもよらないすばしっこさに、レンもフラップもあせらずにはいられません。
じとじとする初夏の風が、全身の肌にまとわりつくようで、いやな感じです。
その上、フラップは、フロン先生のことを頭から切り離せずにいました。
あの夜に言われたことが、うっとうしい耳鳴りのようによみがえります。
――思いのほか、修行がはかどっていないように見えるね……。
(たしかにぼく……今何やってるんだろ)
そんな考えが頭をよぎった時、フラップは、
自分が黒金魚を追って林の間の散歩道にさしかかったのに、気がつきました。
黒金魚はレンガの散歩道を左にそれて、木々の合間をぬうように逃げていきます。
フラップももちろん、それを追いました。
せまりくる木の幹の間を、上下左右にひゅんひゅんとすりぬけながら、
もう少しで黒金魚の尾びれに手が届くというところまで距離をちぢめていきます。
(もう少しだ!)
しかしフラップは、ここでまたフロン先生の言葉を思い出してしまいました。
それは、プラップが今一番思い出したくもない一言でした。
――君たちを即刻、レン少年のもとから引き離す。
黒金魚が、いきなりひゅっと右に折れ曲がり、
目の前に太い木の幹がせまりました。
「うわあっ!!」
フラップはぎりぎりで避けられましたが、
注意をおこたったせいでぐらりと体勢をくずしてしまい、
そのまま深い茂みの中へつっこんでしまいました。
ぐるぐるとふたりの視界が回転したかと思うと、
やがて茂みをぬけ出し、フラップの胴体を下敷きにして地面の上に軟着陸!
ずざざざざーーっ!!
その弾みで、レンはフラップの背中から転げ落ちてしまいます。
くらくらとする頭を抱えながら、ふたりはよろりと立ち上がりました。
「レン、くぅ~~ん……大丈夫です?」
「うん……ケガはない、みたい。あ~、死ぬかと思った」
「ごめんなさい。逃がしちゃいました……黒金魚さん」
黒金魚の気配は、もうどこにもありません。
林の外へいなくなってしまったのでしょう。
「はぁ……何やってんのさ、フラップ。
こんなふうに地面に落ちるなんて、キミらしくもない。
あとちょーっとで、捕まえられそうだったのに」
「それは……あのぅ、えーっと――」
とそこへ、いくつもの足音が近づいてくるのが聞こえてきました。
これは、走ってくるようです。
身体が小さいせいで、その振動が近からずビンビンと伝わってきます。
「ホントにこっち来た?」
「来た来た! だって見たんだし!」
「そいつ、マジで飛んでたの? 羽生やして?」
「マジマジ! 生えてた! 黒じゃなくて、赤だった!」
赤だった? ふたりは、すこぶる危険な予感がしました。
「茂みに隠れよう!」
ふたりがすぐ近くの茂みへ身をひそめると、
三秒とたたないうちに四人の男の子たちが、レンガ道を走ってやってきました。
全員、レンよりも低学年の小学生でしょうか?
ふたりのすぐ近くでみんなが立ち止まると、その姿はまるで巨人のようでした。
キョロキョロとあたりを見回して、何かを探しています。
「いない」
「やっぱ気のせいなんじゃない? 赤い鳥なんているわけないじゃん、この町に」
「ホントだって! 真っ赤な鳥がさ、あの黒いぐにゃぐにゃ追って飛んでた」
「てか今はさぁ、赤い鳥より、黒いほうだろ~?」
もしかして……レンとフラップは、変な汗が背中ににじむのを感じました。
いつの間にやら、チョーカーの効果が切れていたのです。
追いかけてはじめた時から、三分もたっていないのに!
「……そのチョーカー、どっかぶつけたりした?」
「いえ。でもこれ……試作品だって言われましたし」
「ともかく、タクに報告しなくちゃ。捜査をリタイアするんだしさ……」
人に姿が見られるようなった以上、レンとフラップはもうだめですが、
黒金魚が実際に出没するのは分かりました。
ただフラップは、自分のせいで黒金魚を逃がしたことの負い目と、
「いや、こんなことをしている場合じゃない」という心の声がケンカするせいで、
すっかり気持ちがぐちゃぐちゃになってしまうのでした。
バッグの中にいるフラップに呼びかけました。
「でたでた、黒金魚が出た……! フラップ、出番!」
「ほ、ホントですか!?」
フラップは首に巻いたチョーカーのスイッチを、ポチッと押しました。
そして、大きく開かれたバッグの口からひゅうっと出てきた時には、
彼の姿はすでにどこにも……レンの目にはいっさい映っていませんでした。
ただ、チョーカーのはたらきを知るために、ここまで試しにニ度も使っていたので、
レンもフラップもこの現象にはすでに慣れ切っていました。
「……ぼく、ちゃんと見えていませんよね?」
フラップの声が、レンの足元から聞こえてきました。
今はちょうど、コンクリートの上に着地しているのです。
「見えてない、見えてない。ほら早く、かがんだ、かがんだ。
オレ、手探りでキミの背中に乗らなきゃならないんだから」
レンは落ちつきもなく、腕に巻いていたチヂミバンドのスイッチを押して、
路上の真ん中でぐんぐんとネズミサイズになっていきました。
それから、黒金魚の姿を見失わないうちにフラップの背中に乗りこみます。
姿の見えない竜の背中に乗るというのは、なんとも奇妙な感覚です。
でも、しろさん印の雲隠れチョーカーは、親切でした。
レンがフラップの背中にしっかりと乗りこんで五秒とたった時には、
フラップの頭や背中がちゃんとレンの目に見えるようになっていたのです。
これはどういうことかというと、チョーカーの効果が乗り手にもおよぶように、
しろさんが設計していたからなのでした。ようするに、
今はフラップだけでなく、レンも人の目から見えなくなっているのです。
姿をくらましたひとりと一匹は、弾丸のように飛びだしました。
フラップの見えない手が、黒金魚の長い尾びれの先をつかもうという瞬間、
黒金魚は、ふたりの気配をびびっと感じたのか、しゅっと速度を上げ、
脱兎のごとき勢いで路地裏をすべるように逃げていきます。
「追って、追って! 早く!」
レンの一声にはっとしたフラップは、黒金魚のあとを追って飛びました。
前から歩いてきたおじいさんが、黒い物体が矢のように自分とすれ違うのを見て、
肝を冷やしているのがちらりと見えました。
相手はまるで、くねくねと身体をひねって飛ぶ鉄砲玉のようです。
思いもよらないすばしっこさに、レンもフラップもあせらずにはいられません。
じとじとする初夏の風が、全身の肌にまとわりつくようで、いやな感じです。
その上、フラップは、フロン先生のことを頭から切り離せずにいました。
あの夜に言われたことが、うっとうしい耳鳴りのようによみがえります。
――思いのほか、修行がはかどっていないように見えるね……。
(たしかにぼく……今何やってるんだろ)
そんな考えが頭をよぎった時、フラップは、
自分が黒金魚を追って林の間の散歩道にさしかかったのに、気がつきました。
黒金魚はレンガの散歩道を左にそれて、木々の合間をぬうように逃げていきます。
フラップももちろん、それを追いました。
せまりくる木の幹の間を、上下左右にひゅんひゅんとすりぬけながら、
もう少しで黒金魚の尾びれに手が届くというところまで距離をちぢめていきます。
(もう少しだ!)
しかしフラップは、ここでまたフロン先生の言葉を思い出してしまいました。
それは、プラップが今一番思い出したくもない一言でした。
――君たちを即刻、レン少年のもとから引き離す。
黒金魚が、いきなりひゅっと右に折れ曲がり、
目の前に太い木の幹がせまりました。
「うわあっ!!」
フラップはぎりぎりで避けられましたが、
注意をおこたったせいでぐらりと体勢をくずしてしまい、
そのまま深い茂みの中へつっこんでしまいました。
ぐるぐるとふたりの視界が回転したかと思うと、
やがて茂みをぬけ出し、フラップの胴体を下敷きにして地面の上に軟着陸!
ずざざざざーーっ!!
その弾みで、レンはフラップの背中から転げ落ちてしまいます。
くらくらとする頭を抱えながら、ふたりはよろりと立ち上がりました。
「レン、くぅ~~ん……大丈夫です?」
「うん……ケガはない、みたい。あ~、死ぬかと思った」
「ごめんなさい。逃がしちゃいました……黒金魚さん」
黒金魚の気配は、もうどこにもありません。
林の外へいなくなってしまったのでしょう。
「はぁ……何やってんのさ、フラップ。
こんなふうに地面に落ちるなんて、キミらしくもない。
あとちょーっとで、捕まえられそうだったのに」
「それは……あのぅ、えーっと――」
とそこへ、いくつもの足音が近づいてくるのが聞こえてきました。
これは、走ってくるようです。
身体が小さいせいで、その振動が近からずビンビンと伝わってきます。
「ホントにこっち来た?」
「来た来た! だって見たんだし!」
「そいつ、マジで飛んでたの? 羽生やして?」
「マジマジ! 生えてた! 黒じゃなくて、赤だった!」
赤だった? ふたりは、すこぶる危険な予感がしました。
「茂みに隠れよう!」
ふたりがすぐ近くの茂みへ身をひそめると、
三秒とたたないうちに四人の男の子たちが、レンガ道を走ってやってきました。
全員、レンよりも低学年の小学生でしょうか?
ふたりのすぐ近くでみんなが立ち止まると、その姿はまるで巨人のようでした。
キョロキョロとあたりを見回して、何かを探しています。
「いない」
「やっぱ気のせいなんじゃない? 赤い鳥なんているわけないじゃん、この町に」
「ホントだって! 真っ赤な鳥がさ、あの黒いぐにゃぐにゃ追って飛んでた」
「てか今はさぁ、赤い鳥より、黒いほうだろ~?」
もしかして……レンとフラップは、変な汗が背中ににじむのを感じました。
いつの間にやら、チョーカーの効果が切れていたのです。
追いかけてはじめた時から、三分もたっていないのに!
「……そのチョーカー、どっかぶつけたりした?」
「いえ。でもこれ……試作品だって言われましたし」
「ともかく、タクに報告しなくちゃ。捜査をリタイアするんだしさ……」
人に姿が見られるようなった以上、レンとフラップはもうだめですが、
黒金魚が実際に出没するのは分かりました。
ただフラップは、自分のせいで黒金魚を逃がしたことの負い目と、
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すっかり気持ちがぐちゃぐちゃになってしまうのでした。
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