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第二章
高校の入学式、キミとまた…
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桜が咲き始めた朝。
白いシャツの襟を整えながら、鏡の前で小さく息を吐く。
中学を卒業してから、ずっとこの日を待ってた。
ひなたと“同じ高校”で、また笑い合える日を。
もちろん、本人には言ってねぇ。
「同じ高校受けた」なんて言ったら、きっと気を使わせるだろうし――
何より、アイツが驚く顔を見たかった。
入学式の会場。
新しい制服に袖を通した連中がわいわい騒ぐ中、
俺は一人校門の横でスマホをいじるフリをして周囲を見渡してた。
……きっと来るはずだ、この道を。
そう思って待っていると、春の風の中で聞き慣れた声がした。
「わぁ~、すごい。
本当に高校生になっちゃったんだ…!」
声のした方を振り向けば、そこにはずっと待ってた子がいた。
新しい制服に身を包んで、桜の花びらが散る中、
サラリと揺れた髪を手で押さえて横を向いている。
その姿があまりにも可愛くて…綺麗だった。
「……ひなた」
口に出すつもりなかったのに、自然と声が漏れた。
ひなたはその声に気づいて、きょとんとしたあと目を丸くした。
「えっ、る、瑠夏!?
え、ええっ!?
その制服…もしかして同じ高校だったの!?」
その反応に思わず吹き出しそうになって、口の端が上がる。
「まぁな。
言ってなかったっけ?」
「聞いてないよ!
凄くびっくりしてるんだから!」
「ははっ、サプライズ成功ってことで」
そう言って悪戯気に笑って見せると、ひなたも少しむくれてから笑った。
「もう、瑠夏ってば意地悪だね。
一緒の高校なら早く教えてくれればよかったのに」
「悪ぃ悪ぃ。
でも……」
言いかけて、少し言葉を詰まらせる。
“また会えて、嬉しい”
それだけを伝えたかったのに、なぜか声にならなかった。
代わりに、春風の中で小さく笑う。
「……あれからさ、ちゃんと真面目に生きてんだぜ?」
「知ってるよ。
瑠夏が勉強頑張ってた事も、ちゃんと授業受けてた事も。
それに…顔つきがちょっと大人っぽくなったもん」
「……マジで?
それ、褒め言葉?」
「うん、もちろん」
ひなたの笑顔が、まるで日の光の中で揺れるように眩しかった。
俺は、ひなたの笑った顔が凄く好きだ。
だから今度は、俺がひなたを悲しませるんじゃなくて、笑わせてやる番なんだ。
コイツがいつまでも、安心して笑ってられる日常を作る。
そう思いながら、俺はひなたと並んで校門をくぐった。
白いシャツの襟を整えながら、鏡の前で小さく息を吐く。
中学を卒業してから、ずっとこの日を待ってた。
ひなたと“同じ高校”で、また笑い合える日を。
もちろん、本人には言ってねぇ。
「同じ高校受けた」なんて言ったら、きっと気を使わせるだろうし――
何より、アイツが驚く顔を見たかった。
入学式の会場。
新しい制服に袖を通した連中がわいわい騒ぐ中、
俺は一人校門の横でスマホをいじるフリをして周囲を見渡してた。
……きっと来るはずだ、この道を。
そう思って待っていると、春の風の中で聞き慣れた声がした。
「わぁ~、すごい。
本当に高校生になっちゃったんだ…!」
声のした方を振り向けば、そこにはずっと待ってた子がいた。
新しい制服に身を包んで、桜の花びらが散る中、
サラリと揺れた髪を手で押さえて横を向いている。
その姿があまりにも可愛くて…綺麗だった。
「……ひなた」
口に出すつもりなかったのに、自然と声が漏れた。
ひなたはその声に気づいて、きょとんとしたあと目を丸くした。
「えっ、る、瑠夏!?
え、ええっ!?
その制服…もしかして同じ高校だったの!?」
その反応に思わず吹き出しそうになって、口の端が上がる。
「まぁな。
言ってなかったっけ?」
「聞いてないよ!
凄くびっくりしてるんだから!」
「ははっ、サプライズ成功ってことで」
そう言って悪戯気に笑って見せると、ひなたも少しむくれてから笑った。
「もう、瑠夏ってば意地悪だね。
一緒の高校なら早く教えてくれればよかったのに」
「悪ぃ悪ぃ。
でも……」
言いかけて、少し言葉を詰まらせる。
“また会えて、嬉しい”
それだけを伝えたかったのに、なぜか声にならなかった。
代わりに、春風の中で小さく笑う。
「……あれからさ、ちゃんと真面目に生きてんだぜ?」
「知ってるよ。
瑠夏が勉強頑張ってた事も、ちゃんと授業受けてた事も。
それに…顔つきがちょっと大人っぽくなったもん」
「……マジで?
それ、褒め言葉?」
「うん、もちろん」
ひなたの笑顔が、まるで日の光の中で揺れるように眩しかった。
俺は、ひなたの笑った顔が凄く好きだ。
だから今度は、俺がひなたを悲しませるんじゃなくて、笑わせてやる番なんだ。
コイツがいつまでも、安心して笑ってられる日常を作る。
そう思いながら、俺はひなたと並んで校門をくぐった。
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