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スタンピート
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「本当にあんなボロボロだった旗を丁寧に継ぎを当ててくれたんだなあ。なんか俺が照れるよ」
「見てみろよ、あそこの継ぎの部分は、先代の時の弓隊の制服の裏地を使ってる。懐かしいなあ」
「へえ、そうか。そういえばお前の父ちゃんは弓隊だったっけ、あ、あそこの紐はよく見たら、魔法部隊の制服の肩紐に使う紐を丁寧に結って使ってる。材料も限られてるだろうに、上手に工夫して修繕してくれたんだな」
「ポールに触る所は、風ではためいて擦れても大丈夫なように三重の縫い取りをしてる。丁寧な仕事だな」
「ほら、あそこなんて布を新しい布に変えて仕舞えば随分手間が省けるのに、丁寧に一針ずつ当て布で補強して、古い布を変えないでいいようにすごく努力してくれてるよ。本当にありがたいな」
第7の隊員達は、修繕が終わって第6から届いた旗が、久しぶりに塔の上にたなびいているのを囲んで、わいわいと和やかに会話をしている。
第7要塞の隊長、トルイは不思議そうにそんな目の前の光景を眺めていた。
第7部隊のこんな和やかな景色は実に久しぶりなのだ。
今年3回目の発生となるスタンピートの発生で、この要塞は崩壊寸前だった。
度重なるスタンピートで要塞の建物や装備が間に合わず、要塞そのものも崩壊の危機に瀕していたが、より深刻なのは、疲弊した隊の仲間の間での不和だった。
トルイがどれほど諌めても、相次ぐ非常事態の発生で高い緊張と不安、生活の不便を強いられる生活の中、隊員同士の喧嘩は絶え間なく、まだ隊を預かって日の浅い、若いトルイでは諍いを収めきれず全く統制のとれていない状態だったのだ。
大切な隊員達の不和にトルイは心を痛めていた。
先月発生したスタンピートでは、訓練などまるで何も意味がなかったかのように、隊員たちはてんでバラバラのままに戦闘し、あまつには戦闘中だというのに仲間割れまで発生したのだ。
(私はもう、引退した方が良いのかもしれない)
隊長である自らの指導力の至らなさが、その全ての原因だ。
父である前隊長が隊を率いていた頃は、この軍旗の下で見事な団結力を見せていた第7を、このような状態にしたのは他ならぬ自分だ。
父にも顔向ができない。
先のスタンピートでは、戦闘中の伝達が行き渡っておらず、跳ね橋があがってしまい、すんでのところで、逃げ遅れた一人の若い騎士の命を見殺しにしてしまう所だったのだ。
(それにしてもあの北の傭兵、只者ではない。こんなほとんど直角の崖を騎馬で駆け降りて、魔獣を駆逐するなど・・まるでお館様のご子息の、マティアス様の戦闘の時のお姿のようだった」
戦場の雪豹と呼ばれている、マティアス。この辺境の次代の領主だ。
先代に勝るとも劣らない、一騎で千人に値すると言われる戦闘の天才。
その実力はこの辺境はおろか、国内でも右に出るものは数えるほどだと言われている。
辺境伯の跡取りとして実に頼もしいマティアスと、父から引き継いだ第7を崩壊寸前に追い込んでしまった己とを比べん、惨めな気持ちになる。
そんなマティアスは今、王都から、光魔法の使い手の王女を娶るために画策しているという。
光魔法の使い手がこの辺境の地の防衛に加わってくれたら、どれだけの命が救われるだろうか。
「トルイ隊長!こんな所にいらっしゃったんですね」
遠くからトルイを呼ぶ声が聞こえる。
足を引き摺りながらトルイの元にやってきたのは、一人の松葉杖の若い騎士だった。
「おお、もう歩いて大丈夫なのか」
第6の新しい傭兵が見事な崖での馬捌きで、跳ね橋の下から間一髪で救い出してきた騎士だ。
救出された時、太ももからの大量出血でかなりの重症だったが、なんとか命は救われて、今やこうして歩いても支障がなくなるほどに回復したらしい。
若い騎士が照れたように言った。
「ええ、その際はご迷惑をおかけしました。今では松葉杖をついていれば不自由なく歩けます」
その言葉を聞いて、トルイの顔は曇った。
つまり、言葉を変えると松葉杖をついていなければ、自由に歩けないという事だ。
「・・お前の命が救われたのは奇跡だった。あの第6の北の傭兵が無茶をしなければ、お前は今日ここに立っていない。それもこれも全て私の采配不足のせいだ。申し訳なかった」
若者は少し寂しそうに笑うと、眩しそうに空を見上げて言った。
「見てください隊長。第6から戻ってきた旗。あの旗、元々はあんなに綺麗な旗だったんですね」
「ああ。もともとは大昔に、蛮族の侵入を阻止したとかそういった理由で、王家が第7に贈ってくださった名誉のある旗なんだ。だから粗末にすることもできないし、かといってこうもぼろぼろになった所で王家が使っているような絹糸やら布地やらはここでは手に入らないからな。もうさすがに破棄しなくてはいけないところで、第6が修繕を申し出てくれたんだよ。第6にある在庫の布やらの備品もうちと対して変わらないだろうに、工夫してよく繕ってくれたよ」
二人はしばらく、空にはためく第7の旗を眺めていた。
トルイはぼんやりと、この旗の下で一糸乱れぬ動きを見せていた、父が率いていた頃の第7を思い出していた。
「不思議ですね、あの繕われた旗をみんなで眺めていると、なんだか和やかな気分になります。みんなとボロボロになりながらも一緒に戦ってきて、よかったなという気持ちにる。古い軍旗をこれだけ大切に繕ってくれて、新しい布もこんなに丁寧にあてがってくれて。なんだか俺たち騎士がとても大切に扱われている気持ちになって、涙が出そうになります」
若い騎士は続けた。
「時々、忘れそうになるんです。戦闘の中で、なんで俺たちはこんな苦しい思いをしなくちゃいけない、なんで俺たちはこんな思いをして戦っているんだろうってね。どうせ王都の連中なんて俺達の苦しみなんて知らずにのうのうと平和の中を生きてるんだろうってね。でもあの旗を見てたら、必死で戦ってきた俺たちを、あの旗を繕ってくれた人のように慈しんで思ってくれる人々がいて、戦いの中で散っていった命も、決して忘れずにあの旗のように、大切に思ってくれる人々がいるんだな、そう思うとまた戦う気力が湧いてくる。それから、そういう人々を守るために俺たちは戦っているんだって、そう思い出しました」
「ああ、その通りだ。俺達は大切な人々を守る為に、戦っている」
そう言ってトルイは、苦しそうに若者を見た。
この怪我だ。この若者は、もう騎士として戦場で活躍する事は難しいだろう。
そんなトルイの目線を感じたのだろう。若者は微笑んで、言った。
「隊長、俺、結婚するんです。ずっと最前線の騎士という危険な仕事についていた俺との結婚を反対していた彼女のお父さんが、俺がこんな体になってやっと結婚を許してくれる事になったんです。皮肉なもんでしょう。それから、あのスタンピートからこの峠のみんなを体を張って守ってくれて、ありがとうって。初めてお礼を言ってもらえました。彼女のお父さん、あの繕われた旗が塔の上にはためいているのを見ていて、あの旗がまだ新しかった時から今まで、まだ一度も騎士達に何のお礼も伝えていなかった事に気がついたって言ってました」
「そ、そうか。それは本当によかった・・・」
「それにね隊長、俺は騎士を辞めても、戦い続けますよ。俺は補給官に転籍します。彼女のお父さんが営んでる食料品店がうちの軍の卸の一部を担当してるんです。俺、彼女のお父さんと一緒に頑張って、最前線への食糧や薬品の補給の良い方法を開発するんです。どんな状況でも絶対に仲間が補給不足に陥らない方法を編み出す、これから俺にしかできない大きな戦いが始まるんです。あの北の傭兵さんが救ってくれた俺の命で、この第7の仲間は俺が守ります!」
輝くようなトルイに笑顔でそう言い切った若者の顔には、一切の曇りはなかった。
難しい挑戦を前にした高揚と、未来への希望でその目は光り輝いていた。
「・・なんと頼もしい。これから頼りにしている。私もお前に誇ってもらうように、父である前隊長を超える名隊長となるように、生まれ変わった気持ちで一から頑張るよ」
「一緒に頑張りましょう。もうこの砦では誰も失わない。俺たちの手で、守るんだ」
たなびく第7の古い旗の下で、トルイと松葉杖の若者は、固い握手を交わしていた。
「見てみろよ、あそこの継ぎの部分は、先代の時の弓隊の制服の裏地を使ってる。懐かしいなあ」
「へえ、そうか。そういえばお前の父ちゃんは弓隊だったっけ、あ、あそこの紐はよく見たら、魔法部隊の制服の肩紐に使う紐を丁寧に結って使ってる。材料も限られてるだろうに、上手に工夫して修繕してくれたんだな」
「ポールに触る所は、風ではためいて擦れても大丈夫なように三重の縫い取りをしてる。丁寧な仕事だな」
「ほら、あそこなんて布を新しい布に変えて仕舞えば随分手間が省けるのに、丁寧に一針ずつ当て布で補強して、古い布を変えないでいいようにすごく努力してくれてるよ。本当にありがたいな」
第7の隊員達は、修繕が終わって第6から届いた旗が、久しぶりに塔の上にたなびいているのを囲んで、わいわいと和やかに会話をしている。
第7要塞の隊長、トルイは不思議そうにそんな目の前の光景を眺めていた。
第7部隊のこんな和やかな景色は実に久しぶりなのだ。
今年3回目の発生となるスタンピートの発生で、この要塞は崩壊寸前だった。
度重なるスタンピートで要塞の建物や装備が間に合わず、要塞そのものも崩壊の危機に瀕していたが、より深刻なのは、疲弊した隊の仲間の間での不和だった。
トルイがどれほど諌めても、相次ぐ非常事態の発生で高い緊張と不安、生活の不便を強いられる生活の中、隊員同士の喧嘩は絶え間なく、まだ隊を預かって日の浅い、若いトルイでは諍いを収めきれず全く統制のとれていない状態だったのだ。
大切な隊員達の不和にトルイは心を痛めていた。
先月発生したスタンピートでは、訓練などまるで何も意味がなかったかのように、隊員たちはてんでバラバラのままに戦闘し、あまつには戦闘中だというのに仲間割れまで発生したのだ。
(私はもう、引退した方が良いのかもしれない)
隊長である自らの指導力の至らなさが、その全ての原因だ。
父である前隊長が隊を率いていた頃は、この軍旗の下で見事な団結力を見せていた第7を、このような状態にしたのは他ならぬ自分だ。
父にも顔向ができない。
先のスタンピートでは、戦闘中の伝達が行き渡っておらず、跳ね橋があがってしまい、すんでのところで、逃げ遅れた一人の若い騎士の命を見殺しにしてしまう所だったのだ。
(それにしてもあの北の傭兵、只者ではない。こんなほとんど直角の崖を騎馬で駆け降りて、魔獣を駆逐するなど・・まるでお館様のご子息の、マティアス様の戦闘の時のお姿のようだった」
戦場の雪豹と呼ばれている、マティアス。この辺境の次代の領主だ。
先代に勝るとも劣らない、一騎で千人に値すると言われる戦闘の天才。
その実力はこの辺境はおろか、国内でも右に出るものは数えるほどだと言われている。
辺境伯の跡取りとして実に頼もしいマティアスと、父から引き継いだ第7を崩壊寸前に追い込んでしまった己とを比べん、惨めな気持ちになる。
そんなマティアスは今、王都から、光魔法の使い手の王女を娶るために画策しているという。
光魔法の使い手がこの辺境の地の防衛に加わってくれたら、どれだけの命が救われるだろうか。
「トルイ隊長!こんな所にいらっしゃったんですね」
遠くからトルイを呼ぶ声が聞こえる。
足を引き摺りながらトルイの元にやってきたのは、一人の松葉杖の若い騎士だった。
「おお、もう歩いて大丈夫なのか」
第6の新しい傭兵が見事な崖での馬捌きで、跳ね橋の下から間一髪で救い出してきた騎士だ。
救出された時、太ももからの大量出血でかなりの重症だったが、なんとか命は救われて、今やこうして歩いても支障がなくなるほどに回復したらしい。
若い騎士が照れたように言った。
「ええ、その際はご迷惑をおかけしました。今では松葉杖をついていれば不自由なく歩けます」
その言葉を聞いて、トルイの顔は曇った。
つまり、言葉を変えると松葉杖をついていなければ、自由に歩けないという事だ。
「・・お前の命が救われたのは奇跡だった。あの第6の北の傭兵が無茶をしなければ、お前は今日ここに立っていない。それもこれも全て私の采配不足のせいだ。申し訳なかった」
若者は少し寂しそうに笑うと、眩しそうに空を見上げて言った。
「見てください隊長。第6から戻ってきた旗。あの旗、元々はあんなに綺麗な旗だったんですね」
「ああ。もともとは大昔に、蛮族の侵入を阻止したとかそういった理由で、王家が第7に贈ってくださった名誉のある旗なんだ。だから粗末にすることもできないし、かといってこうもぼろぼろになった所で王家が使っているような絹糸やら布地やらはここでは手に入らないからな。もうさすがに破棄しなくてはいけないところで、第6が修繕を申し出てくれたんだよ。第6にある在庫の布やらの備品もうちと対して変わらないだろうに、工夫してよく繕ってくれたよ」
二人はしばらく、空にはためく第7の旗を眺めていた。
トルイはぼんやりと、この旗の下で一糸乱れぬ動きを見せていた、父が率いていた頃の第7を思い出していた。
「不思議ですね、あの繕われた旗をみんなで眺めていると、なんだか和やかな気分になります。みんなとボロボロになりながらも一緒に戦ってきて、よかったなという気持ちにる。古い軍旗をこれだけ大切に繕ってくれて、新しい布もこんなに丁寧にあてがってくれて。なんだか俺たち騎士がとても大切に扱われている気持ちになって、涙が出そうになります」
若い騎士は続けた。
「時々、忘れそうになるんです。戦闘の中で、なんで俺たちはこんな苦しい思いをしなくちゃいけない、なんで俺たちはこんな思いをして戦っているんだろうってね。どうせ王都の連中なんて俺達の苦しみなんて知らずにのうのうと平和の中を生きてるんだろうってね。でもあの旗を見てたら、必死で戦ってきた俺たちを、あの旗を繕ってくれた人のように慈しんで思ってくれる人々がいて、戦いの中で散っていった命も、決して忘れずにあの旗のように、大切に思ってくれる人々がいるんだな、そう思うとまた戦う気力が湧いてくる。それから、そういう人々を守るために俺たちは戦っているんだって、そう思い出しました」
「ああ、その通りだ。俺達は大切な人々を守る為に、戦っている」
そう言ってトルイは、苦しそうに若者を見た。
この怪我だ。この若者は、もう騎士として戦場で活躍する事は難しいだろう。
そんなトルイの目線を感じたのだろう。若者は微笑んで、言った。
「隊長、俺、結婚するんです。ずっと最前線の騎士という危険な仕事についていた俺との結婚を反対していた彼女のお父さんが、俺がこんな体になってやっと結婚を許してくれる事になったんです。皮肉なもんでしょう。それから、あのスタンピートからこの峠のみんなを体を張って守ってくれて、ありがとうって。初めてお礼を言ってもらえました。彼女のお父さん、あの繕われた旗が塔の上にはためいているのを見ていて、あの旗がまだ新しかった時から今まで、まだ一度も騎士達に何のお礼も伝えていなかった事に気がついたって言ってました」
「そ、そうか。それは本当によかった・・・」
「それにね隊長、俺は騎士を辞めても、戦い続けますよ。俺は補給官に転籍します。彼女のお父さんが営んでる食料品店がうちの軍の卸の一部を担当してるんです。俺、彼女のお父さんと一緒に頑張って、最前線への食糧や薬品の補給の良い方法を開発するんです。どんな状況でも絶対に仲間が補給不足に陥らない方法を編み出す、これから俺にしかできない大きな戦いが始まるんです。あの北の傭兵さんが救ってくれた俺の命で、この第7の仲間は俺が守ります!」
輝くようなトルイに笑顔でそう言い切った若者の顔には、一切の曇りはなかった。
難しい挑戦を前にした高揚と、未来への希望でその目は光り輝いていた。
「・・なんと頼もしい。これから頼りにしている。私もお前に誇ってもらうように、父である前隊長を超える名隊長となるように、生まれ変わった気持ちで一から頑張るよ」
「一緒に頑張りましょう。もうこの砦では誰も失わない。俺たちの手で、守るんだ」
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