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第2章〜クルムテント王立学園〜
第38話〜兄弟愛仲間?〜
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「まさか、ここまでとはな。」
「申し訳ございません。」
僕は今、王都のかなり端にある一件の廃れる寸前の家の前にいた。何を隠そう今回の依頼人ワトル・ロージャンの家である。
「貴族が王都まで来てこれとは・・・大丈夫なのか?」
昨日、依頼を受けてから冒険者ギルドでクリセントが待っていた為、こうして案内をされていた。
彼女も、この家を見るとさすがに苦笑いした。
「大丈夫ですよ。所詮、辺境の男爵家が金が無くなって育てきれなくなった子を独り立ちさせただけなのですから。」
と、言いながらもどこか彼女から怒気が浮かんでいた。彼女としてもこれは許せないのだろう。
「俺ではなく他の冒険者に頼っていたらこの時点で終わっていただろうな。」
「はい。ですので、ホワイト様には本当に申し訳なく思っております。・・・使えない報酬と、助けても意味が無い私たちをこうやってくれるので。」
確かにこのままではただの損だろう。僕は1ヶ月間他の仕事や、依頼を受けることができなくなるし、それに見合った報酬では全く持ってない。
ーーーだけど、それは僕がそれに見合うようにすればいいだけだ。ーーー
「安心しろ。報酬はたっぷり頂く。君たち二人とも覚悟しておけ。」
何があったのか彼女はビクッと、僕から離れ、僕に恐怖の目を抱いていた。
「わ、私の身体をご所望ですか・・・。ワト、主様には一体何を。」
・・・
・・・
あ!?
「違う!そうじゃない!!」
目に薄らと涙を浮かべるクリセントの誤解を解くには、少し時間を要した。
△▽
・・・中は意外と綺麗だな。所々に掃除用具が立て掛けてあるのを見ると、クリセントが毎日掃除しているのだろう。
「ワトルという子は何処にいる?見たところこの家には二部屋しか部屋がないようだが。」
「はい。左の部屋が私の部屋で、右の部屋が主様の部屋にございます。私は少しあれを掃除してくるので、先に主様と会っていてください。」
「あれ?」
そう思って、彼女が向ける視線の先を見ると、なんかカサカサしている物体・・・。
「・・・分かった。気を付けろ。」
こんなに綺麗なのにこいつは出るのか。元はどれだけだったんだか。
さて、右の部屋だっけ。左の彼女の部屋側を見ると、扉が殆ど腐敗している。彼女なりに主であるワトルに配慮したのだろう。それにしても、こんなとこに長くいたら病気にでもなるのではないか?
『いえ、マスター。クリセントさんの恩恵である【空気洗浄】の効果で、少しずつですが、ここにある毒素は除去されつつあります。』
毒素あるのね。人間にとっても有害なネーム第一位の。
さて、油を売るのもこのくらいにして、僕の初めての生徒君をお迎えするとしますかね。
そうして、僕は扉を二回叩いた。
「失礼する。ここにいるのは依頼人ワトル・ロージャン氏でよろしいだろうか。」
「はい。どうぞ入ってください。」
女の子?いや、男の子か?曖昧な声質は10歳になったころだと言うが珍しい。まだ、見えない彼への印象はそれだ。さて、どんな顔をしているのだろうか。
僕は扉を開けた。そして、驚愕いや、自分の目を疑った。
「貴方がS級冒険者のホワイト様ですね。話はクリセントから聞いております。今回は僕の為にこんな依頼を受けてくれてどうもありがとうございます。」
「話では男だと聞いていたが。」
「あ、よく言われるんですよ。女の子に見えるって。失礼しちゃいますよ本当に。」
いや、確かに僕は今までにもう一人くらい女の子っぽい男を見た事はあるけど、この顔はなんか・・・うん。
「すまなかった。気にしていたようなら尚更な。人は顔で判断する人間では俺は無いはずなのだがどうしても驚いてな。」
「・・・やっぱり髪の毛切った方が良いですよね。」
「ああ。」
きっと髪の毛を切ったら美男子なのだろう。だが、何故か彼は腰まで伸びた髪をしていた。本当にこれはどう言う。
「お姉・・・クリセントさんが、僕にそうした方が可愛いと言うので。なんかどうしてもですね、彼女に言われると断れないんですよ。」
クリセントまさかのショタコン!!?
『そして、マスターはシスコンです。良かったですね。仲間がこんなに近くにいて。』
あ、いや、その、え、あの、確かにそうなんだけどやっぱりこういうのはちょっと・・・ね。
『自分自身のことを棚に上げて、人に対してはものを申しても良いとマスターは言うのですか?』
た、助けてー。ナビが顔はないけどとってもノリノリで嬉しそうだよー。
「や、やっぱりこんな髪!!」
「あ、まっ!」
どこから取り出したのか大きなハサミを振りかぶり、自身の髪を切ろうとワトルがした瞬間。
「あ・る・じ・さ・ま?」
「「ヒィッ!!」」
ちょ、ちょっとナビ!目の前に急に現れたクリセントさんがビックリするくらい殺気立ってるんですけど!!
「主様~それはダメですよ~。主様のお手入れは私の役目なんです。他の誰かになんてやらせませんし、主様自身にもやらせるつもりはありませ~ん。髪が乱れてしまいました。お姉さんと一緒にお風呂に入りましょうね~。」
「お、おねぇちゃん!!お風呂なんて、この家無いよ!!」
うん。確かにワトルの言ってることは最もぉ・・・!!?
「ホ・ワ・イ・ト・さ・ま?」
ヒィィィ!!
「あ、アイテムメイク、極楽神聖温泉!!」
突如、ワトルの部屋のベランダ(雑草ぼうぼう)に、この世の物とは思えない程の温泉施設が出来上がる。
シュタッ!
「あら、こんな良い温泉ありがとうございます。それに態々道を退けていただいて。」
「ほ、ホワイト様・・・。」
(すまない。僕には止められそうにない。)
目でそう語ると、ワトルはガックリと頭を落とし、クリセントと一緒に、温泉施設の中へ消えていった。
「ねぇ、ナビ。普段の僕ってこんな感じ?」
『似てはいますね。』
うそん。
「申し訳ございません。」
僕は今、王都のかなり端にある一件の廃れる寸前の家の前にいた。何を隠そう今回の依頼人ワトル・ロージャンの家である。
「貴族が王都まで来てこれとは・・・大丈夫なのか?」
昨日、依頼を受けてから冒険者ギルドでクリセントが待っていた為、こうして案内をされていた。
彼女も、この家を見るとさすがに苦笑いした。
「大丈夫ですよ。所詮、辺境の男爵家が金が無くなって育てきれなくなった子を独り立ちさせただけなのですから。」
と、言いながらもどこか彼女から怒気が浮かんでいた。彼女としてもこれは許せないのだろう。
「俺ではなく他の冒険者に頼っていたらこの時点で終わっていただろうな。」
「はい。ですので、ホワイト様には本当に申し訳なく思っております。・・・使えない報酬と、助けても意味が無い私たちをこうやってくれるので。」
確かにこのままではただの損だろう。僕は1ヶ月間他の仕事や、依頼を受けることができなくなるし、それに見合った報酬では全く持ってない。
ーーーだけど、それは僕がそれに見合うようにすればいいだけだ。ーーー
「安心しろ。報酬はたっぷり頂く。君たち二人とも覚悟しておけ。」
何があったのか彼女はビクッと、僕から離れ、僕に恐怖の目を抱いていた。
「わ、私の身体をご所望ですか・・・。ワト、主様には一体何を。」
・・・
・・・
あ!?
「違う!そうじゃない!!」
目に薄らと涙を浮かべるクリセントの誤解を解くには、少し時間を要した。
△▽
・・・中は意外と綺麗だな。所々に掃除用具が立て掛けてあるのを見ると、クリセントが毎日掃除しているのだろう。
「ワトルという子は何処にいる?見たところこの家には二部屋しか部屋がないようだが。」
「はい。左の部屋が私の部屋で、右の部屋が主様の部屋にございます。私は少しあれを掃除してくるので、先に主様と会っていてください。」
「あれ?」
そう思って、彼女が向ける視線の先を見ると、なんかカサカサしている物体・・・。
「・・・分かった。気を付けろ。」
こんなに綺麗なのにこいつは出るのか。元はどれだけだったんだか。
さて、右の部屋だっけ。左の彼女の部屋側を見ると、扉が殆ど腐敗している。彼女なりに主であるワトルに配慮したのだろう。それにしても、こんなとこに長くいたら病気にでもなるのではないか?
『いえ、マスター。クリセントさんの恩恵である【空気洗浄】の効果で、少しずつですが、ここにある毒素は除去されつつあります。』
毒素あるのね。人間にとっても有害なネーム第一位の。
さて、油を売るのもこのくらいにして、僕の初めての生徒君をお迎えするとしますかね。
そうして、僕は扉を二回叩いた。
「失礼する。ここにいるのは依頼人ワトル・ロージャン氏でよろしいだろうか。」
「はい。どうぞ入ってください。」
女の子?いや、男の子か?曖昧な声質は10歳になったころだと言うが珍しい。まだ、見えない彼への印象はそれだ。さて、どんな顔をしているのだろうか。
僕は扉を開けた。そして、驚愕いや、自分の目を疑った。
「貴方がS級冒険者のホワイト様ですね。話はクリセントから聞いております。今回は僕の為にこんな依頼を受けてくれてどうもありがとうございます。」
「話では男だと聞いていたが。」
「あ、よく言われるんですよ。女の子に見えるって。失礼しちゃいますよ本当に。」
いや、確かに僕は今までにもう一人くらい女の子っぽい男を見た事はあるけど、この顔はなんか・・・うん。
「すまなかった。気にしていたようなら尚更な。人は顔で判断する人間では俺は無いはずなのだがどうしても驚いてな。」
「・・・やっぱり髪の毛切った方が良いですよね。」
「ああ。」
きっと髪の毛を切ったら美男子なのだろう。だが、何故か彼は腰まで伸びた髪をしていた。本当にこれはどう言う。
「お姉・・・クリセントさんが、僕にそうした方が可愛いと言うので。なんかどうしてもですね、彼女に言われると断れないんですよ。」
クリセントまさかのショタコン!!?
『そして、マスターはシスコンです。良かったですね。仲間がこんなに近くにいて。』
あ、いや、その、え、あの、確かにそうなんだけどやっぱりこういうのはちょっと・・・ね。
『自分自身のことを棚に上げて、人に対してはものを申しても良いとマスターは言うのですか?』
た、助けてー。ナビが顔はないけどとってもノリノリで嬉しそうだよー。
「や、やっぱりこんな髪!!」
「あ、まっ!」
どこから取り出したのか大きなハサミを振りかぶり、自身の髪を切ろうとワトルがした瞬間。
「あ・る・じ・さ・ま?」
「「ヒィッ!!」」
ちょ、ちょっとナビ!目の前に急に現れたクリセントさんがビックリするくらい殺気立ってるんですけど!!
「主様~それはダメですよ~。主様のお手入れは私の役目なんです。他の誰かになんてやらせませんし、主様自身にもやらせるつもりはありませ~ん。髪が乱れてしまいました。お姉さんと一緒にお風呂に入りましょうね~。」
「お、おねぇちゃん!!お風呂なんて、この家無いよ!!」
うん。確かにワトルの言ってることは最もぉ・・・!!?
「ホ・ワ・イ・ト・さ・ま?」
ヒィィィ!!
「あ、アイテムメイク、極楽神聖温泉!!」
突如、ワトルの部屋のベランダ(雑草ぼうぼう)に、この世の物とは思えない程の温泉施設が出来上がる。
シュタッ!
「あら、こんな良い温泉ありがとうございます。それに態々道を退けていただいて。」
「ほ、ホワイト様・・・。」
(すまない。僕には止められそうにない。)
目でそう語ると、ワトルはガックリと頭を落とし、クリセントと一緒に、温泉施設の中へ消えていった。
「ねぇ、ナビ。普段の僕ってこんな感じ?」
『似てはいますね。』
うそん。
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