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第2章〜クルムテント王立学園〜
第40話〜自動ダンジョン攻略ゴーレムの皆さん〜
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「疲れた。」「疲れましたね。」
今日一日、様々な組で指導した結果、僕たちは職員室で、そのような感想をふと浮かんだ。と言うより出た。
世の中の少年少女の苦労よりも、教師側の苦労がいたいほど分かった。
だが、ここにその雰囲気を察せない男が一人。
「お疲れ様です、ホワイトさーん。」
「あぁ、お疲れカグヤ。」
そう、あのカグヤだ。何に闘志がついたのか、彼だけは、新人教師の中で、唯一疲れた素振りがなく、逆に絶好調と言えた。
ムロさんは、流石に慣れているらしく、平常運転なのだが、レイロアは、燃え尽きたようにメイクガン落ちの顔いや、それでも中々綺麗だけど、ヨダレを垂らしながらどこから持ってきたのか分からないが、マッサージ機に座って現在爆睡中。
バラカさんも、表情には出さないが、短時間に何度も席を立って、周りを歩き回ったり、持参したらしいコーヒーを飲んでいる。普段落ち着いてる印象なので、なんか分かる。
オーレンさんは、・・・なんか酒飲んでる。えっ?学園ってアリだったっけ?
そんな、中々カオスな現場に一人の女性が入って来た。オルホラ校長先生だ。
「オルホラ校長!どうしたのですか、一年の職員室に。」
ムロさんは、あまりの人物に軽く驚いて、実質学年主任の立場みたいなので、すぐさま応対しようとする。
だが、彼女は手でそれを制すると、こちらを向いた。
「ホワイト、命令だ。少しこちらに来い。」
・・・分かりましたよ。
僕は素直に立ち上がると、ミディの心配な視線を軽く見ながら、オルホラ校長先生と、部屋を出た。
△▽
「さて、攻略は進んでいるか?」
「従属ゴーレムによると、5階層まで到達したそうだ。俺が授業を昼まで行う4時間の間で、約2階層だ。明日になれば、少なくとも6階層までは、進むはずだ。」
彼女が僕の所に態々来て、こうして話している理由は、ダンジョンの進行状況を測るためだ。
このまま何週間かで、教師生活をしながらダンジョンを攻略するのは無理があった。だがらこそ、僕がいない間、ダンジョンでは僕が作ったゴーレムが、僕の変わりに攻略していたのだった。
「もう6階層か。一体貴様のゴーレムは何級だ?6階層を攻略したということは、つまりはこのままで考えると、S級の魔物を倒したことになるぞ?」
「S級の魔物程度ならどうにかなる。俺のゴーレムは
A+級討伐魔物と殆ど強さは同じだからな。このためでは無いが、100体精製していてよかったよ。」
質が高いなら数で勝つ。彼女はその言葉で僕が閉めると、少し苦笑いした。
A+級を大量に使っている時点で、質も高いわ!とそう言いたいのだろうな。うんうん。・・・ナビが教えてくれた。
だけど、ただのゴーレムたちじゃないけどね・・・。
「どうする。ゴーレムは強いが、少しづつ数も減ってきている。今は微々たるものだが、これ以上先に行くと、その数は急増するだろう。雑魚の敵でもS級が出てきそうな感じがするからな。」
「いや、このままで任せよう。それより、既に1階層と2階層は、私が直々に行ったが、普段通りに戻っていた。この分だと3階層も普段通りに戻りそうだ。どうやら一番奥の魔物を倒さなければならない訳では無いらしい。この件は保留にしても良いぞ?」
それはもうゴーレムの通信で聞いている。確かにこのまま放っておいても、魔物がまた進化することは無い。だがーーー
「万が一がある。戻るには強すぎるから故に、相当な時間がかかり、合同授業中や一般開放中にそれが再度発生したら、取り返しがつかない程の被害が出る。不安要素は早めに詰んだ方が良いだろう。」
「なら、頼むぞ?」
「元よりそのつもりだ。」
そう。妹に危害が加わるかもしれない不安要素は、例え中身が神でも、全て詰んでやる。
ブルルッ!
「「!?」」
この音は遂に来たか。
「オルホラ校長。丁度今、伝令ゴーレムから映像付きの通信が入った。一緒に見るか?」
「・・・ああ。それより貴様はゴーレム使いなのか?」
「妹が心配過ぎて護衛を、もっと強い護衛を!と、意気込んでいたら、上達した。」
「・・・そうか。」
校長室の何も無い空中から音が鳴りだし、大きな画面が急に現れ、ダンジョンの状況を映し出した。
今日一日、様々な組で指導した結果、僕たちは職員室で、そのような感想をふと浮かんだ。と言うより出た。
世の中の少年少女の苦労よりも、教師側の苦労がいたいほど分かった。
だが、ここにその雰囲気を察せない男が一人。
「お疲れ様です、ホワイトさーん。」
「あぁ、お疲れカグヤ。」
そう、あのカグヤだ。何に闘志がついたのか、彼だけは、新人教師の中で、唯一疲れた素振りがなく、逆に絶好調と言えた。
ムロさんは、流石に慣れているらしく、平常運転なのだが、レイロアは、燃え尽きたようにメイクガン落ちの顔いや、それでも中々綺麗だけど、ヨダレを垂らしながらどこから持ってきたのか分からないが、マッサージ機に座って現在爆睡中。
バラカさんも、表情には出さないが、短時間に何度も席を立って、周りを歩き回ったり、持参したらしいコーヒーを飲んでいる。普段落ち着いてる印象なので、なんか分かる。
オーレンさんは、・・・なんか酒飲んでる。えっ?学園ってアリだったっけ?
そんな、中々カオスな現場に一人の女性が入って来た。オルホラ校長先生だ。
「オルホラ校長!どうしたのですか、一年の職員室に。」
ムロさんは、あまりの人物に軽く驚いて、実質学年主任の立場みたいなので、すぐさま応対しようとする。
だが、彼女は手でそれを制すると、こちらを向いた。
「ホワイト、命令だ。少しこちらに来い。」
・・・分かりましたよ。
僕は素直に立ち上がると、ミディの心配な視線を軽く見ながら、オルホラ校長先生と、部屋を出た。
△▽
「さて、攻略は進んでいるか?」
「従属ゴーレムによると、5階層まで到達したそうだ。俺が授業を昼まで行う4時間の間で、約2階層だ。明日になれば、少なくとも6階層までは、進むはずだ。」
彼女が僕の所に態々来て、こうして話している理由は、ダンジョンの進行状況を測るためだ。
このまま何週間かで、教師生活をしながらダンジョンを攻略するのは無理があった。だがらこそ、僕がいない間、ダンジョンでは僕が作ったゴーレムが、僕の変わりに攻略していたのだった。
「もう6階層か。一体貴様のゴーレムは何級だ?6階層を攻略したということは、つまりはこのままで考えると、S級の魔物を倒したことになるぞ?」
「S級の魔物程度ならどうにかなる。俺のゴーレムは
A+級討伐魔物と殆ど強さは同じだからな。このためでは無いが、100体精製していてよかったよ。」
質が高いなら数で勝つ。彼女はその言葉で僕が閉めると、少し苦笑いした。
A+級を大量に使っている時点で、質も高いわ!とそう言いたいのだろうな。うんうん。・・・ナビが教えてくれた。
だけど、ただのゴーレムたちじゃないけどね・・・。
「どうする。ゴーレムは強いが、少しづつ数も減ってきている。今は微々たるものだが、これ以上先に行くと、その数は急増するだろう。雑魚の敵でもS級が出てきそうな感じがするからな。」
「いや、このままで任せよう。それより、既に1階層と2階層は、私が直々に行ったが、普段通りに戻っていた。この分だと3階層も普段通りに戻りそうだ。どうやら一番奥の魔物を倒さなければならない訳では無いらしい。この件は保留にしても良いぞ?」
それはもうゴーレムの通信で聞いている。確かにこのまま放っておいても、魔物がまた進化することは無い。だがーーー
「万が一がある。戻るには強すぎるから故に、相当な時間がかかり、合同授業中や一般開放中にそれが再度発生したら、取り返しがつかない程の被害が出る。不安要素は早めに詰んだ方が良いだろう。」
「なら、頼むぞ?」
「元よりそのつもりだ。」
そう。妹に危害が加わるかもしれない不安要素は、例え中身が神でも、全て詰んでやる。
ブルルッ!
「「!?」」
この音は遂に来たか。
「オルホラ校長。丁度今、伝令ゴーレムから映像付きの通信が入った。一緒に見るか?」
「・・・ああ。それより貴様はゴーレム使いなのか?」
「妹が心配過ぎて護衛を、もっと強い護衛を!と、意気込んでいたら、上達した。」
「・・・そうか。」
校長室の何も無い空中から音が鳴りだし、大きな画面が急に現れ、ダンジョンの状況を映し出した。
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