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第2章ーーお人好しとラフォトンの森ーー
Episode4〜停戦解除と人類の団結〜
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モルトフォルト王国、東、魔王軍最前線地帯。
「おい、あれは何だ・・・!」
「し、知るか!本部に連絡だ!大至急本部にギャァァ!!」
僅か二時間。王国軍兵士、300名、一般国民4万名死亡。
西、こちらも魔王軍最前線地帯。
1時間半。王国軍兵士、400名、一般国民6000名死亡。
△▽
今、王国中はその報告により、パニックに包まれていた。
そして、王室では、騎士団、冒険者ギルド長、名門貴族や公爵家を含めた緊急会議が行われていた。
「遂に、動き出したか。それに西と東同時に。」
「国王様、ここはひとつ我らが第一騎士団に。」
「いえ、私たち第二騎士団に!」
こやつらは出世のことしか考えとらん。こんな大事な時に・・・!
「お主らはそうして今までやってきて、何度若い芽を摘んだ!?いい加減反省せんか!!」
全く、こんな大事な時に王国軍の騎士団長と副騎士団長がこれでは・・・。
「国王様。それなら勇者たちに任せて見てはいかがでしょう?」
儂はそう言った男を睨む。
「それは出来ぬ。勇者たちとの約束、常に戦わせる時は後衛で、そして戦いは強要させない。」
その約束を初めて聞いた者が多いのか、ここで何名もが異議を唱える。
どれも、その者の気持ちは痛いほど分かっていた。それは、儂がコトハ殿と出会う前の考えだったから。
「もしもじゃがお主なにも守りたい存在がいるじゃろう?例えば家族。」
だからこそ、儂は儂が思っていてしまった勘違いを正そうとする為にここで話すことにした。そして、皆は儂に頷いた。
「その家族も合わせて、儂がこれからの制作で、これから国民は全員であの憎き魔王と戦えと言い、拒否したものは死刑に処すと言った場合、どうする?」
その質問をした時、皆は儂を見て、冗談だと笑おうとした。だが、これでも儂はこの中で一番生きておる。本気さを見せるのは用意。
そして、儂の態度で皆は本気と悟り、そして何を勘違いしてるのか、様々な的外れな質問を受けた。逆に利用できるが。
「まさか、それはこれからもしかしたらする可能性がある事ですか!?」
「それはそうであろう。王国軍が居なくなったら儂を守るものは何処にいる?」
「国王様、それは何とも・・・身勝手な。」
「お主、儂は国王であるぞ!この国の王だ!儂を守って死ぬ事こそ最上の喜びであろう?」
「しかし、王よ。何も女子供まで戦わせなくても。それに戦いを知らない者は精神的にも戦争に参加するのは不可能かと。」
「・・・そうか?」
そう儂が弱みを見せると、すぐさま全員がその意見に同意した。
「そうでございます!ですからそのような事はどうか考えないでください!」
「それにそんな事をすれば内乱や国民が魔王軍側にまわる可能性も出てきます!」
「なるほどのぅ。確かにそれはいかん。では、この制作は考えないことにしよう。」
「そうでしょう!「だが!」え?」
「それなら勇者たちは全員戦いに参加しなくても良いな!」
「「「「「「「「は!?」」」」」」」」
「何を言っておるお主ら。平凡な世界から、戦争も知らない子供たちが連れてこられ、勝手に勇者だなんだと言われ、戦争を強要させられている。なのに、自身の子供たちは戦争に参加させないのか?」
「「「「「「「「!!!」」」」」」」」
やっと分かっただろう。お主らが勇者たちにやらせようとしてる事を。
「いい加減に甘えはやめろ!ここは儂らの世界、勇者は違う世界の存在。それらに助けて貰って、儂らは儂ら自身を守れて嬉しいか?違う!断じて違う!儂らはこの世界を何よりも、魔王から国民を、人間を一人でも守るために戦うべきであろう!?今こそ世界が手を取り合う時だ!!」
儂は高らかにそう宣言した。その声皆は立って拍手をした。それは、儂の意見を尊重する事に等しかった。そして、更に儂はもうひとつ、答えを聞きたいものたちがいた。
「聞こえておるか!各国の王たちよ!返事を聞かせてくれるか!?」
「「「「「やってやろう!今こそ世界が手を取り合う時だ!!!」」」」」
その時、会議をしていたテーブルの中央から、数十名の者たちの顔が映し出される。
皆は突然の出来事に驚きを隠せないようだ。
儂は思わず、数十年ぶりに涙が出そうになるが、それを必死に抑えた。
「ありがとう、これからは我らは友だ!!魔王討伐の名の元に、全ての人間、いや人類を救おう!!」
「「「「「「「おう!!!!」」」」」」」
「おい、あれは何だ・・・!」
「し、知るか!本部に連絡だ!大至急本部にギャァァ!!」
僅か二時間。王国軍兵士、300名、一般国民4万名死亡。
西、こちらも魔王軍最前線地帯。
1時間半。王国軍兵士、400名、一般国民6000名死亡。
△▽
今、王国中はその報告により、パニックに包まれていた。
そして、王室では、騎士団、冒険者ギルド長、名門貴族や公爵家を含めた緊急会議が行われていた。
「遂に、動き出したか。それに西と東同時に。」
「国王様、ここはひとつ我らが第一騎士団に。」
「いえ、私たち第二騎士団に!」
こやつらは出世のことしか考えとらん。こんな大事な時に・・・!
「お主らはそうして今までやってきて、何度若い芽を摘んだ!?いい加減反省せんか!!」
全く、こんな大事な時に王国軍の騎士団長と副騎士団長がこれでは・・・。
「国王様。それなら勇者たちに任せて見てはいかがでしょう?」
儂はそう言った男を睨む。
「それは出来ぬ。勇者たちとの約束、常に戦わせる時は後衛で、そして戦いは強要させない。」
その約束を初めて聞いた者が多いのか、ここで何名もが異議を唱える。
どれも、その者の気持ちは痛いほど分かっていた。それは、儂がコトハ殿と出会う前の考えだったから。
「もしもじゃがお主なにも守りたい存在がいるじゃろう?例えば家族。」
だからこそ、儂は儂が思っていてしまった勘違いを正そうとする為にここで話すことにした。そして、皆は儂に頷いた。
「その家族も合わせて、儂がこれからの制作で、これから国民は全員であの憎き魔王と戦えと言い、拒否したものは死刑に処すと言った場合、どうする?」
その質問をした時、皆は儂を見て、冗談だと笑おうとした。だが、これでも儂はこの中で一番生きておる。本気さを見せるのは用意。
そして、儂の態度で皆は本気と悟り、そして何を勘違いしてるのか、様々な的外れな質問を受けた。逆に利用できるが。
「まさか、それはこれからもしかしたらする可能性がある事ですか!?」
「それはそうであろう。王国軍が居なくなったら儂を守るものは何処にいる?」
「国王様、それは何とも・・・身勝手な。」
「お主、儂は国王であるぞ!この国の王だ!儂を守って死ぬ事こそ最上の喜びであろう?」
「しかし、王よ。何も女子供まで戦わせなくても。それに戦いを知らない者は精神的にも戦争に参加するのは不可能かと。」
「・・・そうか?」
そう儂が弱みを見せると、すぐさま全員がその意見に同意した。
「そうでございます!ですからそのような事はどうか考えないでください!」
「それにそんな事をすれば内乱や国民が魔王軍側にまわる可能性も出てきます!」
「なるほどのぅ。確かにそれはいかん。では、この制作は考えないことにしよう。」
「そうでしょう!「だが!」え?」
「それなら勇者たちは全員戦いに参加しなくても良いな!」
「「「「「「「「は!?」」」」」」」」
「何を言っておるお主ら。平凡な世界から、戦争も知らない子供たちが連れてこられ、勝手に勇者だなんだと言われ、戦争を強要させられている。なのに、自身の子供たちは戦争に参加させないのか?」
「「「「「「「「!!!」」」」」」」」
やっと分かっただろう。お主らが勇者たちにやらせようとしてる事を。
「いい加減に甘えはやめろ!ここは儂らの世界、勇者は違う世界の存在。それらに助けて貰って、儂らは儂ら自身を守れて嬉しいか?違う!断じて違う!儂らはこの世界を何よりも、魔王から国民を、人間を一人でも守るために戦うべきであろう!?今こそ世界が手を取り合う時だ!!」
儂は高らかにそう宣言した。その声皆は立って拍手をした。それは、儂の意見を尊重する事に等しかった。そして、更に儂はもうひとつ、答えを聞きたいものたちがいた。
「聞こえておるか!各国の王たちよ!返事を聞かせてくれるか!?」
「「「「「やってやろう!今こそ世界が手を取り合う時だ!!!」」」」」
その時、会議をしていたテーブルの中央から、数十名の者たちの顔が映し出される。
皆は突然の出来事に驚きを隠せないようだ。
儂は思わず、数十年ぶりに涙が出そうになるが、それを必死に抑えた。
「ありがとう、これからは我らは友だ!!魔王討伐の名の元に、全ての人間、いや人類を救おう!!」
「「「「「「「おう!!!!」」」」」」」
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