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第2章ーーお人好しとラフォトンの森ーー
第18話〜お人好しは化物扱いされる〜
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「それでは、これより第一回、ラフォトンの森、話し合いを行います。よろしくお願いします。」
「「「よろしくお願いします。」」」
「って、何で言わされてるの僕!?」
お約束だから?まぁ、そんな訳で、僕を司会に話し合いが始まった。
僕が今回この話し合いで、実現させなければならない事は三人の仲を取り持つこと。
よく分からないけど、突然怒ったノラさんにまずは話を聞かないと。
「ノラさん。まずは、今回何故、二人と喧嘩しようとしたのですか?」
「け、喧嘩って・・・こいつらが要らないことをちょくちょく話すからだわ。」
なるほど、要らないことと。
「それはどんな事ですか?僕に話せない三人でのことなら、軽く、僕が分からない程度で良いので話してください。話についていけなくなります。」
「それなら儂が話すぞ。確かにこれは、ミカドの言う通り、儂らの秘密の話なのでな、簡単に言うことにしよう。こやつ、ノラが切れたのはな。恋バ」
その瞬間、目にも止まらぬ速さ。その言葉通りに、フェルニアにノラの本気の拳が届こうとしていた。だがーーー
「暴力はやめてください!ノラさん!!」
「!?」
「ぬおぉ!?」
「ひいぃ!」
フェルニアへ向かった拳は、その鼻先の皮膚の皮で止まり、3人は三者三様驚くことになった。
フェルニアは、油断していたことで気が付かなかった突然来た攻撃に一筋の汗をかき、ラドルはその拳の風圧に悲鳴をあげる。
そして、当の本人ノラは言わずにいれなかった。
「ミカド君、私の攻撃が見えたの?」
「「!!?」」
油断していたとはいえ、この世界の頂点の実力に等しいフェルニアとラドルが拳が止まるまで気が付かなかった。それなのに、その一瞬で御門だけが、反応した。
そして、その事実に遅れて気が付いた二人も、御門を凝視する。
「ミカド君、本当に人間?」
自身の存在がバレたくないノラにとっては、それは自身が人間ではないと言っているもので、彼女としてはこの質問はミスなのだが、この時はそれよりも、御門という存在を長く生きた者としてノラは知りたかった。
御門は、その三人の自然と溢れ出る強者のオーラを浴びながら、何故か逆に笑顔に言った。
「話し合いや会話の中、人の目を見て物事を話す考えるのは当たり前のことです。ノラさんの目は、明らかにフェルニアさんに一発くれてやろうって気が満々でしたよ?」
それは一種の才能。長年人を気遣い、常に相手の気持ちを考えてきた者にしか出来ない芸当、もしくは努力。
それを当たり前のように話す御門に、三人の中、二人は言葉にせざるを得なかった。
「「化け物か・・・!」」
彼らは怖く思えた。今、笑っている何とも非力で弱き存在に、永久とも言える時を生きてきた自分たちの全てが読まれ尽くされているようで。
だが、その中、もう一人は違った。ついさっき、その片鱗を見た者は、逆にその笑顔を見て、感情を高揚させた。
「やっぱり私の勘は正しかった。もう嫁ぐしかないわね。」
それでも、その一人だったノラでしても、更に述べた彼の一言には、顔を青くするしかなかった。
「人を化物って酷いじゃないですか!僕からしたら、あなた達王者様の方が、化物ですよ!」
「「「!!!?」」」
「怖いですよそのオーラ、隠してください!話し合いには必要ないので!」
「「「よろしくお願いします。」」」
「って、何で言わされてるの僕!?」
お約束だから?まぁ、そんな訳で、僕を司会に話し合いが始まった。
僕が今回この話し合いで、実現させなければならない事は三人の仲を取り持つこと。
よく分からないけど、突然怒ったノラさんにまずは話を聞かないと。
「ノラさん。まずは、今回何故、二人と喧嘩しようとしたのですか?」
「け、喧嘩って・・・こいつらが要らないことをちょくちょく話すからだわ。」
なるほど、要らないことと。
「それはどんな事ですか?僕に話せない三人でのことなら、軽く、僕が分からない程度で良いので話してください。話についていけなくなります。」
「それなら儂が話すぞ。確かにこれは、ミカドの言う通り、儂らの秘密の話なのでな、簡単に言うことにしよう。こやつ、ノラが切れたのはな。恋バ」
その瞬間、目にも止まらぬ速さ。その言葉通りに、フェルニアにノラの本気の拳が届こうとしていた。だがーーー
「暴力はやめてください!ノラさん!!」
「!?」
「ぬおぉ!?」
「ひいぃ!」
フェルニアへ向かった拳は、その鼻先の皮膚の皮で止まり、3人は三者三様驚くことになった。
フェルニアは、油断していたことで気が付かなかった突然来た攻撃に一筋の汗をかき、ラドルはその拳の風圧に悲鳴をあげる。
そして、当の本人ノラは言わずにいれなかった。
「ミカド君、私の攻撃が見えたの?」
「「!!?」」
油断していたとはいえ、この世界の頂点の実力に等しいフェルニアとラドルが拳が止まるまで気が付かなかった。それなのに、その一瞬で御門だけが、反応した。
そして、その事実に遅れて気が付いた二人も、御門を凝視する。
「ミカド君、本当に人間?」
自身の存在がバレたくないノラにとっては、それは自身が人間ではないと言っているもので、彼女としてはこの質問はミスなのだが、この時はそれよりも、御門という存在を長く生きた者としてノラは知りたかった。
御門は、その三人の自然と溢れ出る強者のオーラを浴びながら、何故か逆に笑顔に言った。
「話し合いや会話の中、人の目を見て物事を話す考えるのは当たり前のことです。ノラさんの目は、明らかにフェルニアさんに一発くれてやろうって気が満々でしたよ?」
それは一種の才能。長年人を気遣い、常に相手の気持ちを考えてきた者にしか出来ない芸当、もしくは努力。
それを当たり前のように話す御門に、三人の中、二人は言葉にせざるを得なかった。
「「化け物か・・・!」」
彼らは怖く思えた。今、笑っている何とも非力で弱き存在に、永久とも言える時を生きてきた自分たちの全てが読まれ尽くされているようで。
だが、その中、もう一人は違った。ついさっき、その片鱗を見た者は、逆にその笑顔を見て、感情を高揚させた。
「やっぱり私の勘は正しかった。もう嫁ぐしかないわね。」
それでも、その一人だったノラでしても、更に述べた彼の一言には、顔を青くするしかなかった。
「人を化物って酷いじゃないですか!僕からしたら、あなた達王者様の方が、化物ですよ!」
「「「!!!?」」」
「怖いですよそのオーラ、隠してください!話し合いには必要ないので!」
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