ぽんぽこ狸の珍道中

かかし

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ぽんぽこ狸の珍道中

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突然だが、皆は前世ってあると思う?
異世界ってあると思うる
俺はあると思ってる。
何故ならば俺は、バッチリと異世界で生きていた前世の記憶を覚えているからだ。

αΩβ
なので当然、、そんな世界。
、何をするにも鈍臭くってコミュ障で、人を苛立たせる天才だった。
そんなんだから職場でも扱き使われては罵倒される毎日だったし、家族も家に居ると苛々するから出ていって欲しいと手切れ金代わりの10万円で追い出されたくらいの底辺具合だった。

でも俺は職場の人達も家族も恨むことはなかった。
だって、俺が愚図なのは本当のことだったから。
寧ろごめんって思ってた。
こんなにも役立たずのゴミでって。
多分、皆は俺のことを目の届かない所で死んでほしいって思ってたと思う。
俺も俺は死んだ方が良いと思う。
でもさ、自殺する勇気が、俺には無かったんだ。

そんな俺の人生が文字通り変わったのは、残業続きでふらふらしてたある日。
通い慣れた道をいつものように歩いていたら、目の前にトラックが突っ込んできて、俺はあっさりと轢かれておっちんだ。
ぐるんっと視界が一回転したかと思えば、視界いっぱいの地面。
痛みを感じる余裕なんてなかったのは、不幸中の幸いだった。
一瞬だけ視界の端に見えた狸の姿を見て、あ、狸だって思ったくらいかな?
狩りが下手な雑食の生き物らしいから、俺の死体食ってくれないかなとも思ってた。
………そう考えると結構余裕あったね、俺。

まぁ、そんなこんなで死んだ俺だったんだけど、次に気が付けばこの世界にポツンと居た。
まだ目も開かない、ろくに動けないの状態で。
親から捨てられたのか、迷子なのか、それともそもそもそこに居たのか。
それは未だに分からないけれど、俺は確かにそこに居た。

ぴゃぁぴゃぁと鳴き声をあげることしか出来ない赤ん坊が、荒野のど真ん中に一匹だけ。

折角始まった新しい生は即終了かと思われた時に、俺は一頭のαに拾われた。
後にアビゲイルという名前だと知ったその雌狼はαだったんだけど、Ωだけじゃなく他のαをも虜にするような美しい狼だった。
でもアビゲイルは血腥いのが大好きで、周りの狼達を誘惑しては自分を取り合わせる為に争いを起こしていた。
そんなアビゲイルが俺みたいな子狸を拾ってきたもんだから、皆びっくりしてた。
荒野では狸なんて滅多と出ないから、尚更。

アビゲイルが俺を連れて帰って来ただけじゃなく世話をすると言い出した時、群れの皆は止めたらしい。
それはそうだろう。
俺はまだ乳飲み子だ。
でも当然誰の子も産んだことがないというか、αな為に乳腺が発達していないアビゲイルは乳が出ないし、それに飽きやすい性格だ。
子供なんて、育てれる訳がない。

でもアビゲイルは周りの静止も聞かずに俺を育てた。
出ない乳は既に番の居るΩ達に譲ってもらい、自分の乳にそれを少しずつ垂らして俺に吸い付かせることでなんとかクリアした。
初めは止めていた群れの狼達は次第に呆れ、お人形遊びを始めたとヒソヒソしだした。
アビゲイルはどう見ても狼ではない小さな俺を、私のベビーちゃんだと言って世話をした。
群れの狼達の『お人形遊び』という言葉は言い得て妙で、アビゲイルはただ寂しかっただけだったんだと思う。

そうして俺が目を開き乳離れをして、なんとか一切れの肉を自分で食えるようになった頃。
アビゲイルはふらりと一頭のΩの雄狼を、番だとはしゃぎながら連れて帰って来た。
その時俺はなるほど、と思った。

アビゲイルのお人形遊びは、そろそろ終わりを迎えるのだろうと。

アビゲイルの番はアビゲイルのベビーちゃんと言って俺を可愛がってくれたけど、僕のベビーちゃんとはけして言わなかった。
それはそうだ。
俺はアビゲイルの番の子供ではないのだから。

アビゲイルとアビゲイルの番と、
は、始まって3ヶ月後に終わりを迎えた。

アビゲイルの番が、アビゲイルの子供を妊娠したのだ。

こりゃ大変だと、俺は思った。
妊娠したアビゲイルの番にとって、そしてやがて産まれてくるアビゲイルの子供にとって、俺は邪魔者以外のなにものでもない。
とっとと退散しよう。
俺はアビゲイルとアビゲイルの番が群れのリーダーに懐妊の報告をしに行った頃合いを見計らって、小さな体躯を活かして群れから出て行った。

目的なんて何もない。
でも散々世話になったアビゲイルが不快そうに俺を見るようになるんだと、想像しただけで悲しくなったからそれを見てしまう前に去りたかった。

他の生物に喰われるかもしれないというリスクは、勿論考えたさ。

でも、なんでだろうな。
その時は、そうすることが正解だと思ったんだ。
前日に降った雨で地面が泥濘んでた所為で足を取られ、そのまま崖下まで真っ逆さまになった時も。
強かに打ち付けた所為で死が目の前に迫った時も。
俺はずっとずっとそれが正しいんだと思ってた。
てかなんなら、今だって思ってるし。

さて。
そんな死にかけた役立たずな俺だが、どうにも運が良いらしい。
虫の息な俺の前に、太くて逞しい前肢が現れた。
あまりにも逞し過ぎて、前肢しか見えなかったのだ。

最初は血の匂いに惹かれて来たのかな?って思った。
だってこんなに太い前肢は肉食系だろうと思ったし、ずっとクンクンと俺の匂いを嗅いでたし。
でもくしゃみ一つして、そっと顔が離れた。
そういえば、狸は臭くて不味いから食べる野生動物は少ないって聞いたなって前世の記憶。
狸鍋だって言われるものは穴熊鍋らしいとかなんとか。

嗚呼、俺は誰かの血肉になることすら出来ないのか。

死ぬということよりも、そっちの方がショックだったのを覚えてる。
泥まみれの瞳から、涙が溢れてくる。
ほろほろと涙を流す無様な俺を、そのは優しく咥えてどこかへと運び出した。

そう、その前肢の持ち主は、ただ獣型をとってただけの獣人だったんだ。

ジャガー獣人のその人は、ハロルドと名乗った。
食べれる訳でもない、狩りが出来る訳でもない。
正真正銘役立たずな俺を、ハロルドは優しく毛繕いしながら看病してくれた。

「何で、こんなに親切にしてくれるの?」
「さぁ。なんとなくだ。」

ハロルドの言葉に、俺はそっかぁって思った。
前世の俺はそこそこ動物が好きだったので、ジャガーの生態もちょっとだけ知っている。
ジャガーは、群れを持たない生き物だ。
でも狸は群れというか家族を持つし、家族を大事にする生き物だ。
しかも家族が居ないと、あまりの寂しさに死んでしまうらしい。
つまり俺は家族を見付けないとなんだけど、それはハロルドジャガーにはお願いできそうになさそうだ。

でもハロルドは、思わず家族になって欲しいと思ってしまうくらいには優しかった。
この世界では俺はまだまだ子供で、常識知らずだ。
そんな俺にハロルドは懇切丁寧に常識を教えてくれた。
俺の前世にはなかったバース性………男と女とは違う、産ませる性であるαと産む性であるΩについて。
αとΩしか居ない獣人と、βしか居ない人間の違い。
この頃、ずっと獣型しかなれなかった俺に、人型へとのなり方も教えてくれた。

そうか、俺も人間になれるのか。

今でこそすっかり慣れた狸の体躯だったが、やっぱり人間の身体は色々便利だ。
でも、ハロルドは眉毛も太くて目がキリッとしてて鼻筋通ってる男前の人間だったけど、俺は前世の時と変わらなかった。
丸顔童顔なのに、腫れぼったい二重で鼻の低い冴えない地味な男だ。

「俺、街に行きたい。」

アビゲイルが居た群れに居た時に、俺はΩなのだと教えてもらった。
そしてバース性について詳しく教えてくれたハロルド曰く、Ωだけはαの子供を孕むことが出来るらしい。
例え種族の違う獣人であったとしても。
それならば、狸と同じように番や群れを持つ習性を持つ獣人とだったら家族を持てるかもしれない。
いつだって家族に恵まれない俺だけど、その分、家族というものに対しては人一倍憧れていた。
なので街に行けば、そういう獣人に会えるかもしれない。
そう思った俺は、さっそくハロルドにそう強請った。
いつまでもハロルドの巣の中に居るのはつまらないとも思ったんだ。

「………構わないが、俺から離れるなよ。」
「うん!」

今日はあくまでもお試しだ。
怪我だって、完全に治った訳じゃない。
何かあった時にすぐに逃げられる訳でもないので、ハロルドの傍が一番安全だ。

人型になればひょいっと抱き上げられて、同じく人型になったハロルドと共に巣から出て街へと降りる。
どんどん遠くなる巣に、ちょっとだけ不安になる。
なんでだろう。
俺の巣じゃないのに。

そうして抱き上げられたまま着いた街は、楽しかった。
ご当地料理なのかなんなのかは分からないけれども、見たことも食べたこともない食べ物飲み物がいっぱいだ。
いろんな小物を売っている露店もあって、目があっちこっちに移ってしまう。
でもこういうのってぼったくりとかが多いから、気を付けないといけない。
そう思うと怖くなってハロルドの太い首筋にギュッとしがみつく。

「どうした?」
「ううん。人がいっぱいだなって思って。」
「疲れたか?」
「ちょっとだけ。」

慣れればきっと大丈夫。
そう思ったけれど、結局一人で街に行けるようになったのはそこから2年。
目的地以外に行けるようになったのは更に3年掛かってしまった。

「家族を持つって、大変なんだな。」

最近よく行くようになったハロルドの友達が経営しているバルで、ポツリと呟く。
飲んでいるのはお酒じゃなくて、ミルクだ。
身体が馴染まないのか、お酒は体質に合わなかった。

「まだあきらめてなかったの?」

ハロルドの友人バルのオーナーが、そう苦笑しながら横に座った。
彼は俺が家族を欲しがっていることを知っている。
ハロルドの番だと勘違いされて否定した時に、ハロルドはジャガーだから番にはなれないって話したからだ。

「だって、ひとりぼっちは嫌だ。」

未だにハロルドの巣に居る俺だが、いつまでも居ることは出来ないとちゃんと分かっている。
ハロルドが番を持てば、縄張りを移せば。
俺は出て行かなくてはならないのだ。
その時に一人で居ないといけないのは、すごく辛いし寂しかった。

「一人じゃないじゃん。ハロルドが居るでしょ?」
「ハロルド離れ、いつかしなきゃじゃん。」
「無理無理。お前が思っている以上に、ハロルドの匂いがべったりよ?」

そう言われてくんくんと腕のニオイを嗅いでみるけど、よく分からない。
そんな俺に呆れたように溜息を吐いて、手に持っていたお盆でコツンと俺の頭を叩いた。
酷い。痛い。不衛生だ。

「群れを作る獣人は、強い獣人の匂いを嫌がる。お前を欲しがれる奴なんて、ハロルドよりも強い奴だけだ。」
「そんなの、そう簡単に居ないじゃないか。」

これは最近知ったのだけど、ハロルドは元々騎士で今は賞金稼ぎをやっているとっても強い獣人αだ。
しかもフィジカルだけじゃなくて、頭も良い。
そんなハロルドより強い奴なんて、少なくともこの小さな街には居ない筈だ。

「そうだよ?だから無理っつってんじゃん。」
「でも俺は家族が欲しい。」

俺だけの家族。
俺が愛しても怒らない家族。
一番じゃなくても良いから、俺を愛してくれる家族。
愛される性Ωに転生したんだ。
家族が欲しくなるに決まってるじゃないか。
すっかり拗ねあがって足をぷらぷらと揺らせば、ドアベルがカラコロと来客を告げた。

「いらっしゃ………おー!ハロルド!丁度良かった!お前んとこの夢見がちな甘えん坊を持って帰ってくれ!」

来客………ハロルドに、バルのオーナーはそう言いながら片手を上げる。
困ってますって言いたげに、眉根を寄せながら。
失礼な。

「俺、夢見がちな甘えん坊だけど、ハロルドのじゃないよ!」
「ほら見ろ。お前が変な甘やかし方するから自覚しなくていい所は自覚して、肝心な所は自覚しねぇ!」

俺の言うことを聞いてくれなくて、難しいことを言うバルのオーナーにムッとする。
ちゃんと自覚してる。
俺は確かに夢見がちだし、世間知らずの甘えん坊だ。
でもハロルドの番じゃないことも自覚してるから、だからこそちゃんと出て行く算段立てないといけないのに。

「………みたいだな。世話をかけた。帰るぞ。」
「抱っこ?」
「ああ。見失いそうで怖い。」

もういい年だから抱っこは恥ずかしいんだけど、体格差も身長差も俺達だから人波に飲まれると流されて見失ってしまう。
………勿論、俺が。
一度そうなって憲兵さんに保護された時、ハロルドは珍しく泣きそうな顔をしながら俺を抱き上げてくれたのだ。
それ以来、2人で行動する時は極力抱っこ移動をするようにしている。
赤ちゃんみたいで恥ずかしいけど、赤ちゃんみたいなことをやらかした自覚はあるので。
いつものように抱っこされてふぅっと息を吐けば、バルのオーナーがますます呆れたように溜息を吐いた。

「………なんでもいいけどよ。ハロルド、あんまり言葉をケチると手に入るモノも入らねぇぞ。」
「どうやらそのようだ。忠告、痛み入る。」

ぽんぽんと俺を置き去りに進む会話に、俺は首を傾げる。
ハロルドにも手に入れれないものがあるのだろうか。
望めばなんでも手に入るだろうに。

「家族が欲しいのか?」

ハロルドの肩に顎を乗せて落ち着いていると、唐突にハロルドがそう言ったもんだから、俺は思わずムッとしてしまう。
だって、この問いは何度も聞かれてるからだ。
物忘れが酷い訳じゃないから、わざとだろう。
お前なんかに家族を作れるもんかと、言われてる気分になる。

「それ、前も言った。家族は欲しいよ。だって、狸だもん。」

狸は孤独には生きてはいけないのだ。
たった一頭だけの番を持って、その番とたくさんの家族を作って暮らすのだ。

「それは俺ではなれないのか。」
「それも前に言った。ハロルドはジャガーだから、番は一人じゃないでしょ?」

αはたくさんのΩを侍らすことができる。
だから強い獣人はαが多いし、美しく魅力的な獣人Ωは性に奔放で仮に番を持ったとしても他のαとも番ったりすることができる。
でも俺みたいな弱っちいΩは違う。
たった一人のαとしか番になれないし、他のαが触れると拒絶反応が起きる。
そして番のαが自分以外のΩに触れたり、番のαから愛されなくなったりすると弱って死んでしまう。らしい。

「俺は狸だから、俺だけのαが良いの。」

だからハロルドはダメ。
強いαは、たくさんの美しいΩ相手にたくさん子供を残すのだ。
それが種として正しい道だろう。

「そうか。」
「うん。」

俺だけのαなんて、居る確率がとっても低いことなんて言われなくても分かってる。
そもそも例え俺と同じようにたった一人だけの番を求めるαが居るとして、俺なんか選ぶ筈がないのだ。
きっと今世の俺も、前世の俺と同じように一人さみしく事切れるのだろう。

「………戻ったら………」
「ん?」
、毛繕いするぞ。」
「いいよー」

ハロルドは狸の俺の毛繕いをするのが好きだ。
ハロルドの大きくてトゲトゲした舌に舐められるのは、夏毛の時には勘弁願いたいけどそれ以外ならおっけーだ。
気持ちいいから、俺も好き。
お礼にぺろぺろと舐めれば、ゴロゴロと喉を鳴らしてくれるのも好き。

「早くかえろー」
「ああ。。」

ハロルドはそう呟いて、俺の背中をそっと撫でてくれる。
ジャガーの時も、人間の時も、ハロルドの手は大きくて逞しくて温かい。
うとうととした眠気を感じながら、俺ふわりと欠伸をした。
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