【加筆修正済】貴方に幸せの花束を

かかし

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中編

僕の好きな淡い青色

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「………あれ?」

授業が終わり次の授業の準備をしようと戻って来た教室で、僕はすぐ違和感に気付いた。
何かがちょっと、引き出しからはみ出してる?
移動教室に必要な物と貴重品以外は置いて行ってるから、引き出しの中に入っているのは今日の授業で使う教科書やノートだけだ。
でもそれはキチンと引き出しに収まるように入れてた筈。
不思議に思いながら引き出しの中を探ると、僕の好きな淡い青色をした封筒が入っていた。

「どうしたの?」
「あ、ヘクターくん。これ………」

戻って来るなり僕が自分の席で首を傾げていたからか、ヘクターくんが心配そうに声を掛けてくれた。
一瞬だけは悩んだけど、でも僕だけ考えた所で答えが出る訳ないかと思ったから、青色の封筒を素直に見せることにした。
宛名も無ければ封蝋も無い、不思議なお手紙。
もしかしたら僕じゃなくて僕の隣の席に座るヘクターくんに渡すつもりだったのかもしれないし。
ヘクターくんは真剣な顔でその封筒をくるくると見渡すと、何故か柔らかく微笑んだ。

「大丈夫だよ。」
「え?」
「コレは君宛てだし、危害を加えるような物じゃない。信じて。」

ヘクターくんはそう言いながら、僕に封筒を返してくれた。
そっか、本当に僕宛てなのか。
そして、この手紙に危険は無いのか。
どうしてそんなこと分かるのかという疑問を持ったけれど、でも何でだろう。
ヘクターくんはという自信があった。

「うん、分かった。」
「見ないの?」
「今は見ない!お部屋帰って見る!」

だから僕は素直にその封筒を受け取って、皺にならないように大事に鞄の中にしまいこんだ。
どんなことが書いてあるのかは分からないけど、このワクワクとした気持ちのままゆっくりと見たい。
どんな子が、どんな風に書いたんだろう。
どうして僕に、このお手紙を届けようと思ったのだろうか。

「きっと、とても良いことが書いてあるよ。」
「うん!楽しみにしておく!」

ヘクターくんがそう言うから、ますますワクワクしてしまう。
どんな言葉が書いてあるんだろう。
封筒は淡い青だったけど、便箋はお揃いの色なのかな?
それとも違う色なのかな?
あ、僕の持ってる便箋はクリーム色の普通のやつなんだけど、相手の人はクリーム色好きなのかな?
好きな色があれば、知りたいな。

「ねぇ、お返事どう返せば良いと思う?」
「うーん。取り合えず授業受けようか。」
「ほらー、授業始めるぞー。」

ヘクターくんが僕の言葉に苦笑すると同時に、教科担任の先生が教室の中に入ってきた。
あ、いけない。
お手紙に夢中で準備してなかった。
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