【アステリウム】

漣 琉華

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1、フィリア

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私の名前はフィリア・ルクソール。この世界アステリウムの中でも一番大きな大陸サステナ。


その中でも2番目に大きなマレリア王国の侯爵家の次女として生まれた。


年は17歳。もう時期、学園も卒業だ。学園は12から18まで通いその後貴族であれば社交界にデビューするのが普通だ。子供でも夜会や茶会に参加は出来るがあくまで子供として見られる。ただし、貴族として見られることに変わりはないが…


そして私は、年は17歳だが精神年齢ではそれ以上だ。


実は私には前世の記憶が存在する。生まれてからは何ともなかったが少しずつ思い出していき、8歳になる頃には完全に思い出した。


前世で私は普通の大学生だった。料理やお菓子作り、本を読むことが好きな一般市民だった。人よりも断然記憶力が良いことはあったが、自分が好きなことに対してだけだった。


そしてこの中世っぽい世界は、私が前世でプレイしていたロールプレイングゲーム【アステリウム】によく似ていた。


このゲームは、魔物などや人との対戦するバトルや生産系の職業としてプレイすることも出来るものだった。恋愛ゲームのようなものもあり、様々なゲームで遊べるものだった。


もちろん戦闘などもあるゲームだったからか、ファンタジーらしく魔法なども普通に存在した。魔物とて存在する。


だから、私が転生したこの世界にも魔法、魔物などが存在する。


その中でも世界観はゲーム内は常に一緒でその中で私が転生したのは乙女ゲームの世界だった。


この世界には、四季もあるし、年は365日で同じだが週も7日で同じだ。


だがこの世界はよく似てはいるが、ゲームの中という訳ではないらしい。


なぜなら別に、目の前にゲームの選択画面が出てくる訳でもないし、ゲーム内の街並みなども微妙に違う。


ただし、ファンタジーにありがちの魔法やスキルなどは存在している。ステータスはないが…


私は、魔法に関する才能があった。貴族でも上位の家柄の為か魔力も多かった。前世と同じ黒髪だが前よりも容姿はいいと思うし、瑠璃色の瞳も気に入っている。


あとチートといえるだろうなと思うのが、前世で存在を知っているものならば自分が知らないことまで思いだせるのだ。例をあげれば、名前だけ知ってるお菓子のレシピが思い出せるといったりだ。
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