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出発
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しおりを挟む元ラガーマンでガタイはいいが温厚なサラリーマンの父と工場勤務の少しぽっちゃりなIカップでかなり天然の入った明るい母
兄はハッキリ言ってオタクで太っているのでイジメられた事もあり高校は行かないかも…など言っている中1
確かに引っ込み思案すぎる内向的な部分がありコミニュケーション能力が低いので優衣や弟妹達にも少し話すのに少し勇気を出している感じがたまに見受けられるような人だ
上の弟は少し調子乗りな所はあるがごく普通の子で下の弟と妹の面倒もよく見る優しい子だ
しかし「お兄ちゃんみたいにデブるのはちょっと……」と若干兄を嫌悪はしているがそれでも一緒にいれば何か会話はしていて本気で嫌ってはいないようだ
下の弟と妹はまさに末っ子全開の明るく天真爛漫なワガママコンビで家族のムードメーカー的な存在だ
いくら怒られても懲りず、笑顔で乗り切ろうとする愛されキャラとして日々を楽しく過ごしていた
そして私、優衣はと言えば……
特に明るいわけでも頭が良かったりスポーツが出来たりという事もないごくごく平均的な小6の女子だ
頼りない兄とワガママ弟妹に挟まれている事で周りからは性格的には落ち着いたしっかり者みたいなイメージになっていた
顔は男子から言わせると中の上くらいで美少女とまではいかないが普通以上メチャ可愛い未満という何とも受け取りにくい評価をされていた
ただ、他の女子より目立ち始めたのは爆乳の母譲りの発育途中の胸だろう
母は小学生でB、中学でE、高校生でちょっとぽっちゃりしはじめると胸はあり得ないスピードで膨らみだしたらしく高校卒業の時にはHカップだったらしい
社会人で一旦はJ~Kカップくらいになったらしいがダイエットをしたら胸も一気に小さくなり、今はちょっとムチッとした体型でIカップを維持したままのようだ
なので、現在C寄りなBの優衣は母と同じような変化、もしくは母以上の変化を辿る気がして思春期の優衣は胸が大きくなる事にコンプレックスを抱えていた
そんな表面上からは見えない優衣の実際の性格は、凝り性な所もあり一回嵌まると数ヶ月、数年単位で同じ事をする事に何の抵抗もなく、優衣は何かに熱中すると必要以上に深堀りして突き詰めたくなるので両親もそのゾーンに入ってしまった時には呆れたように諦めて話しかけてこなくなるくらいだ
そして気に入ったオカズは毎日ずっと3食出されても平気で、スーパーで気に入った漬け物は優衣用として三年前から冷蔵庫には切らした事がなく、一人だけ飽きずに朝晩必ず食べいた
そして両親を含め周りからは一般的な女子と同じ趣味嗜好だと思われているが、どちらかといったら隠れオタクで引きこもりを好むタイプなので兄に通ずる物があって、この事を知るのは兄と親友のカノンちゃんのみだ
その為か兄からは自分の一番の理解者として妹なのに絶大な信頼を寄せられていて、昔から何かあれば優衣に一番最初に報告をしてきて「それは優衣じゃどうしようもないからお父さんに言ってみないと」と言われてから両親に打ち明けるような兄からしたらアドバイザー的な立ち位置でもある
こんな優衣ではあるが普段そのような一面はあまり出さずに同級生達と同じ話題でも盛り上がれるので友達も普通にいて学校でも問題のない普通の生活を送っていた
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