98 / 180
第五章「告白は二人っきりで!」
2 ランネット様
しおりを挟む
……噂では黒髪に青い瞳の美女って話だけど、どんな感じかなー? クール系美女? それとも可愛い系美女なのかなー? もしくは噂に尾ひれ背びれがついて、本当はあんまり美人じゃなかったり。まあ、美女と言っても人それぞれ好みがあるしなぁー。……でも、美人っていえばレノも美人だよなぁ。顔、整ってるし。レノが女の子だったら、目も合わせられないぐらいの美女だったかも。
俺は大神殿の中を歩きながら、今から会うランネット様に想いを馳せつつ隣を歩くレノを見る。
「どうかしましたか?」
「うんにゃ、なんでもない」
レノに尋ねられ、俺は適当に返事を返す。
……レノが女の子だったら、俺、すぐに付き合ってたのかな?
俺はぽややんっと女の子になったレノを思い浮かべるが、『坊ちゃん』となにやら妖艶な女の子バージョン・レノが出来上がったのですぐに頭を左右に振る。
……女の子のレノは色々とヤバい。ふぅっ。
でもそうこうしている内に着き、神官は大神殿の奥にあるドアを叩くと声をかけた。
「ランネット様、キトリー・ベル・ポブラット様をお連れ致しました」
「お通しして」
神官の声に、中からすぐ反応が返ってきた。その声はいかにもお姉さんって感じの声で、俺はちょっとドキドキする。
……遂に噂のランネット様とご対面だ~! 緊張する~!
「失礼いたします」
神官はもう一度声をかけるとドアを開けた。そして開けられたドアの向こうには出窓に腰掛けた、神官服とはまた違う白い衣装に身を包んでいる一人の女性が佇んでいた。
腰まで伸びた流れるような黒い髪、海を思い出させる青い瞳。ほっそりしつつ、出るとこはボインと出ている、まさにボッキュンボンなグラマラス系美女がそこにいた。
……クール系でも可愛い系でもなく、グラマラス系、キタァァァーーッ! しかもドアを開けた途端、いい匂いするぅ~ッ!
「ようこそいらっしゃいました。どうぞ、お入りになって?」
美女はにこっと微笑んで俺達に声をかけ、俺は「し、失礼します!」と少しばかり緊張しながら中に入る。
……うおぉーっ、この人が噂のランネット様かぁ。確かにこれは美女だわー。ドキドキしちゃう。……でも、なんだろう? なーんか、ちょっと違和感が??
俺は目の前にいる美女にドキドキとは別に、妙な違和感を覚えながら見つめる。
「ランネット様、こちらキトリー・ベル・ポブラット様とお付きの方です。キトリー様、こちら聖人のランネット様でございます」
神官は俺達両者を紹介してくれた。なので俺は改めて自己紹介する。
「初めまして、ランネット様。私はバルト帝国公爵家次男、キトリー・ベル・ポブラットと申します。隣にいるのは侍従レノです」
俺が挨拶をするとレノもぺこりと頭を下げた。
「キトリー様ですね。私はランネットと申します。よろしくお願いいたしますわ」
美女ことランネット様は微笑みながら言った。
だから俺はなんだか不思議に思ってしまう。この人がなぜ、神聖国の神官にわざわざ俺を"アシュカを誘拐した下手人"だと伝えたのか。
……なんか、そういうところも行き違いがあったのかなー?
俺はランネット様を見ながら思う。だが、ランネット様は俺を見てにこっと笑うと、神官に視線を向けた。
「案内をありがとう。お二人と話をしたいので、さがってくれるかしら?」
ランネット様がそう言うと神官は「畏まりました」と言って、素直に部屋を出て行った。
……え?! 部屋を出て行っちゃっていいの?! 俺とレノとランネット様だけになるけど!?
俺は少し驚くが、ランネット様はおもむろに立ち上がった。座っていたからわからなかったが、立つと意外に高身長。ますますモデルさんのようだ。
……175㎝ぐらい? 俺と変わんないぐらいかな。いや、やっぱ俺よりちょっと高いかも?
そう思っていると、ランネット様は俺の目の前に立つ。近くで見るとますます迫力のある美人だ。そしていい匂いがする。なんというか大人っぽい女性の香り。
……うーん、美女は香りからしていいものなのか。俺も年取ったら気を付けないとな、加齢臭。
俺は未来の事を考えて今から気を付けておく事を心に留める。
けれど近くに来れば来るほど、俺はランネット様に妙な違和感をハッキリと自覚する。
……なんだろうなぁ、この感じ。ランネット様、何か違うっていうか、変っていうか。初めて会うのに、どうしてこんな感覚になるんだろう。
俺は不思議な違和感に心の中で一人困惑する。けれど、そんな俺の手をランネット様はおもむろにぎゅっと握った。
「キトリー様、今回は勘違いでこちらに連れてきてしまって申し訳ございませんでした」
ランネット様は申し訳なさそうに言い、俺は美女に謝られてちょっと困惑する。だって、美女に謝り慣れてないんだもん。というか美男子は周りに一杯いるけど、美女とはあんまり接点ないし。いうて、美女と言えばセリーナぐらいだし。
まあ、セリーナは美女というよりも朗らか美人って感じだけど。
「あ、いや、誤解が解けてよかったです」
「いいえ、これは何かお詫びしなければ」
ランネット様は首を横に振って言い、それから部屋にあるドアに視線を向けた。
「ですので、キトリー様にはぜひ見て欲しいものがございますの。隣の部屋に来ていただけないかしら?」
「え!?」
……み、見て欲しいもの? お詫びで見て欲しいモノって……何ッ!?
「い、いやお詫びなんていいです! 誤解も解けたし、ここに来るまで手酷い扱いを受けたわけでもないので!」
「いいえ。ぜひ、お詫びさせてください」
ランネット様は俺の手を両手でぎゅっと握り、少し上目遣いで俺に頼む。
美女にそんなことされたら、断れないじゃない!
「あ、うっ……はい」
俺は断り切れずに小さく返事をする。でもランネット様にはしっかり聞こえていたようだ。
「よかったわ。ではこちらに」
ランネット様はそのまま俺の手を引いて扉へと向かう。なので当然、レノも俺の後ろに付いてくるのだが、ランネット様はレノを引き留めた。
「レノさん、だったかしら? 申し訳ないけれど、こちらの部屋で待っていて下さるかしら?」
ランネット様は朗らかな声でレノに言った。でもレノはすぐに拒否する。
「それはできません。私はキトリー様の侍従であると共に護衛ですので」
「心配しなくても、危ないことはなにもございませんわ。隣の部屋に行くだけですから。ただ……キトリー様だけにお見せしたいものですの。お願いしますわ」
ランネット様は小首を傾げて言い、さすがのレノもぐっと口を閉じた。聖人相手に、これ以上は食い下がることは不敬に値するとレノも感じ取ったからだろう。しかし、まだ諦めていない目をしているので俺はレノに指示した。
「レノ、ここで待ってて」
「っ……わかりました」
レノは不服そうにしながらも俺の命令を聞き入れた。よしよし、いい子だ。
「ありがとう。どうぞ、そこの椅子に座ってお待ちになっていて」
ランネット様は近くにある椅子を指差して言い、レノは渋々と言った様子で座る。
……普段は落ち着いてるのに、なんだか神聖国に来てから一層ピリピリしてるなぁ。やっぱり早く帰りたいからかな?
俺はいつもとちょっぴり態度の違うレノを見て思う。
けれど、そんな事を考えている俺にランネット様は声をかけた。
「ではキトリー様、こちらへどうぞ」
ランネット様はそう言って続き部屋のドアノブに手をかける。
……俺に見せたいものって一体なんだろう? お詫びに見せたいものって? うーん。
結局、俺は何も思いつかないまま、ランネット様に連れられて隣の部屋へと入った。そして隣の部屋に何があったかと言うと、そこはこれまたいい匂いのする部屋で。大きなベッドと衣装棚が置いてある普通の寝室だった。
……これって寝室、だよな? え、見て欲しいものって寝室? ……なんで、寝室?? ここに見て欲しいものがあるとか? でも寝室に??
俺は疑問に思いつつ、ハッとする。
……まさか、まさか! 『お詫びは私のカラダで』みたいなお色気展開じゃないよなッ!?
俺は困惑しながらランネット様を見た。するとランネット様はにこっと笑いながらドアを閉め、カチャリと鍵をかける。
「ら、ランネット様??」
……なぜに鍵をかけられたのでッ!?
俺は大神殿の中を歩きながら、今から会うランネット様に想いを馳せつつ隣を歩くレノを見る。
「どうかしましたか?」
「うんにゃ、なんでもない」
レノに尋ねられ、俺は適当に返事を返す。
……レノが女の子だったら、俺、すぐに付き合ってたのかな?
俺はぽややんっと女の子になったレノを思い浮かべるが、『坊ちゃん』となにやら妖艶な女の子バージョン・レノが出来上がったのですぐに頭を左右に振る。
……女の子のレノは色々とヤバい。ふぅっ。
でもそうこうしている内に着き、神官は大神殿の奥にあるドアを叩くと声をかけた。
「ランネット様、キトリー・ベル・ポブラット様をお連れ致しました」
「お通しして」
神官の声に、中からすぐ反応が返ってきた。その声はいかにもお姉さんって感じの声で、俺はちょっとドキドキする。
……遂に噂のランネット様とご対面だ~! 緊張する~!
「失礼いたします」
神官はもう一度声をかけるとドアを開けた。そして開けられたドアの向こうには出窓に腰掛けた、神官服とはまた違う白い衣装に身を包んでいる一人の女性が佇んでいた。
腰まで伸びた流れるような黒い髪、海を思い出させる青い瞳。ほっそりしつつ、出るとこはボインと出ている、まさにボッキュンボンなグラマラス系美女がそこにいた。
……クール系でも可愛い系でもなく、グラマラス系、キタァァァーーッ! しかもドアを開けた途端、いい匂いするぅ~ッ!
「ようこそいらっしゃいました。どうぞ、お入りになって?」
美女はにこっと微笑んで俺達に声をかけ、俺は「し、失礼します!」と少しばかり緊張しながら中に入る。
……うおぉーっ、この人が噂のランネット様かぁ。確かにこれは美女だわー。ドキドキしちゃう。……でも、なんだろう? なーんか、ちょっと違和感が??
俺は目の前にいる美女にドキドキとは別に、妙な違和感を覚えながら見つめる。
「ランネット様、こちらキトリー・ベル・ポブラット様とお付きの方です。キトリー様、こちら聖人のランネット様でございます」
神官は俺達両者を紹介してくれた。なので俺は改めて自己紹介する。
「初めまして、ランネット様。私はバルト帝国公爵家次男、キトリー・ベル・ポブラットと申します。隣にいるのは侍従レノです」
俺が挨拶をするとレノもぺこりと頭を下げた。
「キトリー様ですね。私はランネットと申します。よろしくお願いいたしますわ」
美女ことランネット様は微笑みながら言った。
だから俺はなんだか不思議に思ってしまう。この人がなぜ、神聖国の神官にわざわざ俺を"アシュカを誘拐した下手人"だと伝えたのか。
……なんか、そういうところも行き違いがあったのかなー?
俺はランネット様を見ながら思う。だが、ランネット様は俺を見てにこっと笑うと、神官に視線を向けた。
「案内をありがとう。お二人と話をしたいので、さがってくれるかしら?」
ランネット様がそう言うと神官は「畏まりました」と言って、素直に部屋を出て行った。
……え?! 部屋を出て行っちゃっていいの?! 俺とレノとランネット様だけになるけど!?
俺は少し驚くが、ランネット様はおもむろに立ち上がった。座っていたからわからなかったが、立つと意外に高身長。ますますモデルさんのようだ。
……175㎝ぐらい? 俺と変わんないぐらいかな。いや、やっぱ俺よりちょっと高いかも?
そう思っていると、ランネット様は俺の目の前に立つ。近くで見るとますます迫力のある美人だ。そしていい匂いがする。なんというか大人っぽい女性の香り。
……うーん、美女は香りからしていいものなのか。俺も年取ったら気を付けないとな、加齢臭。
俺は未来の事を考えて今から気を付けておく事を心に留める。
けれど近くに来れば来るほど、俺はランネット様に妙な違和感をハッキリと自覚する。
……なんだろうなぁ、この感じ。ランネット様、何か違うっていうか、変っていうか。初めて会うのに、どうしてこんな感覚になるんだろう。
俺は不思議な違和感に心の中で一人困惑する。けれど、そんな俺の手をランネット様はおもむろにぎゅっと握った。
「キトリー様、今回は勘違いでこちらに連れてきてしまって申し訳ございませんでした」
ランネット様は申し訳なさそうに言い、俺は美女に謝られてちょっと困惑する。だって、美女に謝り慣れてないんだもん。というか美男子は周りに一杯いるけど、美女とはあんまり接点ないし。いうて、美女と言えばセリーナぐらいだし。
まあ、セリーナは美女というよりも朗らか美人って感じだけど。
「あ、いや、誤解が解けてよかったです」
「いいえ、これは何かお詫びしなければ」
ランネット様は首を横に振って言い、それから部屋にあるドアに視線を向けた。
「ですので、キトリー様にはぜひ見て欲しいものがございますの。隣の部屋に来ていただけないかしら?」
「え!?」
……み、見て欲しいもの? お詫びで見て欲しいモノって……何ッ!?
「い、いやお詫びなんていいです! 誤解も解けたし、ここに来るまで手酷い扱いを受けたわけでもないので!」
「いいえ。ぜひ、お詫びさせてください」
ランネット様は俺の手を両手でぎゅっと握り、少し上目遣いで俺に頼む。
美女にそんなことされたら、断れないじゃない!
「あ、うっ……はい」
俺は断り切れずに小さく返事をする。でもランネット様にはしっかり聞こえていたようだ。
「よかったわ。ではこちらに」
ランネット様はそのまま俺の手を引いて扉へと向かう。なので当然、レノも俺の後ろに付いてくるのだが、ランネット様はレノを引き留めた。
「レノさん、だったかしら? 申し訳ないけれど、こちらの部屋で待っていて下さるかしら?」
ランネット様は朗らかな声でレノに言った。でもレノはすぐに拒否する。
「それはできません。私はキトリー様の侍従であると共に護衛ですので」
「心配しなくても、危ないことはなにもございませんわ。隣の部屋に行くだけですから。ただ……キトリー様だけにお見せしたいものですの。お願いしますわ」
ランネット様は小首を傾げて言い、さすがのレノもぐっと口を閉じた。聖人相手に、これ以上は食い下がることは不敬に値するとレノも感じ取ったからだろう。しかし、まだ諦めていない目をしているので俺はレノに指示した。
「レノ、ここで待ってて」
「っ……わかりました」
レノは不服そうにしながらも俺の命令を聞き入れた。よしよし、いい子だ。
「ありがとう。どうぞ、そこの椅子に座ってお待ちになっていて」
ランネット様は近くにある椅子を指差して言い、レノは渋々と言った様子で座る。
……普段は落ち着いてるのに、なんだか神聖国に来てから一層ピリピリしてるなぁ。やっぱり早く帰りたいからかな?
俺はいつもとちょっぴり態度の違うレノを見て思う。
けれど、そんな事を考えている俺にランネット様は声をかけた。
「ではキトリー様、こちらへどうぞ」
ランネット様はそう言って続き部屋のドアノブに手をかける。
……俺に見せたいものって一体なんだろう? お詫びに見せたいものって? うーん。
結局、俺は何も思いつかないまま、ランネット様に連れられて隣の部屋へと入った。そして隣の部屋に何があったかと言うと、そこはこれまたいい匂いのする部屋で。大きなベッドと衣装棚が置いてある普通の寝室だった。
……これって寝室、だよな? え、見て欲しいものって寝室? ……なんで、寝室?? ここに見て欲しいものがあるとか? でも寝室に??
俺は疑問に思いつつ、ハッとする。
……まさか、まさか! 『お詫びは私のカラダで』みたいなお色気展開じゃないよなッ!?
俺は困惑しながらランネット様を見た。するとランネット様はにこっと笑いながらドアを閉め、カチャリと鍵をかける。
「ら、ランネット様??」
……なぜに鍵をかけられたのでッ!?
47
あなたにおすすめの小説
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
※第33話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
秘匿された第十王子は悪態をつく
なこ
BL
ユーリアス帝国には十人の王子が存在する。
第一、第二、第三と王子が産まれるたびに国は湧いたが、第五、六と続くにつれ存在感は薄れ、第十までくるとその興味関心を得られることはほとんどなくなっていた。
第十王子の姿を知る者はほとんどいない。
後宮の奥深く、ひっそりと囲われていることを知る者はほんの一握り。
秘匿された第十王子のノア。黒髪、薄紫色の瞳、いわゆる綺麗可愛(きれかわ)。
ノアの護衛ユリウス。黒みかがった茶色の短髪、寡黙で堅物。塩顔。
少しずつユリウスへ想いを募らせるノアと、頑なにそれを否定するユリウス。
ノアが秘匿される理由。
十人の妃。
ユリウスを知る渡り人のマホ。
二人が想いを通じ合わせるまでの、長い話しです。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
天啓によると殿下の婚約者ではなくなります
ふゆきまゆ
BL
この国に生きる者は必ず受けなければいけない「天啓の儀」。それはその者が未来で最も大きく人生が動く時を見せる。
フィルニース国の貴族令息、アレンシカ・リリーベルは天啓の儀で未来を見た。きっと殿下との結婚式が映されると信じて。しかし悲しくも映ったのは殿下から婚約破棄される未来だった。腕の中に別の人を抱きながら。自分には冷たい殿下がそんなに愛している人ならば、自分は穏便に身を引いて二人を祝福しましょう。そうして一年後、学園に入学後に出会った友人になった将来の殿下の想い人をそれとなく応援しようと思ったら…。
●婚約破棄ものですが主人公に悪役令息、転生転移、回帰の要素はありません。
性表現は一切出てきません。
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
腐男子♥異世界転生
よしの こひな
BL
ある日、腐男子で新卒サラリーマン・伊丹トキヤの自室にトラックが突っ込む。
目覚めたトキヤがそこで目にしたのは、彼が長年追い続けていたBL小説の世界――。しかも、なんとトキヤは彼が最推しするスパダリ攻め『黒の騎士』ことアルチュール・ド・シルエットの文武のライバルであり、恋のライバルでもあるサブキャラの「当て馬」セレスタン・ギレヌ・コルベールに転生してしまっていた。
トキヤは、「すぐそばで推しの2人を愛でられる!」と思っていたのに、次々と原作とは異なる展開が……。 ※なろうさん、Caitaさん、PIXIVさんでも掲載しています。
ブレスレットが運んできたもの
mahiro
BL
第一王子が15歳を迎える日、お祝いとは別に未来の妃を探すことを目的としたパーティーが開催することが発表された。
そのパーティーには身分関係なく未婚である女性や歳の近い女性全員に招待状が配られたのだという。
血の繋がりはないが訳あって一緒に住むことになった妹ーーーミシェルも例外ではなく招待されていた。
これまた俺ーーーアレットとは血の繋がりのない兄ーーーベルナールは妹大好きなだけあって大いに喜んでいたのだと思う。
俺はといえば会場のウェイターが足りないため人材募集が貼り出されていたので応募してみたらたまたま通った。
そして迎えた当日、グラスを片付けるため会場から出た所、廊下のすみに光輝く何かを発見し………?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる