99 / 180
第五章「告白は二人っきりで!」
3 ぽよよん
しおりを挟む
「ら、ランネット様??」
……なぜに鍵をかけられたのでッ!?
俺は目でランネット様に投げかける。だが、ランネット様は答えずにそっと俺の顔を両手で包む。
「あ、あの! ランネットサマぁ!?」
……聞いてますッ!?
俺はわたわたとしながらランネット様に声をかける。だが、ランネット様は俺の顔をまじまじと見ると、突然俺をぎゅっと抱き寄せた。なので、俺の体にぽよよんっと柔らかいパイパイが当たる。
……ギャアアアッ! やっぱり『お詫びは私のカラダ』ルートなの!?
「ちょ、ランネット様、は、離してっ! お、俺にはッ、レノって恋人がッ!!」
俺はウギギギッとランネット様から離れようとするが、ランネット様は意外に力強く、俺をぎゅぅーっと抱き締める。そうすれば、ぽよんぽよんっと余計に柔らかい弾力が俺の体に!
本当なら男として喜ぶところなのかもしれないけど、チェリーな俺には恥ずかしさしかない。だって女の子の体に触る機会なんてないんだもん!
……ひゃああぁっ、お、お胸が当たってますってぇッ!!
「ランネット様、はなしっ」
俺はわたわたとしながら言う。でも慌てる俺にランネット様は囁いた。
「会いたかったわ、りっちゃん」
その言葉を聞いて俺の体も心も硬直する。
だってそれは誰にも知られていない、レノだって知らない遠い昔の、俺のあだ名だから。
……でもこの人は今、確かに言った。
だから俺は離れることを止めて顔を向ける。
「今、なんと?」
俺が尋ねればランネット様は笑って俺を見た。海のような青い瞳が色は違うのに、懐かしい眼差しを呼び起こさせる。そしてランネット様は問いかけた俺にもう一度言った。
「会いたかったわ、りっちゃん。と言ったのよ」
「……どう、して……その、名を」
俺が声を震わせながら尋ねれば、ランネット様はフフッと笑った。その笑い方に俺はある人物が重なる。とても良く知っているあの人に。
「まさか、アナタは……!」
……さっきからずっと感じている違和感の正体って!!
そう思えばランネット様はパチンっと俺にウインクをした。
「久しぶりね、りっちゃん! 前世以来だけど、元気にしてるみたいで良かったわ~っ」
ランネット様はさっきまでとは打って変わって、まるで別人のように俺に話しかけた。けれど、その喋り方で俺は完全にあの人を思い出す。
俺をBLの世界に引き込み、時々傍若無人だけど優秀で、誰よりも俺に優しかった俺の前世の家族。我が姉(マイシスター)蘭子(らんこ)を!!
「も、もしかして、姉ちゃんッッ?!」
俺が呆然としつつも尋ねれば、ランネットこと蘭子姉ちゃんはにぱっと笑った。
「あったりー♪」
姉ちゃんはブイッとピースサインを見せる。その姿、外側は変わっても中身は姉そのままである。なので、俺は思わず大きな声を張り上げてしまった。
「どぅえええええぇぇぇっっ!?!?!」
「ちょ、ちょっとちょっとぉー、声が大きい!」
姉ちゃんは俺の口をすぐに塞ぐ。
「ふごっ」
「もー、大きな声を出しちゃったら」
姉ちゃんが呟くと早速俺の声に反応したレノがドアを強く叩いた。
「坊ちゃんッ! どうしましたッ!?」
「ほぅら、レノ君が驚いちゃったじゃない」
「うっ、ごめん。……レノ! 俺は大丈夫だから待ってて。ちょっと驚いただけだからッ」
俺はすぐにレノに大きな声で告げる。そうすれば、ほっとしたような声が返ってきた。
「本当に大丈夫ですか?」
「ああ、すまない。待っててくれ」
「……わかりました」
レノは少し間を置いてから答えた。なんだか顔は見えていないのに、不服そうな表情がありありと思いつく。
……あとで誤魔化さないとなぁ。
俺がドアを見つめながらそんな事を思えば、姉ちゃんは俺の頬を人差し指でツンツンと突っついた。どこぞの料理人と同じように。
「ウフッ。りっちゃんってば、やっぱりあのレノ君といい仲なのぉ? あんなに心配してくれちゃって、愛されてるわねぇ」
にやついた顔で言われ、血も繋がってないし顔も全く似てないのに、こういう所はなぜか強い血の繋がりを感じる。というか俺を見ているみたい、さすが前世での我が姉(マイシスター)。
「べべ、別にいい仲ってわけじゃ!」
「さっきぃ、レノって恋人がいるって言ってなかったぁ?」
「あ、あれは!!」
「というか隠しても、りっちゃんが侍従のレノ君とお付き合いしてるのは知ってるのよねぇ」
「なぜ、それを!!」
俺が一歩のけ反って言うと姉ちゃんはウフフッと笑った。
「んー、秘密の情報網ってやつ?」
……こわっ! でも思えばこの人、前世でもなんかすげー人脈もってたんだよな。
俺は前世から姉が広い人脈を持っていたことを思い出す。それこそ学生の時、俺が落とした財布を携帯一つの声掛けで数時間後に見つけ出したり(姉の友人が見つけてくれた)、姉が大人になって旅行に行ったと聞いて尋ねれば、どこかの先住民族と会っていたり、ハリウッド俳優と写真を撮ってたり、はたまたどっかの国の王様とアフタヌーンティーしていたかと思えば、ホームレスのおっちゃん達と仲良く公園で酒を飲んでいたり。
……そうだったわ。この人のコミ力、チート級に半端なかったんだわ。
俺は姉を見て思い出す。そしてその力は今現在もお持ちのようだ。
「でぇ~? りっちゃん、さっきの彼といい仲なんでしょぉー? ほらほらぁ、お姉ちゃんに白状しちゃいなさいよぉー」
姉ちゃんは俺に体を寄せて、頬をツンツンしてくる。
これは絶対楽しんでいる顔だ。だって、俺だってそうするもん!!
「う、うぐぅっ」
「うふふっ、恥ずかしくって言えないって感じぃ? もしかして……いくとこまでいっちゃった?」
姉ちゃんに聞かれて俺は声を上げる。
「お、俺とレノは健全なお付き合いしかしてません!」
「あらー、そうなのぉ? 残念」
……何が残念か! 残念な事あるかい!
そう思うが俺は不意にレノにディープなキスをされた事を思い出す。あれは健全とは言えないだろう。なので、ぷしゅぅ~と顔が熱くなってくる。
「あんらぁー? 顔が赤くなってきちゃったけどォ。何か思い出しちゃった?」
「もぉぉぉー、姉ちゃんッ!!」
俺は恥ずかしさでプンッと怒る。そうすれば姉ちゃんはケラケラと笑った。
「ごめん、ごめん。からかい過ぎたわね。でもこれくらい許してよね、りっちゃんってばお姉ちゃんの事、全然思い出してくれないんだもん。私はりっちゃんがこっちの世界にきてるってわかってたのにさぁー」
姉ちゃんは口を尖らせながら言った。でも俺は驚く。
「え、俺が来てるってわかったの!?」
俺は尋ねれば姉ちゃんは部屋に置いてある棚に向かい、一番上の引き出しから一冊の本を取り出した。
そこには『転生したらそこは異世界でした! 著・フォレスト・リバー』と書かれた本があった。俺の本だ!
「この著者の名前と内容を見て、りっちゃんだと推測しました。りっちゃん、こーゆうピュアピュアなお話好きだもんねぇ。それに著者名もりっちゃんの好きなせいゆ」
「もー、わかったから!」
俺は本を奪い取って姉ちゃんの言葉を止めた。身内に自分の趣味を詰め込んだ小説を読まれることほど恥ずかしいことはない。
「ふふっ、恥ずかしがっちゃってかぁーわい。でもお姉ちゃんとしてはもうちょっと激しめのプレイがあってもいいのにって思っちゃった」
「俺にそんなの求めないで」
……そういや、この人。えちえち、ドッキングありの監禁・凌辱ものが一番好きだったっけ。
俺は前世での姉の本棚コレクションを思い出して顔を引きつらせる。確か肌色一色だった気がする。いや、人の趣味はそれぞれだからいいけどネ?
……なぜに鍵をかけられたのでッ!?
俺は目でランネット様に投げかける。だが、ランネット様は答えずにそっと俺の顔を両手で包む。
「あ、あの! ランネットサマぁ!?」
……聞いてますッ!?
俺はわたわたとしながらランネット様に声をかける。だが、ランネット様は俺の顔をまじまじと見ると、突然俺をぎゅっと抱き寄せた。なので、俺の体にぽよよんっと柔らかいパイパイが当たる。
……ギャアアアッ! やっぱり『お詫びは私のカラダ』ルートなの!?
「ちょ、ランネット様、は、離してっ! お、俺にはッ、レノって恋人がッ!!」
俺はウギギギッとランネット様から離れようとするが、ランネット様は意外に力強く、俺をぎゅぅーっと抱き締める。そうすれば、ぽよんぽよんっと余計に柔らかい弾力が俺の体に!
本当なら男として喜ぶところなのかもしれないけど、チェリーな俺には恥ずかしさしかない。だって女の子の体に触る機会なんてないんだもん!
……ひゃああぁっ、お、お胸が当たってますってぇッ!!
「ランネット様、はなしっ」
俺はわたわたとしながら言う。でも慌てる俺にランネット様は囁いた。
「会いたかったわ、りっちゃん」
その言葉を聞いて俺の体も心も硬直する。
だってそれは誰にも知られていない、レノだって知らない遠い昔の、俺のあだ名だから。
……でもこの人は今、確かに言った。
だから俺は離れることを止めて顔を向ける。
「今、なんと?」
俺が尋ねればランネット様は笑って俺を見た。海のような青い瞳が色は違うのに、懐かしい眼差しを呼び起こさせる。そしてランネット様は問いかけた俺にもう一度言った。
「会いたかったわ、りっちゃん。と言ったのよ」
「……どう、して……その、名を」
俺が声を震わせながら尋ねれば、ランネット様はフフッと笑った。その笑い方に俺はある人物が重なる。とても良く知っているあの人に。
「まさか、アナタは……!」
……さっきからずっと感じている違和感の正体って!!
そう思えばランネット様はパチンっと俺にウインクをした。
「久しぶりね、りっちゃん! 前世以来だけど、元気にしてるみたいで良かったわ~っ」
ランネット様はさっきまでとは打って変わって、まるで別人のように俺に話しかけた。けれど、その喋り方で俺は完全にあの人を思い出す。
俺をBLの世界に引き込み、時々傍若無人だけど優秀で、誰よりも俺に優しかった俺の前世の家族。我が姉(マイシスター)蘭子(らんこ)を!!
「も、もしかして、姉ちゃんッッ?!」
俺が呆然としつつも尋ねれば、ランネットこと蘭子姉ちゃんはにぱっと笑った。
「あったりー♪」
姉ちゃんはブイッとピースサインを見せる。その姿、外側は変わっても中身は姉そのままである。なので、俺は思わず大きな声を張り上げてしまった。
「どぅえええええぇぇぇっっ!?!?!」
「ちょ、ちょっとちょっとぉー、声が大きい!」
姉ちゃんは俺の口をすぐに塞ぐ。
「ふごっ」
「もー、大きな声を出しちゃったら」
姉ちゃんが呟くと早速俺の声に反応したレノがドアを強く叩いた。
「坊ちゃんッ! どうしましたッ!?」
「ほぅら、レノ君が驚いちゃったじゃない」
「うっ、ごめん。……レノ! 俺は大丈夫だから待ってて。ちょっと驚いただけだからッ」
俺はすぐにレノに大きな声で告げる。そうすれば、ほっとしたような声が返ってきた。
「本当に大丈夫ですか?」
「ああ、すまない。待っててくれ」
「……わかりました」
レノは少し間を置いてから答えた。なんだか顔は見えていないのに、不服そうな表情がありありと思いつく。
……あとで誤魔化さないとなぁ。
俺がドアを見つめながらそんな事を思えば、姉ちゃんは俺の頬を人差し指でツンツンと突っついた。どこぞの料理人と同じように。
「ウフッ。りっちゃんってば、やっぱりあのレノ君といい仲なのぉ? あんなに心配してくれちゃって、愛されてるわねぇ」
にやついた顔で言われ、血も繋がってないし顔も全く似てないのに、こういう所はなぜか強い血の繋がりを感じる。というか俺を見ているみたい、さすが前世での我が姉(マイシスター)。
「べべ、別にいい仲ってわけじゃ!」
「さっきぃ、レノって恋人がいるって言ってなかったぁ?」
「あ、あれは!!」
「というか隠しても、りっちゃんが侍従のレノ君とお付き合いしてるのは知ってるのよねぇ」
「なぜ、それを!!」
俺が一歩のけ反って言うと姉ちゃんはウフフッと笑った。
「んー、秘密の情報網ってやつ?」
……こわっ! でも思えばこの人、前世でもなんかすげー人脈もってたんだよな。
俺は前世から姉が広い人脈を持っていたことを思い出す。それこそ学生の時、俺が落とした財布を携帯一つの声掛けで数時間後に見つけ出したり(姉の友人が見つけてくれた)、姉が大人になって旅行に行ったと聞いて尋ねれば、どこかの先住民族と会っていたり、ハリウッド俳優と写真を撮ってたり、はたまたどっかの国の王様とアフタヌーンティーしていたかと思えば、ホームレスのおっちゃん達と仲良く公園で酒を飲んでいたり。
……そうだったわ。この人のコミ力、チート級に半端なかったんだわ。
俺は姉を見て思い出す。そしてその力は今現在もお持ちのようだ。
「でぇ~? りっちゃん、さっきの彼といい仲なんでしょぉー? ほらほらぁ、お姉ちゃんに白状しちゃいなさいよぉー」
姉ちゃんは俺に体を寄せて、頬をツンツンしてくる。
これは絶対楽しんでいる顔だ。だって、俺だってそうするもん!!
「う、うぐぅっ」
「うふふっ、恥ずかしくって言えないって感じぃ? もしかして……いくとこまでいっちゃった?」
姉ちゃんに聞かれて俺は声を上げる。
「お、俺とレノは健全なお付き合いしかしてません!」
「あらー、そうなのぉ? 残念」
……何が残念か! 残念な事あるかい!
そう思うが俺は不意にレノにディープなキスをされた事を思い出す。あれは健全とは言えないだろう。なので、ぷしゅぅ~と顔が熱くなってくる。
「あんらぁー? 顔が赤くなってきちゃったけどォ。何か思い出しちゃった?」
「もぉぉぉー、姉ちゃんッ!!」
俺は恥ずかしさでプンッと怒る。そうすれば姉ちゃんはケラケラと笑った。
「ごめん、ごめん。からかい過ぎたわね。でもこれくらい許してよね、りっちゃんってばお姉ちゃんの事、全然思い出してくれないんだもん。私はりっちゃんがこっちの世界にきてるってわかってたのにさぁー」
姉ちゃんは口を尖らせながら言った。でも俺は驚く。
「え、俺が来てるってわかったの!?」
俺は尋ねれば姉ちゃんは部屋に置いてある棚に向かい、一番上の引き出しから一冊の本を取り出した。
そこには『転生したらそこは異世界でした! 著・フォレスト・リバー』と書かれた本があった。俺の本だ!
「この著者の名前と内容を見て、りっちゃんだと推測しました。りっちゃん、こーゆうピュアピュアなお話好きだもんねぇ。それに著者名もりっちゃんの好きなせいゆ」
「もー、わかったから!」
俺は本を奪い取って姉ちゃんの言葉を止めた。身内に自分の趣味を詰め込んだ小説を読まれることほど恥ずかしいことはない。
「ふふっ、恥ずかしがっちゃってかぁーわい。でもお姉ちゃんとしてはもうちょっと激しめのプレイがあってもいいのにって思っちゃった」
「俺にそんなの求めないで」
……そういや、この人。えちえち、ドッキングありの監禁・凌辱ものが一番好きだったっけ。
俺は前世での姉の本棚コレクションを思い出して顔を引きつらせる。確か肌色一色だった気がする。いや、人の趣味はそれぞれだからいいけどネ?
46
あなたにおすすめの小説
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
※第33話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
秘匿された第十王子は悪態をつく
なこ
BL
ユーリアス帝国には十人の王子が存在する。
第一、第二、第三と王子が産まれるたびに国は湧いたが、第五、六と続くにつれ存在感は薄れ、第十までくるとその興味関心を得られることはほとんどなくなっていた。
第十王子の姿を知る者はほとんどいない。
後宮の奥深く、ひっそりと囲われていることを知る者はほんの一握り。
秘匿された第十王子のノア。黒髪、薄紫色の瞳、いわゆる綺麗可愛(きれかわ)。
ノアの護衛ユリウス。黒みかがった茶色の短髪、寡黙で堅物。塩顔。
少しずつユリウスへ想いを募らせるノアと、頑なにそれを否定するユリウス。
ノアが秘匿される理由。
十人の妃。
ユリウスを知る渡り人のマホ。
二人が想いを通じ合わせるまでの、長い話しです。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
天啓によると殿下の婚約者ではなくなります
ふゆきまゆ
BL
この国に生きる者は必ず受けなければいけない「天啓の儀」。それはその者が未来で最も大きく人生が動く時を見せる。
フィルニース国の貴族令息、アレンシカ・リリーベルは天啓の儀で未来を見た。きっと殿下との結婚式が映されると信じて。しかし悲しくも映ったのは殿下から婚約破棄される未来だった。腕の中に別の人を抱きながら。自分には冷たい殿下がそんなに愛している人ならば、自分は穏便に身を引いて二人を祝福しましょう。そうして一年後、学園に入学後に出会った友人になった将来の殿下の想い人をそれとなく応援しようと思ったら…。
●婚約破棄ものですが主人公に悪役令息、転生転移、回帰の要素はありません。
性表現は一切出てきません。
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
腐男子♥異世界転生
よしの こひな
BL
ある日、腐男子で新卒サラリーマン・伊丹トキヤの自室にトラックが突っ込む。
目覚めたトキヤがそこで目にしたのは、彼が長年追い続けていたBL小説の世界――。しかも、なんとトキヤは彼が最推しするスパダリ攻め『黒の騎士』ことアルチュール・ド・シルエットの文武のライバルであり、恋のライバルでもあるサブキャラの「当て馬」セレスタン・ギレヌ・コルベールに転生してしまっていた。
トキヤは、「すぐそばで推しの2人を愛でられる!」と思っていたのに、次々と原作とは異なる展開が……。 ※なろうさん、Caitaさん、PIXIVさんでも掲載しています。
ブレスレットが運んできたもの
mahiro
BL
第一王子が15歳を迎える日、お祝いとは別に未来の妃を探すことを目的としたパーティーが開催することが発表された。
そのパーティーには身分関係なく未婚である女性や歳の近い女性全員に招待状が配られたのだという。
血の繋がりはないが訳あって一緒に住むことになった妹ーーーミシェルも例外ではなく招待されていた。
これまた俺ーーーアレットとは血の繋がりのない兄ーーーベルナールは妹大好きなだけあって大いに喜んでいたのだと思う。
俺はといえば会場のウェイターが足りないため人材募集が貼り出されていたので応募してみたらたまたま通った。
そして迎えた当日、グラスを片付けるため会場から出た所、廊下のすみに光輝く何かを発見し………?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる