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25 愛してる ※
しおりを挟む「る、ルーク?」
レイが声をかければ、ルークはベッドにのし上がり、レイの上に覆いかぶさってくる。
その姿は獲物を前にした獣そのもの。飢えた瞳がレイを見つめる。
「レイ、本当は一昨日からずっと我慢してた。もう我慢の限界。レイを食べたい」
ルークはそう言うとレイにのしかかり、獣のようにべろんっと首筋を舐めた。
「ひっ、ルークっ!?」
「明日からレイがいないんだ。だから、今日の内にたっぷりレイを感じさせて?」
はぁはぁっともうすでに息の荒い若い雄に、レイは顔を引きつらせた。そこでようやくレイは自分の身の危険に気が付いた。
……エルマンがあんな目で見ていたのは、こういうことかっ!
「ちょっ、ちょっと待って! ルーク、落ち着こう! な!? まだ明るいし、こういうことは夜になっ!?」
「はぁっ、もう無理」
ルークは熱い息を吐くと、レイの両手を掴んでベッドに縫い付けると顔を寄せた。
「ちょ、だ、駄目だってぇー! んぅんんーーーっ!」
レイは叫んだが、勿論それを聞くルークじゃない。レイにキスをして、その口を塞いだ。噛みつき、言葉の通り、食べられるようなキスにレイは声も出せない。
「ん、んぅーっ」
くちゅくちゅと舌を嬲るように舐められ、いきなり濃厚なキスにレイの頭は混乱する。でもルークは容赦なく、レイを余すことなく堪能する。
そして唾液がレイの口の端から溢れて零れていくほどキスをした後、ルークはようやくレイを解放した。
「はぁはぁっ……お、おまっ」
レイはもうすでにちょっと放心状態だ。そんなレイにルークはにっと色っぽく笑い、囁いた。
「大丈夫。レイ、一杯気持ち良くするから、気持ち良くなって」
ルークはそう言うと、有無も言わさずにレイの服をどんどん剥いていく。キスで蕩けさせられたレイは気が付けば、下着姿に追い込まれていた。そしてルークは最後の砦さえも侵略しようとする。
だが我に返ったレイはハッとし、唯一残っている下着をぐっと掴み、脱がそうとするルークに叫んだ。
「る、ルーク!」
「なに?」
「何じゃない! 帰ってきて早々、何するつもりだ、お前はッ!」
下着のパンツをしっかりと握って言うレイにルークは悪びれもなく答えた。
「レイを愛するつもりだけど? さ、いい子だから手をどけて」
「誰がいい子だ! ま、まだ昼前だぞっ。こんな明るい内にこんなことっ」
「いつだっていいよ。レイを愛したいんだ。ね、レイを愛させてよ」
熱のこもった声で言われて、レイはうっと言葉を詰まらせた。本当はレイだって、ルークと一緒にいたいと思う。けれど、こんな明るい時間に、と理性が留まらせる。
でも、戸惑ったレイにルークは綺麗に笑った。
「いいよ、レイはじっとしていて。僕がレイを愛するところ、ちゃんと見てて」
ルークはそう言うと、下着を脱がすのを諦めて、太ももから下着の中に手を突っ込んだ。
「あっ! ルークッ」
声を上げたが時すでに遅し。ルークはレイのものを握り、その上顔を寄せると布越しにその綺麗な口で咥えた。柔らかい唇と舌で責められ、唾液で下着がじわっと濡れる。その感触に堪らず、レイは下着から手を放してルークの頭を持ち上げた。
……また精液飲まれる!
「だ、駄目!」
レイは声を上げたが、そんなレイの行動を読んでいたルークはにやっと笑って、無防備になった下着をずるっと膝まで脱がした。ひょこんっとレイのものが外気に触れる。
そして下半身裸にされたレイは「あっ!」と声を出して顔を赤らめるが、レイが気を取られている内にルークは結局ぱくっとレイのものを食べた。
生暖かくて、柔らかいルークの口の中に包まれたレイは気持ち良さに思わず「んっ」と小さな声を上げる。そして、その様子を見ながらルークは頭を動かし、レイのものをねっとりといやらしく舐め上げた。その刺激にレイは息を詰める。
「んぅっ、る、くぅ、やめろっって」
今は媚薬も魔草の副作用もない、素面なのだ。どうしても理性が勝って、ルークにこんなことさせちゃいけないってレイは思ってしまう。
だからレイはルークの頭をどかそうとするけど、気持ち良さが勝って手に力が入らなくて退かせられない。レイはただルークの頭に手を添えるだけになっていた。
一方、ルークはレイが快感に溺れ始めたのを上目遣いで見て、口でレイの先端だけを咥えると竿を左手でしっかりと握り、素早く上下に動かした。
途端、ぴくりとレイの体が跳ねる。
「あっ、ふっ、ルーク、それ、駄目ッ! で、出るからッ!」
泣き出しそうな声で言われ、ルークが止まれるわけがなかった。ルークは性器から口を離すとレイに微笑んだ。
「いいよ、出して。レイの精液、飲みたい」
ルークはそう言うと、またぱくりと口に含んで強くレイの性器を扱いた。もうすっかり硬く天を向くそれは、時間もかからず簡単に白濁の液をルークの口の中に吐き出した。
「あっんんっ! はぁっはぁっ!」
息を上げるレイにルークがごくりとまたレイの精液を飲んだのが見えた。途端に、羞恥が胸の中に湧きあがってくる。
……もうやだ。また精液飲まれた。俺の精液って本当においしいのか?
レイは恥ずかしさを感じながらも出した快感にびくびくっと体を震わせ、乱れた息を吐きながらぼんやりとした頭で思った。そして出した後の快感に体が支配されて、くったりとベッドに体を沈めさせるしかない。
ルークはそれをいいことに手際よく脱がしかけのレイの下着をつるりと脱がせた。それから全裸の無防備なレイを舐める様にルークは見つめた。青い瞳の視線がじっとりと下から上へ、まとわりつく。
でもその視線に恥ずかしさを感じ、息が整い始めたレイは「見るなよ」と目を逸らして呟いたが、ルークは意に返さず「可愛いよ、レイ」と微笑んだ。
「何言ってんだよ、こんなおっさんに」
「レイはおっさんなんかじゃない。そろそろ自分の容姿に自覚を持って欲しいよ」
ルークの言葉に不思議そうに首を傾げるレイ。だが、その見た目は十分若く、可愛い。
大人の男に『可愛い』なんて言う言葉じゃないから、誰も言わないだけで内心はみんな思っている事をルークは知っている。でも当の本人は自覚なし。ルークがどれだけ言っても笑って躱すだけ。
「まあ、自覚がないところも可愛いけどね」
「何のことだよ?」
「なんでもない。やっぱり、レイは可愛いて再確認してたところ。それにどこも甘い」
ルークは口説き文句を言いながら、ちゅっちゅっとレイの頬にキスをし、首筋、鎖骨、胸にキスの雨を降らせた。そしてキスに満足したルークはレイに熱い視線を送った。
「ねぇ、レイ。またレイの中に入りたい。いい?」
ルークは子供みたいに聞きながら、下穿きを履いたままレイの性器にごりっともう猛っている自分の性器を擦りつけた。
その行為にレイの性器はぴくっと反応したが、レイ自身は正直戸惑った。
いいよ、って言うのも恥ずかしいし、駄目って言うのも違う。
レイはううぅっ、と口を歪め、顔を赤らめた。
そんなレイに容赦なく、ルークはごりごりと腰を揺らして性器を擦りつけてくる。いやらしい腰の動きにレイはますます言葉を言えない。
「レイが何も言わないなら、僕、勝手にしちゃうよ?」
ルークは笑って言い、腰を離して自分の下穿きを下着を脱いだ。
ぶるんっとでたそれは一昨日の夜も見たが、相変わらず立派なものがルークに付いている。それが、治療の為とは言え体の中に入ったのだと思うとレイの背中がぞくりと震え、後ろの穴がじんっと疼いた。
そして今日は治療もいらないのに、一昨日と同じことをしようとしている。愛しあう為に。
「レイ、愛してる」
こんな時に言うなんて、ずるい。
レイはそう思いつつも眩しいほどの笑顔で言われて、もう拒否の言葉なんて言えなかった。
レイはやっぱりちょっと怖かったけど、ルークを愛したかったし、これがもし最後になるならレイもルークを感じたいと思った。
だからレイは顔から火が出そうなほど恥ずかしかったが、言葉に出せない分、ルークの為にそっと足を広げた。その事に気が付いたルークは少し驚いたように「レイ?」と名前を呼んだが、レイは目を逸らし、小さく呟いた。
「……優しく、だぞ?」
レイは入れるな、とは言わなかった。しかしそれを聞いたルークは目を輝かせた。
「レイ、いっぱい優しくするよ」
ルークはそう言うと、膝を立てたレイの足にちゅっとキスを落とすと、いつの間にか用意していた香油の瓶を開けて、前と同じように手で温めてレイの後孔に塗り込めた。
「レイのここ、桃色で可愛いんだよ。知ってた?」
ルークはそんな事を言いながら、レイの蕾の皺を伸ばすようにさわさわと触り、そしてずぶっと指を中に入れた。レイはそんなこと知るか! と思いつつも顔を真っ赤にさせながら、声を上げた。
「あっ、ルーク! ひっ、んっ!」
ルークの指先は後孔の中に入り、レイはぎゅっとシーツを握りしめた。だが、後孔の中を探るルークの指先に違和感はない。最初の時はあれほど変な感じがしたというのに。
ルークの指が入っている、と思うだけで、体の熱が上がり、疼く。
もっと欲しいと。
「レイのいいところはここだよね」
ルークは頬を上気させながら、後孔に入れている指をくいっと折り曲げて、レイの気持ちいところを押した。前立腺をぐりぐりされて、レイは気持ち良くて体が勝手にびくびくっと体が動く。
「あひっ、やっ! やだ! ルーク、そこはっ!」
レイは少し涙目になってルークに訴えた。そんなレイにルークは満足そうに笑った。いや、意地悪そうに、と言った方が正解かもしれない。
「嫌じゃないよね? 気持ちいいでしょ? ここ。だって、すごく指を咥えてくる。僕の指がおいしいって」
意地悪に言われて、レイは涙目でルークを睨んだ。
「うぅうっ、そんな、こと」
ない! と言いかけたが、ルークの指の動きが激しくなって、レイは喘ぎ声しか出せなくなった。
「あ、あっ、いっ、あああっ、や、るぅく!」
「気持ちいい、でしょ? レイ」
ルークはレイの震える足にキスをしながら指を二本、三本に増やし、じゅぼじゅぼとレイの後孔を広げた。
レイはそれが気持ち良くて、快感の波がまた体にやってきた。あともう少しすれば、大きな波が体に訪れることがわかる。
腰が軽く浮き、ぎゅっとレイはその波が来るのを待った。しかし、その波が来る前にルークの指がレイの体から抜け出した。
「はぁはぁっ……ルーク?」
なんでぇ? という顔をすれば、ルークは色っぽく微笑んだ。
「そんな顔しなくても、僕がもっと気持ち良くしてあげる。レイ、二人で気持ち良くなろうね」
ルークはそう言うとレイの後孔にぴとっと自分の性器の先端を押しつけた。それでレイはルークの言葉の意味を理解した。
「あ、ルークッ」
そうレイが名前を呼んだけれど、ルークの指ですっかり解されたそこは無遠慮に入ってきたルークの肉棒を簡単に咥え込んだ。
「あ、あぁんんっ!」
ずぶぶぶっと入ってきた感触にレイは声を上げ、体をふるふると震えさせた。でも、そのレイの姿はルークにとっては媚薬にも同じで。ルークの鼓動を早くする。
「あぁっ、レイ」
奥の奥までルークはレイの中に自身の性器を入れ込み、早く動かしたいところを抑えて、レイの腰を掴むとなんとかゆっくりと腰を動かし始めた。
一度開通しているそこはルークを拒むことなく、やわやわ、ぎゅむっと受け入れる。
「あっあっ、んんっ」
ルークに突き上げられて、レイは体を揺らし、喉をのけぞらせる。その姿がルークには妖艶に見えて、ゆっくりしたいのに腰が勝手に早く動こうとする。ルークは必死に堪えた。
媚薬のせいでもなく、魔障病の為でもなく、ただ初めて愛し合うこの時を乱暴なものにしたくなかった。ただ、レイには気持ち良くなって欲しかった。
でも、辛くて。
「レイ、レイッ!」
ルークはレイを求める様に名前を呼び、ぐっぐっと何度も腰を引いてはゆっくりと押し付ける。もっともっと早く動いたらどんなに気持ちいいだろうか。そんな誘惑に耐えながら、できる限りゆっくりと。
でも、なんとか今まで鍛えられた忍耐力で耐えているルークに、レイは両手を伸ばした。そしてレイは伸ばした手を背中に回すと、ぎゅっとルークの体を抱き締め、ルークの耳元で囁いた。
「あっあっんぅっ、ルぅく、もっと激し、く、して、も、だいじょ、ぶっ」
レイはルークが我慢している事に気が付いていた。顔を真っ赤にさせ、恥ずかし気に名前を呼ばれて、こんなことを言われれば、ルークの若い体は当然、もう我慢なんてできなかった。ルークの中で血が滾るのがわかった。
「はぁっはっ、ごめん、レイ!」
謝った後で、ルークは許しを得たと言わんばかりに腰の動きを速めた。
「あっあっ! いっ、あああっ! るぅく!」
「レイッ!!」
ルークの激し抽挿でレイの体が大きく揺れ、ルークはレイの体が逃げないようにぎゅっと抱きしめ返した。
二人は抱き合い、ピタリと密着したまま体を合わせ、荒い息と熱を上げてベッドを軋ませた。ギシギシッとベッドを鳴らし、二人で高みに登っていく。
そして、そう時間もかけずに二人は同時に快感の波に爆ぜた。
「あああっ!」
「んっ、ぐぅ!」
レイは自分とルークの体の間に白濁を吐き、ルークはレイの体の中にたっぷりと吐き出した。そして二人共走った後のように息を切らし、お互いを見つめ合う。
甘くて、幸せで、とろけるような空気が二人の間に流れ、そんな空気に堪らずルークはちゅっとレイにキスし、ゆっくりと笑った。それにつられるようにレイも笑う。
「レイ」
水色の瞳に見つめられ、レイは愛しさが胸に溢れて、自然と愛を囁いていた。
「……ルーク、愛してる」
ありのままの気持ちをルークに告げ、その告白を聞いたルークは満面の笑みを零すとレイの頬にキスをした。
「僕も愛してるよ、レイはずっと僕の宝物だ。出会った時からね」
そう嬉しそうに呟いた。そんなルークにレイはなんだかこっちまで嬉しくなってきて、レイは自分からルークにちゅっとキスをしたが、その途端、まだ体の中にいるルークの分身がグイッと大きくなったのを感じた。
「ひゃっ! ルーク、お前っ」
レイが尋ねようとルークの顔を見ると、にーっこりとルークは笑っていた。
「レイ、明日の昼までいーっぱい愛し合おうね? 僕、ずっと我慢してたんだから付き合ってね?」
突然の宣言にレイは「へっ!?」と間抜けな声を上げたが、ルークは聞いちゃいなかった。
そして、有無を言わさずにぱちゅんっと腰を動かし始める。
「レイ、大好きだよ」
「えっ、おいっ、ちょ、待って! きゅ、休憩ぐらい! あっ、んんっ! もっ、ルークッ! 待ってってば――――――ああああんッ!」
レイは声を上げたが、ルークは気持ちいいぐらいその声を無視し、二回、三回、四回とレイは数え切れなくなるまでルークにとことん、それこそとろけるぐらい愛されたのだった……。
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